今日の産経ニュース(8/30分)(追記・訂正あり)

日体大平壌でサッカー交流試合 朝鮮体育大と交流協定にも調印
http://www.sankei.com/sports/news/150830/spo1508300049-n1.html
 こういう交流をすすめることに寄ってしか日朝間の諸問題は解決しないでしょう。そしてこういう交流をすすめればすすめるほど「北朝鮮の暴発の危険性」は下がるわけです。

 日体大と朝鮮体育大は同日、試合に先立ち、学術およびスポーツ交流に関する協定に調印した。調印式に参加した松浪健四郎*1日体大理事長は共同通信の取材に対し「(日朝)相互の理解を深めるために、これからもますますスポーツ交流を盛んにしていきたい」と述べた。

 全く正論だと思います。
 小生的には松浪氏というと「水かけ騒動」「暴力団『酒梅組*2』系建設会社からの政治献金*3」のために余りいい印象はなかったんですけどね。


■【維新分裂】維新と民主「合流」視野…31日にも代表会談 橋下新党、維新から20人超が参加へ
http://www.sankei.com/politics/news/150830/plt1508300026-n1.html
・まあ、「ああなるほどね、多分そうだとは思ってたけど」つう話でしかないですね。
 「反執行部」橋下、松井が出て行くと言い出したので「政界再編という名の民主党入り」を松野代表ら「反橋下、非橋下グループ(現在の維新執行部)」は目指すんだそうです。「橋下、松井氏の残留を求める(松野)」てのはあくまでもおためごかしでしかないでしょう。橋下、松井が松野執行部に屈服すれば御の字ですが出て行ってくれるのならそれでもいいと。
 松野代表もここに至っては「例の挑発行為(山形市長選の応援を理由に柿沢幹事長更迭を求めた行為)は離党の口実作りか」と思ってるでしょう。
 何せあの「更迭要求」は全然筋が通ってませんから。
 山形市長選で
1)「自公支援候補」と「民主、社民、共産など支援候補」の一騎打ちとなった
2)維新は党としての方針を決めなかった
3)柿沢氏が野党支援候補を個人的に支持
と言う話で何で柿沢更迭なんて話が出てくるのか。
 「党としての方針を決めない」のなら「個人的に誰を支持しようと自由」のわけです。別に「個人的な支援もダメ」なんてことは決めてない。
 結局、
1)橋下が柿沢氏ないし、執行部に敵意をいだいており喧嘩を売った
2)とにかく離党したいので飲めないような話をぶつけた
3)橋下は安倍にすり寄りたいので野党共闘の方向に好意的な柿沢氏が許せない
のどれか、あるいは全部でしょう。どれであれ筋なんか全く通ってませんが。
・一方、橋下は「新党」だそうですがこちらは「大阪ローカル政党でOKならともかく」、どうもそうではなく将来の自民入りを目指すと。
 まあ、橋下新党は「大阪維新中心」になるんじゃないですかね(アンチ橋下の俺の願望込みですが)。「将来的には自民入り」と言ったって「その将来があるのかどうかすら怪しい」のでは、多くは「最大野党民主入り狙いで松野維新に残留する」でしょう。巨大与党自民にとっては別に橋下一派は必要性低いわけです。安倍が都構想住民投票で橋下を支援した程度ではすぐ自民入党って訳にいかないでしょう。大阪都構想住民投票での大阪自民との対立がまだ残ってるし。
 そして橋下一派も「第三極」を宣伝してきた手前、なかなか「すぐに自民に入党したい」とは言いづらいでしょう(本心はモロバレですけど)。
 一方民主党からすれば最大野党とは言え、一時期に比べれば大分議席減らしてますからねえ。
 松野代表(鳩山内閣官房副長官)はもともと民主党議員だし「橋下一派の自民入党」に比べたら「松野グループの民主入党」のほうが可能性高いでしょう。


枚方市長に維新・伏見氏
http://www.sankei.com/west/news/150830/wst1508300068-n1.html
 これだけで維新の力を評価するわけにも行かないでしょうが、まあ残念です。敗北してれば維新の衰退に拍車がかかったことは間違いないし、今回の「勝利」を橋下一派が大宣伝するであろうことも間違いないわけですから。


■日韓教育相が15年ぶり会談 下村文科相が釜山訪問、教育サミットにも出席
http://www.sankei.com/politics/news/150830/plt1508300024-n1.html

 下村氏は同日、日韓国交正常化50年を記念した教育交流サミットに出席。同ニュースによると黄氏はサミットで、日韓の歴史問題を念頭に「過去の悲劇を繰り返さないため(日韓は)歴史の事実を公平に受け入れる必要がある」と述べ、歴史教育の重要性を指摘した。

 まあ、ある意味当然の指摘ではあります。これについて下村がどう応じたか記事には書いてありませんが、さすがに公然と黄氏の指摘を否定するわけにも行かず曖昧な態度だったんでしょうか。


■【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(2)】「『強制連行』僕は使っていない」
http://www.sankei.com/premium/news/150830/prm1508300009-n1.html
 昨日のインタビュー記事の続きです。10回に分けてやるそうですから、あと8日続くのでしょう。

阿比留
「それは西岡さんに直接聞いていただかないと、無責任に答えるわけにはいかない」

 西岡力が産経「正論」に書いたコラムについて、「西岡さんの植村批判は事実誤認だと思うが、あなた方はどう思いますか」と聞かれての阿比留の返答です。
 完全に逃げ腰ですよね。自分が書いた記事だと「攻撃相手と面と向かってないからか」まあ、好き勝手放言する阿比留ですが「攻撃相手(今回は植村氏)から、『あなたは西岡さんが産経に書いたこのコラムどう思うんですか?』と面と向かって聞かれる」と「西岡さんに聞かないと彼の真意が分からないから答えられない」と逃げ腰になる辺り、実に無様です。正直、このインタビュー記事、インタビューをやる前は阿比留も「植村をつぶしてやる」と意気揚々だったのかも知れませんが、やった後は「掲載したくねえ」と意気消沈だったのかも知れません。ただわざわざインタビューしたのに「掲載しない」なんて無法ができるわけもない。

植村
「一つお聞きしたい。そうしたら、阿比留さん、この記事はどう読む?(平成3年12月7日付の産経新聞大阪本社版記事を示す)」
阿比留
「ああ、(記事は)間違っていますね」
植村
「どこが間違っているんですか?」
阿比留
「『日本軍に強制的に連行され』」という(部分)」
(中略)
植村
「訂正かなんかやられたんですか」
阿比留
「これは今日、初めて見ましたから訂正したかどうかはちょっと分かりません」

 植村氏が取材し記事にした韓国人元慰安婦・金学順氏について産経も取材し、記事にしたことを指摘する植村氏です。
 阿比留にとっては「間違いです」と言おうと「間違ってません」と言おうと植村氏のさらなる攻撃が予想される展開です。
 なぜなら「間違ってる」と言えば「訂正し謝罪したんですか?(おそらく訂正も謝罪もしてない)」と言う攻撃が来ますし、「間違ってない」と言えば「私の記事とどこが違うんですか?」と言う攻撃が来るからです。阿比留について言えば「間違ってる」と言ってしまったことで「訂正し謝罪したんですか?」という攻撃が来ますがそれプラス「産経記事のどこが間違いか言ってください」と言う攻撃も植村氏から来ました。

植村
「これは『金さんが17歳の時、日本軍に強制的に連行され、中国の前線で、軍人の相手をする慰安婦として働かされた』というのを書いた12月7日の産経新聞大阪版。これは金学順さんの記者会見の時の取材で書いていますね。これ間違っている?」
阿比留
「うん」
植村
「これはね、93(平成5)年8月(31日付の産経新聞大阪本社版)の記事。(記事を読み上げる)太平洋戦争が始まった1941(昭和16)年ごろ、金さんは日本軍の目を逃れるため、養父と義姉の3人で暮らしていた中国・北京で強制連行された。17歳の時だ。食堂で食事をしようとした3人に、長い刀を背負った日本人将校が近づいた。
『お前たちは朝鮮人か。スパイだろう』。
 そう言って、まず養父を連行。金さんらを無理やり軍用トラックに押し込んで一晩中、車を走らせた」って出てるんですけど、これも強制連行ですね。両方主体が(注:民間業者ではなくて)日本軍ですけど、それはどうですか」
阿比留
「間違いですね」
植村
「間違いですか? ふ〜ん。これがもし間違いだったら、『朝日新聞との歴史戦は、今後も続くのだと感じた』って阿比留さんは書かれているんだけど、産経新聞の先輩記者と歴史戦をまずやるべきじゃないですか。」

 産経には「平成3年12月7日の大阪本社版記事」以外にも慰安婦強制連行を認めた記事があることを指摘*4し「朝日にあれこれ言う前に『阿比留さんの朝日批判』とは明らかに矛盾する産経の過去の報道について見解でも出したらどうなんですか?。あなた方の大好きな歴史戦を過去の産経記事相手にしたらどうなんですか?」と阿比留に突っ込む植村氏です。よほどのバカでない限り、どう見ても「植村勝利」としか理解できないでしょう。


■【産経抄】8月30日
http://www.sankei.com/column/news/150830/clm1508300005-n1.html

(前略)
▼5年後の夏、人いきれで蒸した客席が目に浮かぶ。新国立競技場の整備計画は、予算が削りに削られた末、1550億円が総工費の上限となる。空調設備は無駄の一つとみなされ、カットされた。観衆はあおいで暑さをしのげるか。
(中略)
▼取り壊された旧国立競技場もこれでは浮かばれまい。ない袖を振れとは言わないが、必要なものに出し惜しみした結果、使う段になって「それはいけない」と、なりはしないか。顔を左右に振ってでも、安い扇子でよしとする。万事がそんな発想では、息が詰まって仕方ない。

「空調設備(冷暖房設備)をつくらない」という案は現時点では案に過ぎないとは言え、発表された以上、当然、「安倍首相や下村文科相の同意を得ている」のは間違いない。
 にもかかわらず「安倍や下村に近い」産経も「冷暖房設備がないのは仕方がないだろ」とはさすがに言えないわけです。


■【主張】潘氏中国式典へ 国連は軍拡許容するのか
http://www.sankei.com/column/news/150830/clm1508300004-n1.html
 あの軍事パレードは「反ファシズム戦争・抗日戦争70年記念式典」ですので出席したからと言って「中国の軍事予算について肯定したこと」になりはしないでしょう。
 産経としては何が何でも「あのパレードの出席者」を一人でも減らしたいのでしょうがくだらない話です。


■【中国抗日パレード】北京市内はハトも“飛行”禁止 「ハエや蚊も飛行禁止にすれば」「やり過ぎ」と批判相次ぐ
http://www.sankei.com/world/news/150830/wor1508300006-n1.html
 ここでの「ハト」は「飼育されてるハト(伝書鳩)」のことです。

抗日戦争勝利70年記念の軍事パレードが行われる9月3日の午前0時から正午まで

と期間は短いし

軍事パレードで披露される戦闘機などのデモ飛行の安全を確保するための措置

なのに因縁つけるいつもの産経です(共同通信配信の記事ではありますが)。
 これが中国でなかったら「ハト飛ばして何が悪い」つう人間に「ハトぐらい我慢できないのか」と言ってるのが産経でしょうけど。


■【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈529〉】「性犯罪者も刑期を終えれば、人権盾に社会へ紛れ込める」 寝屋川事件で『新潮』が国家の本質を
http://www.sankei.com/premium/news/150830/prm1508300018-n1.html
 「死刑や無期懲役以外」刑期を終えたら基本、法的責任を取ったことになるつうのは何も性犯罪に限りませんけどね。そして刑期を終えた人間が再犯を犯すことがあるつうのも性犯罪には限りません。
 もちろん「再犯をどう防ぐか」つう問題は重要問題としてあるわけですが、花田や週刊新潮の駄文はそう言うまともなものではなく「元犯罪者の社会復帰」それ自体を否定するかのような暴論でしかありません。


■マハティール派、連日の反首相デモで攻勢 マレーシア、首相は「国の面目を汚している」と批判
http://www.sankei.com/world/news/150830/wor1508300029-n1.html
 「ナジブ*5首相批判デモ=マハティール派」ではなくデモには「マハティール派以外の与党内反主流派」「野党陣営」も当然いるでしょうが、「マハティール派」もデモを支援してる事は事実のようです。
 そしてそのことをマハティー*6本人も隠さないと。
1)疑惑発覚以前から首相とマハティールが何らかの理由で対立しており、マハティールは「疑惑発覚」を「いい口実ができた」と首相攻撃に利用しているのか
2)そうではなく「疑惑発覚により首相批判が高まる中」、与党体制を維持するには首相にはやめてもらうほかないと思ってデモに参加してるのか
はともかく、今、マハティールは「首相を一気に倒せるほどの政治力がない」のでしょう。
 「1981〜2003年」まで首相を務めた大物政治家ですら「首相をやめればそうなってしまうのだな」とい感想ですね。


■「ラブライブ!」声優・三森さんを「殺す」とネット投稿 警視庁、22歳専門学校生を容疑で逮捕
http://www.sankei.com/affairs/news/150830/afr1508300012-n1.html
 「威力業務妨害容疑(刑法第234条、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)」てのが「え、精神的恐怖を与えて声優業務妨害したとか、そう言う感じの容疑なの?」「じゃー、三森さんとやらが学生とか無職とか専業主婦とかだったら何容疑になるの?」感ありますね。
 「声優をやめろ」とかならまあ、「威力業務妨害」でしょうけど、なんかもやもやするなあ。「他にいい法律がない」んですかね。

*1:一時、自民党衆院議員をつとめ、第一次安倍、福田内閣で文科副大臣

*2:松浪氏が選挙区とした大阪の暴力団

*3:松浪氏自身は「暴力団系企業とは知らなかった」として議員引責辞任の意思はないと主張した。

*4:実はこういう指摘は以前からされていたのを産経が気付かないふりしてとぼけていたのですが、植村氏から面と向かって聞かれてとぼけることができなくなったわけです。

*5:アブドゥル・ラザク元首相の息子。

*6:アブドゥル・ラザク内閣教育相、フセイン・オン内閣副首相(通産相兼務)などを経て首相