「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/21日:島田洋一の巻)

島田洋一
 LGBTに理解を示す映画、小説、漫画、テレビ番組が日本ではこれほど溢れているにも関わらず、さらに政治権力が、左翼多数の審議会答申に基づく役人流の「差別禁止」を強要すれば、左翼活動家支援、逆差別*1などにつながるのは目に見えている。しかし稲田朋美氏(福井1区)があくまで左翼*2と組んで成立を図ると言う以上、自民党は彼女を公認してはならない。別の候補者を立てるべきだ。
LGBT法に力、稲田朋美氏が考える「保守」とは 「変えることで守れる本質がある」 | 社会,政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE2021年8月21日

 いつもながらキチガイの島田です。
 まず第一に「溢れてる」つうなら一つでも具体例を挙げてみろという話です。実は島田は「お仲間ウヨから『溢れてる』と言われたからオウム返ししてるだけで」映画等の具体例は何一つあげられないのではないか。自分から「どんなLGBTの映画等があるか」調べる気すらないのではないか。
 第二に、NHK弟の夫 - Wikipedia、テレ朝おっさんずラブ - Wikipedia*3とか持ち出して「キー局でこういう番組が流れてるからLGBT差別なんかない」等と言い出すのは詭弁でしかない。

週刊ヤングジャンプゴールデンカムイ - Wikipediaが連載され、東京MXでアニメ化もされたから日本にアイヌ差別はない
大坂なおみオコエ瑠偉サニブラウンといった黒人ルーツのスポーツ選手がいるから日本に黒人差別はない
孫正義張本勲は差別されてないから、日本に在日朝鮮・韓国人差別はない
◆日本で韓流ブーム(K-POP、韓流ドラマなど)だから、日本に在日朝鮮・韓国人差別はない

とかそのレベルの詭弁です。
 まあ、それらの差別を巡る状況は「昔に比べればましになった」とは思いますが。
 第三に「左翼多数の審議会」なんか自民党政権下でどこにあるのか。審議会委員の誰が具体的に左翼なのか。いい加減「俺(島田)より左寄りの奴は皆左翼」という与太は辞めたらどうなのか。
 第四に「あの稲田*4が賛同するようなLGBT法案」が「左翼的」なわけもない。あげく「稲田を公認するな*5」と発狂。島田の異常なLGBT差別体質が露呈されてるだけの話です。こんなんが「救う会副会長」です。
 「拉致被害者家族会の皆さんはああいうLGBT差別暴言を容認するんですか?」と批判されても文句は言えないでしょう。
 まさにいいかげん家族会も、島田洋一に対して苦言くらいは呈したらどうか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という話です。
 しかし、「島田ごときが何を言おう」が稲田には痛くもないでしょうが、彼女も「あの程度の法案で何故そんなに発狂するのか」と絶句でしょうね。稲田ですらついて行けないレベルのトンデモウヨが島田の訳です。
 さて、島田が悪口するLGBT法に力、稲田朋美氏が考える「保守」とは 「変えることで守れる本質がある」 | 社会,政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINEにもコメントしておきます。

◆インタビュアー
 防衛相辞任の経験から学ぶことは多かったか。
◆稲田
 挫折を経験したことで、困っている人や苦しんでいる人が自分ごとになり、見過ごせなくなった。未婚のひとり親、シングルマザー、LGBT…。疎外されていると感じている人たちが希望を持てる社会をつくりたい
◆インタビュアー
(ボーガス注:新著「強くて優しい国」(幻冬舎)で)女性活躍にかなりのページを割いている。
◆稲田
 日本は男女格差を測る『ジェンダーギャップ指数』が極めて低い。国民の半数は女性なのに、それを代表している国会に1割しか女性の衆院議員がいない。日本の民主主義のために女性の政治参画は進めるべきだし、日本全体のためになる
◆インタビュアー
 LGBT法案の党内議論を主導した。
◆稲田
 LGBTであることで苦しむ人がいて、特に若年の自殺者が多い。周りの理解が増せば、当事者の人たちは生きやすくなる。野党は差別の禁止条項が入った法案を出した。自民党案は理解増進法だが、与野党協議の結果、法の理念と目的に『差別は許されないという認識のもと』という文言を入れたところ、党内で強硬な反対があり頓挫した。非常に残念
◆インタビュアー
 婚前氏続称制度を提唱している。
◆稲田
 夫婦同氏という制度を維持したまま、社会生活上公的には旧姓を使う届け出をして、それが通称ではなくて法的な意味を持つという制度。家族の氏は必要なので別氏の制度化には反対している
◆インタビュアー
 困っている人に寄り添うという理念だと、選択的夫婦別姓を認めてもいいという考えもある。
◆稲田
 別姓夫婦を認めてしまうと家族の呼称がなくてもいいという考えになる。そこまでは割り切れない。
◆インタビュアー
 LGBT法案や婚前氏続称制度などを巡り、保守論壇から「変節」と厳しく批判されている。
◆稲田
 (ボーガス注:【正論8月号】LGBT法案で残念な稲田朋美氏 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース、月刊ウィル8月号『LGBTに狂奔、稲田朋美 いつから『わきまえない女』に?」(阿比留瑠比)、月刊HANADA8月号『稲田朋美元防衛相に戦力外通告』、9月号『稲田朋美LGBT問題:稲田朋美元防衛相、左翼の餌食となった動かぬ証拠』(いずれも山口敬之)と)保守の三大誌が批判の論文を載せている。私の地元の地方議員や全国にある後援会組織の幹部らに雑誌と怪文書のセットが送られている。変わることがいけないとは思わない。理由があれば変わっていいし、変えるべきものを変えることで良きものを守れると思っている。
◆インタビュアー
 最後に、「保守」とは何か。
◆稲田
 多様性があり寛容であることが保守の中核。伝統的家族という形だけにこだわることはむしろ、守るべき家族の絆も守れなくなるのではないか。未婚のシングルマザーを離婚や死別のひとり親と公平に支援すると伝統的家族が壊れるというのは偏狭だし、日本らしい温かさを失わせる。そういう発想は変えていきたい

 稲田とは思えない言葉

未婚のひとり親、シングルマザー、LGBT…。疎外されていると感じている人たちが希望を持てる社会をつくりたい

には「びっくり仰天」です。またこのインタビューには「九条改憲」のような「右翼的な話」はほとんど出てきませんが、稲田的には「右翼イメージを脱却したい」「右翼イメージのない野田聖子総務相のようになりたい」「いつまでも杉田水脈桜井よしこのような危ない連中の同類(つまり女性のガチ右翼)扱いされたくない」のでしょう(とはいえ、既に触れたように、稲田は『今年も靖国参拝メンバーの一人』なので、所詮限界があります)。
 最近まで俺も、稲田は「ガチ右翼」と思い込んでいたのですが「どうも違った」ようです。「安倍政権下において出世するための商売右翼」であり、「安倍が退陣したので、これからはイメチェンしたい」らしい。
 まあ、この程度で稲田を「絶賛する気もない」ですが、「もっと出世したい」という「私利私欲的な理由」でも稲田が「いくらかまともになる」のであればそれ自体は歓迎します。
 思惑が何であれ「安倍が一帯一路参加を決断した」のを「歓迎した」のが俺ですし(勿論、モリカケ、桜の腐敗政治家・安倍など支持しませんし、稲田も支持しませんが)。
 そして稲田がこうして「ウヨイメージ脱却」を目指すことが島田的には「手前、ふざけんな!。このままですむと思うなよ」「自民は稲田の公認なんかするな!」になるわけです。

島田洋一
 タリバンが攻勢を強め多数のアメリカ人がアフガニスタン国内に残る中、米軍を機械的に撤退させるなどトランプ政権ならあり得なかった

 島田はでたらめ言うなという話です。そもそも米軍撤退は「トランプ政権時代に決めた話*6」ですし、米軍撤退は「議会の承認が必要」でありバイデンの一存で決められる話でもない。共和党も了解した撤退話を今になって「バイデンが勝手にやったこと」とは無茶苦茶にも程があります。今がトランプ政権でも同じ事態が起こっただけでしょう。
 つうか最近でこそ「世論調査で撤退反対が多数派」ですがそれは「タリバンによる首都支配後の話」であり、それ以前は世論調査では、20年に及ぶ長期駐留にうんざりした米国国民によって「撤退賛成が多数派」。そうした状況下で米国ではマスコミでも国会議員でも撤退反対の主張などつい最近までほとんどなかったのが実情でしょう。

島田洋一
 これからタリバンによる残虐行為の報道が続いていく。バイデン・ハリス政権は発足半年にしてすでに求心力を失い、益々レイムダック(死に体)化が進む
タリバン、米軍協力者ら捜索 「恩赦」と乖離 ジャーナリスト親族殺害も - 産経ニュース
 ドイツの公共放送ドイチェ・ウェレは19日、タリバンが同局所属のジャーナリストの関係先を捜索し、発砲で親族1人が死亡したと明らかにした。

 実に「アンチバイデン」島田らしいですが、ここで「殺された方の冥福を祈る」「このようなタリバンの無法をどう阻止していくか」ではなく「ざまあ、バイデン。これでレイムダック化が進むな(俺の要約)」しか「言う言葉がない」とは「人間のくず」と言うべきでしょう。
 コロナ問題で「安倍政権*7、菅政権」について「コロナ禍でレイムダック*8」云々としか言わず「コロナ防止」も「コロナでなくなられた方への追悼」も言わない人間がいたら「安倍、菅政権が崩壊すればコロナ禍が続いてもいいのか?」と正気を疑われるでしょうが、島田のこのツイートはそれに近いものがあります。

*1:逆差別は(そんな事態は起きないと思いますが)まだわかりますが「左翼活動家支援」というのは意味不明です。LGBTとは「宗教や政治信条」とは違い「生まれつきのもの(自分の意思で決められないもの)」であり「右翼のLGBT」も当然あり得るのに何が「左翼活動家支援」なのか?

*2:LGBT法案賛成派には勿論共産、社民といった左派もいますが、国民民主のような右派もいるのだから「左翼と組んで」という認識自体が事実に反します。

*3:俺でも知ってるドラマをあげてみました

*4:昨今「LGBT(あるいはシングルマザー)の人権ガー」とかやってるので、靖国参拝を自粛するかと思いきや、今年も稲田は「参拝メンバーの一員」でした(例えば小泉氏ら3閣僚が靖国参拝 終戦の日、安倍前首相も訪問: 日本経済新聞参照)。結局、稲田は「右翼から完全に脱却はできない」わけです。ただしもはや島田的には「8/15に靖国参拝」レベルでは稲田を許す(?)気はないようです。

*5:まあ、俺も稲田を公認して欲しくはないのですが、理由は島田とは勿論違います。当然、後釜も「もっと極右を(島田)」ではなく「もっとリベラル(?)を(俺)」ですね。

*6:もちろん「温暖化防止のパリ協定(トランプ時代に脱退)への復帰」のように「トランプ時代の方針を変更することも可能」なのでバイデンに責任はないとは言いませんが、「撤退はそもそもトランプが決めたこと」なのに「今の大統領がトランプなら撤退しなかった(島田)」とはでたらめにも程がある。まあトランプ本人とその取り巻き連中自体がその種のデマを恥知らずにも放言していますが。

*7:既にコロナの支持率低下で辞任しましたが

*8:まあ、今の支持率と『収束の兆しが当面見えない感染状況』では菅政権はレイムダックといっていいでしょうが。