今日のMSN産経ニュース(6/18分)(追記・訂正あり)

■総連本部売却、手続き進まぬ異例事態に 代金納期未定、マルナカが地裁に抗議
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140618/plc14061808140007-n1.htm

 朝鮮総連は5月16日、東京高裁の執行抗告棄却を受けて最高裁に特別抗告を申し立てており、最高裁が慎重な審理をしていることなどが東京地裁の判断に影響しているとみられる。

 そりゃ最高裁が審理してるのに無視して納付期限なんか設定すべきじゃないでしょ(どうもそういう設定をする事自体は産経記事やマルナカの言い分を信じれば、違法ではないようですが、そういう制度自体がおかしいでしょう。大体そんな事を認めたら特別抗告の意味がなくなる。もちろんこういう事態は論理的に「今回の総連限定」ではないのですから「総連が酷い目に会うからメシウマ、納付期限設定しろ」という話じゃありません)。
 特別抗告の結果が待てないほど産経が総連を敵視してることは改めてよくわかりました。

【2014年6/20追記】
産経新聞『総連本部競売、1億円納めれば売却停止 最高裁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140620/trl14062017350002-n1.htm
 つうことで少なくともしばらく競売は実施されないようですな。まあ、総連側はもちろん、日朝交渉の事を考えても、つまり拉致被害者家族のためにも幸いといえるでしょう。
 うがった見方をすれば最高裁の政治的配慮という可能性もまあ、ありますが、素人にはわかりようがないことです。


【2014年6/30追記】
時事通信朝鮮総連が1億円供託=売却手続き、一時停止に−中央本部競売』
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014063000622
日経新聞『総連が供託金1億円納付 中央本部の売却手続き凍結』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30034_Q4A630C1CR8000/
毎日新聞朝鮮総連:供託金1億円納付 本部売却手続き停止』
http://mainichi.jp/select/news/20140701k0000m040053000c.html

 上に書いたとおり、「競売などすべきではない」と言う考えなので当然素直に喜びます。
 もちろん「当面競売がストップしただけ」ですが、まさか「1億円納付させといて」数日で最高裁の審理終了、マルナカに有利な決定なんてこともないでしょう。少なくとも当面(最低でも納付から1ヶ月程度?)は競売はないでしょうね。
 さて「産経」「西岡・巣くう会」「三浦・守る会」といったウヨ連中が何を言い出すか、ある程度想像はつきますが今から楽しみです。
 ネット上では「砂川判決のような最高裁と政権の談合に違いない!」とする「アンチ安倍&アンチ北朝鮮」の方もいますが、まあ産経らウヨ連中は「アンチ北朝鮮」でも「安倍大好き」なので最高裁批判はしても「安倍の圧力ではないのか」とは言わないでしょうね。


■【産経抄】悪い密約 6月18日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140618/plc14061803060005-n1.htm
 本文を読む前からタイトルでげんなりします。「個人と個人の間の密約(秘密の約束)」なら何の問題もない。だって約束を公開する義務は普通ないですから。
 一方「国家間の約束」の場合、基本的に「密約は悪」でしょう。「議会や国民が知らない事を勝手に約束する事」は基本的に許されません。ましてや産経が持ち出してるいわゆる「沖縄密約」、「公式発表では米国が支払うことになっていた地権者に対する土地原状回復費400万ドルを、実際には日本政府が肩代わりして米国に支払うという密約(ウィキペ「西山事件」参照)」は「いい密約」なんでしょうか。
 さて産経が「悪い密約」としてるのが「河野談話発表前の事前すりあわせ」ですが、そもそもこれ、事実だとしても「密約」なんでしょうか。別に何かを約束した訳でも何でもない。まあ「事前打ち合わせなんかない」と隠した事は褒められた事ではないでしょうが、別に「隠したから河野談話は無効だ」という話ではありません。談話の内容自体は「沖縄密約」と違ってもちろん公開されてるから問題があれば批判すればいい。
 なお、「河野談話のせいで日本の名誉が落ちた」「日韓関係の懸案は解決しなかった」と言う産経ですが話は逆でしょう。
 「慰安婦は違法で不道徳」という事実は否定しようがない。あのとき、河野談話を出さなければかえって日本の名誉が落ち、日韓関係は最悪のものになったでしょう。仮に河野氏が談話を出さなくても誰かが談話を出さざるを得なかった。
 そして「河野談話なんか撤回したい」という産経や安倍によって「日本の名誉は落ち、日韓関係もぐちゃぐちゃになってる」わけですがまあそれを認めるまともな脳みそは彼らにはないでしょう。

自分の言い分を聞いてくれるメディアにしか登場しない河野氏には、そんな歴史の法廷に立つ覚悟が、決定的に欠けている。

ええ?、ですね。むしろ慰安婦問題で暴言吐く連中の方こそ「自分の言い分を聞いてくれるメディアにしか登場しない」でしょう(まあ、まともなメディアは彼らを登場させてくれないわけですが)
 一方河野氏からすれば「最初からつるし上げる気満々」の産経当たりの自称取材に応じる義務なんかない、と言いたいところでしょう。
 また、デマゴーグ(産経)がデマを吐きながら「俺は歴史の法廷に立つ覚悟がある」と言うのだから笑止千万です。デマをデマと知りながら故意にデマはいてるのか、バカだから自分の言ってる事がいかに笑止千万かわからないのか知りませんが。
 ここで産経が言ってる「歴史の法廷」云々は、産経の主観はともかく客観的には「俺は今は中韓の宣伝戦で負けてるが100年後くらいには認められるはずだ、歴史の法廷では勝つ」というただの居直りでしかありません。ホメオパシーとかホロコースト否定論とか「エセ科学歴史修正主義」ではおなじみの居直りです。