令和6年11月29日 第二百十六回国会における石破内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
「(ボーガス注:国会の運営が、真に国民の期待に沿い、国民の信を一そう高めるためにとるべき方途は一、二にとどまりませんが、その中でも、特に、自由民主党*1及び日本社会党*2の両党が、外交を初め、)国政の大本について、常時率直に意見をかわす慣行を作り、おのおのの立場を明らかにしつつ、力を合せるべきことについては相互に協力を惜しまず、世界の進運に伍していくようにしなければならない(ボーガス注:と思うのであります)」
これは、昭和三十二年二月*3の石橋湛山*4内閣施政方針演説*5の一節です。
(中略)
石橋湛山内閣の施政方針演説では「常に国家の永遠の運命に思いをいたし、地方的利害や国民の一部の思惑に偏することなく、国民全体の福祉をのみ念じて国政の方向を定め、論議を尽していくように努めたい(ボーガス注:のであります)」とあります。
軍国主義者の石破茂首相に、所信表明演説でハト派で反骨の名宰相石橋湛山首相の言葉を引用する資格なし。岸田政権の軍事費2倍増をトランプ米大統領の要求に屈してさらに引き上げかねない石破首相を退陣へ。 - Everyone says I love you !
企業・団体献金や政策活動費の禁止法案を日本共産党が提出。石破茂首相の所信表明演説では彼に最も似合わない石橋湛山を引用。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
が「軍国主義者の石破茂首相に、所信表明演説でハト派で反骨の名宰相石橋湛山首相の言葉を引用する資格なし(宮武)」「彼に最も似合わない石橋湛山(村野瀬)」と指摘するように、自民党政治家であり「左派とは同一視できない」とはいえ、「ハト派」「リベラル派」と評価される石橋を「軍拡・石破」が持ち出すことには違和感を禁じ得ません。
なお、石破が石橋演説から「自由民主党及び日本社会党の両党」を除いたのが興味深い。
それは石破の言う常時率直に意見をかわす慣行を作り、おのおのの立場を明らかにしつつ、力を合せるべきことについては相互に協力を惜しまずの想定対象が「最大野党・立民」ではなく、「自民にすり寄っている国民民主」だからではないのか。この部分は、単に国民民主との野合を正当化する発言にすぎないのでないのか。
サイバー攻撃の脅威は差し迫った課題であり、有識者会議の提言も踏まえ、サイバー安全保障分野での対応能力を向上させるための法案を、可能な限り早期に国会に提出するべく、検討をさらに加速します。
「自公過半数割れ」で少数与党となったこともあって、法案提出時期を明言できなかったとはいえ、護憲派としては当然警戒が必要でしょう。
GX(グリーン・トランスフォーメーション)の例では、洋上風力、地熱や原子力などの脱炭素電源を目指して
地熱や風力はともかく「危険な原発」は「脱炭素」といってエコエネルギーのように言える代物ではないでしょう。
いわゆる「百三万円の壁」については、令和七年度税制改正の中で議論し引き上げます。いわゆる暫定税率の廃止を含む「ガソリン減税」については、自動車関係諸税全体の見直しに向けて検討し、結論を得ます。
玉木を抱き込むためか、「103万円の壁」については「具体的な方法」は曖昧な物の、一応「引き上げる」とした一方で「トリガー条項」については「検討止まり」である点が興味深い。
憲法改正については、私自身、これまで長らく衆議院憲法審査会の委員を務め、議論に参加してまいりました。国会による発議の実現に向け、今後、衆議院及び参議院に設置された憲法審査会において建設的な議論を行い、国民的な議論を積極的に深めていただくことを期待します。
「自公過半数割れ」で少数与党となったこともあって、「改憲する」ではなく「議論を深める」止まりである点が興味深い。
◆農林水産業、製造業、サービス業の高付加価値化を進めるとともに、新たな重点として文化芸術・スポーツの振興にも取り組みます。
◆男性の育児休業の推進にも取り組み、社会の構造・意識の変化につなげてまいります。
◆性暴力、DV、(保護者による児童、介護者による高齢者等への)虐待等を防ぎ、被害者支援を推進します。
◆防災・減災、国土強靱化を着実に推進します。
以上は一例ですが「言ってること(農林水産業等の高付加価値化、男性育休の推進など)は総論としては恐らく正論で多分、野党(自民補完勢力の維新、国民民主を除く立民、共産、社民など)も異論ない」だろうがどのような方法論でそれを実現するのか、「具体性がなさ過ぎて評価できない」物言いが多い気がします。勿論一方で全く賛同できない点(原発推進など)があることは拙記事でもいくつか指摘しました。