「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/4分:高世仁の巻)「衆院選自公圧勝の危険性」(追記・訂正あり)

【12/6追記その2】
■浅井基文ブログ『衆議院総選挙:世論調査の怪(?)と本当の問題の所在』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2014/657.html
 浅井氏の主張を強く訴えたいので一番上に持ってきました。
 浅井氏の主張は小生の意見に近いのでここで紹介しておきます。
 浅井氏曰世論調査では安倍政権への支持は前回衆院選直後より落ちてるのに、一方、世論調査結果では前回衆院選より議席増が予測されてるのは怪現象だ」
 まあおっしゃるとおりです。そうした事態は阻止したいですがその怪現象の原因は何か。
 まず浅井氏があげるのは「巨大与党に有利な小選挙区制」です。これが小選挙区制以前の「中選挙区」ならこういうことにはならないでしょう。
 第二に「民主、第三極への支持伸び悩み」です。自民は嫌だが「民主、第三極も嫌だ」と言う人間が棄権する可能性がある(実は浅井氏自身も民主や第三極をあまり評価していませんが)。
 そこで解決策として浅井氏が打ち出すのが「共産党への投票」です。もちろん浅井氏が言うまでもなく共産への期待は今回かなり高まっています。比例を中心に「現有8議席から16議席への議席増(約2倍増)」が予想されてる。最近共産党は「郵政選挙」(2005年)、「政権交代選挙」(2009年)、「アベノミクス選挙(あるいは第三極ブーム選挙)」(2012年)では「郵政ブーム」「政権交代ブーム」「アベノミクスブーム(あるいは第三極ブーム)」によって今ひとつの戦績(横ばいや微減)だったので、予想通りならひさしぶりの好成績です。ただ「1990年代*1はおおむね20議席前後の議席」なので「元に戻っただけ」という気もしないでもないです。
 とにかく「自民大勝の危険性」を前に「倍増の16議席」ではまだまだ弱い、比例と小選挙区で皆で共産に投票してもっと増やそうというのが浅井氏の見解です。俺も同感です。
 浅井氏は
1)「共産に問題がないとは言わないが安倍自民を大勝させるよりはマシだ」

2)「共産を嫌ってる人間は、日本に根深い反共意識の奴隷になってるだけなのではないか」
3)「共産が若干増えた*2って政権与党や最大野党に今すぐなれるわけじゃなし投票したって恐ろしいことは何もない、議席増して駄目なら今回の次世代、維新みたいにそのときに見限ればいいじゃないか」
としています。
 俺も全く同意見ですね。まあ、未だに「北朝鮮ポルポト」と日本共産党を同列扱いする反共主義者(多くは自民支持の右派でしょうが)*3は論外としてそこまで重篤でない「共産嫌い」の方(多くはリベラル保守とか社民支持とかでしょうか)にはぜひ「目覚めて欲しい」と思います。
 「今の自民は昔の自民と違って異常な極右政党化してること」「その自民にがつんと批判を言える政党は不幸なことに共産党ぐらいしか主要政党ではないと言う事」を。正直「共産主義者ではない」浅井氏が共産をプッシュするのも「他が酷いから」でしょうし、晩年、「リベラル保守であり得ても共産主義者ではあり得ない」財界人の品川正治*4が「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会」(全国革新懇*5」代表世話人を務め共産支持を表明したのも同様の理由でしょう。いわゆる保守本流(池田、大平、宮沢内閣が典型)が健在なら品川氏も共産支持する必要はないが「戦後最悪の極右内閣・第一次安倍内閣(清和会内閣)の成立」で品川氏は自民を見限り一方民主にも期待できず共産に期待したのでしょう(彼が共産への傾斜を深めていくのは明らかに第一次安倍政権後です)。
 民主党がまともならいいんですが、何せ国対委員長に「河野談話否定論」「南京事件否定論」の極右・松原仁を任命する政党ですからね。そして社民党には「社会党時代」の往年の政治力が残念ながらないわけです。


【12/6追記その3】
■五十嵐仁の転成仁語『総選挙の「風」は日本共産党に吹いている』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-12-05
 五十嵐氏の主張も紹介したいので上の方に持ってきました。

 いつの選挙でも、特に支持を集めて躍進する政党があるものです。追い風のように議席を押し上げる力を受けているという意味で、このような政党には「風」が吹いていると言われます。
 しかし、今回の総選挙では、このような政党はないかのように言われています。そんなことはありません。
 今度の選挙でも、「追い風」を受けて議席を増やしそうな政党はあります。それはどこでしょうか。
 昨日のブログ(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-12-04)で紹介した各紙の調査を見れば、それははっきりしています。日本共産党です。
 『読売新聞』は「共産党は比例選で好調で、公示前の8議席からの倍増をうかがっている」と報じ、『朝日新聞』は「共産は公示前の8議席から倍近く増える見通し」だとし、共同通信も「共産党は上積みする見通しだ」と伝えているからです。「倍増」する勢いがあるというのですから、「風」が吹いていることは間違いありません。
 実は、このような「風」は今回の総選挙が初めてではなく、昨年の都議選や参院選でも吹いていたものです。この「追い風」を受けて、共産党は6月の都議選で前回8人の倍以上となる17人が当選し15議席に終わった民主党を抜いて都議会第3党となりました。
 続く7月の参院選でも、比例代表で5人が当選し、選挙区でも東京・大阪・京都で議席を獲得しました。その結果、非改選の3議席とあわせて11議席となり、日本維新の会を上回って議案提出権を獲得しています。
 共産党の現在の議席は8議席です。「倍増」の勢いということは、16議席になるかもしれないということになります。
 そのようなことはあり得るのでしょうか。あり得ます。
 2000年の総選挙がそうでした。この年の総選挙では、共産党小選挙区で735万票を獲得し当選者はありませんでしたが、比例代表では672万票を得て20議席を獲得しました。
 今回、共産党は650万票という獲得目標*6を掲げています。2000年の実績からすれば、この目標を達成できれば20近い議席を、比例代表だけで獲得することが可能だということになります。
 しかも今回は、(注:野党共闘が成立した)沖縄や(注:参院選議席を獲得した)京都、東京、大阪などの小選挙区でも議席獲得の可能性が生まれています。もし、小選挙区でも当選者を出すことができれば、総議席はもっと増えることでしょう。
 もちろん、このような「風」は自然に吹いたものではありません。それは安倍首相の暴走が招いたもので、不安と危機感を高めた国民がそのストップ役を務められる政党を求めているからです。
 同時に、これまでの共産党の取り組みと実績が引き寄せたもので、安倍暴走政治に対決する政党が共産党だということを国民に示してきたからです。たとえば、原発ゼロを主張するだけでなく、毎週金曜日の首相官邸前や国会周辺で行われてきた脱原発行動に議員が参加してきたのは共産党だけでした。
(後略)


■低投票率で自公圧勝の気配
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141202
■kojitakenの日記『案の定「自民圧勝」が見えてきた』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20141201)もそうですが悲観論を煽るなと言いたいですね。
 むしろvanacoralの日記で、都民として安倍批判野党「共産党」の応援をするid:vanacoral氏に好感を感じる俺であります(まあ俺もid:vanacoral氏ほど熱心ではない*7とは言え共産の支持者ですけど。とはいえ「消費税増税反対」「護憲」「脱原発*8で政党を選ぶと共産しか残らないという状況にはがっくり来ますね。「消費税増税反対」「護憲」「脱原発」どれ一つとして共産主義と関係ないからです。共産主義と関係ない選択肢で共産党しか残らないというのはあまりにも異常です。

■『衆院東京9区・日本共産党候補;原純子さんの今後の予定』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141127
■『共産党・原純子候補(東京9区)&笠井亮候補(比例)の街頭演説』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141129
■『東京9区情報;「母親の願い、原発ゼロの共産党に」(しんぶん赤旗) 』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141130
■『共産党・原純子候補演説@上石神井、そして土日のスケジュール』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141205
■『衆院選ラストサンデー!! 』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141207
■『東京12区・16区で共産党候補が2番手に』」
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141208

 小生の住む埼玉では小生の住む「埼玉10区(東松山比企郡*9)」に限らず「小選挙区」においてそうした風が吹いているかははなはだ頼りないです。何せ県議団は確か3人しかいないし、県知事はあの極右政治家上田清司です。
 過去において共産は埼玉10区で議席がとれてないし新聞を読んでも「共産支持層を固めたが他への広がりにかけ苦戦の模様」て記事しかない。小生の住む埼玉10区は長い間「山口敏夫*10(珍念)の強固な地盤」だったし珍念が金銭スキャンダルで検察に起訴され有罪判決が下り、失脚後は「珍念の地盤を引き継いだ」山口たいめい*11(自民)と言う「祖父が旧中山村*12村長、父が川島町町長*13」という「地元の名士、ある種の三世政治家」がずっと議員です。
 今回は「自民の山口氏、民主が支援する維新の坂本氏*14、そして我らが共産」という三つ巴の訳ですが、支持者の小生ですが客観的に見てちょっと当選可能性があるとは思えない(こういう点は実に小生は謙虚というか冷めてるというか、割と客観的かなあとは思います)。前回衆院選は5位ですし、何せ埼玉10区では県議選*15で無投票当選*16があったくらいですからそんなに共産が強い訳じゃない。
 まあ、今回も残念ながら議席確保は望み薄でしょう。そのためか、小生の住む埼玉10区はまあ悲しくなるくらい静かな選挙戦です。あまり選挙カーが小生の自宅近くに来ない*17。小生の自宅が「埼玉10区において田舎というか郊外であること」「小生の自宅近くに選挙カーを走らせるより東松山の市街地で選挙演説した方が意味があること」「突然の解散なので各陣営とも対応が遅れた」は否定しませんがそれにしても静かすぎると思います。正直今回も山口氏が最有力でしょう。だから最有力候補・山口氏は「別に力入れてやらなくても」と思い、一方他候補(維新、共産)は「頑張ってもなあ」と思って今ひとつ運動が低調であると。
 ですが、東京12区、16区において風が吹いてるのは確かなのでしょう。参院選、都議選の躍進はフロックではなかったと言う事でしょうか。
 12区は民主が生活の現職・青木愛を、16区は維新の元職・初鹿明博野党共闘で支援してるのですから、「本当に共産が2番手以上になったら」これは「与党どころか最大野党が共産にすら負けるとはどういう事か」と執行部の責任問題になるでしょう。まあ、自業自得ですけど。野党共闘id:kojitaken氏が批判するように「成功しているとは思えない、むしろ失敗しているのではないか」と言う一事例とは言えるでしょう。まあ、正直、民主党に猛省を促すためにも「共産が民主の上に来ること」を願ってやみません。まあ、前回参院選で「共産の吉良候補、無所属の山本候補当然&民主惨敗」でも目覚めなかったらしい民主ではどうしようもないかも知れませんが。まあ、民主埼玉で注目と言ったら「枝野幹事長が当落線上」と言う笑えない予測でしょう。さすがに勝つとは思いますが「圧勝予測されてない」ところは何というか「最大野党がそれでいいのか」とため息が出ますね。これは江田野氏同様「苦戦してる」と報じられてる海江田代表も同じですが。


■『山本太郎原発推進候補も「鼻をつまんで」応援か? 』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141209
 自称脱原発のくせに、原発推進派もいる「民主党候補の支援をただただ呼びかける」とは山本太郎は何を考えてるのか、山本自身「民主や共産の当選を妨害するな」「自公を利している」「山本一人当選しても何も変わらない」と批判されながら「民主、共産に異議あり」として出馬したわけで、山本の行為は初心の否定ではないかというid:vanacoral氏の批判は全くその通りでしょう。正直無所属のはずの彼が「個々の脱原発候補支援」を主張するならともかく、「民主に票を」と言う理由がさっぱり分からないですね。そういうことを否定したところが彼の出発点でなかったのか。そういうことを言ってる時点で彼はよかれ悪しかれ「凡百の民主支持者と変わらない存在」になったわけで次回選挙が危ういように思いますね。それとも「民主への移籍」を前提に動いてるんですかね。

■『原純子候補、赤旗web版に登場す』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141210
■『12月13日(土)選挙戦最終日の予定』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141212
■『選挙戦最終日。渋谷脱原発デモ→原純子候補演説!! 』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141213


【追記終わり】 
まあ、それはともかく、高世やid:kojitaken氏の言う「圧勝」とは何なのか。それをはっきり書けと言いたい。圧勝とは「議席増」なのか、「絶対安定多数(266議席:全ての常任委員会で委員の過半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数)」なのか、「安定多数(249議席:全ての常任委員会で委員の半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数)」なのか(ウィキペ「安定多数」参照、なお定数475なので、過半数は238議席です)。
 自公ですら「勝敗ラインを現状維持や議席増にしてない」のだから議席増の可能性はまずないでしょう。彼らが公言してる勝敗ラインは「絶対安定多数や安定多数」です。安倍に至っては「安倍が異常なまでの小心者だ」ということを割り引く必要がありますが解散直後の記者会見では「自公で過半数が勝敗ラインだ」とすら言っていました(さすがに「勝敗ラインが低すぎる」と党内外の批判で安倍は後に「過半数発言」を撤回したが)。
 そう言う意味では「議席増=圧勝」なら圧勝はあり得ない(追記:高世はともかくid:kojitaken氏は議席増があり得ると思ってるようですがまあないでしょう。今後世論調査を元にしたマスコミ選挙予測が軒並みそう予測したら俺も「アンチ自公としては残念ながら」判断を変更しますが、今のところid:kojitaken氏のように判断する根拠はないでしょう。追記の追記:「マスコミ選挙予測が議席増の可能性を指摘すれば、意見は変更しますが」と断った後にその通りの事態になるというのは実に皮肉です。後で詳しく追記します)。
 一方、今の自公は325議席という「特別多数(317議席衆議院の再可決に必要な議席数)」すらクリアする巨大与党だから「衆院の委員長ポスト全てが独占できる絶対安定多数や安定多数」は残念ながらクリアするかも知れない。50議席減らしても、絶対安定多数だし、70議席減らしても安定多数です。
 メディアにもそういう予測はあります。しかしいくら「絶対安定多数や安定多数」であったとしても議席減を圧勝と呼んでいいのか?。そして選挙が始まったばかりなのに「絶対安定多数や安定多数は阻止できない」かのような物言いをしていいのか?
 いずれにせよ今すべき事はまず「絶対安定多数や安定多数を阻止しよう」と呼びかけることではないのか。
 できれば「与党過半数割れによる下野」を目標にしたいところですがここは謙虚(?)に「実現可能性がある程度ある目標」である「絶対安定多数や安定多数を阻止しよう」を掲げておきます。
 つうか昨日の東京新聞記事なんか「絶対安定多数阻止、安定多数阻止」を掲げたまさにそういう記事だったんですが。なお、「絶対安定多数阻止、安定多数阻止」が「絶対にできる」なんて無責任な事を俺は言いません(この点は「僭越な物言いで済みませんが」俺が「お気に入りブックマーク」に入れてるid:vanacoral氏やid:msyk710513氏も俺と同じでしょう。「共産躍進を希望し、運動すること」と「それが容易に実現できると楽観視すること」とは全く違います。共産の比例候補(重複立候補を除く)が全員当選しても確か25名程度であり、単独比例候補で40名程度擁立している公明や単独比例候補で60名程度擁立している自民には劣る数*18*19です)。もしかしたら阻止はできないかもしれない。しかしまずはそれを目指すことが大事だし、仮にそれが実現できなくても「アベノミクスが崩壊しつつある安倍には上がり目はない*20」し「1議席でも2議席でも野党議席*21を増やし」、「1議席でも2議席でも自公を減らす」ことに全力を挙げ、そして選挙後は「どんな選挙結果でアレ」安倍政権への批判をゆるめないことが何より大切でしょう。高世やid:kojitaken氏のように「自公が多数議席を取るだけじゃないだろうか」とただぼやくだけというのは非常によろしくない。

 国民の暮らしに配慮しているかのような、消費税アップの先延ばしという誰も反対しない政策を出してきた。すかざず公明党が「軽減税率導入」の合いの手を入れる。

 高世は何故か指摘しませんが安倍は「1年半先延ばしするがその後は絶対に10%にあげる」と豪語しています。1年半後に景気が良くなってる保障はないし、「1年半後に増税」ということで「将来に備えた買い控えを助長する恐れがある」し全然意味がない。
 公明党の「軽減税率」にしても「選挙後すぐに生鮮食料品など生活必需品を5%にします」なんてもんじゃありません。「1年半後の10%増税時に軽減税率を導入する予定」という予定の話に過ぎません。しかも「税率も対象も未定」です。極端な話、「9%だって」10%と比べたら軽減税率の訳でこんなものは何ら評価に値しません。

 今度の選挙の話をすると、「投票しない」という。安倍さんはきなくさくて*22いやだが、ではどこの党に、となると適当な党、人物がいないという。
(中略)
 聞けば、母の姉(私の伯母)も投票しないと言っているそうだ。棄権して安倍政権に抗議するのだという。

 小生は棄権を支持はしませんが高世の母親の意見は分かります。「消去法で『100%賛同はしないが相対的に自分に一番考えが近いところに』どこかに投票すればいいのに」とは思いますが、「消去法でもいない」というならそれはその人の価値観ですから。ただし「棄権した時点でどういう眼にあっても白紙委任状を渡したと思ってあきらめるしかない」事は自覚して欲しいと思います。いや「棄権しても裁判やデモなど他の方法で闘う*23」と言うならまた話は別かも知れませんが、そうでないなら「棄権する=政治的行動を何もしない」ということなのだから「棄権した時点でどういう眼にあっても白紙委任状を渡したと思ってあきらめるしかない」でしょう。
 デモや裁判に比べたら投票などハードルは低いですから是非投票して欲しいと思います。
 一方、高世のおばさんの意見はさっぱり分からないですね。棄権したところで安倍は少しも困らない。抗議になんか全くならない。むしろどこでもいいから「きちんと安倍批判をしてくれそうな野党」に投票する方が抗議になるでしょう。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-12-02
■五十嵐仁の転成仁語『国民を舐め切った解散・総選挙には痛い目を合わせることでお返しするしかない』
 (注:安倍政治にノーと言いたいなら)まず、棄権をしたり白票を投じたりしないことです。必ず投票所に足を運び、自民党公明党以外の政党や候補者に投票すれば良いのです。
 総選挙での投票には2票あります。小選挙区比例代表区です。
 比例代表区では沢山の政党が候補者を擁立していますから、選択に迷うかもしれません。その場合には、与党以外で、自分の主張や要求、願いに一番近い政党を選べば良いのです。

ということです。基本的には小選挙区でも

与党以外で、自分の主張や要求、願いに一番近い政党を選べば良いのです

だと思います。
 個人的には「幹部・辻元氏が民主党に移籍した社民党」「解党したみんなの党」「選挙後解党するかも知れない維新や次世代」「三党合意で自民と野合した前科のある民主党」でない「共産党」をぜひといいたいところですが、まあそれはお任せします。
 結局高世の母親同様「安倍は嫌だが、消去法でも他の党にも魅力を感じない」ということなのでしょうがだったら抗議云々なんてかっこつけないでそういうべきでしょう。
 なお、高世は「投票率は低くなるのではないか」としていますが身内の意見という狭い体験だけでそこまでいうのもどうかと思います。
 なお、「高投票率だと自公に不利」と言えるかどうかは分かりません*24が、「低投票率だと自公に有利」なのは間違いないでしょう。過去の選挙結果を見る限りいわゆる基礎票は自公の方が民主、共産より多いからです。それはともかく、とにかく小生は「低投票率は民主主義の観点で問題がある」と思うのでそうした有利・不利に関係なく投票に行って欲しいと思いますが。


【12/4追記】
 小生は「自公の勝敗ラインも議席増ではないし、さすがに議席増はないだろう。id:kojitaken氏は悲観論が過ぎる」「そもそもアベノミクスの失敗が明らかになりつつあるから安倍は解散した」「世論調査では解散不支持、与野党拮抗を望む、原発再稼働反対など安倍に批判的な意見がより多いから少なくとも議席増はないだろう」と書いたのですが残念ながらその可能性が「現時点でのマスコミ世論調査に寄れば」かなりあるようです。「小選挙区制は自民に有利」とはいえ、比例でも自民支持が多いようだし日本人は本気で安倍政権なんか支持する気なんですかね。大体「与野党拮抗を望む」という以前の世論調査とのこのズレは何なんでしょうか。まあいずれにせよこういう選挙予測報道は私見ではいいことです。
 もちろん「アンダードッグ効果(いわゆる判官贔屓)」や「バンドワゴン効果(いわゆる勝ち馬にのる動き)」を助長する危険性は当然ありますがこうした報道によって「自民に300議席も与えていいのか」「共産が16議席確保できそうというならもっと頑張って20議席を目指そう」「仮に自民300議席という恐ろしい事態になっても意気軒昂に闘っていこうではありませんか」とかまあいろいろと選挙戦術、選挙演説等の立て直しもできるわけです(例は単に小生の気持ちを吐露しただけでそれ以上に他意はありません)。
朝日新聞『自民300議席超える勢い 衆院選・序盤情勢調査』
http://www.asahi.com/articles/ASGD376BZGD3UZPS01L.html
 自民の現有議席は293ですから本当に「300議席を越えたら」議席増になるわけで何とも困ったもんです。民主、共産が議席を増やす見込みのようですが、現時点での予測では民主は「60→80〜90程度」、共産は今の8議席から倍の16議席程度(社民党は残念ながら現状維持の見込み)。これでほぼ30〜40議席の増ですが、支持率が今や公明、共産以下の維新、次世代が「30〜40議席程度」大幅に減らすと見られるので、「野党*2530〜40議席増」程度では自民の議席大幅減どころか、議席増の可能性すらあるという何とも困った話です。「維新、次世代を支持するような輩はウヨが多い→維新、次世代から離れてウヨの安倍自民へ」という話のようです。「極右政党の維新、次世代が増えた過去の選挙結果」を考えればこうなるのはやむをえないのですかね。日本人が相対的に過去に比べ「極右化している」ということなんでしょうか(絶句)。
 まあ、極右政党・維新、次世代が崩壊過程にあること自体は悪いことではないのですが。当面、「極右的な安倍日本続行→日本の国際イメージさらにがた落ち、中韓との関係も悪化し続ける」「経済不況*26増税等、国民負担増の安倍日本続行」「安倍がさらに極右政策や国民負担増政策を強行」という笑えない事態になるのか。勘弁して欲しいですね。
 共産の「議席倍増」はまあ、どうなるかわかりませんが、この通り行けば、健闘したとは言えるでしょう。もっと増えて欲しいところですがあまり過大な期待もできないでしょう。後は沖縄で野党共闘が大勝すれば、そして共産が比例だけでなく小選挙区(可能性としては野党共闘が成立した沖縄、参院選議席を取った東京、京都、大阪といったところか)でいくつかとれればそれはそれで万々歳ですかね。たとえそうなっても「自民議席増」ではとても手放しでは喜べませんが。
 また共産の議席増というのは「民主党への期待が今ひとつだから」と言う面もあるわけでそう言う意味でも喜びづらい。最大野党としてあまりにもふがいなさ過ぎる。
 しつこいですが、「ふがいない」のは民主党で、これでは仮に議席を増やしても「自民議席増では勝ったと言えない」として海江田*27・枝野*28執行部総退陣*29、内紛激化という笑えない事態になりかねません。
 別に小生は民主党支持者ではないし民主党に投票する気もないのですが、最大野党である以上「一定の奮闘は期待」します。内紛で分裂したりして安倍を頭に乗らせることはさすがに望んでいない。これでは最大野党としての責務を果たしたとはとても言えないでしょう。
 まあ、いずれにせよ最善の結果目指して野党陣営には頑張って欲しいですし、「自民議席増」という「自民批判派」にとっては嘆かわしい結果でアレ選挙後の態度が問われるでしょう。民主党は仮に内紛でも起こして醜態をさらしたらそれまでの政党だったと言うことになってしまうでしょうね(維新や次世代は前回の衆院選挙直後から安倍にすり寄っていたのでぶっちゃけ消滅しようがどうでもいい。むしろ消滅して欲しい)。
 まあ、その点、共産党は過去そういう醜態がなかったことから、何があっても、「選挙結果による内紛」といったその種の醜態はあり得ないわけでその点は安心して見ていられます。今後もがんがん安倍批判してくれることでしょう。実際「アベノミクス崩壊後」の安倍は「後は野となれ山となれ」とばかりに「無茶苦茶な極右政策」に邁進するでしょうから共産の意義は大きくなりこそすれ小さくはなりはしないでしょう(まあ、今回はまだまだ少数勢力とは言え議席増確実ですからそう言う意味でも醜態はあり得ませんが)。 
 しかし外交関係一つとっても「馬鹿げた戦前賛美で無意味に中韓ともめる安倍自民」と「そういうバカは辞めろ、外交的損失だという共産」では「外交政策でどっちが与党で、どっちが野党かわからない」「外交政策では自民が街宣右翼にしか見えないし、一方共産は過去の自民党保守本流と大して変わらないように見える*30*31」ほどですが、世間的にはそうでもないんでしょうか。共産党も別に「今すぐ共産主義を目指す」と言ってるわけではないし、過去においては「小沢一郎*32王国の岩手だから」「地方選だから」という特殊要因があるとは言え「陸前高田市長選では小沢系候補と対決するため、公然と自民と共闘した過去がある」ほど「よく言えば現実主義」、「悪く言えばマキャベリズム(?)」なんですが(もちろん「現実主義、マキャベリズム」といえば共産と共闘した自民の側も同じです)。日本において共産への偏見が未だに強いように思われるのはとても残念です。もちろん「共産の内部的努力は足りてる、支持しない奴はバカだ」とまでは言いませんが田舎じゃ未だに「ポルポト北朝鮮」と同列扱いする非常識な人はいますし全く困ったもんです。安倍自民の方こそ「戦前を美化するとはヒトラーやムソリーニと同列」なんですが。
 なお、こうした「深刻な選挙予測」を前に「残念ながら自民下野は無理だろうが自民の議席を減らし、絶対安定多数割れをもたらしたい。自民ですら勝敗ラインを絶対安定多数としているのだから決して無理な目標ではないだろう。可能ならば安定多数割れすればなおベター*33」としていた五十嵐仁・法政大学名誉教授も
■五十嵐仁の転成仁語『与党で3分の2以上の改憲議席阻止という新たな目標が浮上してきている』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-12-04
と小生同様に認識を改めています。
 「与党で2/3もありうる」とは全く困った話ですが、おっしゃるとおり、そうした事態は何としても阻止したいものです。もちろん不幸にしてそうなったからと言って、国民投票もあるし、そう簡単に改憲できるものではない、あきらめてはいけないとも指摘しておきますが。
 最後に五十嵐氏の文章をほぼ全文紹介しておきましょう。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-12-04
 新聞各紙は、一斉に総選挙序盤戦の情勢についての世論調査を実施しました。今日の紙面で、その結果が報じられています。
 共通した傾向は、自民圧勝、民主復調、維新後退、次世代惨敗、共産躍進、公明・生活・社民ほぼ現状維持*34というものです。
(中略)
 『読売新聞』は、「自民党は、小選挙区選、比例選ともに優勢で、比例選で伸長が見込まれる公明党と合わせ、与党で300議席を超える勢い」「民主党は、公示前の62議席は上回る情勢だが、海江田代表が掲げた「3けた」の目標には届かない見通し」「維新の党など第3極は低迷」「共産党は比例選で好調で、公示前の8議席からの倍増をうかがっている」と報じています。
 『朝日新聞』は、「1)自民は単独で300議席を超える勢いで、公明とあわせて定数の3分の2(317議席)を上回る可能性がある、2)民主は公示前の62議席から上積みするものの、伸び悩み、100議席には届かない公算が大きい、3)維新は公示前の42議席から後退、次世代も公示前の19議席から1ケタになりそう、4)共産は公示前の8議席から倍近く増える見通し」だと報じています。
 『共同通信』も、「自民党小選挙区比例代表で優位に立ち、公示前の295議席を上回る300議席超を獲得する勢いだ。民主党は70議席前後の微増にとどまる公算が大きい。維新の党は公示前議席を減らし、共産党は上積みする見通しだ」「公明党は堅調で、公示前の31議席からの増加も狙える。次世代の党は大幅に減少しそうだ。生活の党、社民党も厳しい戦い。新党改革議席獲得を見込めていない」と伝えています。
 これらの報道を見て、安倍首相は「してやったり」と思い、ほくそ笑んでいることでしょう。真珠湾の奇襲攻撃で大戦果を挙げた東条首相のような気分*35なのではないでしょうか。
 野党の選挙準備が整わないうちの「今のうち解散」で虚を突き、あわよくば与党議席を増やして長期政権に向けての足場を固め、できれば3分の2以上の議席獲得によって憲法改正を発議したいというのが、安倍首相の目論見でした。その実現の可能性が出てきたということになります。
 これはゆゆしき事態であり、野党にとっては自民圧勝という総選挙序盤戦の情勢を覆すための一層の奮起が求められています。
(中略)
 前回の総選挙では、民主党に裏切られて離れた人が約2000万人、そのうち約1000万人が棄権し、約1000万人が「第三極」諸党に向かいました。この「第三極」に投票して失望した人々が、一部は民主党に復帰しそうで、残りは自民党共産党に分かれそうだということを、今回の結果は示しています。
 つまり、前回の総選挙で新たに「第三極」に投じられた票の奪い合いが始まっているわけです。それが、自民党に向かわないようにしなければなりません。
 また、前回の総選挙で棄権した約1000万人もの人を投票所に呼び戻し、自民党以外に投票してもらうことも必要です。そのためには、前回以上に投票率を上げるための工夫が重要です。
 自民党アベノミクスへの幻想を打ち破らなければなりません。安倍首相に幻惑されている多くの有権者の目を覚まさせることが必要です。
 このままいけば自分の手で自分の首を絞めることになるのだということを、幅広い有権者に理解してもらわなければなりません。改憲への扉を開く与党の3分の2以上の議席獲得を阻むことが、今回の総選挙の新たな獲得目標として浮上してきたようです。

 なお、小生は個人的には「安倍勝利の可能性」に「アベノミクスのぼろが出つつあるのに、あんな極右がか?。日本はどこまで墜ちていくのか」と絶望する反面、「選挙予測に寄ればまだまだ議席増が小さいとは言え民主、共産が議席増」ということもあって希望を完全に失ってるわけでもありません。「そうとでも考えないとやってられない」と言う面もありますがむしろ「小泉*36郵政選挙直後」の方が絶望は深かった気がします。
 というのも小泉は国内的な問題(年金問題や格差問題)はさておき、安倍と違い「中韓と無意味にもめて外交問題をズタボロにする」程のバカではなく*37それなりに狡猾だったからです。当面、小泉自民にはどうにも手がないんじゃないかと言う思いが強かった。
 またこれまた「そうとでも考えないとやってられない」と言う面もありますが、第3極ブームで伸びた旧みんな(みんな及び維新・江田グループ)、旧維新(維新及び次世代)はいずれも今や低空飛行です(みんなに至っては解党した)。「アベノミクス」もどんどんぼろが出てくるでしょうし、にもかかわらず「国民負担増政策」を企んでるのが安倍でしょう。もちろん「だから選挙結果がどうでもいい」などと無責任な事は言いませんが「アンチ安倍の俺の願望込みではありますが」一方で「選挙結果がどうでアレ安倍政権は長くないんじゃないか」とも思います。


【12/5追記】
■vanacoralの日記『東京9区・原純子衆議院議員候補(共産党)からのメッセージ』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20141204

 本日マスコミから一斉に発表された衆院選序盤情勢で自民圧勝・民主伸び悩みの予測。そんな中で救いと言えるのは維新の低迷、そして共産党の躍進でしょう。
 ただし共産党の躍進も比例がメインであり、特に都内の小選挙区では自民の優勢が目立つだけに、小選挙区でも私たち有権者一人ひとりが共産党に力を与えなければなりません。

 まあ、特に付け加えることもないですね。8から16議席の躍進(予想ですが)は嬉しいですが、メインは比例ですからねえ。比例当選が悪いわけではないですが小選挙区でもいくつか取りたいところです。と同時に比例でもいくらか積み増ししたいと(3倍増すれば嬉しいですけどね)。
 なお、こうなると今後「選挙情勢が大変動しない限り」、自民議席増はなくても、「議席減は微減にとどまる(絶対安定多数や安定多数確保がほぼ確実)」のでしょうし、そうなると民主党は「お家芸の内紛」が始まるんでしょうし、当面は共産にしか期待できそうにないですね。
 個人的には民主党政権の失態としては
1)野党時代あれほど消費税増税しないと言ったのに裏切った
2)尖閣問題で日中関係をぐちゃぐちゃにしたこと
が一番許し難いですね。1)は民主党への不信を明らかに生んでしまった。
 2)について。野田内閣にいたっては松原仁国家公安委員長)が靖国参拝することも野放しにしましたし。安倍に比べたらまだずっとマシとはいうものの、民主党政権時代から日中をまずくしたことが安倍に「俺以前から関係は悪いんだから今さら問題ない」と変な誤解をさせた疑いや安倍が日中関係を悪くしても「民主党時代から悪かったから」という変な誤解を国民に生んでる疑いは否定できないでしょう。


【12/6追記その1】
■kojitakenの日記「野党共闘」を応援した朝日・毎日、政治評論家、「リベラル」ブロガーの愚昧を嘆く
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20141205/1417737004
 「自民300議席を予測した俺スゲエだろ」てこの人の自画自賛癖はどうにかならないんですかね。
 大体、自称「反自民」の癖にそんなに「自民300議席かも」と言うのが嬉しいのか。嘆くべきじゃないのか。

朝日が「自民も驚き」と書くのとは裏腹に、自民党関係者の間では正確な情勢調査が知られていた可能性が高い。

 それはないでしょう。だったら安倍が解散直後、産経のインタビューに「自公で過半数越えれば勝利と考える」とこの上なくヘタレな発言をしたのは何だったのか。安倍発言が撤回された後も自民の勝敗ラインが「自公で絶対安定多数」や「自公で安定多数」、つまり議席減を前提にしていたことはどうなるのか。自民の政治的偽装行為だとでも言うのか。それはないでしょう。
 そもそもこの人が紹介する「飯島勲小泉内閣元首相秘書官)は早い段階から300議席を主張していた」という話信用できるのか。たとえば飯島の別の件で言えば、飯島の訪朝時の話「後は首相訪朝だ」は結局今のところ「幽霊話」で終わっています。飯島がマスコミ*38に語った「米国は靖国参拝を問題視していない*39」は明らかに間違っていました。飯島の政治認識や彼の語る話には多分疑問符をつけた方がいい。
 また、この話、解散前や解散直後に出た話ではなく、「300議席予測後に出た話」です。
 普通に考えて「飯島伝説」、つまり都市伝説の類でしょう。流してるのはやはり飯島本人か。 
 なお、「維新との選挙協力は結果的には維新にばかりメリットだったんじゃないか」というkojitaken氏の意見は「そうかもしれない」とだけ書いておきます。選挙のプロでもないと「議席の動向」なんて正確にはわかりませんのでね。選挙協力しなくても議席自体は変わらないのかも知れない。 まあ、俺的には議席に関係なく維新との選挙協力なんて評価しませんが。維新を評価してませんので。kojitaken氏も議席議席書きますが本当はそうでしょう。議席も現時点での選挙予測ではあまり増えないので「議席が伸び悩んでるのは選挙協力のせいだ」と書いてるに過ぎない。そういうのは人としてどうかと思いますねえ。

*1:もちろん当時とは政治情勢がいろいろ違うので単純比較はできませんが

*2:たとえば今回「4倍増」という「選挙予測以上の大勝利」したって32議席でしかありません。全体からすればそんなに多くない。

*3:俺の経験上そういう人は未だにいます。

*4:経済同友会終身幹事、元・日本火災海上保険(現日本興亜損害保険)会長。著書『戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言』(2006年、新日本出版社)、『9条がつくる脱アメリカ型国家:財界リーダーの提言』(2006年、青灯社)、『これからの日本の座標軸』(2006年、新日本出版社)、『戦後歴程:平和憲法を持つ国の経済人として』(2013年、岩波書店

*5:公式サイト(http://www.kakushinkon.org/)。志位和夫共産党委員長(衆院議員)、山下芳生共産党書記局長(参院議員)が代表世話人の一人を務める共産党の友好団体の一つ。

*6:まあ、「楽々可能なわけではないが」、それなりに実現可能性のある目標てことでしょう(政治情勢が違うので単純比較はできませんが、2000年獲得票数よりは少ないわけです)。共産党というと「非現実的」と脊髄反射する人もいますが共産もそんなに夢想家でもないわけです。

*7:正直ブログではいろいろと共産への思いを書いてますし、赤旗日曜版や前衛は買っていますが赤旗平日版までは買っていませんし「自民や民主の支持者もいる周囲との軋轢が起こるのが嫌」なヘタレなのでデモだの選挙応援だのそこまでアグレッシブなことはやってません。ヘタレ支持者、なんちゃって支持者とでも言うべき存在です。

*8:俺の政党選択要素ですが

*9:比企郡小川町、川島町、ときがわ町滑川町鳩山町、吉見町、嵐山町。最近和紙の世界遺産登録で何度か小川町の細川紙が取り上げられていたがそれ以外は多分知名度は低いでしょう。

*10:中曽根内閣で労働相

*11:山口姓ですが珍念との血縁関係は何一つありません。

*12:現川島町中山地区

*13:祖父も父も既に故人ですが

*14:一応現職(前回は比例復活)。前東松山市長にして東松山の料亭・坂本屋経営者という地元の名士。東松山市長時代に水道汚職事件が発覚したことを理由(口実かもしれんが)に東松山の自公が彼を切ったため、市長を渋々引退。しかし政治への欲望を捨てがたく国政に転進するわけです。前回民主は最大野党でありながら、自民山口>維新坂本>生活松崎哲久(なお今回松崎は10区からは出馬しておらず比例オンリー)>民主>共産という惨敗を喫したため早々と坂本氏への相乗りを決定。

*15:もちろん県議の区割りと国会議員の区割りはぴたりとは重なりませんが

*16:つまり共産が候補を出さなかった

*17:まあそれでも支持者として共産党埼玉10区候補には投票しますが。この辺り価値観の違いでしょうが小生は自民の山口候補は勿論、維新の坂本候補にも投票したくないし、棄権もしたくないし、といったらその選択肢しかないわけです。

*18:確か、現行比例制度は「多く立てると当選可能性が下がる」というとんでもないシステムなので、立候補者はある程度セレクトせざるを得ません。改善すべき極めて問題のあるシステムと言えるでしょう。

*19:ちなみに俺の勘違いでなければ民主党の単独比例候補も25名程度であり最大野党の癖に何だかなあと思います。

*20:そのことを安倍も自覚してるからこその今回の解散です

*21:しつこいですが、個人的には共産党を高く評価しており、右翼政党維新や次世代は全く評価しませんし、維新や次世代ほど右翼ではないが彼らとの野合に躊躇しない民主党はあまり評価していません。社民党は「それなりには評価しています」が党勢が弱いので支持対象になりません。

*22:辞書を引けば分かりますが「きなくさい」とは「こげくさい」と言う意味です。で「こげくさい→火薬の臭い」ということで安倍のような「軍国主義タカ派」を表現するのにも「きなくさい」と言う言葉が使われます。

*23:ただそうした運動は選挙以上にハードルが高いので実際にはそうした人は少ないでしょう。

*24:投票率で増えた票が野党に行くかどうか分からないからです

*25:その大部分は民主と共産ですが

*26:既にアベノミクスの化けの皮ははがれていますし、安倍が「アベノミクスに変わる政策も出さなければ、消費税増税も延期しただけで撤回しないこと」により安倍に「景気回復の能力どころか意思もないこと」は明白です。

*27:菅内閣経産相を経て民主党代表

*28:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相を経て民主党幹事長

*29:と言うか枝野氏はともかくそれ以前に選挙に強くない海江田氏本人に落選の危険性があるという笑えない話もあるようですが。

*30:そもそも近年共産がアピールしている政策はどれ一つとっても「社民的」ではあるかもしれませんが「共産的」とは言いがたい物です(いや近年ではなく連立内閣構想を発表した1970年代辺りから既にそうだったかもしれません)。これを「看板は共産だが事実上社民化してる」と見るべきか、はたまた「現時点では共産主義を唱えても支持が乏しいので妥協してる」と見るべきかはともかく、当面こうした路線は変わらないでしょう。ヨーロッパはともかく、日本においてはいわゆる社民主義は決して強い政治勢力ではないからです。社民主義すら強力でないのにいきなり「共産主義」を前面に出せるわけもない。

*31:もちろん共産のこうした「現実主義化」には1990年代以降は「社会党社民党)の崩壊」が影響してると見るべきでしょう。社会党の崩壊後、少なからぬ社会党支持者は共産にシフトしたため、「旧社会党支持者の票を獲得する」という「現実主義化する有力な動機」が共産党には発生したわけです

*32:中曽根内閣自治相・国家公安委員長新生党代表幹事、新進党代表、自由党代表、民主党幹事長などを経て生活の党代表

*33:小生も五十嵐氏と同意見だったのですが

*34:公明ほぼ現状維持ということは、自公連立当初はともかく今は、もはやこの党が「自民との腐れ縁を断つことはほとんど期待できない」事を意味しています。要するに「毎回、票の減少もほとんどない代わりに増加も見込めない」「議席も減らないかわりに増えない」ということでコアな層しか公明を支持してないし、それをかえる意欲も能力も公明執行部にないと言う事です。これでは「野党になっても支持増加は見込めないし、与党のうまみが減るだけ損」であり、「公明は平和や福祉、クリーンを表看板にしていたんじゃないのか」という内部批判をできるだけ抑え込んで与党であり続けるという選択肢しかないでしょう。

*35:というのは「安倍も東条も独裁体質の軍国主義右翼という点は同じだ」とか「かりに衆院選真珠湾の勝利になったとしてもいずれ安倍には東条同様、ミッドウェー大敗やサイパン陥落といった失脚が待ってるし、失脚させないといけない」という五十嵐氏の思いの現れでしょう。

*36:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*37:金正男(政府発表では最後まで「その疑いがある人物」ですが)が不法入国で日本入管に身柄拘束されたとき国外退去で「北朝鮮の後見役・中国」の面目を守ったのが小泉であり彼を「靖国参拝した反中国」とだけ見なすと間違いになるでしょう。

*38:産経だったと思います

*39:こうした発言を信じたらしい安倍は靖国参拝を強行し、米国からも批判され国際的に総スカンという恐ろしいことになります。なお、この発言で飯島は世間に「予想以上にウヨらしい」「それとも時の権力者にこびて耳辺りのいいことを言う骨川スネ夫か」と見なされるようになったわけです。