今日の産経ニュース(1/10分)(追記・訂正あり)

■【主張】元朝日記者提訴 言論の自由に反している
http://www.sankei.com/column/news/150110/clm1501100002-n1.html
 誹謗記事を書けば訴えられて当然でしょうに。まあ、訴えられたのは文春と西岡力*1であって、産経じゃないですが「うちも訴えられるかも」という恐怖があるんでしょうね。
 つうか裁判おこしたら言論の自由侵害ってのならウヨ連中の「百人斬り訴訟(朝日相手)」「Japanデビュー訴訟(NHK相手)」はどうなるんだと言いたいですね。「俺の訴訟はきれいな訴訟、サヨの訴訟は汚い訴訟」てそんな馬鹿な話はない。


■【スリランカ大統領選】前保健相が現職破り勝利 中国依存を「浅はかな外交」と脱却目指す
http://www.sankei.com/world/news/150109/wor1501090036-n1.html
 産経らしい反中国タイトルですね。

 シリセナ氏はラジャパクサ氏*2の親族登用や大統領への権力集中、汚職体質を強く批判してきた。
 中でも、外国支援を受けた道路建設事業などで、借入金の大半が一部の人間の懐に入り、スリランカは国民の孫の世代になっても借金を返済し切れず、土地は担保として外国人の手に渡るとしていた。

 ですから一番問題になってるのって要するに「ラジャパクサ大統領の政治私物化」「政治と利権」であって「対中国外交」じゃないと思うんですけどね。俺がタイトルにするなら「政治の私物化が断罪される」とかそういうタイトルをつけますね。

 シリセナ氏は、「スリランカは浅はかな外交政策、戦略によってイメージが破壊され、急速に国際社会からの孤立を深めていた*3」と主張。今後は「アジアの主要国であるインド、中国、パキスタン、日本との友好関係を強化し、新興国との関係も区別せず促進する」として、中国依存を改めてバランス重視の外交を展開する見通しだ。

 「中国に深入りしていた」が「今後はバランスを取っていく」てことですかね。「アジアの主要国であるインド、中国、パキスタン、日本との友好関係を強化し、新興国との関係も区別せず促進する」であって産経の期待するような「反中国・親日本」じゃないところがポイントでしょう。


【追記】
■日経『スリランカ大統領にシリセナ氏 日・インドと関係強化へ』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM09H73_Z00C15A1FF2000/
 何かタイトルに「そうじゃないだろ感」「産経的アンチ中国感」を感じますが、産経では分からない「中国への深入りの訳」が分かる点はためになります。

 (注:ラジャパクサ)前政権には(注:タミル人対シンハラ人の)内戦時、少数派タミル人への戦争犯罪*4に関わった疑いが浮上している。国連が真相究明を求め、欧米との関係は良好でなかった。国際社会で孤立しかかっていた前政権に手を差し伸べたのが中国だ。ラジャパクサ氏の地元、南部ハンバントタの港湾開発を支援するほか、高速道路の建設をはじめとする経済援助に力を入れてきた。

*1:こんな極右とつきあって恥じない拉致被害者家族会はオワコンだと思います。

*2:労働・職業訓練大臣、漁業・水産資源開発大臣、首相などを経て大統領

*3:と言う認識が正しいか知りませんのでノーコメント。

*4:要するに軍によるタミル人虐殺でしょう