今日のMSN産経ニュース(6/21分)(追記あり)

【主張】維新の会 憲法改正より内輪もめか
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130621/stt13062103090001-n1.htm

 産経が完全に「維新応援団であること」を隠そうともしないのには苦笑せざるをえません。
 産経的には「維新が没落すること」は「たとえ安倍自民が未だに一定の支持率を保っていても」我慢のならないことのようです。要するに「自民党改憲案」では産経にとってはまだ生ぬるく「維新レベルでないと行けない」ということでしょう。維新がどれほど危ない集団かと言うことです。しかし維新没落の一因は「慰安婦問題の責任を全て橋下にかぶせれば好都合」と言う理由で安倍自民が橋下を批判し、それを受けて「安倍シンパ」産経が『【主張】橋下市長発言 女性の尊厳損ね許されぬ』(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130515/stt13051503370002-n1.htm)と橋下批判したことにもあるのですが。タカ派として知られる「安倍&産経」すら批判動機、批判内容はともかく「橋下発言は女性の尊厳損ね許されぬ」と言えば「橋下はよほど酷いことを言ったのだ」と多くの人が思うのも当然でしょう。自分で「橋下市長発言 女性の尊厳損ね許されぬ」と言って橋下没落を助長しておきながら、実際に没落すると

「国家の意思として女性を拉致」していないという発言は間違っていない

などと言って橋下をかばおうとするのだから意味不明です。なお、さすがの産経も「何故安倍さんは橋下を批判する」「なぜみんなの党選挙協力を解消した」とは言えないようです。
1)「安倍自民の橋下批判に調子を合わせながら」
2)「橋下発言は間違ってない」
というとは支離滅裂にも程があります。 


■【産経抄】6月21日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130621/plc13062103050001-n1.htm

むろん日本としては、対中武器禁輸は継続してもらわねばならない。

何が「むろん」なんだかよくわかりません。「EUが中国武器禁輸を解除すると何がどう問題なのか」「そもそもEUが売らなくてもほかの国が売ってるから日本的には解除しようがすまいが意味ないんじゃないか(中国が武器を持つことではなくEUが売ること自体が問題とか、EU各国は他を圧倒する高性能武器の生産国とかいうならともかく)」という疑問について説明する気は産経にはないようです。

アイルランドのような、小さいが国際的に影響力を持つ国にも目配りをしなくてはならない。

その一方で「僕は悪くない、慰安婦は捏造だ」などというちっぽけなプライドのために、隣国である韓国にケンカを売り世界各国に「うそつき国家日本」「隣国に道理のない喧嘩を売るバカ国家日本」というイメージを広めるわけですか?
ぶっちゃけアイルランドより韓国のほうがずっと日本にとって大事でしょうに。
いや産経が敵視する中国だって大事ですけどね。貿易関係を考えたら産経路線で反中国なんて無理です。
ただし韓国の場合、日米同盟、韓米同盟により「味方(米国)の友達(韓国)も味方」ということで「事実上の同盟国」のわけですから中国敵視以上にわけがわかりません。


■自民公約、高市カラー前面 本会議場でも赤ペン ぎりぎりまで修正
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130620/stt13062021130007-n1.htm

高市カラー」が色濃く反映されたのは、昨年の衆院選公約では主要項目には入らなかった「女性」を単独で大きく扱った点だ。
 ただ、政府の成長戦略に盛り込まれた女性の就業率(25〜44歳)を現状の68%から、平成32年に73%にする数値目標の記載はなし。高市氏は20日の公約発表記者会見で「『就業継続に向けた環境整備』という記述に盛り込んだつもりだ」と説明したが、女性の社会進出をめぐる数値目標に慎重な「高市カラー」がにじみ出たといえそうだ。

 「女性の社会進出」を叫びながら、具体案はなく、単に威勢のいい言葉ぶち上げただけ。しかも「いい案が思いつかないから」ならまだましですが高市の場合「女性の社会進出に否定的な保守派に近いのでそもそもやる気ない」「でも女性票もほしいので適当なこと書いてみました」という疑いがあるのが何ともかんとも。