「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2025年2/15日分:荒木和博の巻)

世の中割り切れないと思います(R7.2.19)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 荒木がこんなことを言うのは「日中戦争、太平洋戦争が悪とは割り切れない。当時の日本の指導層には彼らなりの考えが合った」「(中居問題について)フジテレビにも事情があった」等という「身内擁護」の「居直り」限定ですが、確かに「割り切れないときもある」。
 現実社会は「水戸黄門などの勧善懲悪時代劇*1の世界」ではない。「例は何でもいい」ですが、拉致問題はその典型でしょう。「末端の暴走、上層部は知らなかった」と言う「北朝鮮の言い訳」が正しいとは俺も思いませんが「積極的に肯定しない」までも、「本当かよ!」などと深くは突っ込まず「ああ、そうですか」で流さない限り「拉致被害者5人の帰国」がないから「小泉政権は深く突っ込まず流さざるを得なかった」わけです。
 それを家族会や救う会のように「北朝鮮に甘い」と言っても何がどうなるもんでもない。
 「即時一括全員帰国」主張(救う会、家族会)にしても「そんなことができれば苦労しない。できるなら俺だってそれが最善だと思ってる」と言う話です。できないと思うから事前の策として「段階的帰国」を主張してるにすぎない。
 あるいは「ウクライナ戦争」もそうです。確かに「プーチンロシアのウクライナ侵略は悪」である。しかし、だからといって「徹底抗戦」が「例外なく、常に当然に正しい」とは俺は思っていません。勿論「ロシアを利する疑いのあるトランプ」の交渉路線には疑問を感じますが、とはいえ、それは「トランプの考えは怪しい」とは言えても「和平交渉はいかなる形でも不可」ではないでしょう。
 「2022年2月下旬の開戦直後」ならともかく、「既に開戦から約3年が経過*2し、ウクライナ勝利の展望が見えない(ロシアも相当に苦しいと思うが何とか粘ってるし、ウクライナNATOの軍事支援があるとは言え相当に苦しい)」中、「ロシアを利するわけにはいかないが」としながらも「停戦、終戦」の声が出るのはむしろ「当然の話」でしょう。
 例えば朝鮮戦争も「1950年6月開戦、1953年7月停戦(建前では終戦ではないし、38度線も国境ではなく停戦ラインにすぎない)」で「約3年」で終了しました(勿論、約8年続いたイラン・イラク戦争(1980年9月~1988年7月)などもっと長い戦争も一方ではありますが)。
 なお、荒木が動画で言うように「即時一括全員帰国」など「妥協否定」はある意味「精神的に楽な場合」が多いでしょう(解決困難になることによる「精神的不安」、妥協した方がむしろプラスではないかという「精神的不安」を無視すれば)。
 「相手(例えば北朝鮮)が全て悪い。俺(例えば拉致被害者家族会)は悪くない」で済ませていいならこんなに精神的に楽なこともない。勿論「妥協が常に正しいわけでもない(原則を貫くべき時も時にはある)」し、妥協が必要だとしても「適切な妥協をすること」は多くの場合、難しいことではありますが。


有本明弘さん逝去にあたって【調査会NEWS3899】(R7.2.17)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 私が救う会全国協議会事務局長だった平成14年(2002)春、一時恵子さんを帰国させるという話がありました。これはよど号グループと当時、拉致議連会長だった中山正暉*3衆議院議員(当時)を通して行われていた交渉で、中国等第三国で恵子さんが「発見」されるというものでした。
 しかし、有本さんご夫妻はこれを断りました。中山会長からご自宅に恫喝まがい*4の電話がかかってきて、「佐藤(勝巳・当時の救う会会長)を取るのか自分を取るのか」と言われたそうです。嘉代子さんは「私たちは佐藤先生の方を取ります」と答えたと聞きました。

 佐藤を選んだ結果、「恵子氏の帰国」があったのならともかく何の成果もなかった(そして有本夫婦は病死)のになんで荒木はどや顔できるのかと心底呆れます。
 実際どうなったかはわかりようがないですが、中山氏を選んだ方が良かったかもしれない。
 しかもその後、佐藤は「救う会内部の権力闘争に敗れ」、現会長の西岡や、前副会長の島田らによって会を追放されてますからね(この時に荒木も佐藤と一緒に救う会を追放されています。救う会を追放された荒木が立ち上げたのが特定失踪者問題調査会と予備役ブルーリボンの会です)。
 佐藤の追放後は、有本夫婦は「佐藤ではなく」西岡、島田らについていったわけですが。


看護師電話編物(R7.2.15)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 特定失踪者の女性で特に目につくキーワードがこれです。

 特定失踪者は「既に国内で40人以上発見され、発見された人間は全て北朝鮮は無関係。ほとんどが自発的失踪」と言う代物です。また、仮に「北朝鮮拉致」だとしても「看護師(特定失踪者の職業)、電話(電話交換手*5の意味で、特定失踪者の職業)、編み物(特定失踪者の趣味)」が「拉致されたこと」と関係があると見なす根拠もない。
 仮に百歩譲って「看護師、電話交換手、編み物」が「拉致されたこと」と関係がある、例えば「看護師、電話交換手、編み物の関係で知り合いになった人間(病院の患者、編み物サークルの会員など)が拉致実行犯」だとしても「拉致解決につながる話」でもない。
 全く馬鹿馬鹿しい。


全国会議員対象の研究会やります(R7.2.13)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 個別に各党に勉強会の申し入れでもしたらいいだろうに、そうしない理由は「相手にされないとわかってるから」なのか、はたまた「個別に声をかけなくても国会議員が来るのが俺(荒木)だ!」と「自分を大物に見せたいから」なのか。いずれにせよ「荒木と親しい、いつものウヨ政治家(拉致議連メンバーなど)が何人か参加する程度」にとどまるのでしょう。


カップル(アベック)など複数人同時拉致(R7.2.14)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんな事が拉致解決に何の関係があるのかと心底呆れます。
 しかも荒木の場合は「カップル失踪(あるいは、同時に複数失踪)」が「蓮池夫妻、地村夫妻(拉致当時は結婚しておらず、蓮池妻は奥土姓、地村妻は浜本姓ですが)」「市川修一氏と増元るみ子氏」(以上、恋人同士)、「曽我ミヨシ氏と曽我ひとみ氏」(母と娘)といった政府認定拉致被害者限定ではなく「北朝鮮拉致の可能性はない、特定失踪者」を含んでるからなおさらです。

*1:時代劇も勿論常に勧善懲悪ではなく切腹 (映画) - Wikipedia(1962年、小林正樹監督、橋本忍脚本)、上意討ち 拝領妻始末 - Wikipedia(1967年、小林正樹監督、橋本忍脚本)、人斬り (映画) - Wikipedia(1969年、五社英雄監督、橋本忍脚本)などの悲惨な落ちもあります。

*2:まだ「3年目終了→4年目突入」ではありませんが、近々そうなります。

*3:竹下内閣郵政相、村山内閣総務庁長官、小渕、森内閣建設相等を歴任。池田内閣厚生相を務めた中山マサは母。海部内閣外相を務めた中山太郎は兄。第二次、第三次安倍内閣外務副大臣菅内閣防衛副大臣等を務めた中山泰秀は長男

*4:荒木が勝手に言ってるだけで、実際は恫喝などではなかったのでしょう。

*5:「電話交換手」を「電話」と省略して、分かりづらくする荒木は「アホか?」ですね。