今日の中国ニュース(2021年6月27日分)

【蘋果休刊に寄せて】80年代の韓国と重なる中国の言論弾圧 韓国・ソウル新聞 任炳先(イム・ビョンソン)論説委員 - 産経ニュース
 1980年代当時、韓国軍事政権を支持していた産経がよくも恥じることなくこんな文章が掲載できるもんだと心底呆れます。
 「韓国・ソウル新聞の任炳先(イム・ビョンソン)論説委員」も「1980年代韓国軍事政権を支持した産経が何の冗談か」と取材を断るべきではなかったか。


小沢一郎氏が中国共産党100周年に祝意 「国際社会が大きな期待」 - 産経ニュース
 どうやら小沢氏批判のつもりのようです。アンチ小沢の産経らしくて吹き出しました。「元自民党幹事長」「元民主党幹事長」とはいえ今の小沢氏は「立憲民主党岩手県連代表」に過ぎずそれほどのニュースバリューもないでしょうに。いずれにせよ「日中間の経済関係」を考えれば小沢氏の態度はむしろ当然でしょう。


サンモニ・関口宏、香港「リンゴ日報」廃刊「中国だから」ではない(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 関口の正論を

 関口は「権力を監視し続けるメディアっていうのも必要」とした上で、「リンゴ日報」の廃刊については「『これは中国だから起こってる』ばかりではなくて、世界中のいろんな国が、これを『他山の石』にしなきゃいけないなと思います」とコメント。中国の責任には触れず、他の国でもありうることとして語った。

などとまるで中国擁護であるかのように必死に印象操作するデイリースポーツには呆れます。そもそも「(中国批判するだけで終わらせて)他人事と思ってはいけない」というのはその前提として「中国の行為は無法」という認識があるに決まってるでしょうに。


100年前の建党時から中国共産党に貢献してきた日本|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 何のことかと思って本文を読んだら、「陳独秀 - Wikipedia李大釗 - Wikipedia
など、中国共産党創立メンバーの一部に日本への留学生がいた」というのだから「はあ?」ですね。
 それのどこが「建党についての日本の支援」なのか。そもそも当時の日本は「アジアを代表する近代国家」なのだから、留学生が来るのは当たり前の話です。留学目的は別に「共産主義の学習」ではないし、中国共産党創立メンバーのような左派の中国人だけが日本へ留学したわけでもない。
 そして、その理屈なら鄧小平(フランス留学経験がある)は「フランスの支援」を受けていたことになるのか。デマというより「無茶苦茶なこじつけ」であり日本版ニューズウィークと遠藤氏*1(このアホ記事の筆者)のレベルの低さがよくわかります。よく「ニューズウィーク本家」もこんな日本版の無茶苦茶を黙認できるもんです。
 まあ、遠藤氏の場合、新潮と池田信夫が絶賛ステマ中の遠藤誉『毛沢東 日本軍と共謀した男』に関する件 - 誰かの妄想・はてなブログ版も批判していますが、「毛沢東が日本軍の支援を受けていた」という意味不明なデマまで流す御仁ですが。


尖閣の3D地図公開 40年前の政府調査映像から作成 - 産経ニュース
 こんなことは少なくとも「尖閣領有権主張」という意味では何の意味もないでしょうが「そういう意味」で価値があるかのように報じる産経にはいつもながら呆れます。

*1:著書『中国がシリコンバレーとつながるとき』(2001年、日経BP社)、『中国の自動車産業がニッポンを追い抜く日』(2004年、中経出版)、『中国動漫新人類』(2008年、日経BP社)、『拝金社会主義中国』(2010年、ちくま新書)、『ネット大国中国』(2011年、岩波新書)、『完全解読「中国外交戦略」の狙い』(2013年、ワック文庫)、『中国人が選んだワースト中国人番付:やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』(2014年、小学館新書)、『毛沢東:日本軍と共謀した男』(2015年、新潮新書)、『習近平vs.トランプ』(2017年、飛鳥新社)、『「中国製造2025」の衝撃』(2018年、PHP研究所)、『米中貿易戦争の裏側』(2019年、毎日新聞出版)、『裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史』(2021年、ビジネス社)。当初の著書名及び版元が『中国動漫新人類』(2008年、日経BP社)とそれなりにまともなのに対し、途中から著書名や版元が『完全解読「中国外交戦略」の狙い』(2013年、ワック文庫)、『毛沢東:日本軍と共謀した男』(2015年、新潮新書)と異常になっていくのには吹き出しました。遅くとも『2013年、ワック文庫』の時点でもはやまともではないでしょう。