今日のロシアニュース(2024年3月31日分)

ロシア、ウクライナに保安局長官の逮捕と引き渡しを要求 最近のテロに関与と主張 - 産経ニュース
 ロシア国内で起こったテロ行為(例:ダリア・ドゥギナの暗殺 - Wikipediaロシアでプーチン政権支持の人気ブロガー死亡…「渡された彫像の中に爆発物」 テロや暗殺の可能性|FNNプライムオンライン*1)に本当に「ウクライナが関与してる」のであれば、「ロシアの侵略」が無法であることに関係なく、ロシアの要求(容疑者引き渡し)それ自体は正当ではあるでしょう。


高官更迭続くウクライナ、政権内不和か 「ロシアと変わらぬ」危惧も | 毎日新聞

 ウクライナでは、軍や政権の高官が相次いで更迭されている。2月にザルジニー軍総司令官が交代させられたことに続き、3月26日、ダニロフ国家安全保障国防会議書記も解任された。
 ゼレンスキー氏がザルジニー氏を更迭した背景には、その人気を脅威に感じていたとの指摘もある。2023年12月の世論調査で、ザルジニー氏の支持率は88%を記録し、ゼレンスキー氏の62%を上回った。
 2割弱の領土がロシアに占拠されている事態を踏まえ、ゼレンスキー政権は当初3月末に予定されていた大統領選を延期*2させた。今後、どこかの段階で選挙を実施する場合、ザルジニー氏が競争相手になるとの観測が消えていない。この点を考慮したのか、解任された後のザルジニー氏は駐英大使に任じられて、国内から遠ざけられる形となった。
 ゼレンスキー氏への権力の集中を懸念する声も出ている。ウクライナ最高会議(議会)野党のホンチャレンコ議員は23年12月の独有力誌シュピーゲルに「ウクライナではゼレンスキー氏とイエルマク大統領府長官の2人がすべてを決めている」と証言。首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は「私たちはいずれ、1人の男性*3の機嫌にすべてが左右されるようになり、もはやロシアと変わらなくなるだろう」と危惧した。
 ロシアによる侵攻開始以来、ウクライナ政府はテレビ局を統制下に置き、政権批判が生まれにくい状況となっている。

 興味深いニュースと思い紹介しておきます。
 さすがに「プーチンと同一視はできない」でしょうがゼレンスキーの政治行動が果たして「民主主義的な意味で適切」なのかはもっと議論されるべきではないか。


プーチン氏、15万人徴兵の大統領令に署名 春の招集で - 日本経済新聞

 徴兵者はロシアがウクライナで続ける「特別軍事作戦」には参加しないという。

 今回の徴兵が「本当にそうなのか」はともかく、ロシアが「国民の反発を恐れて」でしょうが、「一般国民をできる限りウクライナ戦争に送らない対応(外国から傭兵を募る、服役囚を刑の軽減を条件に戦地に送る、ロシアの民間軍事会社(例:ワグネル)と契約する等)」をしてきたことは事実です(例えばネパール人がロシア兵としてウクライナで戦死するなんて世も末の極致だが、無茶な戦争というのはそういうものなのだろう(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
 仮に『(同調圧力で特攻を『志願』させた戦前日本のように、ウクライナ行きを『志願』するように様々な圧力をかけた上で)自主的に志願したから送る』『当初の想定とは事情が変わったから仕方が無い』など口実をつけてウクライナの戦場に送ることが今後あり得るとしても、今回プーチンが公然と「勿論、今回、徴兵された国民がウクライナに行くこともあり得る」と公言しなかった(できなかった)ことは重要でしょう。
 つまりは積極支持ではない消極的支持(諦め)であれ、「デマ扇動やメディア統制による詐欺的支持獲得(いわゆるポピュリズム)」であれ、国民の支持無しでは独裁は成り立たない(追記あり) - bogus-simotukareのブログということです。
 特に「不正選挙」の疑いが指摘されてるとは言え、プーチンの場合「選挙で選ばれた大統領」であり「選挙で選ばれた議会」も存在し、「建て前は民主制」なのであまり好き勝手もできないでしょう。


ウクライナ クレバ外相インド訪問 和平案めぐる首脳級協議へ協力求めたか | NHK | インド
 単に「グローバルサウスの大国インド」への期待という話ではなく「ロシアに融和的なインド」を何とか取り込みたいという話でしょう。

*1:いかに親ロシア人士とはいえ「戦場の軍人」ではない「後方の民間人」を暗殺することは正当な行為とは言えないでしょう。仮にウクライナが関与してるのなら非難されて当然です。

*2:これに対して「戦争は口実で、実際には政権批判派が立候補してかなりの票を獲得することを恐れたのではないか?」という批判がある。

*3:勿論ゼレンスキーのこと