■北海道教育大学長に蛇穴氏
http://www.sankei.com/life/news/150601/lif1506010043-n1.html
「へびあな?」「じゃけつ?」と首をかしげたくなる珍名ですが大学サイトに寄れば「じゃあな」だそうです。ちょっとこれは読めないですよねえ。産経も何でルビ振らないのか。
■【朝鮮半島ウオッチ】日朝交渉は最終ラウンド、金正恩氏が狙った日本資金 「遺骨ビジネス」は風前の灯火?
http://www.sankei.com/premium/news/150601/prm1506010005-n1.html
いつもの「北朝鮮は追い詰められてるんだ」です。それ以前に「高齢化する拉致被害者家族」のほうが追い詰められてるんですけどね。
残留邦人の遺骨回収についてもいつも通り「遺骨ビジネス」と誹謗です。もちろん「とてつもないバカ高い金を北朝鮮から要求されても困ります」が、遺骨回収でそれなりの金を払うことの何が問題なのか。
「遺骨回収より北朝鮮にカネが渡らないことの方がそんなに大事か」と腹立たしくなります。
総連サイドからは「総連いじめをしても拉致被害者は帰ってこない、ということが安倍政権にはまだわからないのか」との負け惜しみの声も聞こえてくる。
負け惜しみじゃなくて事実でしょうよ。
関係者によると、総連側は「総連本部への家宅捜索の有無」と「許宗萬議長への捜査」を警戒して戦々恐々だという。
(中略)
(注:総連本部や許議長に)捜査が及べば、北朝鮮の猛反発は最高潮となって日朝関係は当面、断絶するだろう。
でその「総連本部がさ入れや許議長の逮捕など→北朝鮮の反発による交渉中断」を切に願ってるのが産経の訳です。
北朝鮮当局が警戒しているのは、再制裁で日本が視野に入れている「人的往来禁止」なのだという。
「北朝鮮の核開発、ミサイル開発を支える技術は日本から入っている。中心は総連傘下の在日本朝鮮人科学技術協会(科協)だ。部品なども科協が第3国経由で入手し北朝鮮に運ぶ。日朝協議の結果で日本が人的往来を禁止すれば科協ルートが潰れる」(日朝関係者)というのだ。
「本当かよ?」ですよねえ。少なくとも「制裁が開始された時点」で「科学協会ルート」なんてもんは仮にそれ以前はあったとしても「店じまい」したんじゃないですかね。いつ「制裁強化」があるかわからないんですから。
大体「科学協会ルート」とやらを潰したいなら「まずは科学協会関係者の訪朝に規制を加えればいい」話であって産経や巣くう会が主張する「在日朝鮮人は全員禁止」と言うのは話が飛躍しすぎています。まあ、「科学協会限定」でも「法的正当性の問題」「北朝鮮の反発による交渉挫折の危険性」を考えれば俺は否定派ですが。
北朝鮮は、当初から「遺骨と墓地」で日本資金の獲得を狙っていた。北朝鮮に残る引き揚げ者などの日本人遺骨は約2万柱。北朝鮮がもくろんだ資金は1柱100万−200万円で200億〜400億円
アンチ北朝鮮産経の記事ですので、「1柱100万−200万円で、2万柱だから200億〜400億円」が本当かどうかは分かりません。ただ俺が残留邦人遺族なら「遺骨が回収できるなら100万くらいならなんとか我慢して払ってもいいかも」とは思うでしょうね。まあ、もっと安く済むならその方がいいんですが。少なくとも「1円たりとも払いたくない」てことはない。
■【野口裕之の軍事情勢】「自衛官のリスク」を仮想する政治の偽善
http://www.sankei.com/politics/news/150601/plt1506010007-n1.html
「自衛官のリスク」を議論するのは当たり前の話です。その結果「リスクは高くならない(そんなことはないでしょうが)」「リスクは高くなるが国益上仕方がない」とか結論が出るわけです。
自分らにとって都合が悪いからって「リスクを議論するな」て無茶苦茶ですよね。
しかも「お前ら、安保法制反対派、批判派は自衛官をダシに使ってるだけじゃねえか」だそうです。
「拉致被害者を北朝鮮叩きのダシに使ってる産経」にそんな事言われたくないですが、仮に「ダシに使ってる」んだとしてそれがなんなのか。巣くう会や産経の「ダシ(自衛隊の北朝鮮投入、経済制裁)」は「拉致解決に反するダシ」でしょうが、安保法制反対派、批判派のダシは「自衛官の命をどう考えるのか」と言う重要な問題です。
「安保法制で自衛官の命はよりいっそう危険にさらされるのか」「仮にさらされるとしても国益上仕方がないのか」というのは議論すべき重要な問題でしょう。
■【サイパン戦跡】「戦前も戦後も日本が開発した」 感謝を忘れないチャモロ人
http://www.sankei.com/life/news/150601/lif1506010001-n1.html
戦後のサイパン観光開発はともかく戦前は「日本の植民地(一応、国際連盟の委任統治領だが)」ですからねえ。「チャモロ人が感謝してて嬉しい」で済む話じゃないでしょう。
「当時の現地人は委託統治に不満だったと思います。階級制度がありましたから」。戦跡巡りのガイドを務めるバルシーナス米子さんが話す。夫はミクロネシアの先住民であるチャモロ人。夫の父親から1920年に始まった日本の委任統治領だった頃の話をよく聞かされるそうだ。
「第1国民が日本人、第2国民が沖縄からの移住者、第3国民が現地のチャモロ人やカロリン人、第4国民が朝鮮人だった」と米子さん。
米子さんの話が事実なら、日本のサイパン統治は「手放しで褒められるような話」ではないでしょう。
■「君が代訴訟」都が控訴 再雇用拒否への賠償不服
http://www.sankei.com/politics/news/150601/plt1506010021-n1.html
新銀行では脱石原した舛添ですが君が代問題では石原路線を引き継ぐようです。
■【主張】新銀行東京 将来に資する統合を図れ
http://www.sankei.com/column/news/150601/clm1506010002-n1.html
舛添知事が統合に乗り気*1で、「石原都政与党で新銀行にも賛成した」自公も反対しない*2(もちろん共産など新銀行反対派が統合に反対するわけもない)という状況で産経が反対するわけもないのですが、「なんだかなあ」ですよね。
「都で独自の銀行を作ることに意義がある(石原都知事)」という過去の都の主張が公式に否定されたわけですから。
しかも
1)撤退するのはもちろん以前から共産など新銀行批判派が批判するように乱脈融資で経営がぼろぼろだから(こんなことは石原知事時代から言われていたことです)
2)統合においては「都が統合後銀行の一部株式を保有する」などといったことはなく全面撤退の予定
ですからね。
石原と一緒になって新銀行を正当化してきた産経ならわびの言葉があっていい。
しかしわびの言葉ゼロで
新銀行東京は、ずさんな融資で経営難に陥り再建中である。もはや官業の銀行として存続させる意義は乏しく、都が手を引くのは当然の流れといえよう。
ですからね。全く産経のデタラメブリにはいつもながら呆れます。
■【主張】原発のトイレ 解決は今の世代の責務だ
http://www.sankei.com/column/news/150601/clm1506010003-n1.html
「原発には核廃棄物最終処分場がない、まるでトイレのないマンションだ」という批判に対応しないと行けないという話です。ただそれって、もう1980年代から言われてることですからね。最近分かった事じゃない。
「地中に埋める」というのがメジャーな考えですが「もし地下水を汚染したらどうするんだ」ということでどこにもつくれないでいるわけです。
もう生まれてしまった核廃棄物は残念ながら「どこかで処分するしかない」わけですが、もう原発を稼働し続けて廃棄物を増やすのは現実的じゃないでしょう。