今日の産経ニュース(4/5分)(追記・訂正あり)

■民主公認候補が安倍首相とのツーショット写真をビラに…民主党千葉県連が厳重注意
http://www.sankei.com/politics/news/150405/plt1504050017-n1.html
 この候補が何考えてるんだかさっぱり分かりませんね。まさか「安倍さんも私を支持してる」と言いたいわけではないでしょうが。


■【拉致再調査】蓮池薫さん講演「北朝鮮は拉致ごまかそうとしている」
http://www.sankei.com/affairs/news/150405/afr1504050020-n1.html
 北朝鮮批判をしたとは言えお兄さんの家族会除名を考えれば彼は家族会、救う会の路線を支持してるわけではないでしょう。

講演には、横田めぐみさん(50)=拉致当時(13)=の父、滋さん(82)と母、早紀江さん(79)も出席。終了後、2人は約20分にわたって蓮池さんと面会した。横田さんによると、蓮池さんからは「(めぐみさんが)帰ってくる*1までは倒れないでください」と体調を気遣う言葉があったという。

 どんな会話をしたのか気になるところです。「自他共に認める狭量な性格」の俺が蓮池弟氏の立場なら「兄貴を除名したのが許せない」と絶対に会いませんが、随分と寛大なことです。

【4/6追記】
 今日のTBSニュースを見ましたが、蓮池氏は「拉致の解決につながらないなどのやらずぼったくりにならない」「経済支援が核開発への流用などの弊害を産まない」との条件付でしたが「拉致解決には積極的にアメ(開城工業団地への日本企業参加など)を与えることが必要ではないか」と言っていたようです。
 まあ、俺もそう思いますね。


■【世論調査】都構想 拮抗一転、反対10ポイント上回る 上西議員問題の影響を指摘する声も 本紙世論調査
 http://www.sankei.com/west/news/150405/wst1504050065-n1.html
 産経的には「上西のせい」にしたいんでしょうが関係ないでしょう。まあ仮に「上西のせい」だとしてもあんな人を議員にした維新の自業自得ですが。

大阪市議選(12日投開票)で、どの政党・政治団体の候補に投票するかをたずねた質問では、維新が最多の28・9%だったが、前回から7・3ポイント減らした。続いて、自民党が4・4ポイント増の20・4%、共産党が1・3ポイント増の9・0%、公明党が0・6ポイント増の7・8%、民主党は前回と同じ3・6%だった。

 「未だに維新支持かよ」と思うとうんざりしますが、「7.3ポイント減」というのはかなり痛いでしょう。一方、その減った分が自民、共産、公明に回ってるわけで願望込みですが「長期的に見れば」橋下維新には衰退の道しかないでしょう。可能性としてありうるのは「スタンスが近い」自民か民主への「維新議員逃走」による維新崩壊でしょう。
 しかし「大阪が特殊」なのかもしれませんが「政令市の市議選」で最大野党の民主が自民どころか、共産、公明にすら差をつけられてていいんでしょうか。


■【世論調査大阪都構想 反対47・5%で賛成36・7%を大きく上回る 本紙世論調査
http://www.sankei.com/west/news/150405/wst1504050045-n1.html
 当初僅差だったのが「反対が約11ポイント上回ってる」のはアンチ橋下の俺としては嬉しい限りです。住民投票で敗北すれば橋下の政治力もがんがん落ちていくでしょう。これに油断せず、反対派は攻勢を強めて欲しいもんです。
 また、まずは大阪の統一地方選で「橋下維新と公明*2を少しでも減らしたい」「反橋下派を少しでも増やしたい(共産がモアベター。個人的には共産の次に民主、民主の次に自民を信頼。自民はぶっちゃけ怪しいが都構想には一応反対の立場なので)」ところです。

賛成する理由は「二重行政が解消されるから」が45・1%とトップで、「思い切った改革が必要だから」(27・5%)「大阪の経済成長につながるから」(10・7%)が続いた。

 賛成派の賛成理由も実にいい加減と言うべきでしょう。「二重行政って何?」「何で解消しないといけないの?」「北海道、神奈川、埼玉、京都とか政令市のある道府県は全部、二重行政なの?。それとも大阪だけそうなの?」「解消する方法って都構想しかないの?」と聞かれても多分彼らには答えられないんじゃないか。「橋下さんが、橋下シンパマスコミがそういってるから」レベルではないか。
 「思い切った改革が必要だから」にいたっては「だから何でその改革が都構想なの?」と聞きたくなります。
 「経済成長」は「二重行政解消」「思い切った改革」に比べれば「まともそうにも見えます」がよく考えると意味不明です。景気を良くするには「景気対策」が必要ですがなぜそこで「都構想」なのか?

反対の理由は「メリットが分からないから」が41・0%と最も多く、続いて「住民サービスが良くならないから」(13・8%)、「行政の無駄減らしにつながらないから」(10・4%)となった。

 反対派がまるっきり「都構想に魅力を感じてないこと」がわかります。

都構想についての橋下氏の説明は「十分ではない」が74・9%(前回70・1%)、「十分」は17・4%(同22・8%)で、依然として有権者は説明が不足しているとみている。

 「不十分74.9%」なのに「賛成派が36.7%」もいることはわけがわかりませんが、賛成派すら説明が十分だと思ってないことはアンチ橋下にとっては嬉しい話でしょう。反対派の説明によってさらに反対派の%が増える可能性があるからです。実際前回調査僅差だったのが今や反対派の数字は「約10ポイント上回ってる」わけです。

投票に「必ず行く」と答えたのは68・6%で、「たぶん行く」の22・7%と合わせて9割を超えた。

 「必ず行くと答えた人間」が極端に「賛成派に偏ってて」実際そのような投票結果にならない限り、橋下の敗北はほぼ確定と言っていいでしょう。ただし油断は禁物で「反対派の%を増やす」とともに、「反対派が確実に投票に行く」ようさらに宣伝を強めるべきでしょう。

橋下氏を「支持する」とした人は45・1%(前回52・4%)で、「支持しない」の43・5%(同39・6%)をわずかに上回った。

 橋下の支持率が未だに45%で不支持より上とか泣けてきますが、一方でこの数字、ある意味で嬉しいニュースです。
 「前回調査に比べ橋下支持が減り、橋下不支持が増え」、支持と不支持の差も「前回調査の12.8ポイント」から今回は「1.6ポイント」と大幅に差が縮小しています。


■【お金は知っている】韓国がはしゃぐ「北」への投資 日米との対立ますます鮮明に
http://www.sankei.com/premium/news/150405/prm1504050021-n1.html
 産経らしい反中国、反韓国、反北朝鮮の駄記事です。

韓国が1年間にわたる中国との折衝の結果、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を決めた。韓国メディアは「韓国企業がアジア地域のインフラ開発事業に参加する機会が大きく開かれた」(中央日報電子版3月30日付)と大はしゃぎである。つまり韓国は実利を優先したのだが、彼らにとって真っ先に考える実利先は北朝鮮である。

 やれやれですね。前も産経は「AIIBで北朝鮮が低利融資を受け左うちわになる」「だから日本はAIIBに参加できない、すべきでない」みたいなバカ抜かしてて俺は呆れましたが「北朝鮮が有利になる」て言えば何でも正当化出来るて勘違いしてるんですかね。
 韓国がAIIBに参加した理由は「中国ともめるより中国と仲良くやった方がカネが儲かる」てことですよね。でその中には「北朝鮮投資も入ってる」のかもしれませんが「北朝鮮投資オンリー」のわけもない。「アジア地域のインフラ開発事業」には当然「東南アジア(ASEAN諸国)」「南アジア」「中東(西アジア)」などいろんなところが含まれてるでしょう。東南アジア、南アジア、中東でAIIBに参加表明してる国は「支援して欲しい」んでしょうし、「ヨーロッパで参加表明している国(英仏独伊など)」は「アジアのインフラ開発事業に参加する機会」を韓国同様増やしたいんでしょう。
 つうか「英仏独伊」、「ブラジル、ロシア、インド(以上、いわゆるBRICS)」、オーストラリア、ニュージーランド、台湾など世界中の主要経済大国が入ろうとしてるものに「韓国も入りたいと思う」のは当然の話でしょうに。「入りたくない」なんて公言してるのは日米ぐらいのもんでしょうに。
 これで「米国や日本が方針転換して参加表明」なんかしたら産経の面子は丸つぶれですが仮にそうなったらどう言い訳するんですかね。

 韓国側は「ソウルにAIIB本部設置という条件を提示した」(中央日報電子版14年7月14日付)という。

 まあこれが事実かどうか知りませんが事実として韓国の主張は「本気で置いて欲しい」というよりは「中国の好き勝手にできる組織だという非難にきちんと対応して欲しい」「本部を中国以外に置くのも一つの案ではないか」てことでしょうね。


参考

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150402/k10010035921000.html
NHK『AIIB参加申請 51の国と地域に』
 中国が設立を提唱するAIIB(アジアインフラ投資銀行)について、ポルトガルイスラエルが3月31日に参加を申請し、これで参加の意向を表明して申請をした国と地域の数は合わせて51となりました。
(中略)
 これまでに東南アジア*3や中東のほか、イギリスをはじめヨーロッパの先進各国*4や、新興国のロシアとブラジル、アジア太平洋地域でアメリカの同盟国の韓国とオーストラリアなどが参加の申請を済ませました。

 なお、ウィキペディアアジアインフラ投資銀行」は「2015年4月15日現在のデータ*5」として以下の56の国を参加表明したところとして挙げています。今後更新されると思いますが紹介しておきます。

モンゴル、フィリピン、ベトナムラオスカンボジア、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポールブルネイインドネシアバングラデシュ、インド、ネパール、スリランカモルディブパキスタンタジキスタンウズベキスタンカザフスタンキルギスオマーンカタールクウェートアラブ首長国連邦UAE)、サウジアラビアイスラエル、イラン、トルコ、ヨルダン、ニュージーランド大韓民国(韓国)、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、スイス、オーストリア、ロシア、ブラジル、オランダ、グルジアデンマーク、エジプト、ポルトガル、スペイン、フィンランドノルウェー、マルタ、アイスランドポーランドスウェーデンアゼルバイジャン南アフリカ

【追記】
■河信基の深読み『アジアインフラ投資銀行に韓国加盟か(上) 』から一部引用

http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/46198865.html
 中国が年内設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)への韓国への対応が注目されているが、今月末までに参加表明する可能性が極めて高い。
3月内の参加表明がAIIBの運営に特別な権限を有する創設メンバーに名を列ねる条件であり、どうせ参加するなら創設メンバーに加わる方が国益に合致すると判断するであろう。
 朴槿恵大統領の今月1日〜9日までのクエート、サウジアラビアアラブ首長国連邦カタール4ヵ国歴訪も、加盟を踏まえた外交活動であったと見られる。
「第2の中東ブームを起こして経済成長に弾みを付ける」と述べているのは、AIIB設立後に予想されるインフラ建設特需を先取りする思惑があったと読める。アラブ首長国連邦以外の3ヵ国*6オイルマネーが豊かで、AIIBにもすでに参加を表明しており、韓国の提携先として申し分ない。

 産経の「北朝鮮進出」より河氏の「中東進出」のほうが説得力があるように俺個人は思います。

*1:素直に考えれば「蓮池弟氏が生存説を支持した」ことになるわけですが、横田父の発言なので割り引く必要があるでしょう。

*2:住民投票をやる羽目になったのは公明が橋下に寝返ったため、公明を橋下の同類と見なし俺は公明議席減を希望します

*3:ASEAN加盟国全て(インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポールブルネイベトナムミャンマーラオスカンボジア)が参加申請した

*4:フランス、ドイツ、イタリアなど

*5:当初は3月31日現在データだったのを書き直しました。

*6:河氏がこの文章を書いた時点ではアラブ首長国連邦UAE)は参加表明していませんでしたが、後に参加表明しました。