「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/2分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

中田考さんの重大証言―報道特集のスクープ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150210

 菅義偉官房長官は10日の記者会見で検証対象について「政治家は考えていない」と明言した。安倍晋三首相をはじめ、菅氏や岸田文雄外相、ヨルダンの現地対策本部で指揮をとった中山泰秀副外相らは除き、首相官邸や関係省庁などの事務方職員のみを対象とする意向だ。
(中略)
 検証委は、事件対応に当たった杉田和博*1官房副長官を委員長とし、西村泰彦*2内閣危機管理監や外務省、警察庁など関係省庁の幹部がメンバー。

 高世も批判していますが「身内しかいない、外部有識者が一人もいない委員会」で「イスラム国人質事件での日本政府の対応」についてまともな検証ができるわけがないでしょう。しかも「検証対象は官僚のみで、首相や官房長官、外務省政務三役(外相、副大臣大臣政務官)は入らない」と今の時点で公言。こんなものは検証の名前に全く値しません。
 政府が「検証する気ない」以上、メディアや野党などが検証するしかないのでしょう。そして高世が評価する報道特集も「そうした検証の試みの一つ」のわけです。


■かつては身代金を払った日本政府だが
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150209

 一昨日7日の朝日新聞鈴木宗男氏(元・小渕内閣官房副長官)が、1999年に中央アジアキルギスで日本人鉱山技師4人とキルギス人通訳らがイスラム武装勢力に誘拐された事件を振り返っている。
(中略)
 誘拐から2か月後、全員が無事に釈放されたが、この解決に、日本政府は身代金を払ったと鈴木氏はいう。
 鈴木氏によれば、「キルギス政府から外務省を通じ、人質解放には300万ドル(約3億円)が必要だという話があり、外務省の機密費から出した」。

 高世はさらりと書いていますがこのムネオ証言は「北朝鮮ウオッチャー」「拉致ウオッチャー」高世の立場上、見過ごせない発言です。というのもこの事件の解決には当時、ウズベキスタン*3大使だった中山恭子*4が関与し、恭子はその後、この件について巣くう会の集会などで「この事件は身代金を払わずに解決できた」「だから拉致も北朝鮮に経済支援などのお土産を出さなくても解決できるはずだ」と言い続けてきたからです。
 ムネオ証言が事実なら、恭子は拉致被害者家族会相手に嘘をついて拉致解決を妨害してきたことになります。
 本来、高世は「恭子さん、あんた嘘ついてたのか」と問い詰めるべきでしょう(家族会や巣くう会、拉致議連も恭子を問い詰めるべきです)。そして恭子はムネオ発言が嘘なら、「宗男さん、何でそういう嘘をつくんですか」と言うべきでしょうが、まあそういう動きは何もないでしょうね。
 ムネオ発言はおそらく事実で恭子には反論出来ないだろうし、一方家族会、巣くう会、拉致議連には「今や身内も同然」の恭子の批判はできないでしょう。
 拉致議連や巣くう会はもちろんですが、もはや家族会すら拉致解決の意思があるのか非常に怪しい。家族会は「生存拉致被害者はもはやいない」と認識した上で憎い北朝鮮に報復したいだけではないのか。ただ「他の家族会連中」はともかく、横田夫妻は「孫が北朝鮮にいる」のにそれでいいんですかね。
 それにしてもこの高世エントリには「中山恭子」の名前は見事までにありません。どう見ても高世が「中山恭子」に「変な配慮」をしてることは明白でしょう。


■常岡さん人質事件を語る
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150208

 土日は出張で名古屋に行っていた。
 久しぶりにカメラを回した。あいにくの雨だったが、感動的なシーンがいくつもあり、すばらしい人々との出会いにもめぐまれた取材だった。こういう仕事をしてきてよかったなと感じることができた。

 何が感動的なのか、もう少し具体的に書いて欲しいところですが、仕事がまだ始まった段階なので「取材に支障が出る」などの理由で書けないんでしょうかね。

 私が聞き手の独自インタビュー「常岡浩介 イスラム国日本人人質事件を語る」を Youtubeにアップしました。
 テレビのスタジオで語れなかった話も聞くこ とができます。
 日本政府の対応はあれでよかったのか、そもそも常岡さんは「イスラム国」のシンパ*5なのか・・・40分の動画です。ご覧ください。
https://www.youtube.com/user/takase22/

後で視聴して感想を書こうかと思います。

人質事件を機に、ジャーナリスト論が盛んになっているようで、私も「危険地に行くのは自己責任なのか」というテーマで新聞の取材を受けたりしている。

 自己責任の意味が「だから救出しなくていい」なら大間違いでしょう。もちろん「無謀取材」は批判されて当然ですが「無謀なら助けなくていい」て話ではない。
 また「無謀かどうか」の判断も慎重に行う必要があるでしょう。「危険地域の報道なんかしなくていい」と言う立場に立てば別ですが、そうでないなら「誰かが報道しないと行けない」わけです。

【追記】
 高世がアップした「常岡氏への高世のインタビュー動画」を見てみます。「40分の動画」と書いている高世ですが、「約10分の動画が4本」なのでできれば「40分の動画1本」にして欲しかったと個人的には思います。
 まず常岡氏曰く「イスラム国も酷いけどシリア・アサド政権も酷いんだ」「イスラム国以外にも反アサド勢力があるから仮にイスラム国を打倒したとしてもシリア内戦という問題は残るんじゃないか」「イスラム国ばかりスポット当てるのはいかがなものか」。まあ、この辺り微妙ですね。イスラム国ばかりにスポットを当てるのも確かにどうかと思いますが、やはり当てざるを得ないでしょう。「シリア・アサド政権も酷い」のはおそらくそうでしょう。そしてたぶん「非イスラム国系列の反アサド勢力」も酷い。要するに「たぶん皆酷い」。ただそうやって「皆酷い」と言ってると「皆酷いんだから誰が勝っても負けても何も変わらない、どうでもいい」ということになりかねません(もちろん常岡氏はそういうことを言ってるわけではないでしょうが)。
 常岡氏曰く「ある時期までは湯川氏、後藤氏を救出する可能性はゼロではなかったと思う。拘束してから殺害まで、大分時間が経ってると言う事はそういうことだろう。イスラム国とのパイプになり得る僕や中田考氏の元に警察が家宅捜索に入ったことでイスラム国は『日本と交渉して何か引き出すのは難しい、パイプ役を公然と潰してるのだから』と思ったんじゃないか。水面下で交渉した上でお土産をもらい、その見返りに解放する。しかし表向きはスパイ容疑で裁判し、温情判決で解放という考えだったんじゃないか」
 うーん、どうですかね。ちなみに「スパイ容疑で身柄拘束した米国人に対し、有罪判決は出すが、反省の意思などを汲んで温情判決で解放する」というのは時々、北朝鮮がやってることです。その前段階として色々交渉するためにカーター元大統領が訪朝したりする。たぶん北朝鮮に対して何かお土産も出てるでしょう。常岡氏の「イスラム国の温情判決」云々と言う見方はそうした「過去の実例」からヒントを得てるのかも知れません。
 常岡氏曰く「そこで彼らは安倍総理の中東歴訪をいいチャンスだとみて動画公開に踏み切ったんじゃないか。そう言う意味で僕は安倍総理の中東訪問はカモネギというか、イスラム国に動画公開に踏み切るいい口実を与えた失策だと思います」
 まあ、「温情判決」云々はともかく「中東訪問は失策だ」てのはその通りだと思います。
 しかし高世は「温情判決」と言う手法を「人質解放のため」なら「嘘も方便」と容認するんですかね?。だったら北朝鮮との間でも同じ事言えよ、お前何で言わないんだよ、て思いますけど。
 常岡氏曰く「イスラム国から人質救出に成功してる国としてはまずトルコがあります。早い段階でトルコの協力を得られてば、湯川さん、後藤さんは救出できたかも知れない。僕の知る限り、トルコの協力を日本が求めたのは大分遅いんですね。」
 「僕が『交渉パイプになる用意がある』と言ったら、僕がイスラム国の同調者であるようなことを言い出したのが日本政府なんですよね。心外ですね。」
 「外務省は『犯罪組織イスラム国と交渉できない』と言ってたようですが、なら警察が交渉に乗り出すべきじゃないんですか?。一般の身代金誘拐犯との交渉なんかは警察が関わるわけです。でも僕の知る限り、警察はそういうコトしてないわけです。僕を私戦予備容疑で調べるよりも、交渉をすべきじゃないんですか?」
「僕は安倍政権は重大なミスを犯して、二人を死なせたと批判されて当然と思います。殺したのはイスラム国だと言う事で安倍政権は責任を逃れられないと思っている」
 ここで高世が「テレビでそういう政府批判を言えるんですか」と質問。
 常岡氏曰く「政府批判は言わないでくれて、テレビ局の要請がありますね。でも僕は気にしないで『イスラム国と闘う』と言う安倍首相発言は挑発と理解されかねない問題発言だと思うといってましたけれど。ただそれが原因なのかあまり呼ばれなくなりましたね。」
「後藤さんが殺害されてから『「殺害は避けられたんじゃないか」とは言わないでくれ』というテレビ局があったんですが僕個人は『避けられたと思う』んで、『そんな約束はできない』と言いました。そうしたらその局が『なら帰ってくれ』と。僕はそれで帰りました。僕がこの問題について何を言ってるのか、ツイッターなどでのそれ以前の言動で分かるはずで何故呼んだのかと思います。」
 「安倍総理やその周辺は『安倍総理を批判する人はイスラム国の仲間だ』みたいなとんでもない事を言ってますね」
 まあ、赤旗が■『「テロに屈する」の一言で検証を拒否する態度、志位委員長が批判』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-06/2015020601_03_1.html)、■『「産経」が異様な報道、首相のお先棒担ぐ言論封じ』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-07/2015020702_02_1.html)で批判してる話ですね。
 「安倍さんの発言は勇ましいけど中身がないですよね。『日本人には指一本触れさせない』てどうしてそんな発言ができるんですか?」
 まあ、普通そういう軽率なことは言いませんよね。イスラム国からすれば「よーし、安倍の面子潰すためにやったるか」ということにもなりかねないわけです。
 「しかも安倍さんじゃないですけど高村*6副総裁が、後藤さんのことを『蛮勇』呼ばわりしてましたよね。高村さんは与党役員の大物政治家で、彼を政府与党が批判しないんだから安倍さんたち他の政府与党幹部も同意見なんでしょう。国民を蛮勇と言って切り捨てる人たちが、どうして『指一本触れさせない』んですか。そして蛮勇というなら『日本人には指一本触れさせない』なんて言う安倍さんの方が蛮勇というか向こう見ずじゃないんですか」
 「安倍総理は明らかにこの件を自衛隊で国民を守ろうと言って憲法九条改正に悪用しようとしてますよね。いわゆるショックドクトリンだと思います。」
 「イスラム国というのは雑多な人間の集まりですが、主流は『イラクバース党の残党』ですね。つまり旧フセイン政権の連中です。フセインは非イスラムの世俗政権で、イスラム国家のイランとは戦争しましたし、国内ではムスリム同胞団を弾圧していました。だからイスラム国は全然イスラムじゃないんです。党利党略でイスラムを利用しているだけです。」
 「たとえばイスラム国は奴隷制を正当化していますが、モハメド・アリとかマルコムXとかでわかるように、イスラムの主流は『イスラムは奴隷反対の宗教だ』と考えてるわけです」


イスラム国とは何か
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150203

イスラム国」に3回潜入取材した世界で唯一のジャーナリスト常岡浩介さんの本『イスラム国とは何か』が(注:旬報社から2月)10日に発売されます。
 ここには、安倍政権が触れたくない人質事件の真相も書いてあります。ぜひお手に取ってご覧ください。私がインタビュー・構成を担当しました。

 「人質事件の真相」て何ですかね。「動画公開になったのは水面下での安倍政権の交渉が稚拙だったからだ」とかそういうことでしょうか。本屋で立ち読みぐらいはしてもいいかなと思っています。

 常岡さんはテレビ出演の直前に、番組ディレクターまたはプロデューサーから「政府を批判しないでください」との要請を受け、それを無視してスタジオで政府批判を繰り広げ、次第に干されてきた。
 要請を断り、その場で「お帰りください」と言われて帰ってきたことも一度や二度ではない。

 事実ならとんでもない話です。政府批判しようが何しようがコメンテーターの勝手でしょう。
 そのコメンテーターの政府批判に賛同できなければその場でキャスターが「私はその意見はどうかと思います」と批判すればいいし、「放送すること自体が不適切」と思うのなら呼ばなければいい。
 「政府を恐れて呼ばない」のならそれも恥ずかしい話ですが「コメンテーターに発言の自粛を求める」のよりはマシでしょう。

 後藤さんが亡くなったから書くが、後藤さんの取材行には不可解な点が多い。
 ここからは私の推測だが、後藤さんが「イスラム国」行きをめざしたのは、常岡さんの9月の「イスラム国」取材が大きな影響を与えたからはないか。
 常岡さんは、8月の湯川さん拘束を受けて、彼の裁判のために「イスラム国」に招かれてシリア入りした。残念ながらある事情で湯川さんには会えずに帰国した。
 このときの取材は、私がプロデュースし、9月にメディアで大きく扱われた。
 10月はじめ再度湯川さんへの接触を求めて常岡さんがシリアに向かおうとしたとき、彼は「私戦予備・陰謀罪」なる法律で「参考人」とされ、ガサ入れを受けて、「イスラム国」への旅行はもとより、接触でできなくなった。
 後藤さんが「イスラム国」入りを目指すのは、この直後である。
 「イスラム国」が只者でないことは後藤さんはとっくに知っていただろう。それなのに、シリア人コーディネーターの制止を振り切って「イスラム国」入りしたのはなぜか。
 テレビ番組の放送が決まっていたからではないかというのは、フリージャーナリストの安田純平*7さんだ。
 25日にシリア入りして29日に帰国する予定というのは通常のフリーの行動様式ではないという。きわめて無理な日程だというのだ。
(中略)
 この行動の後追いは、後藤さんを貶めるためではなく、今後の教訓にするためなのだ。後藤さんの神格化はその役に立たない。

おっしゃるとおり「何があったのか」を適切に把握することがまず大事でしょうね。


後藤健二さん処刑さる―日本にとっての9.11
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150201

 場所を問わずに日本人を狙う、日本にとっての悪夢がはじまるとはっきり表明している。シリア周辺国にいる日本人は厳重警戒すべきだ。国境周辺には多くの日本人取材班がいるが、早く引いた方がいいかもしれない。

 まあ、「死亡の危機があっても取材しろ」とは言いませんが高世の「ジャーナリスト」と言う立場を考えればこう安易に「引いた方がいいかもしれない」と言ってしまっていいんでしょうか?
 なお、小生は仮に「引かずに」、そしてその結果「ISISに拘束される日本人ジャーナリストが出ても」自己責任論で切り捨てる気はありません。大体「日本人ジャーナリストは引くべき」と言うことは
1)海外ジャーナリストの取材に頼る
2)米軍など政府提供情報に頼る
のどちらかになるわけです。それでいいのかと言えば非常に「微妙」でしょう。2)だと「政府に都合のいい情報しかでない」危険性が当然あります。1)だと「日本人ジャーナリストさえ無事ならいいのか」と言う問題があるでしょう。
 最後に後藤氏の殺害について小生が共感する五十嵐仁氏(法政大学名誉教授)のエントリを紹介しておきます。太字強調は小生の考えに寄ります。小生も五十嵐氏の文章を読んだ後は「少し安倍に甘すぎたか」と過去の自らの文章について「反省(?)」しています。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-02-02
■五十嵐仁の転成仁語『日本人人質事件を引き起こしただけでなく救出に失敗した責任を取り安倍首相は辞任すべきだ』
 とうとう恐れていた事態が起きてしまいました。「イスラム国」(ISIS)を名乗る過激派組織による人質事件で、後藤健二さんとみられる男性が殺害される様子の動画がインターネット上に公開されたからです。
 このような悲報に接することはまことに残念であり、何の罪もないジャーナリストの命を奪う残忍な犯罪行為を断固として糾弾するものです。後藤さんの命を救うことができなかったのは痛恨の極みであると言わなければなりません。
 後藤さんと湯川さんのご冥福をお祈り申し上げます。また、もう二度とこのような事件が繰り返されないことを望みます。
 同時に、2人の人質を見殺しにした無能で冷酷な安倍首相に満腔の怒りをもって抗議し、その責任の重大さについても声を大にして訴えたいと思います。人質となった2人の救出に失敗しただけでなく、今回の事件発生の引き金を引いてしまったことへの責任を取り、首相は直ちに辞任するべきでしょう。
(中略)
 (注:安倍首相の)声明は、「政府として、全力を挙げて対応してまいりました」と述べています。どのような形で「対応」してきたのか、そこには問題がなかったのか、これからきちんと検証する必要があります。
 湯川さんの拘束は昨年の8月であり、後藤さんは11月につかまっていたようです。後藤さんについては奥さんに対して直接身代金の要求があった事実を政府もつかんでおり、対策本部を立ち上げて対応していたと伝えられています。
 その対応とは、どのようなものだったのでしょうか。2人が拘束されていたことを知りながら、パリでの襲撃事件があった直後だからということで外務省が制止したにもかかわらず、どうして安倍首相は中東諸国歴訪にでかけてしまったのでしょうか。  2人の救出に向けての「対応」には、全く効果がなったということになります。政府は一体、何をしていたのか、と言いたくなります。
 今回の「対応」についても、この間の経験と教訓は全く生かされませんでした。政府は一体、何をしていたのかと、その無為・無策について重ねて問わなければなりません。
 このようななかで、安倍首相は人質を危険にさらし、死地に追い込むような無神経な発言を繰り返してきました。「言語道断」で「テロには屈しない」、「断固戦う」という発言を……。
 このような言葉を安倍首相が繰り返すことによって「宣戦布告」と受け取られ、ISIS側の敵意を高め、人質の生命を危うくする危険性が高まったのではないでしょうか。そして、それは今回の殺害によって裏付けられたことになります。
 それについて、安倍首相は注意し配慮する必要性を感じていなかったのでしょうか。今回も、「首相声明」で「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります。日本が、テロに屈することは、決してありません」と述べています。
 これをISIS側が「十字軍」と呼んでいる有志連合への参加表明だと受け取り、日本の国民が「どこにいたとしても、殺される」ような「悪夢」が始まる危険性を高めるとは考えなかったのでしょうか。あまりにも無思慮で浅薄な「政府声明」だと言わなければなりません。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-02-03
■五十嵐仁の転成仁語『日本人人質2人を見殺しにした安倍首相の辞任を重ねて要求する』
 安倍首相や官邸には、最初からこの2人を救う気がなかったのではないでしょうか。覚悟の上でのシリア入りである以上、「自己責任」ではないかという思いが強かったように見えます。
 菅官房長官は記者会見で、身代金を用意していたかについて質問され、「それは全くない。100%ない」と明確に否定し、イスラム国と交渉する気は「全くなかった」と述べました。殺されても仕方がないという立場で見殺しにしたということでしょう。
 何とかして救い出したいという気持ちが少しでもあれば、このような微妙な時期に中東諸国に行こうなどとは考えなかったでしょうし、そこで「イスラム国対策として」の2億ドル拠出を表明するような無神経なことも控えたでしょう。中東は歴訪しても、イスラエルとの親密な関係を誇示するような態度はとらなかったはずですし、有志連合の一員でISISを空爆したパイロットが捕虜になっているヨルダンを訪問したり、現地対策本部を作ったりすることは避けたにちがいありません。
 しかし、安倍首相は、このような配慮や慎重さを全く示しませんでした。拘束されている人質のことなど、頭の隅にもなかったからです。
 それどころか、この機会を絶好のチャンスだと捉えていたようです。世界に自分を売り込むことができる良い機会だと。
 『週刊ポスト』2月6日号(1月26日配信)には、次のような記事「安倍首相中東訪問 外務省は時期悪いと指摘も首相の反応は逆」が出ていました。これを読めば、安倍首相の思惑が、はっきりと見て取れます。
 安倍晋三首相は、1月17日〜21日にかけて中東歴訪を行なったが、出発前の1月7日にフランスで週刊紙銃撃テロ事件が起きると、外務省内から今回の首相の中東訪問は「タイミングが悪い」という声が上がった。
 ところが、安倍首相の反応は逆だった。官邸関係者がこんな重大証言をした。
「総理は『フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている』とうれしそうに語っていた。『世界が安倍を頼りにしているということじゃないか』ともいっていた」
 周囲はその言葉を聞いてさすがに異様に感じたという。関係者が続ける。
「総理は総額25億ドル(約3000億円)の中東支援についても、『日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう』と自信満々で、常人の感覚とは違うなと感じた」
 テロは対岸の火事で、自国民の人質には一顧だにしないのが「積極平和外交」の実態だったのか。
 安倍首相の「イスラム国」を名指ししての「挑発行為」の裏には、このような思惑が隠されていたということになります。「フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている」「世界が安倍を頼りにしているということじゃないか」「日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう」という首相の言葉とされている発言からは、今回のような事件が起きる危険性への備えも、人質となっていた湯川さんや後藤さんに対する配慮も全くうかがうことができません。
 そして、「イスラム国対策」を明示しての中東諸国への資金拠出を表明し、イスラエルとの友好関係を誇示しました。それが今回の事件のきっかけでした。
 ISからの殺害予告ビデオの配信は、この安倍首相の言動に対する報復としてなされたことは明らかです。
 しかし、新聞・テレビは一連の政府交渉の失態を一切指摘しようとしません。『週刊ポスト』2月13日号(2月2日配信)は「人質事件でテレビ各局に出演している中東専門家が異常な情報統制の実態を語る」として、次のような証言を報じています。
 「テレビの収録で政府の対応の不手際で湯川さんが殺害された問題や後藤さんを巡る3か月間の交渉が失敗した問題を指摘しても、編集段階でカットされて番組で報じられることはない。生放送でも、司会者が話題を変えてしまう。どのテレビ局も対応は全く同じでした」
 事実上の情報統制がなされているということでしょうか。その結果、「政府の対応の不手際」や安倍首相に対する責任追及が曖昧になるということがあってはなりません。
 昨日のブログでも指摘していたように、後藤さんの殺害が明らかにされたビデオでも「安倍(首相)よ、勝ち目のない戦争に参加するという無謀な決断によって、このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても、殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう」と、安倍首相が名指しされていました。問題は安倍首相にあったのです。
 首相の無分別と自己顕示欲が引き起こした悲劇が、今回の人質殺害事件であったことは明らかです。ひとりの愚かな首相の無分別な行動が、平和国家としての日本のイメージを大きく転換させ、世界中の日本人を危険にさらすことになってしまいました。
 しかも、このような惨事に便乗して集団的自衛権行使容認のための安保法制の整備を進め、「邦人救出」を名目に中東などに自衛隊を派遣できるようにしようとしています。このような「火事場泥棒」的目論見を断じて許してはなりません。
 安倍首相の罪の大きさからすれば首相を辞任しただけでは済まないと思いますが、まずはその座を去ることによって責任を取るべきでしょう。重ねて、事件のきっかけを作っただけでなく、日本人人質2人を見殺しにした安倍首相の辞任を強く求めるものです。


■「24時間しか残されていない」第二の声明届く
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150127

 24時間は本気だと思う。
 パイロットは後藤さんより少ない猶予時間しかないと告げて、二人の殺害予告をしてきた。

 本気かどうかはともかくこういうことは「本気と見なした方がいい」のは事実でしょう。
 死刑囚解放をしなければまずはパイロットを殺し、日本の反応を見ると言う事でしょう。
 どう動くべきか。小生は「人命優先。殺害を回避するために他に手がないなら解放もやむを得ない」「ただし解放以外によりいい手があるならそれを否定しない」て考えですね。まあ、水面下で色々交渉はされてるのだと思いたい。

それにしても、特番に切り替えて、これを報じるのがNHKだけであることに違和感を感じる。世界が注視するなか、同胞が殺害予告を受けているというのに

 さすがに緊急速報のテロップは流したのでしょうが、冷たすぎると思いますね。


■「政権批判はするな」とクギをさされた常岡さん
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150126
 正確には「イスラム国人質問題で」ですが、常岡氏から高世が聞いた言葉だそうです。
 高世は
1)常岡氏が嘘を言う動機があるとは思えないこと
2)今のメディアはイスラム国問題に限らず明らかに安倍に甘いこと
からこの常岡発言を「事実だろう」と見なした上で当然ながら「とんでもない話だ」と批判しています。

ところが、共同通信社の25日の世論調査では、政府の事件への対応を「評価する」と「ある程度評価する」が計60・6%、「評価しない」と「あまり評価しない」が計31・2%で、おおむね評価が高いという。

 信じられないですね。死人が出てるのに何をどう評価するのか。「詳しい事情が分からない」「最善の手を尽くしても処刑されたかも知れない」以上、批判しろとは言いませんが何ら成果を上げてないのだから、評価のしようがないでしょうに。日本人とは馬鹿なのか。「日本人のことが分からなくなりつつある」、平凡な日本人の「はず」の俺です。

 テレビのスタジオでは、「身代金を払うべきかどうか」といった単純化された、しかも間違った対比のなかで議論されているが、「交渉」がイコール「金を払う」ではないし、ましてや「テロへの屈服」ではない。
 常岡さんは先日の会見でこう言っていた。
《身代金を払うべきなのか払うべきでないのかというと、僕の意見は払うべきではないです。
 (中略)
 (注:払う以外に)他に手がないのか。こちらから提案ができるのかと言うと、いくつもできると思う。彼らが言っていたようにイスラム法廷を開いてくれればいい。そうすればこちらから証人を立てることもできます。完全無罪が取れないとしても、たとえば鞭打ち刑で許されるのであれば、首を切って殺されるよりましです。あるいはイスラム法に懲役刑はないかもしれませんが、懲役刑を出すなら、その場で殺されるよりはましです。そうやって、少しでも譲歩を引き出す手はあると思います。
 ひとつには、イスラム国は本音と建前を使い分ける組織だと僕はみなしていますけれども、建前がある以上、彼らの建前を主張する戦い方もあると思う。イスラム法に従えばこうでしょと。そうすれば、少なくとも後藤さんを殺す必然性はないはずです。》

 まあ、俺個人は「払うことに反対ではない」ですが、おっしゃるとおり「交渉すること=払うこと」ではないし、向こうも「たとえ口から出任せだとしても」、常岡氏の言うように「大義」を口にしている以上、妥協の余地はあるのではないか。


イスラム国が湯川さん殺害写真を公開
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150124
 事実でないと思いたいところですね。要するに「湯川氏殺害映像はブラフだ」と。
 もちろん不幸にして事実という可能性もありますし、その場合は何というかご家族への哀悼というかそういう思いが勿論俺も人間なんで当然ありますけど。
 まずは
1)「湯川氏殺害(?)映像をどう見るか分析」
2)「どうやって後藤氏(映像がブラフの場合は勿論湯川氏も)助けるか」
てところでしょう。場合によっては「サジダ・アルリシャウィの釈放」も検討すべきじゃないか。いずれにせよ「特殊部隊突入」なんてのは論外です。そういうバカは今回は皆無のようですが。
 とりあえずは俺個人は「湯川氏殺害が事実だとしても」現時点では「よほど酷いミステイクが発覚でもしない限り」あまりこの件では安倍批判する気はないですね(別件は話がまた別です。例えばこれを口実に安倍が集団的自衛権を正当化しようとするならそれは批判します)。これは「湯川氏殺害に安倍の責任がない」ということではなく、「後藤氏救出の可能性がある限り」この件では政治休戦にしたいということですね。ただしそれはあくまでも「後藤氏の件に何らかのけりがつくまで」です。まあ、救出というケリをもちろん希望してますけどね。
 いつまでもこの件で安倍批判しないという話ではない。「政府の交渉は適切だったのか」いずれは批判すべき話です。まあ、産経なんかだと「今が菅政権だと後藤氏の安否など気にせず、ぼろくそに政府批判し」、安倍政権の今は「悪いのはイスラム国だ」といってずっと安倍擁護でしょうけど。

【追記】
産経新聞『【イスラム国殺害脅迫】安倍政権の対応「評価」6割 共同通信世論調査、支持率は横ばい』
http://www.sankei.com/politics/news/150125/plt1501250038-n1.html
 現時点では「安倍批判を俺個人は控えるつもりだ」とは書きましたがこの調査結果には唖然ですね。
 安倍が再度首相になった時点で、あるいはあの橋下が大阪市長になった時点で、日本人の知性や品格にはかなり絶望している俺ですが、日本人はどこまで知性や品格が劣化していくんでしょうか。この国の未来が冗談抜きで不安になります。死者が出た*8以上、安倍のこの問題での態度を普通の人間ならとても評価する気になれないでしょう。もちろん今回の件に限らず「どんなに頑張ってもテログループの犯行を防げないことはある」でしょうが現時点において「安倍が最善を尽くした」と評価できる何かがあるのか。ないと思いますが。俺が、だからこういう質問されたら「わからない」と答えるか、「評価出来ない」と答えるかはともかく、少なくとも「評価する」なんて答えません。犠牲者とそのご家族に失礼でしょうが。不幸にして後藤氏が仮に殺害されたとしても*9それでも安倍を評価するのが今の日本人なのかと空恐ろしくなります。日本人とはそんなに同胞に冷たい冷酷な鬼畜の集まりなのか。昔からそうだったのか、最近そうなったのか。
 現時点で安倍評価と答えるアホの気が知れない。安倍が「最善を尽くしてる」と言えば鵜呑みにするのが今の日本人なのか。それとも外国が「日本支援を口にする」から安倍を評価するのか。外国の日本支援発言は決して「安倍評価」じゃないでしょう。つうか、よほどのこと(つまりその国の国益が破壊されるときですが)がない限りこの件で、外国が安倍批判するわけもないでしょう。


■民間からイスラム国に発信されたメッセージ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150123

身代金の要求期限を政府はきょう午後2時50分とみていたが、(注:解放されてないという)まだ状況は変わっていない。

 「便りがないのは(少なくとも不幸は起こってないという)よい便り」と善意に理解したいところです。つまり少なくとも「72時間経過したら殺す」と言う「最悪の事態」はなかったと思いたい。もちろん「身柄拘束されてる」以上、「いつ殺されてもおかしくない」わけですが。

言われてみると、日本ではイスラム教徒へのヘイトスピーチは聞かれない。

 そんなことはないです。まあ、ヘイトスピーチの定義にもよるし「日本での在日朝鮮・韓国人などへのヘイトスピーチ」「欧米でのイスラム教徒に対するヘイトスピーチ」に比べれば数は少ないでしょうが「モスク建設に反対運動が起こった」とか「イスラムへの無理解による差別的言動」なら過去に日本でもあったかと思います。


■政府はイスラム国と交渉する気があるのか?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150122

 東京にすむ後藤健二さん*10の家族に、「イスラム国」の関係者を名乗る人物からメールが届き、約10億円の身代金の支払いを要求してきたのが去年11月上旬。これはすぐに政府に通報されている。
朝日新聞22日夕刊)
 後藤さんがイスラム国に拘束された可能性を日本政府が知ってから、2か月半以上経つことになる。
 去年8月に湯川さんの拘束が明らかになってからだと、もう5か月にもなる。
 そのかん、政府はいったい何をしていたのか。
 今回の脅迫映像が出てからの政府の慌てぶりをみると、「人命第一」と言いながら、全く何もしていなかったのではないかという疑問がぬぐえない。

 外部から見る限り政府が何をしてるのか分からなくて一国民として不安だという話です。
 小生も高世と同感ですね。まさか「パイプも何もなくてただ手をこまぬいている」ほど政府も愚かではないと思います(つうか思いたい)。そして「交渉内容を全て明かせない」のもまた当然です。
 しかし国民としては「全てをあかせませんが、今ある交渉ルートを使って交渉してる最中です」とか何か「不安を解消すること」を政府にしてほしいわけです。
 それにしても北朝鮮拉致問題では「制裁あるのみ、交渉など不要」の高世がイスラム国人質事件では「とにかく交渉しよう」なのには苦笑させられます。「お前、その違いは何なんだよ」と聞きたくなりますが、まあ、単に「ご家族の態度の違い」でしょうね。高世に何らかの信念があるわけではまったくないでしょう。
 何故か横田夫妻拉致被害者家族会は「制裁あるのみ」と叫び、一方、今回の人質家族は「とにかく政府の力で解放して欲しい」とし「さすがに大声では要求しない(遠慮があるのでしょう)」ものの、「ダッカ事件的な解決」を否定してないわけです。

・テロリストの要求をのむ必要はもちろんないわけですが、しかし、そのことと交渉するパイプを持たないということはまったく別のことだと思います。
・国際赤十字、中東地域では、赤新月社と言われていますが、ここはイスラム国の支配下のところでも人道活動を続けてきていると聞いております。ですので、私の提言といたしましては、イスラム国の要求している金額、これはあくまでも日本政府の難民支援に対して、それと同額のものということですので、これを難民支援、人道支援に限るということで赤新月社を通じ、そしてトルコに仲介役になってもらって、そういう条件を課した上で、日本はあくまでも難民の支援を行う。イラク、シリアで犠牲になっている人たち、その家族の支援を行うという条件を課した上で行う。これが一番合理的で、どちらの側にも受け入れられるギリギリの選択じゃないかと思っています。

 高世が紹介する中田考氏の発言ですが全くその通りだと思います。「交渉パイプを作る」「その上で日本政府も、イスラム国ものめる条件作りに尽力する」しかないでしょう。


■常岡「イスラム国と交渉できます」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150121

 ジャーナリストの常岡浩介さん*11が、政府に依頼されれば、イスラム国との交渉に協力するという立場をはっきり表明した。

 「常岡氏の考えがどんなものか」「彼が本当に交渉パイプとして機能するのか」に関係なく彼のこうした意見表明は大変いいことだと思います。
 というのも安倍政権が何を考えどう動いてるかさっぱり分からないからです。
 常岡氏のような方が「イスラム国とパイプがあるので交渉ができるのではないかと思う。政府に協力する用意がある」と言えば「まともな政府」なら彼に交渉役を依頼しない場合でも、それなりに応答し、「まともなメディア」なら「その応答を批評し」、「まともな社会」ならその政権批評をきちんと議論するでしょう。もちろん「交渉の全てを全部出せるわけはない」ですが、我々国民が「何やってるんだろう?」と不安に思う今の現状はまずいだろうと思いますね。後藤氏や湯川氏の家族も「何やってるんだろう?」と不安なんじゃないか?
 問題は「イラクで人質になった高遠菜穂子さん*12郡山総一郎さん*13今井紀明*14がウヨにバッシング*15された過去がある野蛮な国」日本にそうした「まともな政府、メディア、社会」があるか疑問で
1)「政府は常岡氏に何の応答もしない上、どういう対応をしてるのかもまともに国民やご家族に説明せず」
2)「あげく湯川、後藤両名とも殺害という最悪の結果がでた上」
3)「『まともに交渉をしていたのか』という政府批判が起こるどころか、右翼が『安倍政権批判はテロへの荷担』と強弁し『自衛隊派兵によるイスラム国打倒』を声高に叫ぶ」という事態が危惧されることです。ウヨにとってはむしろ「両名が殺害された方がありがたい」のかもしれません(日本人の俺にとっておぞましい話ですが)。


■常岡・中田*16を窓口にしてイスラム国と交渉せよ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150120
 「イスラム国取材経験がある」常岡、中田は高世が考えるパイプの一例であり、別に高世がこれにこだわってないことは指摘しておきます。高世が言ってることは「早くパイプをつなげ」これにつきます。
 高世が言うようにとにかく早急にイスラム国とのパイプをつなぎ交渉することが大事でしょう。でその場合、「場合によっては身代金も払う」と。
 ネット上には「身代金を払うな、テロをつけあがらせるな」という鬼畜な意見も見られますがそれ当人がどう言い訳しようと「今回、人質となった邦人を見殺しにするし、今後もそういう邦人が出たら見殺しにする」てこととイコールですからね。人命を何だと思ってるのか。そういう鬼畜な意見には俺は賛同できません。そして今回、福田赳夫*17首相(当時)のダッカ日航機ハイジャック事件(1977年)での「身代金支払い&超法規的措置日本赤軍メンバー釈放)」と「人命は地球より重い」発言を思い出したのは俺だけではないと思います。まあ、今回は「超法規的措置」ではないですけどね。
 身代金の支払いだけではそこまでは言えないでしょう。


■日本はイスラム国との戦争に向かっている?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150119
 まあ、高世が危惧するように「集団的自衛権行使論」でアメリカが日本に一番望んでることは「中東での戦争協力」でしょう。産経辺りが希望する「尖閣を舞台にした中国とのバトル」「北朝鮮打倒の戦争」なんかじゃないわけです。「イスラム国との戦争」に日本が「イラク派兵、アフガン派兵」のような形(後方支援、兵站)で関わらないのか、あるいは高世が恐れるように「ガチのバトルにまで突き進んでしまう」のか。日本人の政治認識が問われてるわけです。率直にいって「イラク戦争」でイラク無政府状態にしなければこんな深刻な問題も生まれなかった訳なんですが。


■ピケティの本が売れるわけだ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150118
 まあ率直に言って「何だかなあ」ですね。高世のピケティ本の紹介がおおむね正しければ「はあ?」と言う感想しかないですね。「累進課税の強化」なんてのは目新しい主張でも何でもないからです。

ピケティという人はマルクス主義者ではなく、マルクスの『資本論』を通して読んだこともないという。

 まあ、これまた「何だかなあ」ですね。別にマルクス主義者である必要もないのですが『マルクス資本論』位は読んでいて欲しい気がしますね。

地域から市民が主権者として立ち上がろうと作られた「日本社会連帯機構」という組織に注目している。

 これまた「何だかなあ」ですね。まあ、何でもやればいいと思いますが、今さら「地域から立ち上がる」もないでしょう。そんな運動は以前からいろいろとあるわけです。高世のダチ公の「永戸祐三(日本社会連帯機構代表理事・ワーカーズコープ連合会理事長)」なる人物が関わってるからダチの高世が宣伝してるだけのくだらない話です。


■「私はシャルリー」とは言いたくない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150114

 11日にはフランスで370万人という史上最大のデモがあり、人々は「私はシャルリー」と諷刺画を載せたことを擁護するスローガンを掲げ、議会ではバルス首相*18が「フランスはテロやイスラム過激派との戦争に入った」と演説したという。
 9.11の直後の米国を見るようで、落ち着かない。中東で新たな軍事的な動きにつながっていきそうな気配がする。
 きょう、銃撃された仏風刺週刊紙シャルリー・エブドが銃撃後初となる最新号300万部を出したが、その表紙に、「私はシャルリー」と書かれたカードを掲げて涙を流すイスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を掲載した。
 これについては、《ジャーナリストでつくる国際NGO「プレス・エンブレム・キャンペーン」(本部ジュネーブ)は発行に先立つ13日、「緊張緩和が求められる時に配慮を欠き、火に油を注ぐ」と批判する声明を出した。
 同団体は声明で、「過激主義者に屈しないとの主張は理解するが、何でも表現していいわけではない」と指摘。「表現の自由は相互尊重の中で制限される」と訴え、「プロの記者は中傷や侮辱を避けなければならない」と強調した。》
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015011400536

 どんな風刺画が問題になっているのか、ちょっと調べると、日本の風刺画とはかなり違った、相当にえげつないものらしい。
 例えば、2011年の表紙には、預言者ムハンマドが同性愛だという意味の、男性とキスをする絵を表紙に出している。
 ユーモアの感覚が違うのか、私には、何が面白いのか全然理解できずに「何だこれは」というくらいだが、これを見て激怒するイスラム教徒は少なくないだろう。同性愛が死刑にされるイスラム教国もあるくらいだ。
 また、例えば、今回の事件で殺害されたイラストレーター、ジャン・カビュ(Jean Cabut)氏は、東日本大震災のあと、やせ細った奇形の力士が相撲をとっている風刺画を描いて話題になった。力士は腕や足が3本で、手の指も3本、震災のおかげで相撲が東京オリンピックの競技になったという設定。
http://blog.livedoor.jp/wkmt/archives/51403217.html

 これには菅官房長官が、「不適切な報道で、大変遺憾だ。大使館から同紙に然るべく抗議する」と述べるなど物議をかもした。
 私もこういう絵で笑いをとろうとするのは不謹慎だし、被害者が強い怒りをもっても責められないと思う。
「私はシャルリー」とは言いたくない。

 珍しく、高世に「100%共感しました」。たとえば「産経がイスラム過激派のテロにあったとして」さすがに俺は「私は産経」とは言いませんよ。
 シャルリーみたいなクズ雑誌を英雄視するなと言いたい。
 なお、■産経新聞『【仏紙銃撃テロ】表現の自由にも限度 ローマ法王』(http://www.sankei.com/world/news/150115/wor1501150049-n1.html)によればローマ法王

「他者の信仰をもてあそんではならない」と述べ、表現の自由にも一定の限度があるとの考えを示した。

そうで、「私はシャルリー」言説にはかなり批判的なようです。


■すごいぞ!日本のワイン
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150111
 以前美味しんぼがネタにしてたので山梨県がワイン売り込みに力を入れてることは知っています。
 山形のワイナリーについても以前、高世が「山形すげーんだぜ」と自慢していたので知っています。

 それにしても、近年、実は日本は、日本人はこんなに素晴らしいんだと啓発し、見直す番組が増えている。

 ぶっちゃけ「日本人の俺ですら」気持ち悪いんですけどね。
東京新聞『近ごろ日本を覆う「自画自賛」症候群は何の表れか』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014073002000150.html
■人民日報『「自画自賛症候群」が日本を覆う 日本は世界から愛されている!?』
http://j.people.com.cn/n/2014/0901/c94473-8777126.html
など、少なくない人間が疑問視するように「歪んだナショナリズムの現れ」んじゃないんですかね。

http://j.people.com.cn/n/2014/0901/c94473-8777126.html
 日本を自画自賛する番組が増えている。例えば、日本テレビは外国人が日本を称賛する「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」を毎週放送している。
(中略)
 評価が高いのはいつも日本だ。
(中略)
 テレビ東京系列ほかで放送されている、テレビ大阪製作のクイズバラエティ番組「和風総本家」でも、日本人のマナーや礼儀作法、しきたりなどがクイズ方式で紹介され、日本がいかに外国から評価されているかがテーマになっている。
 日本の社会で起こっているこのような現象について、「東京新聞」は最近、「近ごろ日本を覆う『自画自賛』症候群は何の表れか」と題する記事を掲載した。(注:東京新聞記事の中で)新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は「日本が圧倒的な経済力と技術力を誇っていた時代には謙虚さ*19があったが、大震災や原発事故、韓国・中国の台頭で余裕がなくなった」と分析した。

てのは事実その通りじゃないんですかね。ウヨの高世はそれを認めたがらないでしょうが。


■調査報道のバイブル
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150108
 「清水本は調査報道のバイブル」「日本の報道機関が調査報道をやろうにも、調査報道のスキルを備えた人材を育ててこなかった」て過去の調査報道の歴史に対してあまりに失礼ですよね。
 「朝日新聞リクルート疑惑追及*20」「朝日新聞官官接待追及*21」「共同通信・斎藤茂男らの菅生事件追及」「読売新聞・本田靖春らの『黄色い血(売血)』批判報道」「立花隆の田中金脈追及」「鎌田慧の『自動車絶望工場』(1983年、講談社文庫)」などといった過去の調査報道を高世や「高世が紹介する牧野洋とか言う低能ウスラバカ」は知らないのか。
 知った上で清水本を「調査報道のバイブル」と放言してるのか。呆れて物もいえませんね。
 斎藤茂男、本田靖春立花隆鎌田慧といった面々に失礼だとは思わないのか。 
 つうか高世は「例の産経の拉致報道」を「調査報道として絶賛してたと思うんですけど」、清水本を絶賛するために都合良く忘れてしまったのか?(苦笑)


■「殺人犯はそこにいる」の衝撃
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150107
 まあ、高世とは違う意味でつまり「何だ、そのデマ本(呆)」「荒木和博の山本美保本といい勝負だな」て意味で衝撃ですね。

清水潔『殺人犯はそこにいる〜隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮社)
内容は;
《栃木県足利市群馬県太田市という隣接する2市で、4歳から8歳の5人の少女が誘拐または殺害されているという重大事件。その中の一つが、あの「足利事件」である。一連の事件を同一犯による連続事件だと喝破した著者は、「足利事件」冤罪の可能性を報じて菅家さんを釈放へ導くとともに、徹底した取材によって、ついに「真犯人」を炙り出した―!》
(amazonより)
 清水さんのこの取材によって、「足利事件」の菅家利和さんが無実と判明する。それだけでも「超」がつく大スクープなのだが、実は、これは取材の副産物なのだった。
 清水さんは、5件が同一犯による連続事件だと睨み、「桶川ストーカー事件」と同じく、独自に「犯人」を割り出してしまった。とすれば、5件のうちの1件である「足利事件」の犯人が菅家さんであるはずがない、ということになる。

 もちろん「同一犯による犯行ではないか」と思うのはまあいいでしょう。ちなみにそのうちの一つが
朝日新聞『(群馬)募る姉への思い ゆかりちゃん行方不明18年』
http://www.asahi.com/articles/ASG77513FG77UHNB00G.html
産経新聞群馬県太田市高林地内パチンコ店における幼女略取誘拐容疑事件(ゆかりちゃん誘拐事件)』
http://sankei.jp.msn.com/unsolved/news/130531/knt13053116220013-n1.htm
共同通信
■『横山ゆかりちゃん不明から14年 「帰り待ってる」と母』
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070601000627.html
■『群馬県警、ゆかりちゃん情報求む 新ポスター公開』
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014063001001693.html
が紹介する「横山ゆかりちゃん誘拐事件」です。この事件には「有力情報」を提供した場合には懸賞金(最高600万円)が支払われるそうで「埼玉県民の小生」は、野暮用で太田市に行ったときにそういうポスターをみたことがあります。まあ、太田は車使えば比較的近いですから。でも俺の家からだと1時間くらいかかるかな。
 まあ、それはともかく「栃木と群馬・足利」で「少女に誘拐や殺人」が相次げば「車使えばすぐに移動できるし同一犯では」と思うのは不思議じゃない。
 ただ「素人の清水氏に犯人が割り出せるわけないでしょう」。だから2013年に出版されても警察もメディアもまともな人間は誰も相手しない。
 事情はともかく清水氏が「足利事件冤罪を訴え、菅家氏の再審無罪に貢献した事」は評価出来るでしょうけどね。
 なお、清水氏が菅家氏の冤罪を主張する以前にも小林篤『幼稚園バス運転手は幼女を殺したか?』(2001年、草思社。後に『足利事件:冤罪を証明した一冊のこの本』と改題し、2009年、講談社文庫)と言う本がありますので高世が「清水氏以前にそういう主張がなかったか」のように書いてるのは非常に問題です。
 なお、このエントリでは「どう割り出したのか」「要するに犯人は誰なのか」は書いてありません。明日以降に持ち越しだそうです。


■人権抑圧では北朝鮮ナチスと同列
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150105
 まあ、糞くだらないですね。そういう悪口雑言を言ったところで何がどうなるわけでもない。全く現実的でなく建設的でもない。まともな大人のやることじゃないですね。
 そもそも世界に存在する「独裁的国家」「人権侵害国家」は北朝鮮だけじゃない。アジア、アフリカの発展途上国なんかあのレベルの国はごろごろあるんじゃないか。軍政のエジプトとか。だから北朝鮮に問題はないとはもちろん言いませんが、北朝鮮だけ非難するのも実におかしい。
 小生が不思議でならないのは「白昼堂々、ミャンマー軍兵士が同胞・長井健司氏を暗殺したのに何故日本では『ミャンマー許さない』と言う声が上がらないのか」てことですね。
 まあ、「自衛隊ミャンマー潰そうぜ」とか馬鹿な事言われても困るんですが、北朝鮮への怒りを少しはミャンマーに向けたらどうなのか。白昼堂々、日本人を北朝鮮軍兵士が暗殺してそれが長井氏の時のように「映像として全世界に配信されたら」日本の北朝鮮バッシングはすさまじいもんになるでしょうに何でミャンマー相手にはバカ甘なのか。まあ、そこには「反共主義」「朝鮮人差別」があるんでしょうが。
 高世のバカも自称ジャーナリスト*22なら「ジャーナリスト仲間・長井氏が暗殺されたこと」にもう少し怒ったらどうなのか。

(注:TBSの)スタジオでキャスターが、「ナチス強制収容所を世界が見過ごしたのが間違いだった、その過ちを繰り返してはならない」とまとめた

 「TBSはアホか」としか言いようがないですね。でそういうことを言って何がどうなるのか。どうにもならないわけです。正直「いわゆる太陽政策北朝鮮の漸進的改革を目指す」のが一番リスクの少ない合理的手法でしょう。


■難しいのは家族への思いやり
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150101

 ディズニー映画「ベイマックス」を家族で観に行った。
 サンフランソウキョウという架空の都市を舞台に、ヒロという日本人らしい少年とロボットが繰り広げる友情と冒険の物語

「サンフランシスコ」+「ソウル」+「東京」なんでしょうか。まあ、仮にそうだとしてもアニメ描写がサンフランシスコぽい(あるいはソウルぽい、東京ぽい)のかどうか知りませんけど。

 年末、ある事件の裁判のニュースがあった。
 少年が祖父母を殺したのだが、それは母親から「金を借りて来い」と命令された結果だったという。

ライプツィヒの夏『これはひどい、最低・最悪の少年犯罪(追記あり)』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/7270cdb725f75dc976f9680e9d898156
が紹介している事件ですね。

「家族同士の殺し合いが増加 昨年の殺人事件は親族間が53.5%」

 SAPIOの記事だそうです。正確には数が増えたのではなくパーセンテージが増えただけのようですが(つまり殺人の数が全体として減り、一方親族間殺人が横ばいだったと言う事でしょう)。また元々親族間殺人は「全体の4割」と昔から多いようです。
 これについて影山任佐(じんすけ)東京工業大学名誉教授(犯罪精神病理学)は

家族は他人よりも圧倒的に近い距離にいるため、『なぜわかってくれないのか』と不満を抱きやすい相手

としていますがまあそりゃそうでしょう。もちろん「親族同士の殺し」には「介護疲れによる無理心中」「生活苦による無理心中」「育児ストレスによる児童虐待死」と言ったケースもあって全てが「人間関係のトラブル」ではないでしょうが、「嫁姑トラブル」とかいろいろあるわけです。
 「全くの赤の他人」なら「関係を切ることも比較的たやすい」でしょうが、「親族」だと難しい。
 かつ「関係をたとうとすること」が「俺のことを憎んでるのか、心外だ。親族なのに」などとさらなるトラブルの原因になりかねないわけです。
 まあ、それはともかくやはり殺人というのは「家族など何らかの関係がある人間」の間でおこることがほとんどで「見ず知らずの相手に対する通り魔殺人や強盗殺人、強姦殺人」のようなケースは数的には少ないんでしょうね。よほどの野蛮人でもない限りそうそう恨みも利害関係も何もない見ず知らずの人は殺せないでしょう。


■来年はシリアの子どもたちに笑顔を
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141231
 珍しく高世がまともです。

29日朝日新聞朝刊1面トップに「他国軍の後方支援に恒久法」の見出し。
《安倍政権は、来年の通常国会に、自衛隊による米軍など他国軍への後方支援をいつでも可能にする新法(恒久法)を提出する検討に入った。首相周辺や政府関係者が明らかにした。これまで自衛隊を海外派遣するたびに特別措置法を作ってきたが、新法を作ることで、自衛隊を素早く派遣できるようにする狙いがある。
(後略)》(朝日新聞、29日)

 アメリカのイスラム国との戦争が泥沼化しかけている状況のなかで、この動きは、それと関連付けて見るしかない。とても危険だと思う。
 1月中に出版される常岡浩介『イスラム国とは何か』(旬報社)に詳しいが、アメリカが空爆を続け、クルド武装勢力が反撃を加えているけれど、イスラム国を「打倒」し「崩壊」させることはできまい。それどころか、自由シリア軍など欧米が支援する反政府勢力からも反米機運が盛り上がるなど、アフガン、イラクにつづいて大失敗に向かう気配だ。
 ブッシュの轍を踏まないとして大統領になったオバマは、極力アメリカから地上軍を出したくない。それでもイラク情勢のあまりの悪化に、米軍の再投入を余儀なくされた。
 アメリカが、同盟国に対して「貢献」を強く迫ってくるのは必至だ。
 今月、ドイツがイラクへの派兵を決めた。
 来年は、第3次安倍内閣が、集団的自衛権関連法案を作る予定で、アメリカの「間違った戦争」に参戦する国になるかどうかの分かれ目になるだろう。
 今ほど、メディアにかかわるものの見識*23が問われる時代はないかもしれない。いっそう学び、考えていかなくては。

 高世の「見識が問われる」という主張それ自体に特に異論はないんですが高世について言えば「金目当てに神社本庁の提灯本を出した」「金目当てに荒木ら巣くう会とつるみ、特定失踪者というデマの流布に荷担した」時点で「見識をどぶに捨てた」わけで、「メディア人として」オワコンだと思います。


イスラム国と戦うクルド女性兵士
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141228

 そこに映っていたのは、ピックアップの荷台で揺られながら、「世界の女性の解放のために私たちは戦う」と意気高らかに歌う姿、そしてイスラム国から七つの村を奪還して勝利をよろこんで踊っている兵士たちの姿だった。彼女らの表情には、強い使命を自覚したある種の透明感があり、私は美しいと思った。

 「美しい」のと「正しい」のと違いますけどね。大体「世界の女性の解放のため」って何だかなあ。
 そりゃイスラム国は性奴隷とかでその辺り相当酷いようですけど既存のイスラム国家が女性の権利に好意的かといったらそうじゃないですしね。

イスラム国の戦闘員に包囲され、銃弾の尽きたオザルプは、無線で「さようなら」の一言を残し、最後にとっておいた銃弾で自決した。捕虜になるより死を選んだ彼女を、BBCは生前撮影しており、番組を作ったのだった。いま、彼女は英雄になっているという。

 気になるのは「彼女は英雄になってる*24」という高世の文が事実だとして
1)BBCの番組作成動機
2)「彼女が英雄と化したことをBBCはどう思ってるのか」ですね。
 もし1)目的は戦意高揚、2)彼女の英雄化を「しめしめ」と思ってる、
のならBBCにはおぞましさと怒りを感じますね。
 大体「戦前日本の玉砕(自決)」をどう考えるのか聞きたいですね。「日本の自決は醜い自決、オザルブの自決は綺麗な自決」「イスラム国と日本が闘った連合国は違うから」てわけにいかないでしょう。それはダブルスタンダードじゃないのか。

 今回、(注:ジャーナリストの)遠藤さんが、ジランという21歳の女性兵士に「敵に囲まれたらどうしますか」と聞いているが、彼女もためらわずに「自決します」と答えていた。
 ジランの実家を訪ねると、母親が、「子どもを兵士にするのは名誉だ、子どもが軍隊に行かなければ私が行く」と勇ましく答えている。父親と兄も兵士になっている。まさに民族総抵抗戦である。
 全員が志願兵で無給のボランティアなのだが、ほぼすべての家族から志願兵が出るという。実際には、兵士を出さない家族は村八分になる。戦争の現実のなかでは、すべてがきれいごとではすまない。
 「誰かが戦わなくてはならないのです」と言うジランに、我々はどんな言葉をかけられるのか。戦争はいけない、と言ってもすまないのである。
 闘う彼女らを見て、感じ方はいろいろだろう。
・わが身を犠牲にして民族のために戦うのはすばらしい。
・年若い少女に人殺しを強いるなんて残酷すぎる。
・戦争のために夢を捨てた、かわいそうな人生だ。
そこで自分の価値観がためされると思う。

 で高世はどう思うのか。まあ、この書き方からして、さすがに手放しで正当化じゃないでしょうけど。俺は「イスラム国の問題性を認めた上で」、「でもそんなの異常だよ」と言いたいですね。きれい事と言われたらそうかも知れないけど、きれい事を忘れたら,捨てたらいかんと思うのですよ。いやもちろん現実無視できないんで難しいんですけどね。ただこれはちょっと「男性だけじゃ兵士が足りないんだから、若い女性が渋々戦場に行くのも仕方ないんだ、村八分も仕方ないんだ」で正当化する気にはちょっと俺はならないですね。


■古い日本を取り戻す安倍内閣
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141225
 珍しく高世がまともです。

 選挙が終わると、安倍内閣は、次々に気になる施策を打ち出している。
 まずは、介護報酬の引き下げ。
《介護現場はただでさえ賃金が低く、全労連の調べによると平均年収は207万円。介護福祉士の資格を取得した正社員でさえ手取りは14万円ほどです。離職率は2割近くに達し、約6割の事業所が人手不足にあえいでいる。介護報酬を引き下げれば、働き手がますます逃げ出すのは歴然です》(日刊ゲンダイ)
 かみさんは介護業界で働いているから、事情は私も聞いて知っている。
 報酬をさらに引き下げたら現場はやっていけるのか。
 次に、約束した沖縄振興費を減額するぞと脅しに出ている。
(中略)
 さらに、原発政策。
 再稼働したらたくさんお金をあげるよ、とこれまた露骨な誘導を策している。
(中略)
 「原発マネー」は一度もらうと抜け出せない「麻薬」に例えられる。
 カネで人心を買う、古い体質の政治が復活していくようだ。
 これをやめさせるにはどうすればいいのか。原発再稼働反対というだけでは突破できない*25と思う。

 安倍の酷さはよく分かってますが本当に酷いですね。高世が紹介する日刊ゲンダイ東京新聞のように批判するメディアもありますがまだまだメディアの批判が弱いでしょう。だから安倍の支持率が低下傾向にあるとは言えまだまだ高い。逆に読売や産経のように応援するメディア、それも「河野談話否定論や靖国参拝のような暴論まで応援する極右メディア」があるんだからうんざりします。
 しかし「是非はともかくとして*26」、沖縄への飴と鞭政策はわかります。
 米軍を沖縄に置きたいのならそうなるのでしょう(もちろん俺は県外移転すべしと思いますし、この間の知事選結果はそういう意思の表れですし、翁長陣営には踏ん張って欲しいところですが)。
 わけがわからないのは「介護報酬引き下げ」や「原発立地補助金」ですね。
 介護報酬を引き下げたら高世が言うように介護労働者はますます減るでしょう。いわゆる介護難民も増加する。「政府の支出が減るんだ」なんて短期的視野で報酬を引き下げるなんて愚の骨頂です。それとも「安い賃金でも働く外国人労働者を使えばいい」とでも思ってるのか。そううまく行くとも思えませんが。
 「原発立地補助金」もそこまでして原発にこだわる意味がわかりませんね。一体、そこまでして原発を推進することに何のメリットがあるのか。火力や水力、風力や太陽光などといった他の発電では駄目な理由は何なのか。「核兵器を持ちたいから」だと理由はよく分かりますがまさか本当にそうなのか。
 「核兵器」が理由でないなら一体何が理由なのか。


■「何もない」すばらしさ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141223
 前半の喜界島についてはノーコメント。あえて一言だけ言えば小生には「何もないすばらしさ」なんてもんはたぶんわかりません。
 後半の高世の「ラオス愛」が興味深いですな。高世も認めてるようにラオスは「共産党一党独裁」のわけです。で、高世はさんざん中国や北朝鮮の悪口を言ってたので「共産党一党独裁で貧乏国家のラオス」に「共産党一党独裁であることも貧乏国家の一原因だ」「国民が貧困に苦しんでてかわいそう」とか言うと思いきや

・「何もない」すばらしさ
・一番好きな国はラオス

ですからねえ。高世らウヨのアンチ中国、アンチ北朝鮮てもちろん「反共」もあるんでしょうがそれだけじゃないんだなと言う事がよく分かる気がします。「ラオス以外の共産国キューバとかベトナムとかだって彼らウヨは中国、北朝鮮ほどには罵倒しませんもんね。


奄美からTPP反対の声
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141222
 まあ、小生もTPPには反対ですね。何が問題て「秘密交渉」てところが一番問題でしょう。自民党が何を落としどころと考えてるかさっぱり分からないわけです。それで「賛成か反対か」と聞かれれば普通の人間は「中身が分からないから少なくとも賛成はできない」て言うでしょうね。


小選挙区制はやめよう
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141214
 まあおっしゃるとおりですね。小選挙区制だと二大政党化して多様な意見が反映されにくくなるし、死票が多い。自公圧勝を助長してる原因の一つは小選挙区制という反民主的選挙制度です。
 ただ高世は「郵政選挙」や「民主党への政権交代選挙」ではこんな事をおそらく言ってなかったわけでそこは多少もやもやします。まあ、安倍自民の勝利と「高世の感じる国民世論」とのずれが酷すぎて小選挙区の問題点を嫌でも認めざるを得ないてところでしょうか。

 小沢一郎*27が自分が作った小選挙区制で苦しんでいるのは皮肉だ。

 小沢の自業自得ですけどね。

また、選挙区の供託金が300万円とバカ高い

 おっしゃるとおりでこれでは「没収の危険性があるから出せない」以前に「経済的に出すことすら無理」の人が多いでしょう。そもそもこの制度て戦前に「無産政党(今で言う左派政党)」の進出を阻むために当時の保守政党立憲政友会、立憲民政党)が導入した物で正当性は全くありません。外国には供託金制度のない国もありますし。
 高額供託金で選択肢がまた減るわけです。ただ供託金が高いのは1990年代に導入された小選挙区制度と違って、これは昔からそうですが。

民意と議席数がかけ離れ、有権者も選択肢を狭める小選挙区制は、もうやめるべきだと思う。

 高世が珍しく正論です。なお反共主義者の高世はもちろん共産躍進を評価しません。

 さらには、松島みどり氏*28小渕優子*29など、政治資金のスキャンダルを起こした議員たちが安泰に当選するのは、誰がみても納得できないはずだが、こういう結果になるのも小選挙区制の弊害である。

 それはどうですかね。中選挙区時代にも「ロッキード田中角栄*30元首相」「リクルート事件で名前が挙がった自民党幹部連(中曽根康弘*31元首相、竹下登*32元首相、安倍晋太郎*33元幹事長、宮沢喜一*34元首相、渡辺美智雄*35政務調査会長など)」は当選していたわけでこの件は選挙区制はあまり関係ないでしょう。選挙民の「政治と金」への意識とか、「そこが自民党王国かどうか」とかの方が大きいでしょう。
 小選挙区制は自民に有利な選挙制度なので「全く関係ない」とまでは言いませんが。


■一身の為に独り解脱を求めざるべきのみなり
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141213

ジャーナリストの江川紹子氏は、分からなかったら全員に×(バツ)をという意見。
http://politas.jp/articles/231

 現行制度は「×をつけない=信任の扱い」ですので、江川氏の言うとおりだと思います。『分からない=信任しない』のはずなんですから。「×をつけない=白票または棄権の扱い」ならまた考え方違うんですけどね。
 なお江川氏も書いていますが「信任したい裁判官にマルをつける必要はなく、つけるとたぶん無効票になります」ので注意。

升永英俊弁護士は、5人のうち3人に×(バツ)をとアピールしている。
http://politas.jp/articles/280

 「一票の格差是正運動」に取り組んでる升永氏的に「2倍以内なら違憲ではない」などと「格差に甘い」と思われる判事は支持しないと言うことです。

みなさん、明日は投票に行きましょう。

 全く同感です。これ以降の高世の「座禅話」には興味ないのでノーコメント。


■運もなく能もないけど字は読める
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141211

 テレビが選挙を取り上げない。
 番組で選挙を扱う時間が、前回の3分の1だそうだ。ワイドショーでは、ほとんど選挙について報じていない。これでは選挙が盛り上がらないのも当然だ。

 おっしゃるとおりでこれでは選挙予測の「自公圧勝」という悲惨な事態が危惧されます。まあ、本当はテレビ報道に関係なく選挙民が選挙を盛り上げるつうか、まともに選挙に参加すべきなんですけどね。つうか残念ながらもはや「自公圧勝」を前提に「共産の躍進」「沖縄選挙区での勝利」*36など「明日への展望」「ポリアンナ的良かった探し」に期待するしかないのかも知れません。

 テレビ側の言い分は、選挙を扱っても視聴率がこない、というものだ。鶏が先か卵が先かみたいな話だが、気になるのは、この裏に政府からの脅しがあるとの解釈。
《「公平中立な放送を心がけよ」――。自民党がこんな要望書をテレビ局に送りつけたことが大問題になっている。》

 「視聴率がとれるのにびびってる」ということはなく実際に視聴率はとれないのでしょう。ただし「視聴率がとれないから自民の脅しにびびって余計取り上げなくなるる」と言う話であって「自民の脅しにびびってませんよ」なんてとても言えないでしょう。
 ただこの話、あえて「ポリアンナ的良かった探し」をすれば「安倍が異常なびびり屋で恫喝屋である」と言うことを割り引いても「自民が追い詰められてる」とは言えるでしょう。
 そもそも自民が「アベノミクスは成功してる、解散すればアベノミクス評価で楽勝できる」と考えてればこんな恫喝は必要ないわけです。こんなことをやればまともな人間は「何だ、アベノミクスて成功してないのか」と不信感を抱く。
  この「アベノミクスは失敗してる」という自民の恐怖感が選挙後「もっと現実化すれば*37」、そしてそれを野党側が「きちんと批判し、それなりの代案*38を出せば」仮に「安倍批判派にとっては不幸なことに」今回自公圧勝でも、選挙後、安倍政権が楽々運営できる、というわけにはとてもいかないでしょう(小生の願望込みですが)。選挙も大事ですが選挙後も大事なわけです。

テレビから政権批判の毒が消えてきたことは私も感じる。政治的関心の高い層がますますテレビから離れていく。テレビ局は、「骨」を見せてほしい。

 今のテレビでは一部報道番組(TBS報道特集など)を除いて期待薄ですが全く同感です。

 盛り上がらない選挙戦のなかで、一人話題を提供しているのが麻生太郎副総理だ。
麻生太郎*39財務相は6日の長野県松本市内での街頭演説で、「この2年で株価は1万7千円まで上がった。円安にも振れた」と景気回復の実績を強調する中で、「その結果として企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と語った。麻生氏は3日の香川県内や5日の神奈川県内での演説でも同様の発言をしている。》(朝日新聞
(中略)
 しゃべるほどに自民の票を減らす得難い政治家である。
 忘れかけたけど、麻生さん、ただの政治家じゃなくて総理大臣だったんだ。

 麻生や安倍みたいなろくでもないのが首相だの財務相だのですからね。げんなりします。
 

*1:ウィキペディアに寄れば、警察庁警備局外事課長、警察庁警備局公安第一課長、警察庁警備局長などを歴任した元警察官僚

*2:ウィキペディアに寄れば、警察庁警備局警備課長、警視庁警備部長、警察庁警備局長、警視総監などを歴任した元警察官僚

*3:キルギスの隣国

*4:第一安倍内閣麻生内閣内閣官房参与福田内閣拉致担当相を歴任。現在、次世代の党参院議員。先日の衆院選で落選した中山成彬小泉内閣文科相麻生内閣国交相)は恭子の夫

*5:もちろん「取材してるだけでシンパじゃない。あんな野蛮な団体のシンパの訳がないでしょう」と言うのが答えの訳ですが。

*6:村山内閣経済企画庁長官、森内閣法相、第一安倍内閣防衛相、小渕、福田内閣外相などを歴任

*7:著書『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(2004年、現代人文社)、『誰が私を「人質」にしたのか:イラク戦争の現場とメディアの虚構』(2004年、PHP研究所)、『ルポ戦場出稼ぎ労働者』(2010年、 集英社新書

*8:残念ながらあの映像はブラフではなさそうです

*9:もちろん救出を望んでおりますが

*10:著書『ダイヤモンドより平和がほしい:子ども兵士・ムリアの告白』(2005年、汐文社)、『エイズの村に生まれて:命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』(2007年、汐文社)、『ルワンダの祈り:内戦を生きのびた家族の物語』(2008年、汐文社)、『もしも学校に行けたら:アフガニスタンの少女・マリアムの物語』(2009年、汐文社

*11:著書『ロシア・語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など

*12:著書『戦争と平和:それでもイラク人を嫌いになれない』(2004年、講談社)、『破壊と希望のイラク』(2011年、金曜日)

*13:著書『人質・イラク人質事件の嘘と実』(2004年、ポプラ社

*14:著書『ぼくがイラクへ行った理由(わけ)』(2004年、コモンズ)、『自己責任・いま明かす「イラク拘束」と「ニッポン」』(2004年、講談社

*15:今のところ、幸いにもあのときのような「湯川、後藤バッシング」はないようですが、それは単に「湯川氏らが高遠さんらと違い左派と見なされてないから」ではないかという危惧が俺にはあります。

*16:著書『ビンラディンの論理』(2001年、小学館文庫)、『イスラームのロジック:アッラーフから原理主義まで』(2001年、講談社選書メチエ)、『イスラーム法の存立構造』(2003年、ナカニシヤ出版)、『イスラーム・生と死と聖戦』(2015年、集英社新書)、『カリフ制再興:未完のプロジェクト、その歴史・理念・未来』(2015年、書肆心水)など

*17:岸内閣農林相、自民党政務調査会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*18:エロー内閣内務相を経て首相

*19:謙虚かどうかはともかく自画自賛が今ほど酷くなかった気がします。

*20:朝日新聞社会部『ドキュメント・リクルート報道』(1989年、朝日新聞社

*21:朝日新聞名古屋社会部『ドキュメント官官接待(新版)』(1998年、風媒社)

*22:自称でしかありませんが(毒)

*23:何もメディアだけでなく政治家の見識も問われます。まあ野党はともかく特定秘密保護法などでの動きから与党は「安倍批判出来ず下駄の雪」というパターンしか想像できませんが

*24:イスラム国との戦闘が続くイスラム圏で英雄」なのか、「BBCの営業(?)のメインである英国で英雄なのか」、両方なのか気になるところです。

*25:しかしそれ(原発の危険性指摘と再稼働反対運動)以外に手はないでしょう。後は「原発マネーの腐敗」追及や「無駄な原発マネーを他の有益なことにつぎ込めばこんないいことがある」と言う宣伝でしょうか。

*26:もちろん是としませんが

*27:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党代表、自由党代表、民主党幹事長などを経て現在、生活の党代表

*28:第二次安倍内閣法相を金の問題で辞任

*29:第二次安倍内閣経産相を金の問題で辞任

*30:岸内閣郵政相、自民党政務調査会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相を経て首相

*31:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣防衛庁長官、運輸相、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*32:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)を経て首相

*33:三木内閣農林相、福田内閣官房長官、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*34:池田、福田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、高下内閣蔵相を経て首相、首相退任後も小渕、森内閣蔵相。

*35:大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政務調査会長(中曽根総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相を歴任

*36:もちろん現時点では予測ですが、沖縄選挙区では翁長新知事支持派にとっては最悪でも「4選挙区で2勝2敗の引き分け」が予想されています。少なくとも4つ全部負けることはないだろうと。→追記:4選挙区、翁長支持派が全て取りました。

*37:たぶん「海外で未曾有の好景気」なんて都合のいいことにでもならない限り安倍にアベノミクス以外に打つ手はないでしょうから現実化するでしょうが。なお、「中国や韓国の景気が良くなれば日本の景気も良くなり」安倍の立場は良くなるのですが、中国、韓国への敵意から「中国や韓国景気は停滞傾向にある」と言って喜んでるんですから産経もアホな新聞です。

*38:まあ、「無茶な円安誘導はすぐ辞める」だけでも立派な対案だと個人的には思いますが

*39:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを歴任。現在、第二次安倍内閣副総理・財務相