今日のMSN産経ニュース(12/24分)(追記あり)

【よみがえる毛沢東 生誕120年の中国(1)下】毛沢東思想に心酔する指導者(1/3ページ) - 産経ニュース
 産経らしい記事だなあと思いますね。小生もこの南街村ってのは「うろ覚えですが」知っています。バラエティー番組で「中国を代表する金持ち村の一つ」として見た覚えがありますので。
 なんだかんだ言ってこの村は今のところ経営に成功してるわけで、村長はそれなりにやり手の訳です。
 当たり前ですが「毛沢東思想だから金持ち村」なわけではないでしょう(村長が何て言ってるか知りませんが)。産経の記事にも

80年代前半、日本の技術を導入して始めた即席めん工場が成功を収め、村の経済が安定した。その後、ビール工場、製薬工場などを次々と建て、南街村は数年で河南省有数の“企業集団”と化した。

と「改革開放」にうまく乗った南街村の発展の様子が一部書いてあります。
 従って南街村を毛沢東云々の観点だけで見るのは間違いでしょうし、「南街村に学ぼう」という動きがあったとしてもそれは単純な毛沢東万歳じゃないでしょう。一番でかいのはやはり「うちも南街村みたいに豊かになりたい」「うちも南街村のようにビール工場や即席ラーメン工場でも作って儲けたい」なんかでしょう。
 毛沢東が持ち出されてるのは「単に労働者のモラル(道徳)とモラール(やる気)を高めたいだけ」であってぶっちゃけ何らかの道徳思想なら何でもいいんじゃないか(その場合に毛沢東思想というのが中国らしいのでしょうが)。日本だって松下幸之助PHPやるとかそういった労働者向け精神運動はあるわけです。
 しかし産経は「単純な毛沢東万歳」と描いてしまうわけです。