今日の産経ニュース(11/4分)

■韓国が竹島の施設建設を中止 「対日摩擦回避」と韓国紙
http://www.sankei.com/world/news/141104/wor1411040043-n1.html
 韓国も日韓関係に配慮してるという話です。まともな首相ならこれでいいのでしょうが相手が安倍では「かえってつけあがる恐れがある」ので、むしろ「靖国参拝慰安婦問題とのバーター」とかにした方がよくねえかと言う気もします。


スー・チー氏、訪中へ 来秋の選挙にらみ招待か
http://www.sankei.com/world/news/141104/wor1411040028-n1.html
 中国の招待にアウンサン・スーチー*1が応じたんだそうです。こういうのをチベット支持者は「失望した、スーチーに失望した!」とか言うんでしょうか。
 まあ、「大統領を目指す上で大国・中国と人脈を作りたいスーチー」と「ミャンマーとの友好関係を築く上で、現政権だけでなく、将来の大統領候補スーチーと人脈作りたい中国」の利害が一致したと言う事でしょう。中国は勿論ですが、スーチーもよかれ悪しかれ「中国同様」現実主義者ってことでしょう。


■【安倍政権考】なぜ首相は「中国」名指しを避けたのか? 迫る北京APECへ布石着々
 タイトルだけで内容の予測がつきますが一部引用してみましょう。

http://www.sankei.com/premium/news/141104/prm1411040002-n1.html
(前略)
 安倍晋三首相(60)は10月26日、航空自衛隊百里基地茨城県小美玉市)で開かれた自衛隊創設60周年記念の航空観閲式に出席し、約740人の隊員を前にこう訓示した。
(中略)
 気になったのは首相の訓示で、日本の安全保障上の大きな脅威となっている中国を念頭に置いた発言がなかったことだ。
 昨年10月に陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)の朝霞訓練場で行われた観閲式の訓示で首相は「力による現状変更は許さないとのわが国の確固たる国家意思を示す。そのために警戒監視や情報収集をはじめとしたさまざまな活動を行っていかねばならない」と述べ、尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺などで挑発行為を繰り返す中国を牽制していた。
(中略)
 中国に触れなかったのは、やはり11月10、11両日に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、習近平*2国家主席(61)と首脳会談を調整していることが背景にある。政府高官は「首脳会談を前に、日本側からあえて波風を立てる必要はない」と説明する。
 振り返ってみると、首相は第2次政権発足以来、外遊の際のスピーチや記者会見で、ときには名指しで、東シナ海南シナ海への中国の積極的な海洋進出の脅威を国際社会に訴え続けてきた。そうした首相の論調に変化が出てきたのが7月下旬から8月上旬に行われた中南米外遊のころからだ。

 「消費税増税によるアベノミクス挫折」が隠せなくなってきた頃から、「中国への配慮」が始まったって事でしょう。だったら最初から中国を挑発するなと言いたい。本来なら「何中国に媚びてんだ」と非難すべき所でしょうが安倍に甘い産経はそういうことをしません。
 それどころか

首相の思いは尖閣問題や靖国神社参拝などで条件を付けずに首脳会談を実現することだ。

として「尖閣棚上げ論や靖国参拝否定論に同調することはしないはずだ」として安倍をかばう産経です。まあ、実際には「習主席と会談する場合」は「密約の形でアレ、中国側の主張を了解しないとならない」でしょうけど。

*1:建国の父アウン・サンの娘。1991年ノーベル平和賞受賞者。最大野党・国民民主連盟議長。国会議員。

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席