今日のMSN産経ニュース(10/2分)(追記あり)

産経抄】10月2日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131002/trd13100203090000-n1.htm

作家、長部日出雄氏(79)は「恥ずかしながら」かつては左翼だったという。ところが還暦を迎えたとき、初めて伊勢神宮に参拝し、一遍に左翼から「宗旨替え」してしまった。長部氏自身が講演などで、ユーモアを交えて明かしていることである。

 さすがに冗談でしょうが、冗談としても面白くない。ばかばかしくて開いた口がふさがらない、と言う意味では面白いですけど。
 伊勢神宮参拝者が全員右翼なんて事実もなければ、左翼は一人も伊勢神宮参拝しないなんて事実もないからです(左翼「政治家」は政治家「在任中」は政教分離の観点から参拝を自粛しているかも知れませんが)。
 だいたい産経が持ち上げることからしてこの「産経の友達」長部氏の言う右翼とは「産経的右翼」の事でしょうし。
 「天皇や神社に否定的な感情を持っていたが伊勢神宮参拝して考えが変わった」ならまだ冗談としてわかります。
 何で伊勢神宮参拝すると「産経新聞万歳!」になれるのか。「皇室や神社と極右思想は一体不可分」なんて事実はどこにもないわけです。
 長部氏なる人物は知らなかったのですが、興味がわいて調べてみたのですが残念ながらどういう思想の持ち主かは今ひとつよくわかりませんでした。
 ウィキペ「長部日出雄」には

かつては左派・左翼だったが、近年は反共右派の立場を鮮明にして、民主党政権を容共として激しく非難している。日本は反共の旗を降ろすなというのが、現在の長部の主な主張である。

と書いてあるのでウィキペの記述が事実なら「相当変な人」でしょうが。「民主党政権は容共」の意味がわかりませんが、別に共産主義を支持することは犯罪でも何でもないんだからそう言う意味では「容共」は当たり前でしょう。
 もし長部氏が「打倒中国共産党」なんて考えてるのなら非常識きわまりない。
 また民主党政権の政策に「共産主義的なところ」があるかといったらそんなものは何もないわけです。そう言う意味では「容共では全くない」。どんな意味でアレ、まともな人間だったら「民主党政権を容共として激しく非難」なんかしないでしょう。後ろの方の「式年遷宮万歳」はそんなに変ではないんですが書き出しの長部氏話だけは非常に異常です。