今日の中国ニュース(2021年9月21日分)(副題:楊海英のバカさに心底呆れる、ほか)

◆楊海英のツイート

楊海英
 タリバン、世界に衝撃を与えている彼らと中国共産党は一卵性双生児である。
ニューズウイーク日本版『タリバンと中国共産党が急接近する必然の理由』(楊海英)

 「はあ?」ですね。
 タリバンを支援していたのはパキスタン軍であって中国ではないし、もちろん「イスラム集団」タリバンは「毛沢東思想」「鄧小平思想」など「中国共産党と関係のある思想」を運営方針にしているわけでもない。
 中国が「アフガンの利権目当て」にタリバンに接近しだしたのは「タリバンの政権奪取が確実になってから」のことです。それで中国共産党タリバンのどこが「一卵性双生児」なのか。


ニューズウイーク日本版『タリバンと中国共産党が急接近する必然の理由』(楊海英)

 第1に、中国共産党タリバンは思想の面で本質的に近似している。中国共産党は、共産主義以外の思想と哲学が中国に根を下ろして大きく成長するのを絶対に許さない。
 タリバンも同様だ。イスラム社会の多様性を一切許容せずに彼らが解釈する唯一絶対の「イスラム」だけが正統とされている。

 その屁理屈なら

◆「国家神道」が「他の宗教に優越する特別な地位」を有していた戦前日本
レーニンが国父として扱われた旧ソ連
ホーチミン金日成、ホメイニが国父として扱われているベトナム北朝鮮、イラン

も「タリバンと思想の面で本質的に近似している」といえるでしょう。実に馬鹿馬鹿しい。

 第2に、両者の成長を支えた経済的基盤が共にケシ栽培だ。

 やれやれですね。実際がどうか知りませんが「国共内戦時に、中国共産党の収入源の一つがアヘンだった」なんてことが仮に事実だとしても、今の中国と何の関係があるのか。
 なお「アヘン」と言えば「満州国が収入源にしていたこと」は、江口圭一『日中アヘン戦争』(1988年、岩波新書)等が指摘しています。
 楊の理屈なら 「戦前日本とタリバンには共通点がある」といえるでしょう。

 第3に、どちらも農村から都市を包囲するという戦略で政権を獲得した。
 毛の革命路線はアラブ各国を含む全世界に輸出され、無数の信者が実践した。

 「革命輸出?。本当かよ?(苦笑)」ですね。楊は具体的に何のことを想定してるのか。中国が1950年代前半に日本共産党にごり押ししたと言われる山村工作隊 - Wikipediaを除けば「中国の革命輸出」と言える物はないのではないか。『毛沢東語録に傾倒して極左運動』なんてのは革命輸出というほどの物ではない。


【産経抄】9月22日 - 産経ニュース

▼世界的な株価の下落、金融危機を招いたリーマン・ショックの悪夢の再現を懸念する声が上がっている。中国当局がなんらかの方法で救済する、との楽観論はある。その一方で気がかりなのは、習近平国家主席が掲げている「共同富裕」のスローガンである。貧富の格差を解消するとの名目で、大企業を敵視する姿勢が目立つ。習主席が理想とする社会主義の実現のために、恒大の破綻に伴う経済の混乱には目をつぶる可能性もある。

 「おいおい」ですね。何で「共同富裕=大企業倒産の容認」なんてアホな理解になるのか。
 習主席が「恒大の破綻」を容認するとしたら『ダイエーやりそなのように公的資金を投入する必要はない(そこまでして救済する必要はない)』『破綻させても経済へのダメージは少ない』と考えたときだけでしょう。日本だってダイエーやりそなは「倒産させたら、社会的影響が大きすぎる」と救済しましたが勿論、原則は「国が公的資金で企業救済はしない」。さすがに「破綻させたらダメージが大きすぎる」と思えば、習主席も、ダイエーやりそなのように恒大を公的資金で救済するでしょう。もちろん、その場合は、おそらく、ダイエーやりそなのように恒大の旧経営陣は総退陣で、場合によっては旧経営陣は刑事責任(背任や業務上横領、粉飾決算など刑事犯罪が成立する場合)や民事責任も追及されるでしょうが。
 また公的資金で救済せずに「破綻を容認」した場合においても「それで発生する問題(失業問題など)」については別途手を打つに決まっている。


山口でウイグル展 市議会は中国非難の意見書採択へ - 産経ニュース

 岩国市民文化会館でイリハム氏や評論家の三浦小太郎氏らによる講演会が開かれる。

 三浦なんぞただの右翼活動家であって、ウイグルの専門家じゃないでしょうに。心底呆れます。楊海英やペマ・ギャルポもそうですが「一部の自称・民族活動家(チベットウイグルなど)」は三浦のような「南京事件否定論」「河野談話否定論」のデマ右翼との野合なんてして恥ずかしくないのか。