「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2/8分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

■砂川判決は終っていない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150625

 キャンパスがすっきりときれいで拍子抜けする。私たちの時代*1と違って、立て看板がほとんどないのだ。
 世の中、問題山積なのに、学生諸君はどうしたんだ。

 どうなんでしょうねえ。大学当局が立て看板設置を認めないような運営をしてるのか?
 これだけでは「若者の政治的無関心が深刻」とは言えない気がします。立て看板だけが政治活動ではない。まあ、「立て看板も政治活動」なので寂しい話だとは思いますが。

 早稲田大学に「ジャーナリズム研究所」が設立されるそうで、そのプレイベント「沖縄戦70年 テレビは何を伝えたか」に行ったのだ。
 2本のドキュメンタリー番組、NHKの「沖縄の勲章」(1969年)と日本テレビの「ひめゆり戦史:いま問う国家と教育」(1979年)が上映された。
 「ひめゆり戦史」では、16〜17歳の少女たちがなぜ犠牲になったのかが追求される。
 動員された297人中、200人以上が犠牲(この数には諸説ある)になるという悲劇がなぜ引き起こされたのかを問うていく。
 ひめゆりの生き残りの証言から、沖縄県立第一高女の校長、西岡一義氏が、女子生徒を戦場に送る先頭に立ちながら、自らは安全な軍本部に逃げ込んで助かったことが分かる。
 戦後、一度も沖縄を訪ねることもなく、東京学芸大学で定年まで勤め上げ、東京、杉並区で家族と悠々自適の老後をすごしていた。
 その西岡氏をディレクターの森口豁(かつ)氏*2が直撃。責任をただすと、「自分も犠牲者だ」「軍に強制された」と居直る。

・高世は「沖縄の勲章」については説明しませんが

http://hanadataz.jp/w2/docu/2015.html
 本土復帰以前、最も早く沖縄戦を描いたテレビ作品。沖縄戦の犠牲者に日本政府が勲章を授与するための準備として、琉球政府援護課が行なった聞き取り調査に同行取材、日本兵に退避していた壕を追い出された家族、一家全滅した家族など、戦争の生々しい傷跡が浮かび上がる。地上戦に住民が巻き込まれた沖縄では、戦死した住民に「一般戦闘協力者」として例外的に勲章が与えられた。しかしラストシーン、炎天下の村の集会所で勲章の授与をまつ遺族の顔には、複雑な表情が。

と言う作品だそうです。
・西岡氏なんて政財官のトップとして戦争をすすめた連中に比べたら「小物の悪」でしかありませんが、しかしそこは「申し訳なかった」という反省の弁を西岡氏には口にして欲しいところですよねえ。西岡氏については以下の記事も紹介しておきます。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-157570-storytopic-215.html
琉球新報『戦禍を掘る・第2部・学徒動員』
『7 工業学校長の沖縄戦(上):生徒が兵舎を建築』
 「脳いっ血で倒れてからは会合にも出ないし、人とも会わないことにしている。長い話になると言葉が不自由になるんで…」
 電話口の声は弱々しかったが、インタビューには頑として応じる気配を見せなかった。声の主は師範女子部と一高女の“ひめゆりの乙女”たちの校長・西岡一義さん(83)だ。
 戦後一度も沖縄を訪れたことがない西岡さんに、その胸の内を聴いてみたかったが、かなわなかった。

http://keybow.co/masae/masae.html
■卑劣な師範女子部長 (月刊「潮」1971.11月号「生き残った沖縄県民100人の証言」より)
・仲里まさえ(当時沖縄師範女子部「ひめゆり部隊」20 歳、現在主婦)
 私たち沖縄師範女子部の生徒は、南風原の陸軍野戦病院へ看護婦として従軍するその晩、師範女子部長兼県立一高女の校長である静岡県出身の西岡一義部長の官舎の庭に集まったのをおぼえている。
 最後に部長は「私はこれから第三十二軍の命によって、軍司令部の参謀室に行くことになった。君たちは、先生方といっしょになって極力軍に協力してもらいたい。自分もいっしょに行きたいが、軍命では仕方がない。日本の国のために、とにかくがんばってもらいたい」という意味のことをいって、私たちひとりひとりと激励のつもりか握手を交わした。
 一同は感きわまった表情で、訓辞を聞いていたが、その後、事実関係が明らかになると、西岡部長はもっとも安全な首里の軍司令部に避難するために参謀室付けになるウラエ作を必死になってやっていたのである。

 ひめゆりというと、もう手あかがついたテーマのようだが、イメージだけで実際のところは知らなかったな、と思わされたのが、2007年に公開された映画「ひめゆり」(柴田昌平監督)だった。

 今井正(1991年死去)が2回(1953年、1982年)映画化し、今井死後の1995年にも「ひめゆりの塔」を映画化してますからねえ。「手垢がついたようなイメージ」というのは何となくわかります。
 映画はフィクション(もちろん全く事実とかけ離れた作品にはしないよう気をつけてるでしょうが)なので、そこに注意する必要があるんですけどね。

 この判決は、政府がいうように「集団的自衛権の行使を否定していない」論拠になるのか。
 もちろん、ならない。「牽強付会」とはこういうことを言う。

 「憲法九条」に「米軍駐留が抵触するかどうか」が砂川事件の争点であって「自衛隊と米軍の共同軍事作戦」なんてこの判決では問題にされてないから当然です。そもそもこの頃は「ベトナム戦争に韓国が参戦したような形での自衛隊海外出兵」は保守ですら賛成派は少なかったでしょう。集団的自衛権という問題が政治的争点になり得る時代ではそもそもないわけです。


■砂川判決にみる「植民地」の屈辱
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150623

きょうは、20万人が亡くなった沖縄戦終了70年の「慰霊の日」。

 こういう日は「不戦の誓いを新たにする日」として重要な日だと思います。
赤旗
■主張『沖縄「慰霊の日」、戦争の惨禍を再び起こさせぬ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-23/2015062301_05_1.html
■『沖縄戦70年 戦没者追悼式、辺野古作業中止を 翁長知事が平和宣言』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-24/2015062401_01_1.html
■『沖縄全戦没者追悼式での翁長知事の平和宣言』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-24/2015062404_01_1.html
■『沖縄戦70年式典、戦争法案と新基地推進、安倍首相に県民の怒り』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-24/2015062402_01_1.html
を紹介しておきます。
 さて砂川事件での最高裁の「政治的配慮」を「三権分立の否定だ」「裁判所の権力への屈服だ」と批判する高世です。小生も同感です。なお「証拠がないだけで多分政治的配慮なんだろうな」と小生が思う判決は他にもあります(前も別エントリで確か書きましたが)。
 例えば「ロッキード事件田中ルート最高裁判決」。田中角栄*3死後に判決が出てますがこれはどう見ても自民党に対する配慮でしょう。もっと早く判決は出せたと思います。
 あるいは「光華寮訴訟最高裁判決(2007年)」。提訴(1967年)から最高裁判決まで40年もかかってること自体異常ですが、判決が「地裁に差し戻し*4」でまだ審理中で最終決着がついてないというんだからなおさら異常です(なお、ここでの記述はウィキペディアを参照している)。
 その上、「光華寮は今は廃墟と化してる」んだからもはや判決の意味がほとんどありません。
 まあ、個人的には「政治的配慮は基本的にいいこととは思わないが光華寮訴訟『だけ』はこうなるのも仕方がないかなあ、ウーン(悩み)」て気もしますけどね。
 どういう判決を出しても「提訴後すぐにどちらかの勝訴判決を出したら」外国(中国や台湾)との関係がまずくなってしまう。実際1審では「中国勝訴」、2審で「台湾勝訴」で「中国や台湾が抗議声明を出す」「日本国内の親台湾ロビーや親中国ロビーもいろいろと声明を出す」などしていろいろともめたわけです(まああえてどっちを国益上、切るかといえばもちろんそれは「中国勝訴判決で台湾切り」でしょうけど)。
 1審京都地裁判決(1977年)というのは「ちょうど福田内閣が日中交渉をしていた頃(正式な日中平和友好条約の締結は1978年)」だったため台湾側は「福田*5に配慮した政治的判決だ」と言い出すわけです。
 で、その後、2審大阪高裁判決(1982年)は「1審判決に問題があった」として京都地裁に差し戻し。差し戻し後に1986年に京都地裁が「台湾逆転勝訴判決」を出すわけですがこのときは都合の悪い(?)ことに「1985年に靖国参拝で中国の批判を受けていた中曽根内閣」で、今度は中国が「中曽根に配慮した政治的判決だ」と抗議するわけです。1987年の大阪高裁判決でも台湾勝訴判決が維持されますが、それから「2007年になるまで20年間も」最高裁は事実上審理をしなかったわけです。


■シリア内戦の死者23万人に
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150622

NHKが朴裕河(パクユハ)教授をニュースで登場させていた。

 あの「籾井がトップのNHK」「吉見義明教授は呼ばないNHK」「慰安婦番組で安倍の圧力に屈した前科があるNHK」が登場させるという時点で「朴がどんな人間かお察し」でしょう。
 そういえば「河野談話否定派の極右」島田洋一も『日韓議連訪韓団の迎合と朴裕河氏の正論』(https://jinf.jp/feedback/archives/14477)などと言って朴を褒めてました。実際、高世曰く

NHKは、朴教授が、ほとんどの慰安婦が強制的に連れていかれたのではないことや仲介業者が関与していたことなどを明らかにした

だそうですからねえ。「強制的に連れて行かれたのではない」というのはおそらく「軍が暴力的に連行したのではない」ということでしょうが、そんなことは朴裕河が指摘するまでもなく、既に吉見義明氏など専門家が指摘してることです。業者の関与だって既に指摘がある。
 問題は「強制管理売春だったこと(例えば廃業の自由がないなど)」であって「連行時の暴力的連行があったかなかったか」「業者の関与があったかなかったか」ではない。日本政府の行為が違法かどうか、不道徳かどうかと言う意味においては誰もそんな事は問題にしていません。
 「連行時に暴力的連行がなければ問題ない」のなら「だまされたのであれ自主的に北朝鮮に行った有本恵子さんは拉致ではない」ことになります。この高世の紹介だけでも朴裕河慰安婦問題認識はとてつもなく怪しい代物だと思います。
 この際、「朴裕河、批判」でググってヒットした朴批判をいくつか紹介しておきます。
 本当は「朴批判エントリをきちんと読んだ上でコメントすべき」でしょうが、「量が多いので時間がかかる上に小生も無能」ですのでそこまではやっておりません。また「朴が狡猾な詐欺師なのか、天然ボケなのか」はともかく「籾井に評価されるような人間」とはいえ「河野談話撤回を叫ぶ西岡や島田洋一ほどには朴の批判が容易なわけでもない」のもまた事実でしょう。朴を評価するという高世もさすがに「河野談話は撤回すべきだ」とはいわないわけです。なお、とはいえ「朴は韓国で批判されてる」と言う高世は朴のことを「韓国の主張と日本の主張(つうか安倍や外務省の主張)を足して2で割った現実的主張」とでも思ってるのでしょう
 きちんと読んでませんので紹介エントリについて、「必ずしもその意見に賛同してるわけではない(それ以前に十分理解していない)」「紹介した朴批判は批判内容が必ずしも一致してるわけではない(きちんと読んでませんがおそらく細部には違いもあるでしょう)」ことをお断りしておきます。
 いずれにせよ日本にも韓国にも朴批判は存在し、高世のように無邪気に持ち上げられる人物でないことだけは明白でしょう。朴批判についてまともに分析することもなく、全ての朴批判が言いがかりであるかのようにネガキャンし、ただただ朴を持ち上げる高世は全くデタラメな男です。まあ、高世が「どーしよーもない屑でバカ」であることは前から分かってましたが(最近は巣くう会の没落であまりしなくなってきたが、特に拉致問題での放言が酷い)。
 前置きが長くなりましたがそれでは朴批判エントリの紹介です。もちろん他にもありますが検索上位にヒットしたものをいくつか紹介しています。

■「慰安婦」問題をめぐる報道を再検証する会 『日本軍「慰安婦」問題の現在と「帝国の慰安婦」』
http://readingcw.blogspot.jp/2015/02/blog-post_18.html


■東アジアの永遠平和のために『和解という名の暴力 ─ 朴裕河『和解のために』批判(徐京植*6)』
http://east-asian-peace.hatenablog.com/entry/2015/03/27/234334


mopetto2012のブログ
■『朴裕河「帝国の慰安婦」批判(1)〈拒絶するという序列化のロジック〉』
http://mopetto2012.hatenadiary.jp/entry/2014/12/10/015559
■『朴裕河「帝国の慰安婦」批判(2)「新しい偽善のかたち」 』
http://mopetto2012.hatenablog.com/entry/2015/02/14/084453
■『朴裕河「帝国の慰安婦」批判(3)非歴史的な「ジェンダー誤答」』
http://mopetto2012.hatenablog.com/entry/2015/03/05/004736 
■『朴裕河「帝国の慰安婦」批判(4)歴史修正主義者の「良心の呵責」と「罪責感」』
http://mopetto2012.hatenablog.com/entry/2015/03/14/223310


日朝国交「正常化」と植民地支配責任
■タグ:朴裕河『帝国の慰安婦』批判 (12エントリ)
http://kscykscy.exblog.jp/tags/%E6%9C%B4%E8%A3%95%E6%B2%B3%E3%80%8E%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%80%8F%E6%89%B9%E5%88%A4/

さてエントリ紹介はこの程度にして高世批判に戻ります。

(注:NHKニュースは)教授の本は韓国内で激しく攻撃され、発禁処分になったことを紹介していた。

 「攻撃され」と言う時点で高世の偏向は明らかです。「慰安婦問題」という「デリケートなテーマ」で政治的意見を表明すれば時に批判が出るのは当然です。批判したら行けないのか。むしろ高世が巣くう会とつるんでやってた「日朝交渉派(例:田中均氏、和田春樹氏)への不当な非難」のほうがよほど「攻撃」の名に値するでしょう。
 「発禁処分」と言う表現も酷いですね。実際には「裁判所による出版差し止め」です。慰安婦とその支援団体(挺対協だったかな?)が朴の本を「元慰安婦への名誉毀損」として出版差し止めを求め地裁でそれが認められたという話です(朴が控訴してるので判決は確定はしていない)。普通「裁判所に寄る出版差し止め」を「発禁」とは言わないでしょう。NHKの報道も相当酷かったのでしょうが、高世も最悪ですね。

韓国で売国奴*7と袋叩きにあいながらも、日韓の和解をめざす朴教授は尊敬に値する。

 主張する和解の内容が「和解の名に値するかどうか」が問題でしょう。
 「和解内容はどーでもいい」「とにかくイスラエルパレスチナは和解すればいい」「とにかく中国とダライラマは和解すればいい」てそういうもんでもない。
 「問題をうやむやにごまかしてるだけだ」「日本への屈服も同然だ」と批判されるような朴の主張を「すばらしい」と褒めていいのか。
 とにかく和解を訴えてるのならそれだけで偉大というなら「巣くう会に売国と叩かれても日朝和解を訴える日朝交渉派」でも評価して欲しいもんですがもちろん高世はそうじゃないわけです。
 あるいは高世は「日韓和解、日露和解のために竹島とか北方領土とか別にかえってこなくていい*8ジャン。あの周辺で日本漁船が漁業できればそれでいいジャン。漁業以外にあれらの島に実益ないでしょ?。大体、無人島の竹島はともかく、ロシア人が定住してる北方領土なんか今さら返されてもどうするの?。下手すると民族問題勃発だよ?」と言ったら「売国奴と非難されるような内容を訴えてて偉い」と評価してくれるのか。そんなこともないわけです。


■スーチーさんも沈黙するロヒンギャ問題
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150620
 高世が言ってることは何かというと「ロヒンギャ迫害は軍事政権だから起こってるんじゃない」てことです。
 ミャンマー主流民族がロヒンギャに冷たいから起こってるのであって、民主派勢力でも「ロヒンギャのことなんかどうでもいい」て人が多いと。
 高世曰く

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150620
 日本には、軍政下での抑圧を逃れたさまざまな民族のビルマ人が住んでいるが、3年前、私はロヒンギャの居住する西端のラカイン州の主要民族、アラカン族の若い男性と知り合いになった。
 彼は、(中略)いわゆるロヒンギャなる人々は、(中略)どんどん人口が増え、アラカン族を圧迫している。先祖から受け継いできた土地も彼らに奪われ、仏教寺院は破壊された。「われわれアラカン族こそ(注:ロヒンギャの)被害者だ」と最後には涙まで流して切々と訴える。
 その翌日は、スーチーさんの誕生日で、日本にいるすべての民主化支持勢力が集まるが、そこに「ロヒンギャ」が来るなら、僕は行かない、とまで言う。
 彼と一緒にいたシャン人の女性も、「ロヒンギャ」はともにビルマ民主化を闘う仲間ではないときっぱり言った。
 ここまで強い拒否感があるのかと、とても驚いた。
 翌日、スーチーさんの誕生日を祝う会に顔を出してみた。
 ビルマには130の「民族」がいるとされ、会場は色とりどりの民族衣装を着た人々が集まって交流の宴が催された、ロヒンギャの姿はなかった。
(中略)
 (注:欧米や国連などの国際機関と違い)ロヒンギャを擁護、支援する勢力は、ビルマにはほとんどいないと言ってよい。

だそうですからね。
 そうすると「欧米や国際機関がロヒンギャ問題を騒いでいても」スーチーとしても「ロヒンギャのこと」なんか持ち出せないと。最悪「ロヒンギャのことなんか持ち出すスーチーなんか支持できるか」と民主派勢力が崩壊しかねないと。軍部の力はまだ無視できないものがある*9し、彼女はまだ「首相や大統領」といった権力を握ってるわけではなく、現在は最大野党党首に過ぎません。
 まあ、欧米や国際機関だって「何が何でもロヒンギャ問題で動け」とスーチーに圧力かけるほど乱暴でもないでしょうし。
 ググったところ「ミャンマー多数派は仏教徒ロヒンギャイスラム」という宗教の違いもそうした「多数派のロヒンギャへの冷たさ」への背景にはあるようです。
 まあそう言う面はあるんでしょう。ただ最近スーチーが訪中して習主席と友好アピールしたことで分かるようにスーチーって、そもそも、そんなに理想主義ではないですよね。

参考
■人民日報『習近平総書記がアウンサンスーチー氏と会談』
http://j.people.com.cn/n/2015/0612/c94474-8905996.html
産経新聞ミャンマースー・チー氏が一転訪中、総選挙にらみ決断』
http://www.sankei.com/world/news/150610/wor1506100045-n1.html


 まあ、訪中だって「中国との経済関係は重要や」「スーチーが中国批判するんやったらスーチー支持なんかできんわ」つう人がミャンマー主流派で、民主派でも「中国民主派と連帯しようなんて人は少ない」てのが背景にはあるんでしょうが。
 まあ、それはともかく「民族問題と民主化は違う」つうここでの高世の指摘は重要でしょう。
 民主国家のイギリスやスペインだって「スコットランド問題、アイルランド問題」「バスク問題」つう「民族問題」がある。中国のチベットウイグルの問題だって別に「一党独裁だから起こってる」わけじゃないわけです。

 ビルマは、2010年の総選挙のあと、民政に移行*10したが、これまで軍政に抑えられてきた国内の各グループ間の鬱屈した対立感情が表面化してきた面も否定できない。
 民主化はかくれていたものを表に出す。
(中略)
 共産党独裁が崩れた旧ユーゴでは、国家が分裂し、民族・宗教の異なる集団同士が凄惨な殺し合いをはじめた。
 このことを思い出し、心配がつのる。

 さすがに「民族内戦」なんか起きないでしょうが、まあ、「民主化万々歳ではない」のは確かでしょう。「独裁の方がいい」て問題でもないですが「所詮人間のやること」「民主派も神様ではない」わけです。


■米軍駐留は憲法違反・・伊達判決の衝撃
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150619

 労働者派遣法改正案が衆議院で可決された。
(中略)
 こうなってしまった裏には維新の動きがあった。
(中略)
 維新は与党に反対するポーズを取りながら、しっかり法案可決に協力したわけだ。第二公明党といわれても仕方ない。
朝日川柳にはこのところ、維新を皮肉るものが多い。
・是々非々の非々というのを是非見たい(大阪府 村松則康)17日
・志士よりは新撰組が似合いそう(兵庫県 横山閲治郎)18日
・首相待つ維新の後方支援かな(静岡県 増田謙一郎)19日
 参議院で強く抵抗して、なんとかつぶせないものか。

・小生は「総務の事務屋」「総務部総務課山口六平太*11」なんでこの問題、仕事にいろいろと関わってくるんですよねえ。今慌てて勉強(?)してるところで「派遣社員の正社員化が困難になる」と批判される改正法案の仕組みがまだ良く理解できてませんけど。とにかく「派遣労働者労組などの反対を押し切って強行採決」ですから話になりません。
・最近高世の主張が「全く同感です」としか言いようがないですね。付け加えればid:kojitaken氏エントリ(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150619/1434668890)が批判するように維新が一番酷いですが民主も酷い。党内に「派遣法改正案に親和的な」右派議員を抱えるからか、はたまた維新に引きずられたのか、「19日の審議入り」に同意したわけですからね。「可決の方針を変えないなら審議入りできない」とどうして筋を通せなかったのか。俺的には「もう共産しかないな」感が改めて強くなりましたね。
 高世はこのエントリで

なお、断っておくと、私は、本来、第9条は改正すべきだという「改憲派」である。ただ、物事はつねに「コンテキスト」(文脈)の中で判断しなければならない。今の政治状況においては、改憲は非常に危ない結果になるのが目に見えている。従って、いま憲法をいじくるのはダメ!という「暫定的護憲」の立場*12をとっている。

としていますが小生の共産支持もそれに近い。
 別に小生は反共ではない。どっちかというと左派よりの気がしますが「ガチの左翼」というわけではない。1980年代なら社会党社民連、あるいはそれどころか保守の「新自由クラブ河野洋平*13がリーダーである種のリベラル性があった)」、1990年代なら保守の新党さきがけ武村正義*14がリーダーである種のリベラル性があった)を支持したかも知れない、その程度の人間です。ただ小生が選挙権得たのってのはまあ、「1990年代後半」です(正確な時期は年齢をばらしたくないので書きませんが)。
 で当時を知ってる方はわかるかもしれません*15が1990年代後半てのは「非自民政権(細川、羽田*16政権)」はぽしゃってて、その後、1994年に誕生した新進党*17も党勢はふるわず1997年に解散しました。解散後は自由党小沢グループ)、新党友愛(旧民社党グループ)、新党平和(旧公明党*18グループ)などと四分五裂してしまった(まあこれらの政党は後に再合同して今の民主党になりますが)。
 小沢自由党に至っては「自自連立(小渕*19政権)」で自民党に協力するわけです(二階氏*20など当時の自由党メンバーの中には自民に復党したものもいます)。小沢自由党への「自民批判派」の見方は「裏切り者」「新生党新進党は何だったんだよ」と言う冷たいもんでした。
 後の民主党のルーツの一つである鳩山・菅*21新党(新党さきがけの一部と、社民党の一部で結成。いわゆる旧民主党)もこの頃は大して力もない。
 また「自社さで自民復権に協力したのが鳩山と菅じゃないか」という見方も自民批判派にはあった。
 社民党はもちろん「自社さ」で鳩山、菅同様の批判を浴びてましたし、鳩山、菅新党に主力議員がかなり移籍して政治力が衰退してました(何故移籍が起こったかというと当時の連合が社民党を見切って、露骨に鳩山・菅新党を応援していたからです)。
 その結果「過大評価はしませんが」相対的に共産党の株が上がるわけです。「共産以外の政党は自民に協力したり、党利党略で離合集散したり全然信用できない」「大体、どこも『党勢が似たり寄ったりでどんぐりのせいくらべだし、だったら共産に投票するか』」と。小生もそう言う口の一人です。 
 その後「旧民主党新党友愛新党平和自由党」などがくっついて民主党(新民主党)ができると、民主党支持に鞍替えした「雨宿り的共産支持者」もいたわけですが、小生には「どうせ新進党の二の舞だろ」イメージがあってとても共産支持をやめる気にはならなかったですね。
 まあ、「自民支持」と言う人間を小生は好きではありませんが小生の共産支持のような「小生的自民支持」も多いんじゃないか。いや多いから、何だて聞かれるとちょっと困りますが。
 つまり「自民にはいろいろ納得できないことも多いが他の保守党(民主、維新など)にはもっと納得できない」という「消極的」自民支持(まあ小生だったら消極的でも今の自民を支持する気にはなりませんが)。小生の場合はそれと逆で「消極的共産支持」のわけですね。
 なお、小生のような消極的共産支持としてはたとえば品川正治氏(元・日本火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)会長、経済同友会終身幹事)という人がいますね(他にもいるでしょうが)。
 品川氏は共産党*22の市民団体「全国革新懇」(http://www.kakushinkon.org/)の代表世話人を晩年務め「財界人が共産党系団体の役員をするのか」と驚かれました。
 品川氏は財界人ですから共産党員の訳がない。ただ彼は晩年、「憲法九条は何としても守りたい」として護憲の立場の著書『戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言』(2006年、新日本出版社)、『9条がつくる脱アメリカ型国家:財界リーダーの提言』(2006年、青灯社)、『戦後歴程:平和憲法を持つ国の経済人として』(2013年、岩波書店)も出しています。
 その護憲派の彼(2013年死去)にとって「改憲の立場の右派議員がごろごろいる自民、民主、みんな、維新」「自民と野合してる公明」は支持するに値しなかったんでしょう。護憲の党としては社民党もありますが党勢が衰退していた。そうなれば「共産しかない」わけです。で、共産の方も彼を受け入れたと。
 「護憲限定の一部共闘でもウエルカムですよ(共産)」なら品川氏としても共産支持に躊躇はなかったんでしょう。いや多少はあったかも知れませんけど。
 あるいは高世の言うコンテキストと言う事では「高知県知事選での橋本知事支持(共産)」「長野県知事選での田中知事支持(共産)」「陸前高田市長選での自共共闘」「堺市長選や大阪都構想住民投票での自民、民主との共闘(共産)」「小泉訪朝評価(共産)」なども「その文脈を見ないと行けない」わけです。
 まあ、これらの共産の行為について「橋本や田中なんか支持に値しない」などと共産批判したらいけないとは言いません(俺個人はこれらの件で共産批判する気はないですが)。
 ただ「何故共産の知事候補を立てない」「自民や民主と共闘なんかできるか、特に自民と共闘なんかできるか」「小泉なんか褒めるな」として共産非難するのは私見では「現実的でなく大変大人げない」。
 大事なのは何かと言うことです。たとえば橋本支持、田中支持について言えば「色々不満はあるけど自民党知事よりはマシだと思うし、悔しいけどウチの党が候補たてても、自民党を利するだけだと思うからあえてたてない」という判断があるわけです。
 陸前高田市長選についていえば「とにかく小沢一郎系候補の当選を阻止したい」。
 堺市長選や大阪都構想住民投票について言えば「とにかく維新の横暴を阻止したい」。
 小泉訪朝について言えば「拉致被害者が帰国したんだから小泉批判する理由ない、小泉構造改革批判やイラク戦争支持批判などとはまた別の話だ」。
 「大きな目的のためなら小の虫は殺す」という話の訳です。こういうのは歴史上「薩長同盟(幕府打倒のため共闘)」「国共合作(日本軍打倒のため共闘)」とかいろいろあるわけです。
 西安事件なんかも「何で張学良は蒋介石を裏切った」「中国共産党の手先か」と言う話じゃなくて張的には「日本軍打倒」という大の目的のためにああ動いたわけです。
 自社さなんかも村山富市氏的には「自民との野合と言わないで欲しい、コンテキストを見て欲しい」て話だったんでしょうが少なくとも結果的にはそううまくはいかなかったと思います。一方、「小沢の自自連立」や「自公連立」は単なる野合でしょう。
なお、

志士よりは新撰組が似合いそう

て川柳は新撰組に失礼かなと思います。池田屋事件でわかるように彼らは命を張ってるわけです。
 「幕府側だから命は安全です」てほど、甘くない。「正規の武士(大名、旗本など)にはできない汚れ仕事を浪人連中にやってもらおう」てのが新撰組ですから。そんな命を張るようなことは維新には何もないでしょう。
 そして確かに「幕府が強かった頃」は彼らは「政権側」だったわけですが、「薩長がのしてくる」と「反政府側」に転落するわけです。それでも土方歳三なんかは降伏を潔しとせず*23榎本武揚の函館戦争」に参加し、榎本軍の一人として戦死するわけです。そういう「土方的な武士の誇り」なんてもんは維新にはかけらもありませんからね。


法治国家崩壊を招いた砂川裁判
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150618
 何が法治国家崩壊なのかと言えば「砂川事件での東京地裁日米安保違憲判決(いわゆる伊達判決)」に慌てた日米両国政府が「当時の田中耕太郎*24最高裁長官」と秘密裏に談合。田中が「田中のイニシアチブで最高裁では合憲判決を出す」と約束したというとんでもない話です(2008年の米国の機密文書公開で発覚)。
 田中は他にも冤罪事件(八海事件)で「真昼の暗黒」(八海事件を題材にした今井正の映画)などの裁判所批判を「雑音」呼ばわりするなど本当にろくでもない男だったと言っていいでしょう。


■職を失わせる派遣法改正*25
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150616
 最近は高世の主張が全くの正論なんで「そうですね、全く同感です」としかいいようがないですね。たまーに、北朝鮮関係で変な事言って巣くう会に媚びたときぐらいしか突っ込んでない気がする。
 まあ、派遣法改悪について詳しくは赤旗http://www.jcp.or.jp/akahata/)でもサイト内検索してください。
 一点だけ高世に突っ込むと「揚げ足とり的ですが」職を失わせると言うより「職がいっそう不安定になる」がより適切でしょうね。派遣というのは当然に職を失うわけではないですが、「正社員に比べて不安定な立場」で「コストカットなどの目的で職を失いやすい」わけです。で今回の改悪でより不安定さが増すと。

厚労省の富田望課長が、「派遣労働は期間がきたら使い捨て、モノ扱いだった」が、今回の改正で「ようやく人間扱いするような法律になってきた」と述べたという。

 逆だ、むしろ「モノ扱いが悪化するというか」扱いがもっと酷くなるというのが赤旗や野党、労組などの批判ですが「今までモノ扱いだった」と担当省庁が臆面もなく言えるというのも酷いもんだと思います。
 結果「今回の派遣法『改正』までずっとモノ扱いという怠慢を平然と認めるのか」と反発され釈明に追い込まれる訳ですが。

正規雇用は、まず、いつ職を失うか分からないという「雇用の不安定」、そして労働条件が劣悪で、とくに賃金が安いという二つの問題がある。

「雇用が不安定だから労働条件が劣悪になる」わけです。

郵便局で働く非正規がこんなことを言った。
同じ制服で、同じ仕事をしているのに、賃金も手当ても圧倒的な差がある。差別のなかで仕事をしていると、心も曲がってしまう。

と言う高世が朝鮮学校無償化除外を支持するのだから呆れてしまいます。もちろん派遣も「朝鮮学校生やその父母」も「お金は欲しい」でしょう。人間ですからお金が欲しいのは当たり前。俺だって欲しいです。ただ高世が言うようにそれだけではなく「何で正社員とこれだけの差が(派遣)」「何でアメリカンスクールはもらえて俺らはもらえない(朝鮮学校関係者)」「差別じゃないか」と言う憤りもおそらく大きいわけです。


憲法学者が一致して違憲という安保法案
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150615
 まあ当たり前の話です。あんなものを合憲というのは八木秀次だの百地章だの、憲法学者と言うよりは極右活動家とでも呼ぶべき人間だけです。いずれにせよ報ステのアンケートは高く評価したいと思います。まあ、やって当たり前の話なんですけど最近メディアがろくに安倍批判しませんからねえ。

 とくに集団的自衛権をめぐっては、いわゆるリベラル派のなかで、佐藤優氏(去年の総選挙前、急に公明党を讃えた時には、本当は創価学会員だったのかと思ったほど)とならび「楽観論」で目立っていた。

 木村氏*26はともかく佐藤優について言えば「鈴木宗男の子分だった人」ですからね。彼は極めて政治的な人間ですし、その発言も到底「真意だと鵜呑みにはできない」でしょう。


■酸素原子がつなげるカエサルと私
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150614

 おととい、テレビでザッピングしていたら、『宇宙白熱教室』というのをやっていた。
 去年の再放送だったが、宇宙物理学者、ローレンス・クラウス*27教授の講義が面白くて最後まで観てしまった。
 ものごとは大まかに捉えることが重要だといい、いくつか例を挙げながら、莫大な数から極少の数まで、大ざっぱに計算することで、物事の真実に迫れることを示す。
 例えば、シカゴにピアノ調律士が何人いるか。
 これを、シカゴの人口規模で、何人の調律士の生計を維持できるかという問題としてとらえ、ピアノを持つ家庭の割合と、調律士が稼げる年収から、あっという間に計算。その数はほぼ実態に近いという。

 宇宙白熱教室というタイトルから予想がつく人もいるでしょうが、マイケル・サンデル*28の授業を「ハーバード白熱教室」(http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard.html)として放送したNHKが放送した番組が「宇宙白熱教室」(http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/cosmology/)です。
 この話って俺が思うに「統計的考え」ですよね。宇宙物理と関係ない。つうか宇宙物理限定じゃない。
 たとえば内閣支持率とか政党支持率とか、視聴率とかってのは「全数調査」してないわけです。到底できませんから。そこで「一部のみ調査し、その結果から全体を推計する」という方法をとるわけです。大まかな数字が分かればいいのならそれでいい訳です。この結果、「選挙前でも投票結果の推測がある程度ついたり」「100%開票でなくても当確が打てたり」するわけです。
 このやり方のプラス面は「時間と費用がかからない」ということです。全数調査なんかしてたら時間と費用がかかって仕方がない。
 一方、マイナス面は「計算が間違ってると間違った数字が出る」てことですね。おおざっぱでアレ「ある程度実態に近い数字を推計する」ためには「正しい計算をするための統計知識、数学知識が必要」なわけです。

 お釈迦様が明けの明星を見て覚りをひらいた後に吐いた一息をイメージしてみよう。その中に含まれた原子を、私はいまの瞬間、吸っている・・・と。
 これはすごい!感動する。
 この「つながり」の感覚は、深い自己肯定感を呼び起こす。

 少なくとも小生はそんなんで自己肯定感は生まれませんね。じゃあ何によって自己肯定感は生まれるかといったら大抵の人間は「俺って社会にいい影響を与えてるんだ」「俺の存在は有害無益じゃないんだ」と思ったとき、自己肯定感が出るんじゃないか。
 たとえば高世はこのエントリの前半で「父の日」について触れてますけど、「父の日」でも「高世の娘が就職した日」でも「高世の娘が結婚した日」でもまあ、何でもいいんですが、高世が娘から「お父さんありがとう、これからもよろしくお願いします」「お父さんのおかげでいい就職(結婚)ができたと思う」なんて言われたらもう高世は父として自己肯定感が出まくりじゃないですかね。
 逆に高世の娘がぐれちゃったりなんかしたら自己否定感でまくりでしょう。
 あるいは高世の関わった番組が「高視聴率」「賞を取る」「関わった番組が社会運動を引き起こす(冤罪被害者救済運動とか)」だったらこれまた自己肯定感でまくりでしょう。逆に「低視聴率」「取材相手から名誉毀損訴訟を起こされて負ける」なんて事になったら自己否定感でまくりでしょう。
 高世の言うつながりの感覚てのが「家族や仕事相手など周囲の人間と俺はつながってる、頼りにされてる」などというものなら「つながりの感覚」は自己肯定感を産むでしょうが「昔の人間のおかげで俺は生きてる」レベルでは少なくとも俺には自己肯定感は産まれませんね。
 そう言う意味では「自己肯定感」にとって大事なことは「周囲が褒める」てことですよね。「褒めて育てる」なんてのはそういうことでしょう。まあ、大人だとなかなかそういうのも難しいでしょうが、子どもなら比較的褒めやすいんじゃないか。そしてまあ、大人の場合も「褒める」と言うと語弊がありますけど「過労自殺」などの「大人の自殺」をどうなくすかと言ったらそれはやはり「自己肯定感をどう育むか」てことがやはり大事でしょう。弱ってる人間を周囲がどう支えていくか(話は変わりますがチベットの自殺なんかも要するに「自己肯定感がないから自殺する」わけでしょう。その「自己肯定感の無さ」を「中国の統治に問題があるからだ」と批判するのは問題ないでしょう。ただそれを「正義の振る舞いであるかのように美化する(I濱女史など)」のは全くとんでもない行為だと腹立たしく思います)。
 また「自己肯定感」て意味で言えばどんな分野でも「優れた人間」てのはやはり「自己肯定感の育成能力」にたけてるんでしょう。もちろんそれは「根拠のない自己優越感に浸る、うぬぼれる」と言うのとはまた違うわけです。


■ISの製造責任を認めた山崎拓*29
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150613
 正直、山崎拓氏という人は「骨のある政治家(高世の表現)」かどうかはともかく、「面白い人」だとは思います。
 中曽根派出身の改憲派、「元防衛庁長官防衛族議員」なのに、そして「親分の中曽根*30元首相が改憲派の立場から露骨に産経などで安倍絶賛」なのに対して「私は改憲派だが、無茶苦茶な解釈改憲を容認する気はない、改憲したければ最低限国民に信を問うべきだ」として「安倍批判」するわけです。
 そしてイラク戦争支持についても「大量破壊兵器の嘘にだまされて日本が米国を支持したのは間違いだった、むしろイラクに混迷をもたらしISを生み出してしまった、深く反省する」「そうした反省もなしに集団的自衛権なんて言ったら日本が米国の間違った戦争に突入してしまう」と言う主旨の事を言う。
 彼のこうした安倍批判発言の「動機」には「山崎派を引き継いだ山崎氏の元子分・石原伸晃*31が何故か今、安倍に干されてる」という私怨ももしかしたらあるかもしれませんが「動機が何でアレ」言ってる事自体は「高世の言うとおり」全く正論だと思います。
 そして「高世は何故か指摘していません*32が」、山崎氏と言えば「日朝交渉派」で議員時代には「日朝交渉進展」を目指して訪朝したこともある御仁です(残念ながら成果は出ませんでしたが)。
 小生的には「改憲派*33」で「過去に女性スキャンダル、金銭スキャンダルで名前が出た御仁」ではあっても、山崎氏は安倍と違って「ある程度共感できる御仁」「簡単に切って捨てられない御仁」ではあります。
 しかし「過去には巣くう会とつるんでいた高世」が「訪朝で巣くう会から北朝鮮の手先とまで罵倒された山崎氏」を「骨のある政治家」とまでいうとは、高世も本格的に「巣くう会との決別」を考えてるんでしょうか。


護憲派改憲派も「違憲」で一致
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150611
 もちろんこの「政府の安保法制案は違憲で一致」という改憲派には「長尾一紘*34(中央大)」、「西修*35駒澤大)」、「百地章*36(日大)」「八木秀次*37(麗澤大)」といった「産経御用学者4人衆」のような「目的のためなら手段は何でも許される」「安倍政権のやることなら何でも擁護する」というトンデモ極右は含まれません。ちなみに高世もこの記事で触れてますがこの4人衆は「合憲」と主張しています。
 高世が想定してるのはたとえば「小林節*38慶應義塾大)」でしょう(改憲派イコール「集団的自衛権容認派ではない」と言う問題もありますがそれはひとまずおきます)。
 まあ、考えてみれば当たり前の話で
1)「現状は問題だから改正しよう、でも改正が国民の支持を得られなければひとまずはあきらめる、それが民主主義だ」と
2)「改正が無理なら無理矢理のこじつけ解釈で正当化しよう、目的のためなら手段は何でも許される」
というのは全然違います。
 しかし拉致問題では巣くう会とつるんでた高世ですがさすがにこの件では荒木や島田、西岡に調子を合わせて合憲という気はないようです。家族会はどうか知りませんが。冗談抜きでこういう「拉致に関係ない問題」でも安倍に調子を合わせ、安倍批判派に「拉致解決の妨害だ」と因縁つけかねないのが今の家族会ですから。

長尾氏は、安保法制を合憲とする根拠として、国連憲章が個別的自衛権集団的自衛権も認めていることなどを挙げ、「戦後70年、まだ米国の洗脳工作にどっぷりつかった方々が憲法を教えているのかと驚く。一般庶民の方が国家の独立とはどういうことか気づいている」と熱弁をふるった。

長尾は無茶苦茶ですね。
国連憲章が認めてるかどうか」なんか関係ないじゃないですか。誰も「国連憲章が認めてない」なんて言ってないわけですから。
 しかも「米国の洗脳工作」て。こんなん聞いて「そうだ、米国(つうかGHQ)に洗脳されるな!」なんて思うのは極右だけでしょうよ。かえって「何この危ないオッサン、違憲派を洗脳されてる呼ばわりて頭おかしいわ。やっぱ違憲なんだろうな」と思われるのがオチです。しかし「八木秀次西修百地章」のほうが従来目立ってましたが長尾ってこんなトンデモなんですねえ。
1)「前からこうだったのに気付かれてなかったのか」、それとも
2)「最近まで隠してきたが安倍政権誕生で本性もろだし」なのか。


■日本に不名誉な「化石賞」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150610

 高世の指摘についてはリンク先を見てください(引用すると長くなるので引用省略)。
 「化石賞」についての高世の感想には異論ないですね。「日本は遅れてる」と国際社会での日本イメージが悪くなるだろうし「エコビジネス」と言う意味でも原発固執は愚かな事でしょう。
 「成長産業云々」については高世の紹介する朝日記事だけでは何とも言えません。「白書の言う『成長産業』(世界各国で輸出が伸びる傾向にある産業)*39とは何なのか」「何故日本(輸出額全体の4割が成長産業)と欧米、中国(輸出額全体の7〜8割が成長産業)との間にそれだけの差がついたのか」「その差はやはり問題なのか」「問題だとすればどう克服すべきなのか」と言った詳細が分からないと小生のような素人には「問題なのかも知れないけどよく分からない」という感想しか今のところない。
 まあ、実際に白書が出ていろんな分析が各方面からされればその辺り素人にも少しは分かるのでしょうが。


■風向きを変えた「違憲」発言
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150609
・高世が言うように「与党不利に大きく風向きが変わった」のならあの法案反対派として嬉しいことです。
・なお、高世が「以前つるんでた巣くう会連中」などは「違憲じゃない」などと強弁するわけですがさすがの高世もそれにつきあう気はないようです。家族会はどうか知りませんが(つきあいかねないバカの集まりが家族会でしょう)。
・しかしあの自公のどたばたブリを見るに
1)「長谷部教授*40が合憲派だと何故か勘違いしていて事前の意見調整もしなかった」
2)「長谷部教授が違憲派だと理解していてそれでも呼んだのに何故か呼んだ後の世論やマスコミ、野党の批判におののいてどたばた」
のどちらかとしか思えませんがどっちにしても理解不能です。
 1)なら何故そう勘違いしたのかが意味不明。まさかとは思いますけど「過去に政府審議会委員経験がある」程度で合憲派認定なんでしょうか。
 2)なら「何故そう言う自公にとって危険な行為を画策したあげく」、予想されたとおりの反応が起こっただけなのにどたばたするのか。
・まあ自公は言い訳するでしょうが長谷部教授の一件は「自公が参考人に呼ぶような保守的な学者でもよほどの権力べったりか、極右をわざわざセレクトしない限り合憲派なんかいない」という事実の証明の訳です。

 集団的自衛権の行使というのは、「自衛」ではなく「他衛」であり、自衛隊が他国軍と一体化して「交戦」するわけだから、憲法学者に聞けば、これを違憲だと言わないはずがない。

 高世の言うとおりで「専守防衛でない軍事作戦も合憲」なんてしたら9条はないのも同じです。あの法案が合憲の訳がない。

「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」と菅官房長官は言ったが、誰ですか?そんな人は「たくさん」いませんよ。
 今夜の「報道ステーション」。
 約200人の憲法学者にアンケートを実施中で、回答が返ってきた50人の答えを中間発表した。
 安保法案は「違憲だ」が45人、「違憲の疑いがある」が4人、「違憲ではない」が1人だった。
 当然の結果だ。私も、「違憲でない」と答える人は、一人いるかどうかだろうと思っていた。

 まあ、西修(駒澤)、百地章(日大)、八木秀次(麗澤)、長尾一紘(中央)といった産経御用達学者なら合憲と言うかも知れませんが、そんなのは「たくさん」ではありません。どんなに多く見積もっても憲法学者の1割行くか行かないかでしょう。いや1%すらいかないかもしれない。

 こんな単純なことで、風向きが変わった展開を見て、考えさせられた。
 安倍内閣の暴走に対するこれまでの対抗策は、見直さなければならないのではないかと。

・むしろ「安倍が自爆しないとメディアって批判しないの?」て感じですよねえ。「対抗策の見直し」も何も「水を飲みたくない馬(安倍にびびるメディア)を水辺に連れてっても水は飲まない」わけで安倍批判派は奮闘してると思いますよ。
・それと「見直し」も何もこういうことは過去にもいくつもありますのでねえ。
 たとえば石原の悪政(例:つくる会教科書採択、日の丸の押しつけ、新銀行東京)を批判するより「石原が自分の子どもの絵を公費でかってやった」「視察を口実に税金で観光旅行していた」などというわかりやすい公私混同をつく方がアピールするわけです。
 教基法「改正」国会でも「法案内容が話題にならなかった」とは言いませんが、むしろ話題になったのは「タウンミーティングでのやらせ質問」というわかりやすいインチキ行為の訳です。
 もちろん「公私混同」「やらせ」と言った不正の追及もそれはそれで大事なんですけど。なお、これらの不正追及が毎回「共産の独壇場」というのは支持者として嬉しい反面、「他の政党は何やってるんだ?」と悲しくなります。


■沈黙を破りたいと加害者に対峙したアディ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150605
 今回高世が取り上げてるのは「戦後インドネシア史最大のタブー」と言われスハルト政権時には追及など絶対に不可能であった「930事件」と「930事件を追及し続けるドキュメンタリー映画監督ジョシュア・オッペンハイマー氏」です。
 スハルト健在時よりはマシになったとはいえ、今だって追及は不十分なわけです。

 1965年に、スハルトが軍事クーデターを起こし、スカルノ大統領から権力を奪った。この過程で、スカルノの最大の支持基盤だった共産党が弾圧され、50万とも300万ともいわれる膨大な数の人々が虐殺*41された。9月30日事件である。スカルノ大統領の第三夫人、デヴィ夫人(Dewi Sukarno)がインドネシアを脱出しフランスに亡命することになった事件*42でもある。
(中略)
 インドネシアでは、事件のあと、検事総長が、「これについては殺人の罪に問わない」とした。スハルトが(注:1998年に大統領の座から)追放された後も、軍、警察、地方行政機関などの権力構造は変わらず、9月30日の虐殺者は英雄視されつづけている。軍がそそのかして虐殺を行わせたのは、村の青年団などで、今も同じ村のなかに兄を殺した人々が住んでいる。社会全体で、事件の真相を調べることはタブーとなっていた。

・もちろん例の「アジア自由民主連帯協議会」は単なる反中国極右団体なのでこういう問題は何ら取り上げません。
・権力犯罪の追及がいかに困難か改めて痛感させられます。日本だって「関東大震災朝鮮人虐殺」なんかは責任追及はうやむやになってしまった。こういう事を考えたら日本ウヨみたいに無責任に「打倒中国共産党」だの言えるもんじゃありません。打倒したところでそうそう簡単に天安門事件その他の追及なんかできないし、そもそも何を持って打倒というのか。
 インドネシアスハルトが失脚しても、「権力構造は大きく変わらなかった」ように、あるいは「ロシアで共産党が崩壊しても、権力の座にKGB出身のプーチン*43共産党時代の幹部連が座り続けた様に*44」、本当に「権力構造を変える」なんてのはそうそう簡単にできる事じゃありません。
 日本だって「重光葵*45」「賀屋興宣*46」「岸信介*47」など戦前からの権力者の多くが生き残り、「戦争犯罪慰安婦など)」「横浜事件などの国内の弾圧事件」などの追及はうやむやになってしまったわけです。


■秘密保護法 違憲確認・差し止め訴訟
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150603

 パリに本部がある「国境なき記者団」は、毎年、「世界報道自由ランキング」を発表するが、日本の凋落が激しい。

2010年 11位
2013年 53位
2015年 61位

 日本の順位が下がった理由を林さん*48が問い合わせたところ、秘密保護法が施行されたことが大きな理由だったという。

 個人的には「特定秘密保護法以前だって自由度なんか高くねえだろ、西山記者事件とか安倍のNHK慰安婦番組への政治介入とか知らないか?」「お前ら秘密保護法のあるなしを過大評価しすぎだろ、何じゃあなくしたらそれだけで大幅アップするのか?」と「記者団」に対して批判的な事を思いますがまあ、下げたこと自体は正当だと思いますね。

 内閣官房は、「文書不存在」と答えてきた。
 以前なら、通常は不開示の部分は黒塗りで、文書自体は開示されてきた。しかし、今回は文書が不存在ということで、何も開示されない。

 高世も批判してますけどこれは明らかに嘘でしょうね。そしてこういう嘘をつくことは明らかに違法行為です。
 なぜなら法律上は1)公開できない理由*49を断った上で全部非公開、2)公開できない理由を断った上で一部非公開(いわゆる黒塗り)という対応しかないからです。特定秘密保護法ができたってそこに変わりはない。当たり前の話で「公開したくない場合は文書不存在と嘘ついていい」なんてそんな変な話はない。もろばれの嘘*50をつくことに躊躇しない政権というのも恐ろしいし、それに対して今のところは批判がまだまだ弱いというのも恐ろしいですね。


■一括り「どうでも事態」と名付けては
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150602
 安倍の安保法制には

武力攻撃発生事態▽武力攻撃切迫事態▽武力攻撃予測事態▽存立危機事態▽重要影響事態▽国際平和共同対処事態

とやたらたくさんの事態が定義されているがその違いがさっぱり分からないという話です。
 結局「説明できないような黒い企みを隠してる」からこそ「説明できず」第三者には「さっぱりわからない」ということになるのでしょう。法律として欠陥品としか言いようがないでしょう。


■何もなくてすばらしい口永良部島
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150530
 高世のエントリが最近すこぶるまともなので小生の感想が「そうですね、同感です」で全く突っ込みになってませんが。また、すこぶるまともだと突っ込みようがないのでうまいコメントが思い浮かばない場合は特に取り上げないでスルーという場合もあります。

 きのう、先週の左目に続いて、右目の手術を受けてきた。
 白内障ですか、などとご心配いただいたが、「眼瞼下垂」(がんけんかすい)というやつで、老化で落ちてきた瞼を引っ張り上げる手術。
 2年ほど前、眼科医に「瞼が開きにくいなら、治療したら」と言われた。

 「高齢になると目が細くなる」てのはこれなんでしょう。もちろん生活に支障がなければ手術不要ですが物が見づらくて生活に支障が出る、ストレスがたまるという場合は高世のように手術になるわけです。

しかし

術後けっこう腫れるので、このところずっと室内でもサングラスをしている。
腫れが引くまで2.3週間我慢しなくては。

てのはなかなか大変ですね。

 いまどき、どこの島も、何かしら観光名所や名産品、アトラクションなどをアピールするものだが、その島には何もない。その何もないところが実に新鮮でよかった。
 自然はすばらしい。夜、庭に寝そべると、一面の星空に酔っ払いそうになった。
 実にいい島だった。

 まあ、この辺り小生のような貧乏性はすぐ飽きてしまうかも知れません。まあ、せめて「釣りとかダイビングとか」くらいはインストラクターでもいるとありがたいんですけどね。


■やっと認めた「他国での武力行使
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150528
 民主党・辻元氏の質問をもとに、中谷防衛相や安倍のデタラメぶりを批判する高世です。
 辻元質問については辻元氏のブログ記事も紹介しておきます。
辻元清美ブログ
■『安倍総理が「早く質問しろよ」発言、三権分立の基本をおわかりでないのか?』
http://www.kiyomi.gr.jp/blog/5465/
■『安倍総理のヤジについて:私の質問は“日本人の命に関わる重要な議論”でした(動画あり)』
http://www.kiyomi.gr.jp/blog/5477/
 あまり付け加える意見もないですね。いくつか指摘すれば
1)国民の反発を恐れてるからとは言え、「自衛官のリスクは変わらない」という答弁は虚言もいいところですがこんな答弁をする安倍が「荒木ら巣くう会の自衛隊北朝鮮突撃論」を採用することはないでしょう。
2)「自衛官のリスクは変わらない」という中谷、安倍答弁も酷いですが、辻元質問にしどろもどろになる中谷大臣を見て逆ギレしたあげく辻元氏にヤジを飛ばした上、批判されると「辻元氏が質問時間をオーバーしてたから」とデマ飛ばす安倍は本当に酷い。
 辻元氏も指摘してますが「質問時間をオーバーしたという事実はどこにもない」わけですから(まあ、オーバーしたからってヤジを飛ばしていいわけもないですが)。
 安倍に対する批判が強まり、早期退陣することを強く望みます。マスコミの安倍批判もまだまだぬるい。
 ここまで酷い総理もなかなかいないんじゃないか。
 なお、共産党・志位氏の質問を元にした安倍批判として五十嵐仁氏のエントリと赤旗記事を紹介しておきます。

赤旗
■『「後方支援」は武力行使と一体 戦争法案の危険性 浮きぼりに、首相、自衛隊への攻撃 武器使用認める、衆院特別委 志位委員長が追及』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-28/2015052801_01_1.html
■『戦闘の危険 決定的に高まる 「兵たん」は戦争行為の一部、衆院特別委 志位委員長の質問』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-28/2015052803_01_1.html
■『後方支援 明らかになった「武力行使」の実態、特別委質問 志位委員長が会見』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-28/2015052802_03_1.html
■『究極の対米追随 うきぼりに、衆院特別委 志位委員長が連続追及 集団的自衛権 侵略国の仲間入り許せない』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-29/2015052901_01_1.html
■『米国の侵略戦争支持、反省も検証もなくていいのか、衆院特別委 志位委員長の質問』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-29/2015052903_01_1.html
■『「後方支援」=兵たんは武力行使と一体 戦争法案の違憲性浮き彫りに、衆院特別委 志位委員長の質問〈上〉』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-30/2015053008_01_0.html
■『米国の戦争にノーといえない政府 侵略国の仲間入りは許されない、衆院特別委 志位委員長の質問〈下〉』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-31/2015053109_01_0.html
五十嵐仁の転成仁語
■『「戦争法案」の危険性を明らかにした安保法制特別委員会でのABC対決』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-05-27
■『まるで法廷劇を見ているような志位共産党委員長による質疑』 
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-05-28

【6/2追記】
辻元清美ブログ『安倍総理、総理大臣に「答弁権」はありません』
http://www.kiyomi.gr.jp/blog/5531/
 「俺が早く答弁したかったから、早く質問しろといって何が悪い」という安倍の居直りへの「議員の質問の権利を邪魔してまで早く答弁するという、そんな答弁の権利は首相にはない」という当然の突っ込みです。
 まあ、「答弁したいのに安倍が不当にも答弁を邪魔された*51」のならともかく「辻元の質問なんか聞きたくない、早く質問しろ、俺は早く答弁したい」というのはそれこそ「辻元議員の質問の権利の侵害」でしょう。


■人生の再出発を決意したモニカ・ルインスキー
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150527
 高世の言うモニカの件については
NHK『スーパープレゼンテーション』http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150527.html
■ハフィントンポスト『モニカ・ルインスキーさん、TEDで雄弁に語る「自分の過去を避けて通るのはやめにしました」』
http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/24/monica-lewinsky-ted-talk-story_n_6936154.html
を見ればいいでしょう。モニカが現在、何やってるのかよく知りませんがお元気そうで何よりです。

 安倍首相の中東訪問中、1月17日のカイロ*52でのスピーチについても、あれでよかったと評価されている。しかし・・・
 当時は、「政府としては、ISILにより、邦人2名が拘束された可能性が排除されないとの認識」だった、つまり、「イスラム国」に二人の邦人が捕まっていたことが分かっていたわけである。
 そのタイミングで、安倍首相はISIL(「イスラム国」)を名指ししてこう言ったのだった。
イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」
 二人を真剣に助けようとするのであれば、ISILを刺激するこんな文言にはならないはずだと私は思う。
有識者からは、ISILと闘う周辺各国に対する支援というスピーチの表現については、日本側の意図とは異なるが、ISILにより脅迫の口実とされたとの指摘がなされた。
 テロリストが政府の発言を都合よく曲解するのは当然であり、このようなテロリストの脅しに屈するべきでないのは言うまでもないが、有識者からは、善悪白黒の二元論ではなく、よりしたたかな発言を追求する必要があるとの指摘や、今回は必ずしもあてはまらないとしても、今後、人質を救出できる可能性があるような場合には、このように注目を集める対外的発信には十分に注意する必要があるといった指摘がなされた。》
 この有識者の指摘は、ごく常識的でまっとうなものだ。

この高世や某有識者の指摘と全く同じ事は五十嵐仁氏も
『二人を見殺しにした安倍内閣に免罪符を与えた検証委員会の報告書』(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-05-23)で次のように指摘しています。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-05-23
 第1に、安倍首相の中東訪問と演説の内容です。外務省が2人の拘束可能性を認知したのは14年12月3日*53だとされています。「犯行主体などについて確定的な情報には接していなかった」という状況の下で安倍首相は中東訪問を決行し、エジプトでスピーチしました。
 エジプトのシーシー政権は軍事クーデターで発足した軍部独裁政権で、エジプト最大のイスラム教組織イスラム同胞団を弾圧しています。このような状況の下で、あえてそのような国を訪問して首脳会談を行う必要があったのか、という点については具体的な検証がなされていません。
 また、動画が公開される直前の1月17日にカイロで行った「イスラム国と戦う周辺各国に総額2億ドル程度の支援を約束する」というスピーチについても、(中略)具体的な検証はなされず、「首相の中東政策スピーチの内容・表現には、問題はなかった」とされているだけです。ただし、有識者からは、「ISILにより脅迫の口実にされたとの指摘や、善悪白黒の二元論ではなく、よりしたたかな発言を追求する必要があるとの指摘」があったとされている通り、あのスピーチが身代金要求の引き金を引き、その口実とされたことは明らかではないでしょうか。

 小生、高世、某有識者、五十嵐氏に同感です。ただし高世については「お前良くそう言うことが言えるな(呆)」と呆れます。
 高世は「イスラム国に日本人が拉致されてる状況でイスラム国に挑発的発言をするのはまずい。言葉を選ぶべき」「安倍氏は救出する意思が本当にあったのか、最初から見殺しじゃないのか」と安倍を批判してるわけですが、「イスラム国」を「北朝鮮」に置き換えれば安倍のやってることは「高世や巣くう会のやってること」と全く同じですからね。
 で安倍や安倍支持者の「日本政府がイスラム国批判したら行けないのか」「そうした批判はイスラム国への荷担も同然だ」「日本政府の足を引っ張るな」と言う居直りも「巣くう会、家族会が北朝鮮批判したら行けないのか」「そう言う批判は北朝鮮への荷担も同然だ」「拉致問題解決の足を引っ張るな」という巣くう会や高世とまるきり一緒。
 「北朝鮮拉致被害者がいるのに北朝鮮打倒論を唱える高世」がよくもまあ「イスラム国に拉致被害者がいるなら発言には注意すべき」なんて言えるもんです。誰かに「あなたの安倍批判ってもろにブーメランであなたに直撃するよね」「つうことは過去の自分の北朝鮮挑発発言を否定するんですか?」と高世は聞かれたらどう答えるんですかね。高世に誠実さを期待してないので、詭弁かますかしどろもどろになるか、ただ黙りで逃げ続けるかのどれかだと思いますけど。
 しかし北朝鮮問題では無茶言う高世もイスラム国問題ではまともなことが言えるんですねえ。そしてイスラム国問題では左派は勿論穏健保守からも「ああいう首相の挑発的発言はいかがなものか」と言う安倍批判が「まだまだ数は少ないにしてもそれなりに見聞きする」のに拉致だと「ああいう挑発的な(以下略)」という巣くう会批判をあまり見聞きしないのには絶句ですね。
 家族会が巣くう会べったりだから批判があまりでないわけですが、本来なら家族会は巣くう会に怒るべきでしょうよ。しかし巣くう会と一緒に北朝鮮を罵倒、挑発ですから「家族たちは本当は拉致被害者が生きてるとは少しも思ってなくて報復したいだけじゃないか?」と疑いますね。
 ただ少なくとも「孫が北朝鮮にいる」横田夫妻はそれじゃダメでしょうよ。何考えてるのか知りませんが自分らの言動が孫を危険にさらすかもしれないと言う自覚はないんですかね?。
 「孫に会えて嬉しい」て言ったのは嘘だったのか? 
 まあ、こういう俺みたいな言動を「北朝鮮シンパの脅し」と理解するのが夫妻なんでしょうが、イスラム国事件の顛末でわかるように「自分の身内の身柄を確保されてたら」その確保してる相手が最悪、何するか分からないという覚悟が必要なのは当然でしょう。でそういう覚悟をしたら批判はともかく罵倒、挑発なんか論外でしょうよ。
 さんざん北朝鮮を野蛮な国だと罵倒しておきながら「じゃあそんな野蛮な国なら口の利き方に気をつけないとイスラム国が湯川氏、後藤氏を殺害したようにウンギョンさんに危害加えるかも知れないんじゃ?」と苦言呈したら「お前は北朝鮮の手先か、脅してるのか」というのは勘弁して欲しいですね(呆れ)。

 友人がカンボジアで体験したエピソードを紹介したい。
 1997年7月、当時第一首相だったラナリット*54と第二首相のフンセン*55の権力闘争が内戦に発展し、首都プノンペンで激しい市街戦が勃発した。
 夜になって、長期滞在していた友人が、日本人のたまり場になっていた食堂に行くと、常連が集まって、NHKのニュースを観ていた。
 いまプノンペンにいる日本人は80人だと報じている。これは大使館に正式に届け出ている人の数で、食堂にいた長期滞在者たちはその人数に入っていない。じゃあ、名簿を作って大使館に知らせようということになった。
 そこにいた十人ほどが、あのゲストハウスには誰それ、と知っている日本人を挙げていき、30人をリストアップした。
 日本大使館に電話して、「大使館が把握していない邦人の名簿を作った。ご承知おきいただきたいので、そちらに届けたい」というと、電話口の日本人職員は、こともなげに、「ああ、では門番に預けておいてくれますか」と答えた。
 それを聞いたY新聞*56の記者が激怒して大使館に抗議、しぶしぶ日本人職員が受けとるこことになった。
 その夜には、すでに欧米諸国の大使館員は、プノンペン市内のホテルやゲストハウスを片っ端から回って、自国民がいないかをチェックしていた。同様の行動を日本大使館が始めるのは、2日後だったという。
 安倍首相は、「人命第一」というが、これが日本大使館の邦人保護の一端である。

 確かに高世が紹介する日本大使館の態度は能天気ですがただこれ、「安倍のIS対応」とは直接関係ないように思います。まあ「こんだけ能天気状態が今も続いてればIS問題でも外務省を通じて安倍政権に影響したかも」てのはありますが基本的に安倍の問題でしょう。ISに人質が取られてる状況でああいう演説は普通しないと思います。

*1:高世は早大出身。

*2:著書『ヤマト嫌い:沖縄言論人・池宮城秀意の反骨』(1995年、講談社)、『最後の学徒兵:BC級死刑囚・田口泰正の悲劇』(1996年、講談社文庫)、『「安保」が人をひき殺す:日米地位協定、沖縄からの告発』(1996年、高文研)、『米軍政下の沖縄:アメリカ世(ゆー)の記憶』(2010年、高文研)など

*3:岸内閣郵政相、自民党政務調査会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*4:台湾勝訴判決が覆ったという意味では「台湾敗訴、中国勝訴」だが「最高裁が最終判決を出さず差し戻した」と言う意味ではどちらの勝訴でもない。

*5:岸内閣農林相、自民党政務調査会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*6:著書『皇民化政策から指紋押捺まで:在日朝鮮人の「昭和史」』(1989年、岩波ブックレット) 、『半難民の位置から:戦後責任論争と在日朝鮮人』(2002年、影書房)、『秤にかけてはならない:日朝問題を考える座標軸』(2003年、影書房)、『ディアスポラ紀行:追放された者のまなざし』(2005年、岩波新書)、『在日朝鮮人ってどんなひと?』(2012年、平凡社)など

*7:批判派の全てが「売国奴」などと乱暴なことを言ってるわけでもないでしょうに全く高世のネガキャンは酷いもんです。いや「売国奴」呼ばわりしてる人間もそれなりの理由があってそうしてるわけでそれをまともに分析しようともしないなんて高世は最悪です。

*8:竹島(独島)については韓国は「民族固有の領土を日本の侵略で奪われた」としているわけですがそれはひとまずおきます。

*9:政権与党は軍部系です。

*10:とはいえ「国会議席の25%は軍部」「家族に外国人がいる者は大統領になれないという制度にしてスーチーの大統領就任を事実上否定」とか極めて問題の多い民政移行ですが。

*11:ただ小生、能力的には残念ながら村木や有馬係長ですが(自嘲)。

*12:小林節氏の立場も高世と同じでしょう。彼はもともとは改憲派です。ただ「無茶苦茶な解釈改憲」で「米軍の戦争(イラク戦争のような国際的批判の強いモノも含む)に協力する路線」にはさすがの彼も賛同できないと言う事です。id:Mukkeさんなんかもどうやら、「高世、小林節スタンス」らしい。

*13:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*14:細川内閣官房長官、村山内閣蔵相を歴任

*15:わかんない若者も最近では多いでしょうけど。まあ、本読めば、あるいは当時の大人に話を聞けば当時の政治状況は若者にもわかるでしょうが「知識で分かるのと感覚で分かるのと違う」し、まあ、そこまで当時の政治に興味のある若者も少ないでしょう

*16:竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣副総理・外相を経て首相

*17:新進党(小沢・羽田グループ)、日本新党(細川グループ)、民社党自由改革連合自民党を離党した海部俊樹グループ)、公明党の一部

*18:ただし一方で公明党には自公政権につながる動きもあったわけです。これは「真田家が真田信之関ヶ原合戦徳川家康の東軍支持)と真田信繁石田三成の西軍支持)に別れて御家安泰を謀った」ような二股戦略でしょう

*19:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相を経て首相

*20:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相などを経て現在、自民党総務会長

*21:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を経て首相

*22:代表世話人の一人は志位共産党委員長ですので共産党に近い団体であることは説明するまでもないでしょう。

*23:降伏した盟友・近藤勇が処刑されたというのもあるでしょうが。

*24:商法学者で著書に『商法研究(全2巻)』(1929年、岩波書店)、『貸借対照表法の論理』(1944年、有斐閣)、『会社法概論』(1953年、岩波書店)など。吉田内閣で文相。なお、ウィキペ「田中耕太郎」によればその後田中はICJ判事を務めているがこれは「日米両国政府からの田中への論功行賞の一つだった」のではないかと見られる。

*25:批判するのなら高世は「改悪」と書くか、改正にカギ括弧をつけるか、「改定」「変更」など客観表現にしてほしいところです。

*26:個人ブログ(http://blog.goo.ne.jp/kimkimlr)。著書『平等なき平等条項論:憲法14条1項とequal protection条項』(2008年、東京大学出版会、2008年)、『憲法の急所:権利論を組み立てる』(2011年、羽鳥書店)、『憲法の創造力』(2013年、NHK出版新書)、『テレビが伝えない憲法の話』(2014年、PHP新書)など

*27:著書『物理の超発想:天才たちの頭をのぞく』(1996年、講談社)、『コスモス・オデッセイ:酸素原子が語る宇宙の物語』(2003年、紀伊國屋書店)、『物理学者はマルがお好き』(2004年、ハヤカワ文庫・NF)、『超ひも理論を疑う:「見えない次元」はどこまで物理学か?』(2008年、早川書房)など

*28:著書『これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学』(2010年、早川書房)、『完全な人間を目指さなくてもよい理由:遺伝子操作とエンハンスメントの倫理』(2010年、ナカニシヤ出版)、『民主政の不満:公共哲学を求めるアメリカ〈上〉〈下〉』(2011年、勁草書房)、『公共哲学:政治における道徳を考える』(2011年、筑摩書房)、『それをお金で買いますか:市場主義の限界』(2012年、早川書房

*29:宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党政務調査会長(橋本総裁時代)、幹事長、副総裁(小泉総裁時代)など歴任

*30:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*31:小泉内閣国交相自民党政務調査会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相などを歴任

*32:何故かとは書きましたが触れない理由は何となくわかります。巣くう会への遠慮でしょう。

*33:安倍批判派ではあっても山崎氏は決して「護憲派」ではありません。

*34:著書『外国人の参政権』(2010年、世界思想社)など

*35:著書『日本国憲法を考える』(1999年、文春新書)、『日本国憲法はこうして生まれた』(2000年、中公文庫)、『憲法改正の論点』(2013年、文春新書)、『いちばんよくわかる!憲法第9条』(2015、海竜社)など

*36:著書『憲法の常識・常識の憲法』(2005年、文春新書)、『日本人なら知っておきたい靖國問題』(共著、2007年、青林堂)、『外国人の参政権問題Q&A:地方選挙権付与も憲法違反』(2010年、明成社)、『「女性宮家創設」ここが問題の本質だ!』(共著、2012年、明成社)など。お断りしておきますが「最高裁判決は外国人地方参政権を容認している」と言うのが通説で「違憲だ」などという百地の見解は極めて異常です。

*37:著書『明治憲法の思想:日本の国柄とは何か』(2002年、PHP新書)、『日本国憲法とは何か』(2003年、PHP新書)、『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)、『憲法改正がなぜ必要か:「革命」を続ける日本国憲法の正体』(2013年、PHPパブリッシング)など

*38:著書『白熱講義!日本国憲法改正』(2013年、ベスト新書)、『白熱講義!集団的自衛権』(2014年、ベスト新書)、『タカ派改憲論者はなぜ自説を変えたのか:護憲的改憲論という立場』(2015年、皓星社)など

*39:『白書原案では「IT関連製品、炭素繊維、産業用ロボットなどは需要拡大が見込まれる」と指摘している。』と言う記事からは「IT関連製品、炭素繊維、産業用ロボット=成長産業」と言う憶測はできますが憶測は憶測に過ぎません。

*40:著書『憲法と平和を問いなおす』(2004年、ちくま新書)、『憲法とは何か』(2006年、岩波新書)など

*41:もちろんこういう事件の常ですが殺害されたのは「共産主義者とレッテルを貼られた人々」であり、共産党員限定ではありません。「共産党なら殺していい」となれば「この際共産党でなくても、俺にとって都合の悪い奴は後腐れなく殺しちまえ」となるのは当然の話です。

*42:デビもあの事件がなければ日本でタレント活動する必要もなかったわけです。

*43:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領。

*44:ロシア以外の旧ソ連国家も事情はあまり変わらないでしょう

*45:東条、小磯内閣外相。A級戦犯として禁固7年の判決を受ける。服役中に恩赦による仮釈放を受ける。仮釈放後は政界に復帰、改進党総裁、日本民主党(総裁・鳩山一郎)副総裁、鳩山内閣外相を歴任

*46:近衛、東条内閣蔵相。A級戦犯として無期禁固刑の判決を受けるがいわゆる逆コースに寄って釈放される。釈放後は政界に復帰、池田内閣法相、自民党政務調査会長(池田総裁時代)など歴任

*47:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相など歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相。A級戦犯容疑者の一人。

*48:著書『カフカスの小さな国:チェチェン独立運動始末』(1997年、小学館)、『プーチン政権の闇:チェチェン戦争/独裁/要人暗殺』(2007年、高文研)、『ブラック大学・早稲田』(2014年、同時代社)など

*49:非公開を前提に入手した情報である、個人情報の侵害になる、外交安保上の重大な秘密に当たるなどがあったかと思います

*50:少なくとも政権終了後はポスト安倍政権は「安倍の嘘」を嘘だと世間に認めざるを得ないことになると思いますが「今が良ければそれでいい」のが安倍政権なんでしょう。長期的視野なんかないと。

*51:そんなことはないでしょうが

*52:エジプトの首都

*53:ただし高世がエントリ(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150523)で指摘するとおりこれ以前に把握していた疑いがある。

*54:シアヌーク国王の息子。当時、フンシンペック党を率い、第一党に躍進。第一首相に就任したがフンセンとの権力闘争に敗れ亡命に追い込まれる。現在は帰国し政治活動を再開しているがググった限りでは「ミニ野党」にとどまり、反政府派の主流とは言えないようだ。

*55:第二首相(1993〜1998年)を経て、1998年から現在まで17年の長期政権を維持している。なお、ヘン・サムリン政権時代の首相(1985〜1993年)も含めれば「30年間」も権力中枢にフンセンはいる(62才とまだ比較的若いが)。ポストフンセンがどうなるかはカンボジアの重大問題だろう。もちろんこうしたフンセンの長期政権には国内外の批判も強い。たとえばヒューマンライツウオッチ『カンボジア:フン・セン首相 暴力と弾圧の30年』(http://www.hrw.org/ja/news/2015/01/13/30)参照

*56:素直に考えれば読売か?。でもそれだったらイニシャルトークの必要ないような気もするが。