■【国際政治経済学入門】韓国のAIIB参加、カギは「北」だった…暗闘、駆け引きで浮かぶ中国の深謀遠慮
http://www.sankei.com/premium/news/150411/prm1504110022-n1.html
前も産経が似たり寄ったりの寝言を言ってたので突っ込みましたが産経のあほさには絶句ですね。「素人なので知りませんが」韓国はもしかしたらAIIBを活用した「北朝鮮投資」を考えてるのかも知れない。
でも韓国のAIIB参加表明決定において、そんなことよりももっと大きいのは「英仏独伊、ASEAN諸国、ロシア、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の経済大国が参加表明するものに参加しなかったら経済的に痛いんじゃないか」「しかも中国は韓国の近隣諸国だし、中国と韓国の貿易額も相当のもんだし中国ともめたくない」という不安ですよねえ。日本だって福田元総理なんかは「入った方がいいんじゃないか」といってるし、財界関係者の中にも「AIIBに入らない場合でもアジアのインフラ投資に弊害が出ないようにして欲しい*1」という発言が出てるわけです。
まあ、産経的には「相手を叩くとき有効なのは北朝鮮ネタ、北朝鮮さえ持ち出せばオールOK」て歪んだ考えがあるとしか思えませんね。
■中韓、観光協力強化で署名 人的往来1千万人突破
http://www.sankei.com/world/news/150411/wor1504110047-n1.html
我が日本も「韓国を見習って」中国相手にこういう友好関係を作りたいところですが「安倍じゃなあ」という辺りがまさに悲劇。
■中国語を話せる人材ヤーイ、爆買いで百貨店など人手不足
http://www.sankei.com/west/news/150411/wst1504110062-n1.html
中国人観光客の「爆買い」に沸く国内のブランドショップや百貨店などで、中国語を話せる人材が不足している。必要に迫られた従業員は語学学校に向かい、企業は中国人を採用するため合同面接会に参加するなど躍起。
(中略)
(注:中国人観光客相手に)接客や商品説明をきちんとできる人材となると簡単には見つからない。下着メーカーのワコールでは、中国人を採用し昨年10月と今年4月にアウトレットモール内の3店舗に配置したが、販売員としての教育はこれからだ。同社の広報担当者は「試着対応などで専門知識も必要。即戦力の確保は難しい」と話す。
こうした中、高島屋大阪店(大阪市)や全国でアウトレットモールを運営する三井不動産は、それぞれ外部から講師を招いて中国語の社内講習会を開催し、万全を期すためタブレット端末による遠隔通訳サービスも採用した。
中、韓、英3カ国語の通訳をテレビ電話システムで呼び出し、案内カウンターや売り場での応対に使っている。
タブレット端末による遠隔通訳サービスを展開するNTTマーケティングアクト(大阪市)は「顔が見える安心感がある」とアピール。同社によると、通訳の人件費は1日当たり1万6千円から3万円程度だが、遠隔通訳は月1万円から。
昨年夏以降、問い合わせが急増し、契約先もホテルや商業施設から鉄道会社まで拡大した。新規参入事業者も増えているといい、「爆買い」の経済効果は広がりをみせている。
産経もたまにこういうまともな記事が載ります。産経の一部ウヨ記者(例:阿比留)がどんなに中国を敵視してもこうした「中国ビジネスの重要性」という事実は何ら変わりません(苦笑)。
なお、産経記事が紹介する「大阪労働局調査」の「大阪府内外国人労働者内訳*2」も面白いですね。
「コリアンタウンがあるし、韓国が一番多いのかな?」と思いきや韓国は3位(6.6%)。
1位が中国*3の47.0%でまさに圧倒的。2位がベトナムの10.8%。4位がフィリピン(6.4%)、5位がブラジル(6.0%)、6位がペルー(1.6%)だそうです。ブラジルやペルーはやはり日系の出稼ぎが多いんでしょうか?
■【書評倶楽部】「HONZ」代表・成毛眞 『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』鈴置高史著 資料示して事実を偏りなく
http://www.sankei.com/life/news/150411/lif1504110011-n1.html
まあ、ばかばかしいですね。「三面楚歌」なんつうのは鈴置氏らバカウヨが勝手に言ってるだけです。
要するに「三面(米国、中国、日本)」と韓国の国益は必ずしも一致せず意見対立もあるって事を「三面楚歌」と鈴置氏が強弁してるだけです。もちろん三面は「韓国封じ込めで同盟を組んでるわけでも何でもない」。そして「歴史認識」と言う意味では「日本(つうか安倍政権)」のほうが「四面楚歌で孤立」してるわけです。安倍が目指してる「戦前美化」なんて歴代自民党政権ですら、建前では否定してきたことですからね。
こんな代物に共感してるらしい成毛某の馬鹿さにも心底呆れます。
■【編集日誌】「インフラ銀」とは何なのか
http://www.sankei.com/column/news/150411/clm1504110004-n1.html
AIIBについて「いったい何?」と感じている読者は多いかもしれません。
そんな疑問に答えようと企画したのが連載「竜の野望 中国・インフラ投銀設立」です。
日本は米国とともに踏みとどまり、熟慮しています。駆け込み乗車は危険だったのか、今からでも乗り込むべきなのか。見極める材料を提供できればと思います。
「どうせ、AIIB反対論しか書かないくせによく言う」とは思いますが楽しみに待つことにしましょう。経済音痴の俺でも突っ込めそうだったら突っ込む予定です。