「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/28分:荒木和博の巻)(追記・訂正あり)

■争点にならなかった拉致問題
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-2cb5.html
 ただのぼやき&「安倍への懇願(お願いだから制裁してくれ)」です。次世代が惨敗した今、荒木としては手の打ちようがないのでしょう。


■目撃証言
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-2862.html

 調査会では今、これまでに寄せられた目撃情報の整理を行っています。

 もちろん糞の役にも立たない怪しい目撃証言を「重要だ」と強弁してるだけの話です。


■保守派の強化・拡大のためには何が必要なのか(大森勝久)
http://1st.geocities.jp/anpo1945/hoshuhanokyouka.html

大東亜戦争とは、ソ連中国共産党に奉仕する「反日の左翼革命戦争」(祖国反逆戦争)であった。

 いつもながら、大森氏もなかなか愉快な方です。もちろん大森氏の属する右翼界では「大東亜戦争はアジア解放の聖戦で日本は偉大」が通説(?)です(もちろんこれだってデマですが)。
 「大東亜戦争によって南樺太(南サハリン)と全千島が事実上、ソ連(現ロシア)の領土になった。日本は実効支配を失った」「中国大陸には中華人民共和国が成立した」「大東亜戦争はだからソ連中国共産党に奉仕する反日の左翼革命戦争なんだ」て冗談ならまだしも本気で言われてもこっちが目を丸くします。それただの結果論じゃないですか(もちろんそういう結末を望んでないのにそういう結末を産んだ戦前日本政府中枢はバカですけど)。「麻生太郎首相の衆院解散」を「民主党政権誕生に奉仕する反自民の謀略であった」というくらい馬鹿げた物言いです。

 安倍政権は10月20日、国連総会第一委員会の「核兵器不使用」の「共同声明」に賛同し署名した。昨年10月に続く賛同署名である。

 単に「過去に日本の核保有に好意的な意見を表明し、反核派から批判された前歴がある右翼」の安倍ですら国内外の反核世論を無視できなかったという話なのですがこれを「中国が核を持ってるのに日本が核を使用できないのか。安倍は中国の手先か」と冗談でなく本気で言い出す愉快な方が大森氏です。なおこれで分かるように「多数議席を持ってるからと言って安倍も何でもできるわけではなく」、「多数議席を持ってるからデモなどの運動が全く無効なわけでもない」ことに「ある種の自信というか希望というか」を政権批判派は持つべきだろうと思います。選挙で与党議席が減らせるなら減らすべきですし、「選挙以外の政治行動」についての過大評価は禁物ですけどね。


■国家基本問題研究所・直言『【第276回】米紙の悪質な日本叩きを糾弾する』(櫻井よしこ
http://jinf.jp/weekly/archives/14754

ヒロヒトは」と呼び捨てにし(中略)「戦後、米国型の憲法が彼の統治権を剥奪した後でさえも、政治に干渉し続けた」と甚だしい事実無根の主張を展開する。

 やれやれですね。歴史上の人物を呼び捨てにするなんてのは普通のことでしょう。
 そして「いわゆる沖縄メッセージ(たとえば沖縄公文書館ホームページhttp://www.archives.pref.okinawa.jp/collection/2008/03/post-21.html参照)」は「政治干渉以外の何物でもない」ので事実無根どころかビックス氏の主張は事実に合致した主張です。つうか昭和天皇に対する著作(邦訳『昭和天皇』(2005年、講談社))でピュリッツァー賞を受賞した歴史学者ビックス氏をよしこごときが昭和天皇関係で非難出来ると思えるところが滑稽です。
 よしこは「沖縄メッセージ」を知らないのか。それとも米国公文書館の公開資料を「捏造だ」とでも強弁する気なのか。
 はたまた「沖縄メッセージが事実でも政治干渉じゃない」と言う気なのか。
 なお昭和天皇の政治干渉は「増原防衛庁長官問題」など、他にもあって以前小生も『「天皇による天皇の政治的利用」の紹介』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20091225/1260000031)で紹介しています。

ヒロヒトは臆病な日和見主義者で、何よりも皇室の維持に熱心だった」と学者、研究者の風上に置けない誹謗中傷を書いて氏は恥じない。

 ビックス氏の言は誹謗中傷じゃなくて全くの事実だと思いますが。


拉致被害者の思いを投票に
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-f6cf.html
 「拉致被害者の思いを投票に」と書く荒木ですが、ではどうすれば「拉致被害者やその家族の思いに答えたことになる」のか。
 「拉致解決に役立つ候補を」と言う荒木ですが、「荒木の考える拉致解決に役立つ候補」とは何なのか、「たとえばAさん」「たとえばB党」「たとえばCという政策を主張してる候補、党」とか何か基準を示さなければ「そんな事言われても分からんけど?」で終わってしまいます。
 たとえば「脱原発の思いを投票に」「景気回復の思いを投票に」「憲法九条擁護の思いを投票に」などと書いた場合普通の人間は「私はそれ(脱原発や景気回復や憲法九条擁護)はA候補やB党だと思う」などと具体的説明をするでしょう。
 この辺り「アベノミクスを評価するから私は自民」「自民を支持しない。最大野党に伸びて欲しいと思うから民主」「民主は三党合意した前科があるし、浜矩子同志社大教授や五十嵐仁・元法政大教授*1が言うように次世代、維新に至っては自民党野党支部だと思う。今必要なのは与党と裏取引などしない信用できる安倍批判派。だから共産*2」などというのと荒木は全然違います。荒木の主張はあまりにも具体性がなさ過ぎる。
 何せ荒木は

各自の判断が違っても、同じ思いであれば必ず良い方向に進んでいくと思います。

ですからそれを文字通りに信じれば「自民でも公明でも民主でも維新でも次世代でも社民でも共産でも生活でもその他の党*3でもあなたが拉致解決に役立つと思うならその党に投票すればいい」という「ほとんど何の意味もない主張」になります。
 結局荒木としては「増元さんの次世代」と言いたいのでしょうが次世代は惨敗が予測されています(増元も落選確実)。とは言え今さら「やはり安倍自民」とも言えない。言っても荒木が自民に軽く見られるだけでしょう。もちろん「議席増が予想されてる」とはいえ、荒木とは立場が違う民主や共産では荒木にとって「荒木的な意味」「右翼的な意味」で安倍政権への政治的牽制に使えません。
 荒木にとって「支持すると言える政党」が見あたらない。荒木としては「増元さんを支持する、増元さんを擁立したと言う意味では次世代を評価する」というのが精一杯であってそれ以上は言えないのでしょう。ある意味荒木は「既にこの選挙での敗者」といっていいでしょう。
 「安倍さんが自民幹部でいる限り俺達は安泰だ」と思ってたときの荒木には何の悩みもありませんでしたが今や何をどうしていいのかわからない困った状況にあるわけです。安倍が「制裁路線に戻る」可能性は当面ありませんし、仮に戻ったとしてもそれが「いったん安倍に捨てられた荒木ら巣くう会グループのの政治的復権」につながる保障もありません。


新潟日報12月11日付
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/1211-fffa.html
 特定失踪者なんて与太話を小学校の授業でするとはふざけるにも程があります。そんな愚挙を好意的に報じる新潟日報も頭がどうかしています。


オールジャパン
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-0b7c.html

結局拉致問題はほとんど争点にならずに終わってしまいそうです。

 何度も言いますが小泉訪朝後12年間「拉致問題が争点になった選挙」なんて1度もありません。以前増元が立候補した参院選でもそんな事には全くならず、あげく増元は6位で見事に惨敗しました。
 しかし荒木が当時、今回のようにぼやくことはありませんでした。何故荒木は今回ぼやくのか。それは「安倍が制裁路線を放棄し荒木を裏切ったから」でありその『裏切り』に荒木が今のところ「なすすべがないから」です。つうか増元への応援になかなか行こうともしなかった荒木に本気で「拉致を争点にする気があった」かはなはだ疑問です。

政党を問わず拉致問題に熱心な候補者が一人でも多く当選し、不熱心な候補者が一人でも多く落選してくれることを期待しています

 そもそも拉致は争点になってないのだから「誰が不熱心か熱心か」わかりようがないでしょう。
 おそらく極右の荒木にとっては「自衛隊北朝鮮突入論」に賛同してくれそうな極右(例:次世代)が「熱心」でそうでない左派政党(例:社民、共産)辺りは「不熱心」なのでしょうが、興味深いのはさすがの荒木も「自衛隊北朝鮮突入論を支持しそうにない左派は彼らの主観はともかく客観的には拉致解決を阻害している、支持すべきでない」とは公言しないことです。さすがに荒木もそれが世間に支持されるとは思ってないのでしょう。安倍ですら「自衛隊北朝鮮に突入させたい」とはさすがに言いませんからね。

選挙の後、もういい加減にやめてもらいたいと思っていることがあります。「オールジャパン」という掛け声です。結局この2年間、「オールジャパン」というのは政府への批判封じのための呪文でした。

 そもそも「オールジャパン」とは荒木の物言いを真似れば「巣くう会、家族会への批判封じの呪文」でした。だから巣くう会、家族会にとって「オールジャパン」と言う言葉が都合がいいときは荒木らは「オールジャパンとは家族会を支持することだ」といって制裁論に懐疑的な人間(和田春樹東大名誉教授、ハト派転向後の蓮池透氏など)を「オールジャパンの妨害者」として非難してきた。ところが今やオールジャパンとは安倍によって「安倍政権の北朝鮮政策を支持すること」にされてしまっている。それに荒木らは対抗できない。そこで「オールジャパンなんてまやかしだ」と今頃になって言い始めてるわけです。
 そう言う意味ではオールジャパンとは小泉訪朝から今に至るまで拉致問題においては「大東亜戦争に反対する奴は非国民」「文革に反対するのは反革命反動分子」というのと同レベルのレッテル張りの汚い言葉でしかありません。

 自民党公明党が与党であれ民主党が与党であれ野党が拉致問題で足を引っ張ることはほとんどありませんでした。

 むしろ荒木の言う「足を引っ張る政治家」がいないことが拉致敗戦という不幸を産んだと言えるでしょう。訪朝した小泉さんがあれほど悪口雑言されれば普通の人間は「家族会の連中はバカだからもう連中が喜ぶことだけやってればいい、制裁してれば大喜びならそれでいい」「連中に恨まれてもあることないこと言われて誹謗されるだけで利益ない」ということになるでしょう。よほど「拉致解決の熱意」や「批判されてもめげない精神力」が強くなければそうなります。
 家族会の振る舞いは「エセ医療(ホメオパシーなど)を信じて余命を縮めるがん患者並みに愚か」ですが「当事者がホメオパシーで治ると言い張ってる」「当事者が対北朝鮮制裁が効くと言い張ってる」のだから、部外者からすれば「そんなにがん病死したければインチキ医療信じてとっとと死ね、バカ」「そんなに拉致を解決する気がないのなら巣くう会の言いなりに制裁路線でいつまでも気持ちよくなってろ、お前らにつきあえるか、バカ」という気持ちになるのも至極当然です。

 かつての大政翼賛会昭和15年(1940)挙国一致、今で言うオールジャパンのために作られた組織

 やれやれです。今時大政翼賛会を「オールジャパンのための組織」として美化するとは荒木は正気じゃありません。むしろ大政翼賛会とは普通「上からの無理矢理な意見統一=全体主義ファシズム」として批判されるんですが。荒木の言う「オールジャパン」が大政翼賛会的代物だとよく分かる話ではあります。


■今日増元さんの応援に行ってきました
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-31b3.html
 「投票日3日前の12/11木曜」とは随分と遅い応援です。遅すぎてあまり意味がない。せめて「12/6、7の土日」にでも応援に行くべきだった。たぶん荒木にも「家族会の支援がない、それどころか事務局長辞任を求められた」上に「惨敗ほぼ確実」の「増元の応援」に対する躊躇があったのでしょうが結局決行したようです。


■見失った本質(村尾建兒)
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-2600.html
 本質なんて意味不明な事言ってますが要するに「交渉なんか辞めちまえ、制裁しろ」という話でしかありません。本当にばかばかしい。

 12月10日から北朝鮮人権問題啓発週間が始まりました。この間に各地で様々な団体がそれぞれの活動を行いますが、残念ながら衆議院選挙が同時に進行中のため、世間の反応もこれまで以上に今一つという感じがしてなりません。

 ぶっちゃけ衆院選がなくてもこんな週間の存在は知らない人の方が多いでしょう。全く無意味な週間といっていいんじゃないか。

 どうしてもこれだけの予算を投じて政府が実施する事には違和感を感じざるを得ません。

 やれやれですね。広報効果のあるコンサートをするには金がかかるのは当然でしょう。まあ、「拉致被害者救出の上で広報、啓発することに意味があるのか」て問題はありますけどそれ言ったら「そもそも北朝鮮人権問題啓発週間て必要なのか、いらねえんじゃねえのか」て話になります。

 参加しているミュージシャンの方と話をする機会がありましたが、このコンサートを政府がなんのためにやっているのか疑問に感じていたそうです。

 ギャラもらって出演しただろうに何ぬかしてんだ、て話ですよね。まあ、巣くう会の「プロ右翼活動家」村尾から「このコンサートって意味あるんですか」と詰問されて「ウヨの恫喝」が怖くて村尾に調子あわせただけかもしれませんが。


■12月9日付朝日秋田版
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-a42d.html
 朝日も本当にどうしようもないですね。拉致に関しては朝日や毎日すら巣くう会におもねった報道ですから本当に唖然とします。


■たった10人
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/10-aeb7.html

「たった10人のことで日朝正常化交渉がとまっていいのか。拉致にこだわり国交正常化がうまくいかないのは国益に反する」
 これは平成11年(1999)12月の自民党外交部会で槇田邦彦・当時の外務省アジア局長が言った言葉です。当時拉致被害者は「7件10人」と言われていました。槇田氏は私が救う会にいた当時、家族会の人たちと外務省に要請にいったとき、帰り際増元照明さんを呼び止めていました。後で聞くと運動団体の人間と一緒にやらない方が良いと「忠告」したそうです。
 さすがにこんなことを公然と言う人間はいなくなりました。

 残念ですね。むしろ「槇田氏のような人」がいなくなったことが「今の拉致敗戦」を産んだと考えるべきでしょう。率直に言って「日本の国益」を考えたら「たった10人のことで日朝正常化交渉がとまっていいのか。拉致にこだわり国交正常化がうまくいかないのは国益に反する」は全く正論です。つうか「正常化した方が日朝間の交流で情報が出てくる可能性があり、拉致解決に資する」と俺は思いますけどね。
 「巣くう会となんかつきあうべきじゃない」という槇田氏の忠告もまさに正論です。つきあうから今の惨状になったわけです。槇田氏のような人を無視する家族会がバカなのであって俺は連中にひとかけらも同情しません。

 それでも比較的最近、「特定失踪者で確実なのは10人位」と言う官僚がいたとの話は聞いています。それならそれで10人だけでも取り返せよと言いたいのですが、そういうつもりはないようで、結局大したことではないと言いたいだけなのでしょう。

 つうか「特定失踪者なんて大負けに負けて、すげえ甘い目で見てもせいぜい10人しか拉致の疑いのある奴はいねえよ」と言う皮肉でしょうよ。つまりは「巣くう会はほら吹きのデマ屋だ、それとつきあう連中(家族会、拉致議連)もバカか嘘つきだ」て話です。それを聞いて「じゃあその10人だけでも助けろ」て荒木もどうしようもないバカです。

自分は別のところに異動する。それまでに仕事を増やすよりは仕事をやっているふりをした方が遥かに楽です。

 つうか仕事(日朝交渉)しようとすると「制裁さえすればいいんだと」因縁つけて邪魔して悪口雑言吐いて何一つ感謝しないのが家族会と巣くう会ですからね。まあ、それだけならいいですけど、田中均氏なんかバカウヨ「刀剣友の会」に脅迫状を送られたあげく、「将来の外務次官候補」だったのに、外務省から追放されたわけです。有能な人だから新天地を見つけてそこで活動していますけど。つまり拉致に手を出すと最悪、出世しなくなるし命の危険すらある。そんなもんに手を出したがる外務官僚は普通いないでしょう。まあ、外相や首相が「俺が君を全力で守るから思う存分やれ」とでも外務官僚に言えば話は別ですけどそんな首相、外相は一人もいなかったんでしょう。

大分前ですが、横田早紀江さんがある大物政治家(大臣も務め派閥の長もやった人物)に挨拶したとき、その人は早紀江さんに「頑張って下さい」と言ったそうです。早紀江さんはのどの所まで「頑張っていただかなくてはならないのはあなたの方です」と出かかったそうです

 本当に横田母ってどうしようもないバカですね。じゃあなんて言って欲しかったのか。「口から出かかった」て出かかる方がおかしいし、それを荒木ら巣くう会相手に自慢するのもおかしい。あげく荒木が放言して、これを聞いた側は「何だ、あの女性は」と怒りを覚えるでしょうね。完全に勘違いして思い上がってますね。

選挙戦も後半に入り、ほとんど拉致問題は話題になりませんが、拉致されて投票できない人たちが投票するとしたら誰に入れるか、ぜひ考えていただきたいと思います。

 荒木も「拉致を争点にすること」は完全にあきらめたようです。そして「荒木の一押しであろう次世代の惨敗予測」に「私なら誰それに入れる」と言うこともあきらめたようです。
 まあ、「誰に入れるか」てたぶん「入れようがない」でしょうね。拉致について言えば大して違いはないからです。あえて言えば「次世代のような極右」は外すかも知れません。「自衛隊拉致被害者救出だ」なんて策はリスキーすぎてとても拉致被害者にとって容認できるもんじゃないからです。


拓殖大学海外事情研究所『ヘーゲル国防長官の辞任の余波−オバマ外交の行き詰まり』(所長・川上高司)
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

ヘーゲル長官は前ブッシュ大統領イラク戦争を始める時、強硬に反対した。

 川上氏が何を言いたいかと言えば「オバマ政権内でイスラム国への対応で意見が割れてる」という話です。
 川上氏曰く、ヘーゲル氏はイラク戦争当時同様、今回も「イスラム国に米軍を本格投入したら泥沼戦争になる。ブッシュ政権イラク戦争で国民の支持を失ったような悲惨な事態がオバマ政権の目の前に出現する。それでいいのか」と「米軍本格投入」に反対したらしい(今は空爆にとどまっています)。ところが川上氏に寄ればどうもオバマは「諸外国の支持や、国内の支持が得られるなら本格投入をやってもいいんじゃないか」「いつまでもイスラム国をのさばらせたくない」と思ってるらしい。
 全然ヘーゲル氏と考えが違うわけで「本気で辞める気か」はたまた「大統領がそういう態度なら辞める覚悟がある」といってオバマの翻意を迫る気だったかはともかく、ヘーゲル氏は辞意を口にしたと。しかしオバマは慰留せず、オバマを見限ったヘーゲル氏が抗議の意味もあって辞任したと。川上氏の言う行き詰まりとは「ヘーゲル長官の後任がまだ決まってない(いつ決まるか分からない)」「イスラム国対応が決まってない」「従来路線だといつまでもイスラム国がのさばる可能性があるが、かといって米軍を本格投入すると第二のベトナム戦争、第二のイラク戦争という泥沼戦争になって『中間選挙で敗北した』オバマレイムダック化がさらに進行し次の大統領選で民主党が敗北しかねない」、そういうことです。
 今後の問題は
1)ヘーゲル氏の後任が誰になるのか
2)オバマイスラム国に対してどういう態度を取るのか
でしょう。いずれにせよ今「米国にとって一番大事な外交問題」はイスラム国でしょう。次がウクライナ問題か。それとも安倍が靖国参拝慰安婦問題などでぐちゃぐちゃにしてる「日中韓三国問題」か。 いずれにせよ優先順位の低い北朝鮮問題はどうしても後回しになるわけで、荒木ら巣くう会の期待するような「反北朝鮮極右路線」は当面オバマはとれないでしょう。


■夢
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-6f7e.html

 先の大戦がアジア解放の戦いであったと考える人*4独裁政権下の北朝鮮も解放しなければならないでしょうし、侵略戦争だと思っている人は謝罪のためにも今の独裁体制から北朝鮮の人々を解放しなければいけないと思います。

 やれやれですね。解放つうか、まあ、「良い状況にはしたい」と普通の人は思ってるでしょう。ただその場合現実的な策を考える必要があるわけです。荒木の場合、「自衛隊ぶち込んで政権転覆すればいい」と言う非常識な策なので話になりません。荒木たち「珍右翼が巣くう会」が勝手に「北朝鮮相手に私戦して死んでこいよ」と言いたくなります。


■犠牲
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-97fd.html

 私が調査会と別に代表をしている予備役ブルーリボンの会ではこの8月と11月に「拉致被害者救出と自衛隊」というテーマでシンポジウムを行い、現在具体的に拉致被害者救出のため自衛隊に何ができるか、どうすべきかということの検討を行っています。本来は総理の決断のもと、自衛隊にそのための準備が命じられてしかるべきですが、残念ながら現状では百年河清を待つ状態です。ともかく誰かがやっていかなければならないということで試行錯誤を続けています。

 いつもの荒木の「自衛隊出撃論*5」ですが非常識きわまりないですね。
 毎度毎度同じ事を書いてて飽きつつあるのですが先ず第一に「どこに出撃するのか」てことですよね。居場所が分かったってリスキーすぎる自衛隊出撃論なんか俺は支持しませんが、居場所が分からないのに出したって自衛官の命が危険にさらされるだけです。かつ「今も生存拉致被害者北朝鮮にいるとして*6」ですが、北朝鮮にいる生存拉致被害者の命が危険にさらされる。結局荒木って「自衛隊北朝鮮を潰したい」か「とにかく自衛隊の海外派兵実績をつくりたい」かどっちか(あるいは両方)としか思えませんよね。
 たぶん「拉致被害者北朝鮮にいなくても」荒木は「あんな危険な国家が近くにあるのは迷惑だ。先制攻撃して潰しても自衛だ」くらい思ってるんじゃないか。
 第二に仮に「検討が必要」*7だとしてその検討能力が荒木にあるのか。
 軍事素人が適当な知識で検討してもまともな成果が出るわけないでしょう。

 この議論をしていくと、突き当たるのが犠牲の問題です。北朝鮮の状況がどうであれ、拉致被害者を救出するとなるとその任にあたった自衛官の中で当然死傷する人間が出てくることを覚悟しなければなりません。例えば1人を救出するために10人の自衛官が命を失うことになったらどうするか、威勢の良いことを言う前に必ず考えておかなければならないことです。
 私自身の答えから言うと、「それでもやらなければならない」ということに尽きます。

 「人の命をなんだと思ってるのか(怒)」としか言いようがないですね。
  荒木は「自衛官は最悪の場合、任務中の殉職を覚悟してるはずだ」なんて無責任を言いますが、自衛官が覚悟してるのは
1)外国の侵略に対する専守防衛による死亡
2)地震、火山噴火、台風など災害救助活動中の死亡
でしょう。
 後は「海外派兵反対派」の小生としては複雑な気持ちですが、PKOなど海外派兵実施後の入隊者は
3)海外派兵での死亡、か
 ただこの海外派兵だって「PKO」とか「米軍の兵站イラク派兵)」とかであって、海外派兵反対派の小生としては「やっていいとは言いませんが」荒木のようなガチの戦争を想定してはいない(安倍の集団的自衛権法制化が不幸にして順調に進めば「ガチの戦争」の危険性は出てきますがその場合でも朝鮮派兵なんかないでしょう。周辺諸国が反対するからです)。
 自衛官が想定してもいない「北朝鮮への派兵」なんてもんを持ち出したあげく「1人を救出するために10人の自衛官が命を失う」のも仕方ない、「自衛官は殉職を覚悟してるはずだ」なんて馬鹿な話がどこの世界にあるのか。しかも何度も書きますが「拉致被害者の居場所が分からないのにどこに出すのか」。出しようがないわけです。
 しかし荒木も今まで「自衛官の殉職の話」については何ら触れてこなかったのに、触れたあげく「自衛官は死の危険犯すのが仕事だろ」の一言で片付けるとは正気じゃないですね。

「まあ、そんなに無理をして拉致被害者を取り返そうとしなくても…」というのが政府の本音だったのではないでしょうか。

 そりゃ普通に考えてそうでしょう。「自衛官が何人死んでもいい、とにかく自衛隊を突っ込んででも拉致被害者を救出しよう」なんて人はいない。拉致被害者家族会ですらまともな人間ならそれは言えないんじゃないか。増元みたいな極右はまた別かも知れませんけど。
 いやそもそも「自衛官が死ぬだけ」で済めばまだ、いいですよ。第二次朝鮮戦争にでもなったら被害はとてもそれではすまないでしょう。荒木って「安倍さんなら北朝鮮自衛隊を突っ込んでくれるはずだ」とでも妄想してたんでしょうか。俺も安倍のことを「危ない極右」とは思ってますが、さすがにそこまでのキチガイだとは思ってません。だってそんな無謀なこと、米国も韓国も中国もロシアも「馬鹿な事は辞めろ」と絶対に反対するでしょうよ。国内だって反対が出るでしょう。いくら今の自民党が極右政党化してるからって「北朝鮮自衛隊を今すぐ突っ込もう」なんて主張に党あげて賛成なんてないでしょう。公明党だってそんなもんにのるわけがない。いや海外の反応とか、政治家の反応以前に防衛官僚の方から「そんなことできませんよ」と言ってくるんじゃないか。


■死ぬのを待つ
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-5c5f.html
 民主党政権時に「民主党拉致被害者が死ぬのを持ってるんだ、違うというなら我々の願いに応えて追加制裁を」などと抜かしていた「むしろお前ら巣くう会のほうが死ぬの待ってるんだろ、蓮池さんみたいに造反されたら困るからな(毒)」の荒木ですが、「死ぬの待ってるんだろ仲間」に自民党が仲間入りです。よほど安倍が荒木を無視して外務官僚を北朝鮮に送ったことが許せないらしい。
 一方「巣くう会副会長」なのに拉致に無関心な島田洋一はこの選挙期間中、拉致には全く触れません。

 昨日のメールニュースを読んで竹下珠路さん(古川了子さんのお姉さん)が(注:竹下さんへのインタビュー記事が載った)「千葉日報」の記事を送って下さいました。
 その中で竹下さんの言葉として「政府*8は私たちの死を待っているのだろうか」と書かれていたのを読んで思い出したことがあります。

 古川さんなんて「特定失踪者」なんでお話になりませんがそれはさておき。
 「選挙には勝敗がつきもの、安倍政権が負けたら今までの拉致交渉はチャラになりかねないし、仮に勝利したとしても選挙期間中はおそらく交渉はストップするのではないか、それは拉致問題解決を捨てたと言う事じゃないか」という竹下さんの不信感はおそらく「家族会」も共通に持つモンでしょう。
 まあ、その主張は俺も正論だと思います(何度も言いますが古川さんの失踪を北朝鮮拉致だと俺は思いませんので、その意味では竹下さんを支持しませんが)。
 「拉致を政治利用してるだけという安倍の本性に気付くのが遅すぎた」と思いますし、この結果彼ら(拉致被害者家族会)が導き出すのは「変節した安倍さんにかわる対北朝鮮タカ派を我々は支持しよう」というとんでもない代物なのでしょうが、それでも安倍批判を彼らが始めたことそれ自体はいいことではないかと思います。そしてこの竹下発言を好意的に紹介する荒木はよほど安倍の現在に憤慨してるのでしょう。

 民主党政権ができて、初代の拉致問題担当大臣中井洽さんが就任し、初めてお会いしたときのことです。
 その最初の時、中井大臣はこう言いました。「荒木君なあ、前の政権の連中は、表は家族会の人たちを下へも置かぬもてなしをしているが、心の中では『早く死んでくれればいい』と思ってるんだぞ」

 中井氏の言う

表は家族会の人たちを下へも置かぬもてなしをしているが、心の中では『早く死んでくれればいい』と思ってるんだぞ

に一番該当するのは自民でも民主でもなく荒木ら巣くう会でありそれを荒木らも自覚してると思いますがそれはさておき。
 中井氏の言う「前の政権」が「すぐ前の麻生政権」のことなのか「麻生政権以前の小泉、第一次安倍、福田も含む」のかはともかく「中井氏の政権=鳩山政権」なんですから「前の政権」が「少なくとも麻生政権を意味すること」だけは明白です。
 でこれについて「悪質な悪口雑言とは思えなかった」と書く荒木です。何と今頃になって「麻生内閣は拉致解決の意思がなかったんじゃないか、そう疑われても仕方ない態度だった」と悪口雑言。「もっと早く言えよ」て話ですし、安倍の交渉路線に逆ギレしての「為にする悪口」てのは見え透いています。まあ、それでも自分の意見としてではなく「中井大臣の意見を紹介」した上で、「中井氏の発言は悪質な悪口雑言とは私には思えなかった」とする辺り荒木も少し腰が引けていますが。まあでも明らかに「麻生内閣には拉致解決の意思がなかった」と言ってるのも同然の発言ですから麻生内閣関係者にすれば荒木には悪感情を持って当然でしょう。
 なお、麻生政権の「首相及び拉致関係閣僚(外相、拉致担当相)」は以下の通りです。
・首相:麻生太郎
 吉田茂元首相の孫。橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)など政府、党の要職を歴任。現在、第二次安倍内閣副総理・財務相
・外相:中曽根弘文
 中曽根元首相の息子。小渕、森内閣文相・科学技術庁長官、自民党参議院議員会長(谷垣総裁時代)を歴任。
・拉致担当相(官房長官の兼務):河村建夫
 小泉内閣文科相自民党政務調査会長代理(第一次安倍総裁時代)、自民党選挙対策委員長(第二次安倍総裁時代)を歴任。 

 中井さんは旧民社党(注:の議員)で(注:旧民社党職員だった荒木にとって)何だかんだ30年くらいのお付き合い。親しいというわけではありませんが気楽に話しができました

 つうことで「民主党は左派」と誤解してるウヨの方もいるようですがとんでもない誤解です。左派もいれば右派もいて、相対的にはおそらく右派の方が多いし政治力もある。ただし「安倍ほど極右ではない」と言う政党が民主党です。別に左派政治家(例:土井たか子社会党委員長、志位和夫共産党委員長など)を基準にしなくても、石橋湛山元首相とか三木武夫元首相とか自民党ハト派を基準にすればむしろ民主党は右でしょう。

ついでに言えば山谷現大臣も旧民社党の人です

 ちなみに知ってる人は知ってるでしょうが山谷の初出馬は民主党ですし、その頃の山谷は「夫婦別姓賛成」なんて今と真逆の事言ってました。他のウヨ政治家の面子はともかく山谷について言えば「政治的理念など皆無であり」、ただただ政治的野望だけあるのだ、ウヨ主張で安倍らウヨに取り入るのがベターだと思うからそうしてると言う事がよく分かる話です。『夫婦別姓賛成から反対に変更』なんてそんな馬鹿な話はない。
 まあ、それでも山谷を支援する日本会議はいいんでしょう。彼らにとっては政治家支援は「言いなりになるロボット」が欲しいだけでしょうから。

 この間の政府のやってきたことは、家族をなだめて、問題を表に出さずに、時間の経つのをただ待っているということだけです。

 小泉首相のように動けば家族会や巣くう会に「蓮池夫妻、地村夫妻、曽我さん5人とその家族しか帰国しないのか」「他の被害者が帰ってこないなんて無能だ」などと文句いわれるんですから、動かなくなるのは当たり前です。それは別に「死ぬのを待ってる」ということじゃない。動いてほしかったら文句言うなって話です。そして動く場合、「外交交渉しかない」し、外交交渉するには「お土産(経済支援)が必要だし」、おそらく「百点満点などなく妥協せざるを得ないこと」くらい認めて欲しいもんです。そもそも巣くう会の主張「特定失踪者」について言えば完全なデマだし。
 しかし政権成立当初は安倍絶賛だった荒木が今やここまで悪口雑言です。なお、巣くう会、家族会全体としての安倍への態度は分かりません。ここまで安倍批判をエスカレートさせてるのは荒木だけかも知れません。そのうち「荒木斬り」なんてことになるかもしれませんし、あるいは「荒木が醜い言い訳しながら安倍批判をやめる(控える)」なんてこともがあるかもしれません。

 報道関係の皆さんにぜひお願いしたいのです。どの党が何人とるとか、誰が優勢という話は結果が出ればそれで済むことです*9。今この選挙で問わなければならないのは何なのか、今だからこそぜひ切り込んでいただきたいと思う次第です。

などと書き拉致を争点にしてくれと懇願する荒木ですが、争点にはならないでしょう。
 つうか今まで拉致が争点になった選挙なんか1度もありませんがそのとき荒木はこんな事言ってなかった。
 「増元が参院選で落選しようとも」、「拉致議連会長の平沼*10が、郵政選挙時に自民から追放されて刺客候補を送られようとも」、荒木はこの種の泣き言は言いませんでした。そこには「巣くう会には安倍さんがついてる」、「安倍さんさえ権力の座につけば全てが解決する」と言う思いがあった。
 その意味では「増元が落選しようが」「平沼が自民から追放され政治力を落とそうが」どうでもいいわけです。
 ところが今安倍が巣くう会の言うことを聞かない。これは荒木にとって困ったことです。本来「安倍自民圧勝」の選挙予測は荒木にとっていいことですが、今となっては全然良くない。一方荒木が頼みにする「増元の次世代」は惨敗ほぼ確実。野党で伸びるのは民主と共産という荒木にとって期待できない政党です。荒木にとってはまさに「当面八方ふさがり」のわけです。


■選べない
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-bbd6.html

大学の授業では学生に「何党に入れてもよいからともかく選挙に行きなさい」と言っている

 さすがの荒木も「増元さんが出馬する次世代の党に投票すべきだ!」などと右翼として大演説するほど非常識ではないようです。


■曽ヶ端さんのお父さん逝去
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-efe1.html
 曽ヶ端さんてのは「平成7年に失踪した特定失踪者」ですからね。拉致被害者家族会の結成が平成9年であることを考えれば拉致の可能性は極めて低い。まあ、それ以前に荒木らの言う「北朝鮮拉致の可能性」て何かまともな根拠があるわけでは全くないですが。

 結局また一人、再会を果たせずご家族が亡くなってしまいました。この現実の前に何もできないでいることに本当に贖罪感を覚えます。

 贖罪感なんかかけらも感じてないだろうによくもふざけたことが言えたもんです。


■失われた半年間
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/12/post-8934.html
 むしろ小泉訪朝後約10年間の制裁路線の方がよほど「失われた10年間」ですよね。ちなみに制裁路線について和田春樹氏などは当初から「北朝鮮と親密な関係にある中国やロシアが支援してる以上制裁の効果はない」と言っていたわけです。

「行動対行動」だとして制裁の部分解除に踏み切ったのです。

 で制裁一部解除に文句つける荒木ですが、そもそも「交渉に乗り出したこと自体」を「行動」と評価すべきだと俺は思いますけどね。なので制裁一部解除が問題だとは俺は全く思わない。
 大体「行動対行動」てのは拉致に限らず荒木が言うほど簡単な話じゃありません。まあ、何でもいいんですけど、たとえばプロ野球の年俸交渉を考えて見ましょう。選手の考える「行動対行動(選手の働きに見合った適切な年俸)」と球団の考える「行動対行動」は必ずしもイコールじゃないわけです。元中日の井端なんかは球団側の年俸大幅削減に納得がいかず、自由契約になって結局巨人に行ったわけです。
 こういうのは主観的判断ですからね。まあ、荒木の場合「何があろうと北朝鮮に因縁つけて潰す、北朝鮮にお土産を渡す気は絶対にない」ので「行動対行動」どころか「行動対不行動」なんですが。

しかし何一つ得るものはなく、せいぜい遺骨ビジネスへの露払いがこそこそと進められている程度です。

 遺骨の回収はそんなにどうでもいいことなのか。「遺骨ビジネス」呼ばわりして、どうでもいいことのように扱うなんて遺族に失礼にも程があります。

 安倍総理を支持する方は、これを続けていたら政治家安倍晋三の業績に大きな傷跡を残すということをぜひ心にとめていただきたいと思います。少なくとも総理にまともな情報は上がっていません。そして支持しない方はその責任を総選挙を通じて問うていただきたい。

 荒木の複雑な気持ちが感じられる文章です。
 「安倍首相の対北朝鮮政策を支持しない人は総選挙で意思を示して欲しい」という荒木ですがはっきりと「安倍自民には投票するな」「増元氏が出馬する次世代の党にあなたの一票を」などということができません。
 また安倍の対北朝鮮政策を批判しながら「総理にまともな情報は上がっていません」として安倍をかばうようなことを言ってるのも荒木の迷いを示しています。
 安倍を批判したい荒木ですが既成政党で「安倍より極右で、巣くう会に近い」のは荒木にとっては残念ながら「次世代の党」しかありません。そして世論調査に寄れば、支持率が自民、民主どころか「共産、維新、社民、生活」にすら劣る次世代が今度の選挙で躍進する見込みはほとんどない。今回の選挙で議席を増やす野党があるとしたら、支持率から考えて「民主か共産」でしょう。どちらの党も荒木にとって支持できる政党ではありません。実際荒木はこの両党について糞味噌に言ってきた。そういう状況下では荒木も安倍批判をがんがんする事には躊躇せざるを得ないんでしょう。


宇部での新情報
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-1e87.html
 もちろんいつものように「糞の役にも立たない糞情報」です。何せ「山口県で1986年(今から28年前)に北朝鮮工作船かも知れない怪しい船を見た人がいる」てだけの話ですから。今となっては「北朝鮮工作船かどうか」確認のしようがないですし、仮に「北朝鮮工作船」だとしても何がどうなるわけでもありません。

 これをすべて警察や海保が見過ごしていたとは思えません。分かってフタをしたことは明らかです。

 何が「分かってフタをしたことは明らか」なんですかね。全然明らかじゃないでしょうに。
 つうか荒木のバカは「俺はウヨ政治家がバックにいるから海保も警察も怖くない」と思い上がってるんでしょうが、これは警察や海保に対する名誉毀損刑事告発民事訴訟をされても文句言えない妄言でしょう。


■妖怪のせい?
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-3e76.html

何度見ても腹が立つというか脱力するというか

 内閣府のCMの何がそんなに不快なのか全く意味不明です。まあ、本当は「CMの中身が問題」なんじゃなくて、「日朝交渉路線」に逆切れした荒木が因縁つけてるだけでしょうけど。大体、内閣府のCMは当然「拉致担当相」がゴーサイン出してるわけですから、この荒木の発言は、山谷拉致担当相への批判としか理解できないわけですがそういう理解でいいのか?。

「家族の時間を取り戻すまで、私たちはあきらめない」というナレーションは、横田めぐみさんをイメージして母親が語る内容になっていますが、「家族にいつまでもそんなことを語らせるつもりなのか」と、その精神構造を疑わざるを得ません。

 やれやれです。巣くう会集会で政府認定拉致被害者家族に「内閣府CMナレーション」と似たり寄ったりの事「私たちはあきらめない」を言わせてるのが荒木ら巣くう会一味でしょうに。
 「自分たちが内閣府CMとほとんど同じ事を拉致被害者家族にやらせてる癖に」、内閣府CMを罵倒できる荒木の「その精神構造を疑わざるを得ません」。つうか,前から荒木については「頭のおかしいキチガイ」としか評価してませんが。
 俺にとって荒木は絶対におつきあいしたくない人間です。つきあえる家族会の正気を疑う。

 おそらく大部分の国民が勘違いしていると思うのですが、「拉致問題対策本部」というのは拉致被害者を救出するための部署ではありません

 そんなことはありません。ただ「拉致対策本部(内閣府)」とは「拉致問題の総合調整」「拉致問題の司令塔」であり「内閣府単独でやれること」はそう多くはありません。日朝外交交渉なら外務省の所管だし、拉致工作員の逮捕起訴*11なら警察庁検察庁の所管、帰国拉致被害者の生活支援ならおそらく厚生労働省の所管でしょう(なお、荒木らが放言する自衛隊投入による拉致被害者救出なんてのは実現可能性がないので論外です)。そうなると内閣府が単独でできることと言うのはどうしても「拉致の啓発」ぐらいしかないわけです。
 で実はこう言う問題(啓発事業が内閣府事業のメインになってしまう)があるのはおそらく拉致だけじゃない。内閣府の担当する事業とは内閣府ホームページに寄れば、拉致以外では

http://www.cao.go.jp/seisaku/seisaku.html
・経済財政政策
地方分権改革
・規制改革
・科学技術
・防災
・沖縄及び北方対策
・共生社会(青少年育成、食育推進、高齢社会対策、 障害者施策、アルコール健康障害対策、交通安全対策、犯罪被害者等施策、自殺対策、定住外国人施策、バリアフリーユニバーサルデザイン等)
・子ども・子育て支援
・勲章・褒章
男女共同参画(女性に対する暴力*12の根絶等)
・公文書管理
・仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)

などといろいろあるわけですが、
地方分権改革:総務省(旧自治省)の所管
・科学技術:文部科学省(旧科学技術庁)の所管
・交通安全対策:警察庁の所管
・子ども・子育て支援、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス):厚生労働省の所管
などということで「内閣府だけで好き勝手できるもの」はそんなに多くはないわけです。そうするとおそらくどうしても「啓発事業」が多くなるんだろうとは思います。で拉致について言えば、「内閣府がもっぱら啓発ばかりやってる」というのは以前からそうです。それについて今まで荒木は文句言ってなかった。しかし「安倍が交渉路線に舵を切ったら」、「内閣府は啓発しかやることがないのか、拉致についてやる気があるのか」と内閣府を罵倒し出すんだから荒木は無茶苦茶です。「内閣府は啓発しかやることがないのか、拉致についてやる気があるのか」て外交交渉は外務省、拉致犯罪の捜査は警察庁、帰国拉致被害者の生活支援は厚労省という今までの分担で何か不都合があったのか?

 しばらく前に「週刊新潮」の記事で、官邸が拉致問題に関する情報源として使っている人物が逮捕されたという話が出ていました。

 まあ、これだけでは何とも言えませんが公安が「日朝交渉潰しのために、犯罪に当たるか微妙なグレーゾーンの事件を無理に逮捕した」という疑いは否定できないんじゃないかなと思います。

 結局政府は北朝鮮を批判すること自体を徹底して控えており、考えてみれば安倍総理の口からもそういう発言は一切出ていません。「北朝鮮は悪い奴だ」と言うと北朝鮮を刺激して話し合いのルートが切れるとでも思っているのでしょう。

 下手に北朝鮮に悪口雑言すると交渉が頓挫しかねないてのは当たり前の話でしょう。荒木は「頓挫していい」と思ってるからどうしようもありませんが。


■山谷大臣に要請
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-72d8.html

 本日も沖縄の宮城さん(金武川栄輝さんの妹さん)から「(現状は)どうなっているのでしょうか。去年父も亡くなってしまって…」と心配した声でお電話がありました。

 さて金武川さんの失踪ですが特定失踪者問題調査会サイトに寄れば

http://www.listserver.sakura.ne.jp/cgi-bin/list/list3.cgi?word3=93&mode=search3
 乗組員7名が失踪。マグロはえなわ漁船第8協洋丸(19.9トン)で泊港を出航。波照間方面で操業後、11月18日平良漁港に入港。11月24日、平良漁港で燃料補給し出航。船長、漁労長の話では北緯10度くらいまで下がって漁をすると言っていた。台風20号が失踪海域(フィリピン北東)で発生していた。

というのだから普通に考えて「台風20号による事故」の可能性がありますよねえ。北朝鮮拉致と疑う根拠はどこにもありません。

1、現在の日朝交渉について
 もはや現在の交渉には何の意味もなく、ただ時間を浪費するだけになっています。一刻も早く打ち切るとともに、制裁のかけ直し、国内に残留する工作員・協力者の摘発*13などより強い圧力をかけるべきであると考えます。

 やれやれですね。打ち切ってどうするのか。冷戦時代から北朝鮮とは深い関係にある中国、ロシアが「北朝鮮崩壊など望まず」、支援してる以上制裁など効かないというのは「小泉訪朝後の制裁路線の失敗」で明白なのですが。つまり「制裁を成功させるには中国、ロシアの協力が必要」なのですが荒木一味と来たら
1)「中国、ロシアの北朝鮮支援の存在を無視しないことにする」あるいは「中国、ロシアが支援していても日本の制裁は効く」と強弁
2)「無視しきれなくなると『中国、ロシアを制裁すればいい』と非現実的なことを放言」
ですから本当に嫌になります。

また、その上で新たな交渉をする場合、相手が軍服ならこちらも将官クラスの制服自衛官を同行させて国家としての意思を明らかにしていただきたくお願いします。

 ばかばかしいですね。向こうが軍服だから何だというのか。じゃあ「北朝鮮に限らず」ミャンマーのような軍事政権には自衛官が応対するのか。
 自衛隊幹部だって田母神や「ヒゲの佐藤」みたいなバカウヨはともかくまともな人間なら「それ、外務省の仕事でしょう?。我々は外交のプロじゃない」と嫌がるでしょうよ。

 また、説明会には2〜3人ずつ交代でも特定失踪者ご家族を同席させていただくようお願いする次第です。

 いい加減にして欲しいですね。特定失踪者なんか拉致じゃない。

3、緊急時の対処について
 最近の金正恩の恣意的行動*14が突発的事態*15を招来する可能性は高くなっていると考えます。

 いつもの「朝鮮有事に備えて自衛隊の出撃を」と言う暴論です。本当に朝鮮有事になったら「拉致被害者の居場所は分からない」のですから「見殺しにする」しかないでしょう。居場所も分からないのに自衛隊北朝鮮に投入しても自衛官が無駄死にするだけです。つまりは「朝鮮有事など起こしてはいけない」ということです。

総理が期待するような米国及び韓国の支援が得られる可能性はほとんどありません。

 まあ、確かに「朝鮮有事」の時に「日本人拉致被害者を救出したいので米軍や韓国軍を出動させて欲しい」と言っても米国も韓国も応じないでしょう。拉致被害者の居場所も分からないのに軍を投入しても兵士が無駄死にするだけだからです。そういう状況下で「米軍や韓国軍が動かないなら自衛隊を投入すればいい」と言える荒木は正気ではありません。

4、北朝鮮人権週間行事等について
 対北放送のシンポジウムには私たちも全面的に協力しますが、コンサートは何のためにやるのか全く分かりません。少なくとも来年以降は全面的な見直しをお願いします。

 「コンサート」は今年で三回目で「1回目、2回目」には文句を言わなかった癖に3回目には因縁ですから「コンサートが問題なのではなく安倍の交渉路線に逆ギレしていいがかりつけてるだけ」というのは見え透いています。荒木はどこまでもくだらない男です。

 なおアントニオ猪木参議院議員は今年7月の訪朝時に金正恩からマドンナ招聘を依頼されたと語っています。政府が膨大な税金を使ってやるならいっそマドンナを呼んでコンサートをし、「拉致被害者を返さなければ平壌には行かない」とか言わせるくらいのことが必要と思います。

 ばかばかしい。本当にマドンナなんか呼んだら、「森昌子など日本人タレントには」失礼ながら「森昌子など日本人タレントを呼ぶ以上の莫大な金がかかる」でしょう。で実際にそんな事したら「税金の無駄遣いだ。マドンナを呼ぶことに意味があるのか」などと言い出すのが荒木です。まあ、政府もマドンナを呼ばないでしょうし、マドンナも呼ばれても来ないでしょうが。

また、現在対策本部のホームページに載っているCMは政府の広報としては常識を逸した無神経なものであり早急に削除すべきと考えます。

 何が非常識、無神経なんだかさっぱりわかりません。これまた、単に因縁をつけてるだけでしょう。非常識、無神経というなら荒木の「山本美保さんDNA鑑定捏造説」だの「幼稚園児・松岡伸矢君の失踪は北朝鮮拉致」だのの方がよほど非常識で無神経です。荒木とつきあえる人間の気が知れません。

5、第24回1万キロ現地調査(岡山・広島)関連事項
 藤倉紀代・靖浩姉弟の失踪事件は、拉致かどうか以前の問題として本来特異家出人としての扱いになり大規模な捜索が行われるべきですが、当時の報道からしても警察がまともに動いたとは考えられません。

 何で「大規模な捜索が行われるべき」なのか。荒木はその根拠を何一つ提示していません。
 なお、荒木が「拉致かどうか以前の問題として」と書き事実上、北朝鮮拉致扱いするまともな根拠が何一つないことを認めてるのが滑稽です。こういうのを「問うに落ちず語るに落ちる」と言います。

拉致の可能性を排除できない失踪者に関する県警ホームページ上での情報公開が岡山県警滋賀県警のみ行われていないことが今回分かりました。これについても早急な対処をお願いします。

 もちろん岡山県警滋賀県警こそがまともであることは言うまでもありません。とはいえ彼らも「地方公務員」である以上、「上司たる」政治家(知事)から圧力をかけられては、他県警同様、「すまじきものは宮仕え」「泣く子と自民党には勝てない」となる危険性は否定できません。まあ、こういう無茶苦茶な事を警察にさせると「警察って政治的圧力に平気で屈するんだ、失望した」「これじゃテレビドラマの警察不祥事みたいに政治家や政治家支援者の犯罪行為(飲酒運転とか)を平気でもみ消してるのかも」と警察の評判が落ちるわけですが、そういうことは荒木にとってはどうでもいいのでしょう。
 なお、「ホームページに特定失踪者なんか載せちゃう駄目な子」日本警察ですら「山本美保さんDNA鑑定捏造論なんてもん」にはさすがに応じられないし、さすがの安倍政権も「荒木さんたち巣くう会に対しあの鑑定は捏造だったと認めろ」と圧力をかけるほどバカでもないわけです。

7、山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件について
 御案内の通り日本弁護士連合会からDNAデータの謄写を認めるよう強い勧告が出ているにもかかわらず警察は応じていません。

 まあ、「ご遺族*16が疑念を抱いてるのならDNAデータのコピー(謄写)を渡してもいいんじゃね?」「『だが断る』て遺族に言い続けたら痛くもない腹を遺族に探られるだけと違うの?」「荒木に批判的な人間すら『北朝鮮拉致なんて事はないだろうがもしかしたら誤鑑定?』と疑い出すかもしれんわな、それで警察的にええんか?」「俺はそうでないと思いたいけどもしかして誤鑑定なの?。もしかしてだけど、もしかしてだけど(以下略、どぶろっく風に)」と個人的には思います。ただしもちろん荒木の「DNA鑑定捏造」だの「美保さんは北朝鮮で生きてる」だのといった与太話を俺は勿論支持しません(日弁連だってそんな与太支持してないでしょうし、実は美保さんのご遺族も「北朝鮮云々」なんて本当は支持してないでしょう。彼らが問題にしてるのは「遺体は美保じゃないんじゃないか、警察は誤鑑定したのに責任問題を恐れてごまかしに走ってるんじゃないか」と言うことに過ぎず、単に「遺体は美保さんじゃない」という点において荒木と共闘してるに過ぎないでしょう。)

 警察は家族・関係者に説明したいと言っていますが、それであれば当事者である丸山潤*17・矢崎正美*18・清水高博*193氏から直接の説明をしていただきたくお願いする次第です。

 意味がわからないですね。三氏は「美保さんの遺体発見発表時の山梨県警の幹部」のようですが、既に『山梨県警から別の所に異動してる人間』を引っ張り出しても仕方ないでしょうに。


■11月27日産経ネットニュース
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/1127-9ac2.html

 11月27日に産経のネットに載ったニュースです。良く書いてくれているのですが、一番最後のところ、「広島での現地調査では北朝鮮と直接の結びつきはないようだが」というのは私の舌足らずで、正確に言えば「現時点では北朝鮮と直接の結びつきは見つかっていないが」ということです。意味としてはかなり異なりますがその場で取材していた記者さんにはそう受け止められたのでしょう。短いフレーズで的確にものを伝えることの難しさを実感します。

 いつもながらやれやれですね。産経の記事と荒木の言ってる事とほとんど変わらないでしょうに。
 要するに「北朝鮮との結びつきなどないのに特定失踪者認定したあげく荒木が『結びつきが見つかってないだけだ、あるはずだ,探せば見つかるはずなんだ』と強弁してるだけ」の話です。
 それを、「広島での現地調査では北朝鮮と直接の結びつきはないようだが」と産経記者が表現する事の何が問題なのか。「ない」と表現するのと「あるはずなのに見つかってないだけだ」と表現するのと違いがあるとしたら「あるはずと強弁する荒木の態度」でしかなく「北朝鮮とのつながりなどどこにもない」という客観的事実には何のかわりもありません。
 こんないい加減な態度で「北朝鮮拉致」を認定していいのなら
1)国松警察庁長官狙撃事件をオウムの犯行と認定していいし
2)マーカット資金*20徳川埋蔵金(小栗埋蔵金*21、フィリピンの山下財宝*22の存在も認定していいでしょう(もちろん荒木への皮肉です。脚注では「真偽不明」としましたがたぶんこれらの財宝話は最初からガセだった疑いが強いと思います)。
 荒木の「特定失踪者認定はそのレベルの戯言」です。
 特に記事のなってる人物のウチ、

平成14年5月失踪の和田さん

なんか北朝鮮拉致の可能性は皆無です(他の人々だって北朝鮮拉致認定する根拠などありませんが)。小泉訪朝が「平成14年9月」なのによくもまあこういうふざけたことが荒木も言えるモンです。記事にする産経も気が狂ってる。


■ラジオシンポジウム
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-32e2.html

専務理事 村尾建兒
 12月13日「対北放送ラジオシンポジウム」が日本政府主催により開催されます。対北放送のシンポジウムは2012年7月4日に韓国で開催された「対北放送セミナー」(対北放送協会主催)へ短波放送「しおかぜ」としてソウルへ招待され参加して以来、次の開催は是非日本で実施したいと政府に打診していましたが、今回念願の開催となりました。調査会も参加し、私がお話しさせていただきます。

・荒木らは拉致啓発コンサートにさんざん悪口言ってましたが広報効果と言う意味ではメディアがほとんど報じないこのシンポの方がよほど無価値でしょう。
 12/13(土)というとちょうど「解散総選挙の前日」なのでマスコミはほとんど報じないでしょうが、仮に解散総選挙がなくても「拉致に対する日本人の関心は薄れてる」のでマスコミは報じなかったでしょうね。では報じないので広報効果はないが専門家の議論という意味で価値があるのか、世間へのアピールだけが能じゃないと言えるのか、と言ったら村尾なんか専門家の名に値しないでしょう。
 政府もこのシンポでの議論をまともに扱ってるのかどうかも議論です。
・しかし安倍の交渉路線以来、さんざん政府に悪口の荒木ですが完全に政府と切れる度胸はないようです。「安倍の変節(再度、制裁路線に転向)」や「安倍の失脚&制裁派首相の再登場(失脚した場合でも政府と敵対関係になるのはまずいという判断で今回のおつきあいでしょう)」を願っているといったところでしょう。
・しかし正直安倍政権も何がやりたいのか。これは朴政権もそうですが北朝鮮外交がちぐはぐなように思いますね。
 ちぐはぐといえば、「竹島での軍事演習(朴政権)」もそうで、自分を棚上げして朴政権を非難する安倍政権や産経には同意しませんが「竹島での施設建設を先送りしたこと」と整合性がないんじゃないか。
 結局、「北朝鮮外交(安倍政権、韓国政府)」にせよ「竹島問題(韓国政府)」にせよきちんとした確固たる方針があると言うより「強硬論はうまくいかないから宥和政策で行ってみるか」→「宥和政策でもうまくいかないし、支持層のウヨが騒ぐから強硬論に戻してみるか」→「強硬論でうまくいかないから(以下略)」でぐらぐらに揺れているのでしょう。いかがなものかと思います。

 一方で、日本政府はこの北朝鮮人権問題啓発週間中に「ふるさとの風」コンサートも開催します。こちらは3年連続で開催されていますが、第1回は一般公募した全国の合唱団それぞれが、拉致問題解決の願いと被害者へ向けた思いを歌う趣旨の元に国民参加で実施され、ピュアなその歌声が大変印象に残っています。ところが2年目には(注:一般公募はなくなり)プロのミュージシャン*23を導入、前拉致問題担当大臣*24までがステージで演奏するという暴挙*25となり、今年はさらにエスカレートし、観客数2000人の渋谷オーチャードホールで、宇崎竜童プロデュースにより森昌子などが出演する全く理解に苦しむ内容が企画され、これをパブリックビューイングや生中継で北朝鮮に放送*26するオマケ付きです。
 数十年にわたり放置されて来た拉致被害者がこれを聴いたら、どう思うか誰が考えても理解出来るでしょう。

 「何抜かしてるの?、お前」ですね。
 先ず第一に広報効果という意味では素人よりプロを使った方が格段に広報効果がある(まあ、それでもどれほどの広報効果があるかという問題がありますし,拉致の解決は「外国人差別(あるいは障害者差別、部落差別など)はやめましょう」などといった広報と違い広報でどうにかなる問題ではないでしょうが)。また公募の場合「集まらなかったらどうしよう」「逆に集まりすぎたら合唱団をどうセレクトしよう」と言う問題があるわけです。プロへの依頼ならその不安、手間がなくなる。
 拉致被害者が「これを聞ける環境にある」とは思いませんが「聞いたらどう思うか」。
 まあ、中には感動する人もいるかもしれませんね。素人合唱団なんて何度も言うように広報効果は低いし、金もかかってないわけですから。プロほどの能力ないわけですから仮に合唱団側に金を払うとしても交通費ぐらいしか政府も出してないでしょう。もしかしたらそれすら「カネがないので実費負担でお願いしたい」として出してないかも知れない。今回のコンサート、「多額の金をかけて広報してくれてありがたい」と拉致被害者は思うかも知れない。
 第二に「来月のコンサート(第3回:第二次安倍内閣の山谷拉致担当相時代)」を非難するだけでなく、「昨年のコンサート(第2回:第二次安倍内閣の古屋拉致担当相時代)」まで非難し「最初の1回(当時は野田政権の松原仁拉致担当相)のみ価値があった」と言いだした荒木一味ですが、彼らがこんな事を言い出したのは安倍の交渉方針が発表されてからです。
  「第2回コンサート」開催当時はこんな事、一言も言ってなかった。まあ、第2回コンサートには安倍も出席して拉致解決への決意を述べてるので開催当時に荒木一味が批判出来るわけもないんですが。
 荒木一味は口から出任せにも程があります。

 我々の「しおかぜ」を含む対北放送は資金難に苦しみながら最大限効果を目指して、それぞれが情報注入に臨んでいます。

 要するに「宇崎竜童や森昌子に払うギャラがあるなら、俺達にカネをくれ」という銭ゲバです。「お前ら宇崎や森ほどの広報効果ないだろ」「税金にたかるなよ」で終わる話ですがまあ、そういったら怒り出すんでしょうね。

*1:定年前の早期退職だと定年まで名誉教授を名乗れないそうです。

*2:もちろんこれが小生の立場です。

*3:その他の党てちょっと思いつきませんけど

*4:こんな人はまともな人ではありませんがこういう極右とダチの関係にあるのが荒木です。

*5:荒木がこの文章で「朝鮮有事」に話を限っていないこと、つまり「朝鮮平時」ですら出撃を考えてる疑いのある点には絶句します。

*6:個人的にはその可能性は低いと思いますが

*7:俺は必要だと思いませんが。居場所が分からない以上どうしようもないからです。検討の必要があるとしたらせいぜい「朝鮮有事にどうやって在韓日本人を救出するか」てことでしょう。なお、これを口実に安倍は集団的自衛権を正当化しようとしていますが1)集団的自衛権を正当化しなくても個別的自衛権で救出できるのではないか、2)安倍の集団的自衛権は「朝鮮有事に限定」などの限定は何一つないため中東有事などでも自衛隊が出動できる、と言う点で賛成できません。

*8:もちろん現安倍政権のことです

*9:いやいや選挙予測報道だって大事ですよ。今回だとそれをもとに巻き返しを野党も考えるわけですし。問題は「競馬放送じゃないんだから、勝敗の予測だけじゃなくて政策報道もしろよ」て話です。大体荒木が泣き言言ってるのは「荒木が支持する次世代の惨敗が確実(予想報道で「じゃあ他の野党に投票しよう」とさらに惨敗が加速されかねない)」「安倍自民が勝っても少しも嬉しくない」「伸びると噂される民主と共産を荒木は大嫌い(当然、『民主と共産が伸びるんじゃそこに投票しよう』と言う「荒木が希望しない反自民派の動き」はあり得るでしょう)」だからで「安倍が今も巣くう会の言いなりで制裁路線なら」、大喜びで「さすが俺たちに安倍さんだ!」ですよね。

*10:森内閣通産相小泉内閣経産相を歴任

*11:まあ、無理でしょうけど

*12:ストーカー、DV、性犯罪など

*13:そもそも国内に残留すると言う根拠がありません。国内に残留してて逮捕するに足る証拠があれば荒木に頼まれなくたって警察が逮捕してるでしょう。なお「八尾恵逮捕」などというのは馬鹿げた暴論です。確かに彼女は「荒木らが拉致実行犯扱いする他の人物とは違って」自らの犯行を認めていますがそれは「逮捕などしない」という「警察とのあうんの呼吸」に基づく告白でしょう。逮捕なんぞしたら彼女は反発して口を閉ざすでしょうし、彼女が拉致関与を証言したのは小泉訪朝前のことです。当時逮捕しなかったのに今頃逮捕するなんてずれてるにもほどがあるでしょう。

*14:荒木の言う「恣意的行動」が何を意味するかは不明です。

*15:朝鮮有事を意味することは分かりますがそれが具体的に何なのかは不明です。

*16:俺は「遺体は美保さん」と認識してるので「ご遺族」と書きます

*17:ググったところ遺体発見発表当時、山梨県警警備部警備一課課長。矢崎警部(山梨県警警備部警備一課課長補佐)の上司と言う事は階級は警視か?。なお,荒木に寄れば当時丸山氏は「20代後半」だったそうなので、いわゆるキャリア組のエリートだろう。

*18:ググったところ遺体発見発表当時、山梨県警警備部警備一課課長補佐(階級は警部)。

*19:ググったところ丸山氏、矢崎氏の部下(階級は警部補)。

*20:GHQ将校マーカット少佐の秘密資金のこと。真偽は不明である。このような真偽不明の秘密資金をネタにした詐欺のことを俗にマーカット資金詐欺(あるいはM資金詐欺)という。有名なM資金詐欺としては次のような物がある(ウィキペ「M資金」参照)。「1969年、元自民党代議士鈴木明良という人物が、全日空社長大庭哲夫を訪ねた。彼は自民党の現職議員である大石武一(佐藤内閣環境庁長官、三木内閣農林相)、原田憲(佐藤内閣運輸相、田中内閣郵政相)の紹介状と共に「大蔵省特殊資金運用委員会」という名刺を差し出した。鈴木のM資金融資話に乗せられた大庭は念書を書いてしまった。それらの書類の一部は大物右翼・児玉誉士夫の手に渡り、児玉はこれをネタに翌年の株主総会で大庭を失脚させたという。」

*21:幕末の勘定奉行小栗上野介によって埋蔵されたとされる財宝。真偽は不明である。

*22:山下奉文大将率いる日本軍によって、終戦時にフィリピンに埋められたとされる財宝。真偽は不明である。

*23:とはいえググったところそのプロとは「ピアニスト・熊本マリ氏」一人だけ。広報効果もない代わりにカネもあまりかからなかったでしょう。他の面子は「東京藝大チェンバーオーケストラ(学生オケでしょう)」「海上自衛官三宅由佳莉氏(声楽)」、「海上自衛隊東京音楽隊」ですから。あと津川雅彦が司会&「古屋拉致担当相との対談相手」です。

*24:松原仁のこと

*25:素人演奏という意味では「第1回の素人合唱団」と変わらないのに松原がやると暴挙だそうです(苦笑)。

*26:北朝鮮には放送しないでしょう(苦笑)。国内向けでしょうね。