プーチン氏、ウクライナ暫定政府設立を提案…ゼレンスキー氏を排除して親露政権を誕生させる思惑か : 読売新聞
実際には
1)戦争長期化による不満で、落選しないまでも大量のゼレンスキー批判票*1(『ゼレンスキー以外の候補への投票』や棄権)が出ること
2)(ゼレンスキー落選などの実害はないにしても、米国大統領選で問題になったように)ロシアが「SNSを使ったデマ拡散」など、選挙介入すること
をゼレンスキーが恐れてるのであって「選挙自体は可能」という指摘も有力です。とはいえ、1)はともかく、2)を考えると「選挙すべし」と言っていいのか悩ましいところです。
「この状況に至った根本原因を排除しなければならない」とも述べ、ロシア側は妥協しない姿勢を強調した。
根本原因が何を意味するかは不明確ですが、少なくとも「NATO加盟を認めない考えであること」は確かでしょう。
ロシア人“プーチンの戦争”支持はなぜ?世論調査でウクライナ侵攻“軍事作戦”支持が78%実態は? | NHK | WEB特集
(ウクライナ戦争開戦前から)メディア統制がされ、プーチン政権批判が抑え込まれてることが要素として大きいという指摘がされています。
ゼレンスキー大統領「ウクライナの平和得られるなら辞任も」 記者会見で発言 - 産経ニュース
この発言だけだと評価困難ですね。
「『ゼレンスキーは大統領選をしないで大統領に居座って独裁的』と、プーチンやトランプが悪口するならそれを封じるため辞める用意がある。(ゼレンスキーが誰を後釜として想定しているかはともかく)私が辞めても立派な後釜がいるから心配してない。プーチンらの思うような混迷にはならない」と言う意味なのか?
はたまた「辞めないで」という国内外の慰留を見込んだハッタリ(辞める気は本当はない)か?
ゼレンスキー大統領がサウジ訪問を延期 「ウクライナ頭越しの協議」と反発 - 産経ニュース
「米露の最初の会談場所がサウジ」「同時期にゼレンスキーがサウジ訪問」は「偶然にしてはできすぎてる」のでマスコミ等では
1)米露が意図的にゼレンスキーのサウジ訪問に当てた(なお、ゼレンスキーの訪問の方が先に決定)
2)ゼレンスキーも「ロシア代表と会うかはともかく」サウジ現地で米国代表の話くらいは聞くのではないか
→米国やサウジがそのくらいは事前に話をし、ゼレンスキーもその程度なら渋々でも同意したかもしれない
3)仮に米露どちらとも会わないにしても今更サウジ訪問を辞めたりはしない
4)仮にゼレンスキーが訪問を辞めたとしても「外相など格下が行く」のであって全面中止はしない
と見られてましたが、延期(おそらく格下も行かない)だそうです。
アメリカの仲介で「停戦条件」模索へ…米露大統領、ウクライナ停戦交渉の開始で合意 : 読売新聞
交渉自体は勿論「まともな交渉である限り、悪いことではない」のですが、問題はウクライナが反発の意思を表明しており、ウクライナの意向を無視して勝手に行ってる、つまり「まともでない交渉」の疑いが濃厚なことです。
「ウクライナの意向に配慮し、ウクライナも飲める案」ができればいいですが、現時点では何とも言えません。
結局「ウクライナの飲めない案で和平挫折」やもっと酷いと「トランプが和平案を飲めと押しつけたあげく、反発するウクライナに対し、軍事支援停止などの報復*2」の可能性が否定できない。
停戦後のウクライナに英軍部隊を派遣する用意…スターマー首相、英紙に寄稿 : 読売新聞
「派兵の用意」といっても「ウクライナ戦争でロシア軍とガチンコの戦争」というわけではなく、「停戦後の監視団」でしかない点は「何ともかんとも」です。
つまり「トランプが和平交渉を進め、停戦が現実的になった場合に備え」、「トランプが好き勝手やってロシアを利さない」ように最低限の保険をかけてるにすぎないわけです。勿論「英国民が英軍の戦闘を望まない」以上、参戦するわけに行かないのはやむを得ない話ですが。
「このままでは戦い続けられない」 ウクライナ前線の悲鳴 - 日本経済新聞2025.2.15
ウクライナ 若者が軍入隊で最大約730万円支給などの優遇措置 | NHK | ウクライナ情勢2025.2.16
ウクライナにおいて「戦争疲れが表面化してる」ということでしょう。
「親露の立場」からの停戦論(あるいは終戦論)としか思えないトランプには疑問を感じますが、一方で「このまま継戦していいのか?(そもそも継戦可能なのか?)」という悩みも感じます。