「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/21分:高世仁の巻、ほか)(追記・訂正あり)

■『父・伊藤律〜ある家族の「戦後」』出版さる
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160718
 以前、高世がhttp://d.hatena.ne.jp/takase22/20160607で紹介してた本が正式に刊行されたそうです。気が向いたら読むかも知れません。まあ最近はあまり本を読んでないし「共産支持者として」積極的に読みたいような本でもない*1ので読まないかも知れません。

【追記】
 この件についてはid:Bill_McCrearyさんエントリ『伊藤律について、ちょっと勉強してみようかなと考える』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/b12d01f7e4cbc1a409622efd1411d36c)を紹介しておきます。 

もう知る人も少なくなったが、戦後共産党の大幹部だった伊藤律は(中略)消息不明のまま時間が経ったが、1980年突然帰国して大ニュースになった。
 帰国直後、バラエティ番組で、ビートたけしが「キャンディーズのラン(伊藤蘭)の親父さんが中国から帰ってきたよな」とギャグを言ったのを覚えているが、そのくらいの騒ぎだった。

 今や「キャンディーズ」「ランちゃん(なお、他はスーちゃんこと田中好子、ミキちゃんこと藤村美樹)」といってもわからない人も多いでしょう。「伊藤蘭」についてはむしろ「水谷豊の奥さん」といった方が分かるかも知れない。
 が、それはさておき。当時の伊藤律なんてそんな「軽い扱い」しかされてなかったわけです。
 1980年代と言えば共産党自体が「中曽根*2長期政権(1982〜1987年)と社会党土井たか子*3(1986〜1991年まで党委員長)ブーム」で埋没しかけてた上、「ポルポト*4虐殺(1975〜1978年)」「ソ連のアフガン侵攻(1980年)」「天安門事件(1989年)」で共産主義イメージが悪いというおそらく党にとって最悪の時期の一つだったわけですが。そう言うこともあって共産党が注目されないから、伊藤も注目されない。
 なお、伊藤が帰って来れた理由の一つは「日中国交正常化」でしょう(もちろん他にも「文革の終了」とかいろいろあるでしょうが)。ここからは「拉致被害者帰国のためには日朝国交正常化が必要ではないか!」「拉致が解決しない限り国交正常化ができないという態度は間違いではないか!」という判断ができるのではないかと思います。そうは思いませんか、高世先生!。

 伊藤律「スパイ」説が世に知られるにあたって絶大な影響を与えたのは、松本清張の『日本の黒い霧』(文藝春秋)の「革命を売る男・伊藤律」だったが、渡部さんと淳さんらの申し入れを受けて、現在では、文藝春秋は、スパイ説を事実上否定する3ページ弱の「作品について」という断り書きをいれた改訂版を出している。

 高世の記事読めば分かりますが、渡部さんつうのが『偽りの烙印:伊藤律・スパイ説の崩壊』(1993年、五月書房)なる著書を書いた伊藤の友人、淳さんつうのが伊藤の息子で今回『父・伊藤律』を出版した方です。
 清張も既に故人だし、文春も「清張の著作権保持者(遺族?)」も「伊藤スパイ説」へのこだわりはないんでしょう。だから断り書きに応じたと。
 なお、この件についてはid:Bill_McCrearyさんエントリ『映画の字幕もいろいろ時代の変化に対応している』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/93e106446f6566981a634cb46dc7fd4d)コメント欄で小生も簡単にコメントしたことがあります。
 ちなみにこの渡部さんは、渡部富哉 - Wikipediaによれば

・1985年、『徳田球一*5全集』(全6巻)の編集事務局長となり、五月書房より刊行。
1984年、長谷川浩*6(元日本共産党政治局員)の葬儀の際に伊藤律と出会い、以後『徳田全集』編集に当たって協力を得るため伊藤と交友を持ち、書簡やインタビューで伊藤の証言を得た。1993年6月、『偽りの烙印:伊藤律・スパイ説の崩壊』(五月書房)を著し、定説化されていた伊藤律のスパイ説を批判した。1993年10月『伊藤律回想録:北京幽閉二七年』(文藝春秋社)を出版。1994年には有志とともに「伊藤律の名誉回復を求める会」を結成した。以後、ゾルゲ事件研究に携わる。「徳田球一記念の会」理事。
・著書『白鳥事件 偽りの冤罪』(2012年、同時代社)←以前、高世もhttp://d.hatena.ne.jp/takase22/20160607でネタにしてました。

つうんだからガチで故・宮本顕治*7時代から共産党執行部が嫌いなんでしょう。「共産執行部嫌い(ただしウヨではない)」でもなければ「徳田とコミで今は党内で否定的に評価されてる」「つうか若い党員だとそもそも名前を知らない」長谷川の葬儀には行かないと思います。
 つうか普通、長谷川と交遊がないからそもそも死去の連絡が来ない。また、交遊がないと何らかのルートで死去を知っても葬儀に行く理由がない。つうか「お前長谷川さんと関係ないだろ」といわれそうで行きづらい。
 共産支持者の俺としては、個人的にはこういう人と話が合いそうにない気がします。ケンカになりそう。

 淳さんとのご縁は、2013年12月に放送された《父はスパイではない!〜革命家・伊藤律の名誉回復》(テレメンタリー)を制作したこと

 このテレメンタリーテレビ朝日系列)は早朝or深夜*8放送*9ですし、この伊藤云々は当時話題になりませんでした。産経も「伊藤律ネタ」で共産攻撃なんかしない。今現在の伊藤律の世間的扱いなんてそんなもんです。

 律が1990年に亡くなったあとの1992年、野坂*10は「(ボーガス注:旧ソ連に秘密裏に内通していた)スパイ」だったとして日本共産党を除名された。野坂は「残念ながら事実なので処分を認めざるを得ない」と処分を受け入れた。
 伊藤律の冤罪が明らかになったいま、本物のスパイが、律に事実無根の「(ボーガス注:特高の)スパイ」の汚名を着せたことが判明したのだった。

 別に伊藤除名は野坂個人の個人的決定じゃないし,彼が伊藤除名を支持した理由も「ソ連との内通」とは関係ないんですけど。こういう物言いは違うと思います。伊藤のご遺族がこう言うのは人情として「許容範囲」だと思いますけど、客観的であるべき第三者の高世が調子あわせて馬鹿な事を言うなって話です。

伊藤淳さんら家族からの名誉回復の要求に共産党は応じていない。

 「スパイ説を撤回せよ」ならともかく除名は撤回する必要はないでしょう。除名理由は確かスパイ限定じゃないんで。個人的には「スパイ説は撤回してもいいんじゃね?」て気はしますがしがらみがあるんでしょうか。

いまだに払拭されない日本共産党全体主義的な体質も読み取れる一冊*11である。

 救う会と親密交際する「反共の高世」らしい結論ではあります。つうか、高世ちゃんさ、あんたが「伊藤律の党除名は不当だ」云々て叫ぶのなら、「自称拉致解決を願う人間・高世」として是非「蓮池透家族会除名は不当だ!」て叫んで欲しいんだけどね(苦笑)。実際どう見ても不当だし。
 そして蓮池透さんが書いた「いつまで経っても払拭されない家族会、救う会全体主義的な体質が読み取れる一冊」である『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)も是非今回の伊藤律本のように宣伝して欲しいですね。救う会、家族会に媚びるしか能のない「高世ちゃん」には「人として全く期待してないので」勿論皮肉、嫌みで言ってますけど(毒)。


都知事選は人気投票でいいのか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160714
 「事情がどうあれ」、当の宇都宮氏*12が出馬辞退したのに高世のように「宇都宮が良かった」といっても何ら建設的ではありません。「高世が小池*13・元防衛相や増田*14・元岩手県知事の当選を阻止したいのなら」高世がすべき事、それは五十嵐仁氏*15のように「鳥越陣営に対する宇都宮氏との政策協議の呼びかけ」でしょう。いや高世が「増田や小池の当選で構わない」というなら話は別ですが。
 大体、鳥越氏も「巣くう会とつるんで恥じない屑野郎の高世」に非難されたくはないでしょう。
 高世は鳥越氏に対し

選挙とはベストを選ぶのではなく、「よりまし」を選ぶのだということは理解しているつもりだ。それでも程度というものがある。

と抜かしてます*16が「程度というものがある」のは「救う会と高世の不適切なつきあい」「救う会と家族会の不適切なつきあい」の方でしょう。高世の「自分の愚かさを棚上げした」恥知らずぶりには腹が立ちます。
 「特定失踪者」という巣くう会一味の与太を黙認する高世や家族会の行為は「常軌を逸しており」論外、キチガイの沙汰です。
 人間どうすればここまで恥知らずのクズになれるのか、ぜひ高世及び「横田夫妻ら家族会の面子」には教えて欲しい。今日は久しぶりにid:takase22idコールを「自ブログにコメント欄を作ることがどーしてもできないらしい腰抜けで卑怯な、自称ジャーナリストの高世さん」に送っておきます。どうせ「腰抜けで卑怯な高世さん」は俺のidコールを「いつも通り」無視するだけだと思いますが。ああそういえば高世さん、あなたが常岡某らと無責任に放言してた「安田純平・救出話」は一体どうなったんですか?(毒)


■五十嵐仁先生の都知事選雑感

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-07-14
 (ボーガス注:宇都宮支持者として)宇都宮さんの登板を期待しつつ事態の推移を見守っていたわけです。
 ところが、ここに来て鳥越俊太郎さんの名前が急浮上します。他方で、(ボーガス注:蓮舫*17民進党代表代行、片山*18鳥取県知事、増田*19岩手県知事など候補の名前が挙がってもすぐに撤回される)野党による候補者選考の迷走にしびれを切らした宇都宮さんが立候補の意向を表明していました。
 私としては、(ボーガス注:私、五十嵐が出馬した)八王子市長選挙に応援に来ていただいた宇都宮さんには恩義があり、他方で野党共闘の枠組みを都知事選でも生かすべきだと言ってきた手前、鳥越さんを支持しないわけにはいきません。このまま宇都宮さんと鳥越さんが並び立つことになれば、義理(鳥越さん)と人情(宇都宮さん)の板挟みになるところでした。
 しかし、昨夜になってテレビの画面に「臨時ニュース」のテロップが流れました。宇都宮さんが立候補を取りやめたというではありませんか。
(中略)
 宇都宮さんとしては悔しかったにちがいありません。都政に対する見識や政策的な積み重ねについては自分の方が数段上だとの思いがあったとしても不思議ではありません。
 舛添さんだけでなく、これまで青島・石原・猪瀬*20などタレントや作家など知名度が高い有名人が都知事を務めてきました。そこにこそ、都政が都民に寄り添うことができなかった最大の原因があったのだと批判したかったことでしょう。
 鳥越さんも著名なジャーナリストであり、有名人として良く知られています。人気投票になってはいけないと批判してきたはずなのに、そのような人が野党共闘の候補者としてアッという間に浮上してきたことへの割り切れない思いもあったことでしょう。
 それらの全てを断ち切って辞退を決断したわけです。野党共闘の推進という大義のために、アベ政治を許さないという思いを実現するために、悔しさを飲み込んで撤退を決めたであろう宇都宮さんの苦渋の決断を無にしてはなりません。
 野党候補者として一本化された鳥越さんには、この宇都宮さんの英断を無にしないために何としても都知事に当選していただかなくてはなりません。
(中略)
 同時に、宇都宮さんが掲げていた都政刷新に向けての政策を全面的に引き継いでいただきたいものです。

 五十嵐先生に全く同感ですので引用しました。


■高世の類友「常岡浩介*21」に突っ込む

ドクターを失ったぼくは、たかしに入れるしかないのではという絶体絶命。

 ドクター中松が出ないから都知事選は上杉隆*22に入れると言い出すアホの常岡です。全くこのバカは政治を何だと思ってるのか。百歩譲って「政策評価ならまだしも」常岡は単にふざけてるだけですからね。

 鳥越俊太郎の強姦は、ぼくはメディアの情報を一切根拠にしていません。するわけないだろ。

 「あんたの言う、鳥越の強姦て何が根拠なの?。メディアの報道なの?」つう突っ込みに対する「この俺様がメディア情報を裏も取らずに鵜呑みになどするか!」とでも言いたいらしい常岡の「反論(?)」ツイッターです。
 なら「じゃあ何が根拠なの?」「あなたが被害者の被害証言を取って、その裏付け取材もすんでるの?」「だったらツイッターでつぶやいてないで、鳥越批判記者会見でも開いたら。あるいは週刊文春辺りでもお前の鳥越批判記事持ち込んだら?」つう話です。何でこう常岡という男はバカなのか。
 今のところ誰も「鳥越は強姦野郎だ」という常岡の放言を相手にしてないので鳥越陣営も「今のところ害はない」「むしろ常岡を訴えたらかえって逆効果になりかねない(鳥越誹謗の怪文書が出回りかねない)」「害が出た時点で常岡は訴えよう」つうことで「常岡は相手にしないで無視すること」に決めたようですが。常岡って何考えてるんですかね?。

西谷文和*23 ‏@saveiraq
・本日、安田さん*24拘束事件について、常岡浩介氏がデマを並べたて、(ボーガス注:私、西谷への)誹謗中傷を繰り返したことと、それを週刊新潮が記事にしたことについて、名誉毀損に当たるとして(ボーガス注:週刊新潮と常岡を?)大阪地裁に提訴しました。常岡氏に対しては「公開討論会」を申し入れたのですが、何の返事もないので、裁判するしかなかったのです。
・常岡氏は私に対して根拠のない悪罵を投げつけておきながら、私の質問には答えないという非常に不誠実な態度でした。裁判で事実を明らかにしていきたいと思います。
・安田さんの解放が一番大事ですが、ヌスラ側が示していた期限を過ぎてしまいました。同じ時期に拘束されていたスペインのジャーナリストたちはスペイン政府が交渉に入ったので解放されました。常岡氏は「俺なら解放できる」「しかし西谷が邪魔をした」と主張することで、政府の行動が遅れたとすれば常岡氏の無責任な言動こそ安田さんの解放を遅らせたことになります。そもそも「俺なら(ボーガス注:ヌスラとの交渉で安田を)解放できた」とする根拠、なぜ西谷が(ボーガス注:安田救出の)邪魔をしたことになるのか?など彼は全く答えません。極めて不誠実です。その上彼はラジオや雑誌で私の実名を挙げて「(ボーガス注:西谷は安田の)命を危険にしている」と発言。根拠も示さず言い放ったのです
・確かに私は2月にシリア人のK氏、5月に仲介人のT氏に会ってインタビューしています。「なぜ拘束したのか?」「解放の条件は?」と尋ねました。政府も「情報を集めてほしい」と言ってるし、これは他のマスコミも行っています。常岡氏による「(ボーガス注:西谷が)身代金交渉をした」というデマの責任を問う裁判になります。
・常岡氏に再度呼びかけます。私の公開質問状に答えてください。答えないのなら(ボーガス注:私、西谷の常岡批判を)認めたことになりますね。公開質問状は(ボーガス注:1ヶ月以上も前の)6月9日に出しています。こちらです。
http://www.nowiraq.com/blog/
・確認のために事実を述べておきます。安田さんより後に(ボーガス注:ヌスラ戦線に)拘束されたスペイン人が解放されたのは「政府が仲介人と交渉をしたから」です。常岡氏の「俺なら無償で(ボーガス注:安田を)解放できる」といった(ボーガス注:のに未だに解放できない)責任が問われます。「西谷が(ボーガス注:俺、常岡の安田救出の)邪魔をした」根拠も示さず、あちこちで言いふらすことで政府の足を止めたのなら、その責任も。

 西谷氏も久しぶりに「常岡のデマ叩き」を再開です。これに対し詭弁で逃げ続けることしかできないクズが常岡であり、そんなクズ・常岡を黙認している同類の一人がid:takase22こと高世仁という恥知らず野郎です。

常岡浩介
 アサド支持者*25はクーデターを祝っている

 中にはそう言うバカもいるのかも知れませんが、まともな人間ならトルコのクーデター(?)なんか祝わないでしょう。一日も早い「クーデターの失敗」と「事件の解明、及び関係者の処罰」を望むでしょう。
 もちろん「失われる人命」の問題もありますが「独裁政権打倒の民主化革命」ならまだしも「クーデター」では民主主義や人権、平和という意味で国内外に害悪を与える可能性が大きいからです。
 「アサド支持=トルコクーデター勢力支持」と印象操作したいらしい常岡の糞ぶりにはいつもながら絶句です。たとえば「アサド支持」のロシアやイランは「いくらトルコ・エルドアン政権がアサドに敵対的でも」クーデターなんぞ望んでないでしょう(クーデター派の黒幕にイランやロシアがいるなら話は別ですがそんなこともないでしょう)。クーデター派は恐らく親アサドではない*26し、またトルコ情勢の不安定化が何をもたらすか見えないからです。
 なお、「クーデターがだめ」なのは当然ですが、一方で「エルドアンの強権支配」の問題点も指摘しておくべきではあるでしょう。もちろんエルドアン批判が「クーデター擁護」になってはだめなのは当然ですが。

常岡浩介
 民進、鳥越氏擁立で最終調整 自民は分裂選挙 都知事選:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ7C6K15J7CUTIL062.html
 今こそ(ボーガス注:甘利*27前経済財政担当相の口利き疑惑、自民党宮崎議員(当時)の不倫、佐村河内問題や舛添スキャンダル、ショーンKの学歴詐称などを暴露した)文春砲炸裂してこいつの強姦前歴を暴露して欲しい。

 常岡が「強姦云々の証拠を出せない限り」、常岡の過去の著書、雑誌記事、メディア(テレビ、ラジオ)でのコメントといった全業績の「信憑性」が全て疑われても文句の言えない妄言でしょう。
 常岡も自称とは言え「ジャーナリスト」なら「文春砲」に期待せず自分で「鳥越氏のスキャンダル(常岡曰く強姦)」でも暴いたらどうなのか?。実際に「常岡の言う強姦」レベルの巨大スキャンダルがあれば野党*28もさすがに彼の支持は取り止めるでしょう。なにせ「強姦前歴*29」とまで常岡本人が自分で言ってるわけですから自称とはいえ「ジャーナリストを名乗る者」なら「本当なのか?」と問いただされて即座に「本当だ、この証拠を見ろ」と反論出来るようではないと。とはいえ、そんな能力が常岡にあるとはかけらも思ってませんが。
 つうか強姦云々って何が根拠なのか。「俺なんか小物だから、鳥越や支持者は訴えない」なんて思ったら大きな間違いです。都知事立候補を表明した人間に対するこうした主張は事実でなければ明らかに「名誉毀損公選法違反」といった違法行為に該当するでしょう。
 あまりふざけたこと抜かしてると、マジで「鳥越氏と支持者の、名誉毀損刑事告発砲や公選法違反刑事告発砲、民事賠償訴訟砲(常岡風に書いてみました)」が常岡に炸裂しかねません。まあ、阿比留のように「敗訴しても居直るバカ」がいますから、常岡が「民事、刑事で訴えられて」まともに反論出来ず、醜態さらしても、そしてそんな醜態さらした常岡を活用するメディアがあっても何ら驚きませんが。
 あげく、常岡は宇都宮氏については言及せずガン無視(仮に言及したとしてもどうせ悪口するだけでしょうが)。その上、冗談でしょうが「俺は都知事選ではドクター中松支持」というんだから常岡のバカさには呆れます。常岡とつきあえる人間(例:今後つきあいを辞めるかも知れないが過去に常岡と共著を出した高世仁)の気が知れません。
 つうかあまり常岡がバカ言ってるとさすがに「常岡と共著を出し、常岡を過去、優れたジャーナリストとして散々持ち上げた高世仁」も「常岡さんがあんな人だとは知らなかった」「私は共著を出した当時、IS認識について常岡氏を支持しただけでこんなデマは支持する気はない」として常岡を切って捨てるんじゃないか。
 だって事実でなければ「嘘つきの小物物書き・常岡」より誰だって「著名人・鳥越氏とその支持者」を選びますからね。テレビキャスターの鳥越氏をこんなデマで敵に回したら『事実ならまだしも、常岡と一緒にデマで鳥越を誹謗するとは高世、手前、どういうつもりだ!』と「テレビ局に恨まれて、仕事を減らされて」それこそ「テレビ局の下請け会社社長・高世」の首が絞まりかねません。
 「繰り返しますが」さすがに高世も今後は「常岡との関係をなかったことにする」んじゃないか。
 つうか「繰り返しますが」本気でこんな事を鳥越氏相手に常岡が言ってるのなら「鳥越氏のスキャンダルの証拠が出せない限り」キチガイの沙汰だし、故意にデマってるのなら病的な嘘つきです。 

常岡浩介
 カダフィ*30の仲良しで、在特会のオトモダチの小池ゆり子

 「在特との関係(たとえば日刊ゲンダイ記事http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185408参照)」はともかく「カダフィ」について言えばニュースキャスター時代にインタビューしただけの話です。小生は小池は大嫌いですがそんなことで「カダフィの仲良し」呼ばわりする気はありません。
 勿論そう言うときに小池がカダフィに悪口できるわけもない。つうか「カダフィ&小池」に限らず「インタビュー対象相手に悪口するインタビュアー」は普通いません(「批判派のあなたへの批判をどう思いますか」という質問はありえますが)。
 つうかそれが「カダフィの仲良し」ならISによる日本人拉致事件の時に「俺はISとパイプがあるから交渉に協力してもいい。俺はISを取材したことがあるから」と豪語*31した前科がある常岡は「ISの仲良し」なのか。本当に常岡って馬鹿な事しか言わないのな、と心底呆れます。

「若者が投票へゆけば野党に有利*32」なんてのはデマだし、リベラル(自称)がいかに自分に甘くて他者評価の厳しさから逃げている*33かを証明するだけ
■自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2016/news2/20160705-OYT1T50109.html?from=tw

 「アンチ自民」「自称リベラル」の小生がこの記事を読んだときに最初に思ったのは「強いがっかり感*34」と「これが事実ならば野党勢力はよりいっそう10代への働きかけをしないといけないな」ということですが最初に出てくるのが「リベラル*35」への悪口とは本当に常岡も変な男です。
 基本、常岡とは「病的な左翼嫌い」「右翼に親和的な男」なのでしょう。そうとでも理解しなければこの発言は理解できません。「左翼の端くれのつもり(少なくともアンチ右翼ではあるつもり)」の俺にとって常岡はおよそ評価できる人間ではありません。

常岡浩介がリツイート
黒井文太郎*36
‏@BUNKUROI
ISとかアサドとか、実績として大量殺人してる連中は罪人認定して排除が基本。
大量殺人犯に甘い顔を見せると更に大量殺人するだけ。

 黒井某もすごいですが、これにリツィートする常岡も正気じゃない。常岡は常日頃からアサド政権に悪口していますから黒井に同感なのでしょう。ISはひとまずおくとして「ロシアやイランが支援している国連加盟国家」シリア・アサド政権*37打倒なんて可能なわけないでしょう。まあ可能だとしても「フセイン政権転覆後のイラクの惨状」を考えればやるべきかどうかも疑問ですが。
 黒井や常岡には「ロシアやイランがシリアを支援してることはあなた方的にはどう理解されるんですか?*38」「つうことはあなたは独裁国家は全て軍事力を使ってでも排除すべきだと思ってるんですか?。それが可能だと思ってるんですか?」「ブッシュのイラク戦争フセイン政権転覆)も支持するんですか?」「それとも排除すべき独裁国家はシリア限定ですか?」「まさかシリア以外には反政府派を虐殺している独裁国家はないとは言い出さないでしょうね?」と聞きたくなります。
 恐らくそうやって問い詰めれば常岡も黒井もぐだぐだになるでしょうが(これは北朝鮮打倒論を唱える救う会なども同じでしょう)。常岡や黒井、救う会が根拠レスで「とにかくアサド打倒(北朝鮮打倒)は正義だ」「お前はアサド(金正恩)の手先か」と罵倒に走ることが期待できます。


■高世の類友有田芳生*39」に突っ込む

有田芳生 ‏@aritayoshifu
 (ボーガス注:立候補の)届出順では鳥越さんが先ですから、(ボーガス注:『小池氏と鳥越氏が接戦、増田氏が追う展開』と、先に小池氏の名前を書く共同通信世論調査では僅差だとしても)小池先行なのでしょう。でも共同通信の調査は、あえていえば(ボーガス注:小池先行という書き方)、です。いずれにせよレイシスト支援の小池候補に負けるわけにはいきません。まだまだ時間はあります。

 『さすが排外主義者・石原を四選させたレベルの低い都民(呆)』と言うべきか。個人的には「組織票から」増田(自公主流)>鳥越(四野党)>小池(自公非主流)、かと思ってたんですが小池>鳥越>増田、だそうです。自民党都連から裏切り者が出ていると言うことでしょうか。
 まあ有田氏の言う通りで在特と公然と交遊していた小池など冗談ではありません。まだそれなら増田氏の方がマシでしょう。

有田芳生 ‏@aritayoshifu
 弘兼憲史さんや勝谷誠彦さんから、当選祝いの連絡をいただきました

 「国籍法改正時にデマを垂れ流した有田」が「大嫌いな俺」ですが、「おめでとう」と「社交辞令として」言っておきます。
 それにしても弘兼*40、勝谷*41の日頃の言動や弘兼のマンガ(モーニング連載中の『島耕作』や、今はないミスターマガジンに連載されていた『加治隆介*42の議』)などを見る限りどう見ても「アンチ野党の自民支持者」にしか見えない弘兼や勝谷が「民進党候補・有田」の当選祝い*43をするのも意味不明なら、それを喜ぶ有田氏も意味不明です。

有田芳生さんがリツイート
‏@norikoenet
山口(ボーガス注:二郎)「東京は混とんとしている。小川さんが落ちると野党が2になってしまう。小川さんに票をお願いします!民進党(ボーガス注:の蓮舫*44)と共産党はうかると思います」

 やれやれです。「蓮舫氏は当選すると思うから同じ民進小川敏夫*45に票を」はまだわかります。
 「共産は当選すると思うから小川氏に票を」てそれで落選したらお前、責任とれるのか、有田よ,山口よって話です(【追記】幸いにも共産党候補も小川氏もどちらも当選しましたが)。「過大評価は禁物ですが」近年、共産に若干追い風が吹いていることは確かでしょう。東京選挙区は定員6で共産党にとって他の選挙区に比べたら当選しやすい。
 そして今回も「鈴木寛*46が落選*47した」前回同様「民進党は1人落選の危機にある」のでしょう。とはいえこんな主張を流されるほど楽な戦いは共産もしてはいないでしょう。つまり「当選の可能性は高いが落選しないとは言いきれない」わけで全く迷惑です。
 まあ、こんなんに影響される共産支持者がいるか疑問ですし、俺だったら「過去に散々共産に悪口したお前らの言うことなんか信じるか、共産に投票する」で終わりですが。つうか仮にも最大野党の支持者がより規模の小さい共産党の票をかすめ取ろうなんて恥ずかしくないんですかね。まあ、それだけ民進党が追い詰められてるんでしょうけど。もちろん「民進党がどうなろうとも」与党議席が減れば構わないんですが残念ながらそうではない辺りが与党批判派としてげんなりします。


南スーダンの危機に自衛隊はどうする3?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160715

実は、国連南スーダン共和国ミッション (UNMISS) への自衛隊の派遣は、2011年、民主党の野田*48政権のもとで決定された。

 もちろん「当時においても」派遣決定が適切だったかは極めて疑問ですが「現在は当時以上に状況が悪化している」のですから民進党の岡田・枝野執行部(彼らは二人とも野田内閣の重要閣僚*49でしたが)が「撤退を主張しても」別におかしくはないでしょう。むしろ撤退を主張しないことの方が問題です。共産、社民もこの問題では「党内右派に遠慮してるのか態度が曖昧な民進党に手心を加えることなく」きちんと撤退要求をしてほしいもんです。
 野党共闘とは野合ではないはずです。

PKOの現実を政治家もメディアも直視すべきだ。

 PKO全てが危険かどうかはともかく「停戦合意が事実上崩壊している危険なPKOがあること」「南スーダンPKOが危険であること」「したがって南スーダンPKOはいわゆるPKO5原則の『紛争当事者間に停戦合意が成立していること』に反し自衛隊は撤退しなければならないこと」は高世が言うように紛れもない事実でしょう。


南スーダンの危機に自衛隊はどうする?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160712
 高世の言うとおり今後南スーダンの問題は「自衛隊の安全」「憲法上の問題」と言う意味でもっと注目されるべきでしょう。
■人民日報『南スーダンで国連PKO部隊が襲撃され、中国人隊員2人死亡』
http://j.people.com.cn/n3/2016/0713/c94475-9085219.html
ということでかなり危険な状況のようです。
 なお
赤旗
■『隊列の父追い 子の涙 新千歳空港南スーダンPKO派遣 陸自10次隊2陣120人』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-02/2016060201_04_1.html
■『南スーダンPKOで調査報告、「民間人保護」で“武力行使ためらうな”、国連が交戦規定徹底へ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-05/2016070502_03_1.html
■『南スーダン 自衛隊、交戦の危険、宿営地にも砲火 避難民流入
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-12/2016071202_01_1.html
■『南スーダン 邦人退避へ自衛隊機派遣、政府 自衛隊の撤退は否定』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-12/2016071201_03_1.html

赤旗政治記者 ‏@akahataseiji
南スーダン 在留日本人退避へ》毎日
http://mainichi.jp/articles/20160712/k00/00m/010/086000c
〈政府関係者は「自衛隊宿営地が攻撃され、人的被害が出れば、駆け付け警護どころか部隊撤収だろう」と指摘する。駆け付け警護は安保法に基づく任務で、政府は11月以降に初めて任務付与することを検討中〉

ということで「まだまだ不十分かも知れませんが」、高世同様の南スーダン問題についての指摘は既に存在することを指摘しておきます。


■誰に投票していいか分からない若者*50
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160706

 この選挙、本来の争点は改憲かどうかなのだが、与党はこれに触れずに経済で押しまくって*51いる。これが成功しているようだ。
数日前の朝日川柳に
改憲」も選挙の時は裏メニュー(神奈川県 石井彰)
新聞の見出しは
改憲勢力3分の2迫る」(日経)
改憲4党*52、3分の2強まる」(中日)
改憲勢力3分の2の勢い」(毎日)
 3分の2獲得はほとんど確実のような書き方だ。このままの流れになるのか、それともアナウンス効果改憲反対派に票が行くのか。

 正直わけがわかりませんね。そんなに日本人は右翼的改憲がしたいのか。それとも「改憲がどうでもいい」と思えるほど安倍政権が魅力的なのか。
 本当に俺にはわけがわかりません。「改憲がしたくもなければ」、「改憲がどうでもいいと思えるほど安倍政権に魅力を感じない」俺にはわけがわかりません。
 大体、今、安倍に多数議席なんか与えたら経済がズタボロになりますよ。なにせ経済が良くなってないのに「アベノミクスは成功だ」と強弁する輩です。経済を良くする能力どころか意志があるかどうかすら怪しい。改憲の是非*53以前に「今改憲してる場合じゃない」でしょう。しかし安倍ならそんな事無視して改憲に暴走しかねません。

 ネットでちょっと評判になっている《「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ》出口治明*54ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長)という記事がおもしろい。http://politas.jp/features/10/article/494
《若い人のなかには「選挙に行っても世の中が変わる感じがしない」だとか「ピンとくる候補者もいないし、結局誰が政治家になっても一緒*55」と思っている人も多いでしょう。しかし、そのように政治に対してネガティブな思いを抱えているということは「いまの政治はよくない」と思っていることの現れです。そうであれば、いまの与党と逆の候補者*56を選べばいいのです。
 ピンとくる候補者がいなくても、ちょっと考えればいくらでも選べます。たとえば日本は、他国に比べて女性の政治家が圧倒的に少ない。あと、若い政治家も少ない*57。だったら、女性が立候補していればその人に投票すればいいし、女性候補者がいなかったら歳の若い順に入れていけばいいでしょう。乱暴に思えるかもしれませんが、それも政治を「変えたい」という立派な意思表示です。》
 おいおい、そんな選び方でいいのか、と思うかもしれないが、これでいいのだ。

 「あえて極論を述べてるのだ」とは思いますが全然良くないと思いますけどね。
 もちろん「比較的若くて(30代)、女性だから吉良佳子*58」なんて俺に都合がいい可能性もないわけではないですが「そううまくいくとも限らない」(苦笑)。
 たとえば若ければ「朝日健太郎に投票するのか(政治家として40歳は比較的若い方です)」。女性ならば「稲田朋美に投票するのか」。
 「いや,俺は現状に不満を感じてれば云々、と書いてる。だからここでの女性や若者は与党は除いてる」とでも筆者の方は言うんでしょうか。それだってダメだと思いますけどね。選ぶのなら政策で選ぶべきでしょう。
 大体、女性候補者がいなかったら、若い候補者がいなかったらどうするのか。あるいは逆に女性候補者や若い候補者が二人以上いたらどうするのか。
 また「若い若くないはどうやって判断するのか」。見ただけじゃ分からないわけです。「選挙公報を見ればわかる」。そりゃわかるでしょうね。でもそう言う手間をかけるのだったら「政策ぐらい調べてもいいだろ」て話です。しかも候補者が「20代と60代」とかならまだしも「55歳と52歳と53歳」とかだったらほとんど違いはありません。
 そんなんで選ぶぐらいならボートマッチでもしろよと思いますけどね。
 毎日新聞えらぼーとhttp://vote.mainichi.jp/24san/)とか。まあ他もググれば色々見つかると思います(ただし一番有名で、かつ一番最初にググってヒットするのがえらぼーとです)。「ボートマッチする気もない」なんて人間が「誰を選んでいいか分からない」なんて言うのは甘えです。「公約集を全部読めと言ってるんじゃない」、そのぐらいの手間はかけろと言う話です。もちろんボートマッチには限界がある。ただ何もしないで「わからない」と愚痴るよりはマシでしょう。
 で毎日ボートマッチを試しにやってみました。

Q1:改憲に賛成か→反対
Q2:9条改憲についてどう思うか→反対
Q3:緊急事態条項に賛成か→反対
Q4:高市総務相のいわゆる電波停止発言をどう思うか→問題発言だと思う
Q5:消費税率10%引き上げについてどう思うか→延期ないし撤回すべき
Q6:アベノミクスは成功していると思いますか→思わない
Q7:財政再建のためにどうすべきか→無回答
Q8:TPPに賛成か→反対
Q9:年金の給付水準についてどう思うか→国民負担を増やしても維持すべき
Q10:同一労働同一賃金についてどう思うか→賛成
Q11:格差問題の現状についてどう思うか→格差は広がっている
Q12:原発をどう思うか→廃止すべき
Q13:待機児童問題への予算措置についてどう思うか→大いに予算措置すべき
Q14:安倍内閣の地方創生は成功してると思うか→思わない
Q15:安保関連法についてどう思うか→廃止すべき
Q16:沖縄基地移設についてどう思うか→国外移設
Q17:日本の核兵器保有についてどう思うか→反対
Q18:慰安婦日韓合意を評価するか→無回答
Q19:日露外交(領土交渉)についてどう考えるか→無回答
Q20:日中外交についてどう考えるか→もっと対話を
Q21:あなたはトランプとクリントンどちらを支持しますか→2拓なら速攻でクリントン
Q22:国会議員定数についてどう思うか→増やすべき
Q23:参院選挙区の県をまたいだ合区をどう思うか→県別の選挙区にすべき
Q24:選挙権の年齢が18歳以上に下げられたが被選挙権についてはどう思うか→同様に下げるべき
最後に:
・関心の高い物を3つ選んで下さい。
 Q3(緊急事態条項)、Q6(アベノミクス)、Q12(原発
・あなたの支持政党を教えて下さい
 ええ、それ聞いたらボートマッチの意味あるのか、と思いながら共産
・あなたの今の政治への思い
 「頼もしい」「ほっとする」「いらいらする」「悲しい」から「悲しい」

・なおQ2の選択肢は「自衛隊国防軍化を行う(自民党的な改憲)」「自衛隊の役割を制限する(非自民党的な改憲)」「反対」だったかと思います。問題意識は分かりますがあまりいい質問ではない気がします。Q1とかぶりますしね。それに現実問題「自民党的方向性の改憲」しかありえないからです。「自民党とは違う改憲だ(公明)」といったところでそれはただの言い訳でしかないでしょう。
・Q5が「延期と白紙撤回」を一緒にしているのが何だかなあですね。大体「予定通り増税」なんて言ってる政治党派はありません。安倍ですら延期と言っている。これまたあまりいい質問とは思えません。
・Q7の選択肢は「支出削減」「増税」「景気回復による税増収」ですがこれらはそもそも対立するものではない。また支出削減という場合「軍事費を削減する(共産)」のと「福祉予算を削減する(自民)」とでは違う。増税も「消費税増税(自民)」「法人税増税(共産)」では違う。答えようがないので無回答です。これまたあまりいい質問とは思いません。
・Q16の選択肢は「分からない、無回答」以外は「県内」「県内以外の国内」「国外」の3つです。
 「そもそも移設すべきでない、廃止すべきなんだ」としたいところですが「国外」にしてみました。
・Q17には唖然です。こんなんがボートマッチに出てくる時代なんですかね。ちなみに選択肢は「反対」「賛成」「検討はしてもいいと思う」の3つです。「検討はしてもいいと思う」なんていらないと思いますけどね、賛成派の詭弁でしかないですから。
・Q18は選択肢が「評価する」「評価しない」の2つしかありません。
1)「韓国内で批判の声が出ているものを支持するのは躊躇するが一方で反対とも言いづらい気もする」
2)「慰安婦は犯罪じゃない」という産経的反対論と、「あの程度では真摯な反省と言えない」とする吉見義明氏や挺対協的反対論では意味が違う
つう意味で無回答です。これが「100パー完璧な物として大いに評価する(自公の積極的賛成)」「問題はあるが、何もないよりはマシとして評価する(共産辺りの消極的賛成)」「慰安婦は違法でないから評価しない(産経などの右翼的反対論)」「反省として不十分なので評価しない(吉見氏や挺対協の左翼的(?)反対論)」と4択なら話は別なんですけどね。
 Q19の選択肢は「政権を支持する」「支持しない」ではなく「ウクライナ問題などでロシア批判する米国に調子を合わせる」「領土交渉などを考えむしろ日露友好を深める」の2択です。敢えて言えば「日露友好」の俺ですが、「悩むところもあるので」無回答にしました。
 Q20の選択肢は「現状支持(自公とお維新?)」「もっと対話を(4野党)」「もっとタカ派路線で(日ころ)」です。
 さて結果発表ですが支持度が「89%社民、78%生活、怒り(小林節グループ)、74%共産、民進」だそうです。うん、じゃあ予定通りに共産に投票するね、ておい、俺。まあ、俺について言えば「ボートマッチの意味はあまりない」。ボートマッチが何を言おうと「一番近いのは共産」だと思ってますし「当選可能性も考えたら」共産しかない。社民や生活、怒りは選択肢にならない。そもそも選挙区候補には共産と民進しか出てない。
 ただし少なくとも「これで最下位になった政党には投票してはいけない」でしょう。
 ちなみに俺の最下位は「19%自民、日ころ」です。恐ろしいのは「30%幸福」です。
 エー、何で幸福(大川党)の順位の方が高いの?、ですね。選挙区候補でもお薦めが「共産、民進、公明の次が幸福(以下、お維新、自民、日ころ)」です。俺がおかしいのか、ボートマッチがおかしいのか、自民党がおかしいのか。多分自民党がおかしいんでしょう。自民党は「ボートマッチがおかしい」というのでしょうが。
 わけがわからないのは「支持政党の選択肢に幸福や怒りがない」のに「ボートマッチの結果に幸福や怒りがあること」でしょう。
 さて次は「自民or日ころor幸福実現党支持100%」を目指しておふざけでのボートマッチです。

Q1:改憲に賛成か→賛成
Q2:9条改憲についてどう思うか→国防軍にして「普通の国」へ
Q3:緊急事態条項に賛成か→賛成
Q4:高市総務相のいわゆる電波停止発言をどう思うか→問題発言だと思わない
Q5:消費税率10%引き上げについてどう思うか→予定通り増税すべき
Q6:アベノミクスは成功していると思いますか→思う
Q7:財政再建のためにどうすべきか→景気回復による税増収
Q8:TPPに賛成か→賛成
Q9:年金の給付水準についてどう思うか→給付水準を下げるべき
Q10:同一労働同一賃金についてどう思うか→反対
Q11:格差問題の現状についてどう思うか→格差は縮小している
Q12:原発をどう思うか→現状維持
Q13:待機児童問題への予算措置についてどう思うか→むしろ減らすべき
Q14:安倍内閣の地方創生は成功してると思うか→思う
Q15:安保関連法についてどう思うか→もっと「海外へがんがん派兵できるようにすべき」
Q16:沖縄基地移設についてどう思うか→県内移設
Q17:日本の核兵器保有についてどう思うか→賛成
Q18:慰安婦日韓合意を評価するか→反対(多分反対回答だとウヨ扱いでしょう)
Q19:日露外交(領土交渉)についてどう考えるか→ウクライナ問題でロシア批判する米国に調子を合わせる
Q20:日中外交についてどう考えるか→もっとタカ派路線で
Q21:あなたはトランプとクリントンどちらを支持しますか→2拓なら速攻でトランプ
Q22:国会議員定数についてどう思うか→減らすべき
Q23:参院選挙区の県をまたいだ合区をどう思うか→何とも思わない
Q24:選挙権の年齢が18歳以上に下げられたが被選挙権についてはどう思うか→下げるべきでない
最後に:
・関心の高い物を3つ選んで下さい。
 Q1(改憲一般)、Q2(九条改憲)、Q3(緊急事態条項)
・あなたの支持政党を教えて下さい
 ええ、それ聞いたらボートマッチの意味あるのか、と思いながら日ころ
・あなたの今の政治への思い
 「頼もしい」「ほっとする」「いらいらする」「悲しい」から「頼もしい」

さて結果発表。「74%日ころ、70%幸福、48%自民、37%公明、26%お維新、新党改革(以下略)」ですね。是非とも参考にされると幸いです。
 さて高世が紹介する記事(http://politas.jp/features/10/article/494)に話を戻します。
 既に紹介した部分には全く賛同できませんが賛同できる部分もあります。

・もしみなさんがこの事前予想の風向きに賛成だったら、とるべき手段の選択肢は3つ。この3つのなかであれば、どれを選んでも構いません。結果は同じだからです。
(1)選挙に行ってその人の名前を書く
(2)白票を出す
(3)棄権する
 ただし、事前予想が自分の考えと違ったら、とるべき手段はひとつだけ。
 選挙に行き、違う人の名前を書く。これだけです。それ以外に、あなたの意思表示の方法はありません。これが、選挙というものです。
・選挙に行かないのは、完全服従の証です。みなさんの税金がどう分配されようと、将来年金を払ってもらえなくても、医療費負担が10割になっても、決して文句は言いませんよ、という意思表示そのもの。つまり、選挙に行かずに「不安だ」と言うのは、テスト前に勉強をせずに「悪い点数を取ったらどうしよう」と布団にくるまっているようなものなのです。
・「よくわからないなら白票を出せ」とか「棄権も立派な意思表示」などの発言をするおじさんは信じてはいけないということもよくわかります。白票や棄権は、有力な候補者に票を入れるのと同じ結果になるのですから。
チャーチルは、「選挙に出たいやつなんて、ろくでなしばかりだ」と言っていたんです。「選挙に出るやつなんて、金儲けしたいやつか、目立ちたがりのやつばかりだ。まっとうなやつは選挙になんか出ない」と。
 チャーチルは自分自身が大政治家でしたから、この言葉には説得があるでしょう? でも、ろくでなしばかりだから誰にも投票しなくていい、と言っているわけではないのがチャーチルの偉いところです。彼は、こう言ってます。
「選挙とは、いまの世の中の状況で、ろくでなしのなかから誰に税金を分配させたら相対的にマシになりそうか、消去法で選ぶ行為のことだ。選挙とは要するに忍耐である」

 「棄権や白票は無意味だ」というのは全くその通りです。そんなのが有効なのは「誰それを信任するかどうか」それ自体が問われてるケースだけでしょう。しかし多くの選挙は「そういうもんではない」わけです。「5人の候補から2人選ぶ」というときに白票や棄権は無意味です。


グローバリズムに対抗する生活保守主義
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160703
 まあ、ここで高世や高世が紹介する西谷修*59が言ってることは「右翼と保守は違う」ということです(まあ、保守派、改革派(革新派)の定義も、右翼、左翼の定義もおそらく難しいですけど)。
 たとえば保守が単に「伝統を守ること」を意味するなら、「ナチスヒトラー」や「明治新政府」は保守ではない。彼らは彼らなりの考えから「今までのドイツ(いわゆるワイマール体制打倒)や日本(徳川幕府打倒)の方向性とは違うもの」を目指したわけですから。
 ブッシュネオコンなんてのも「国際秩序の変化」を狙ってるわけですから右翼ではあっても保守ではないでしょう。
 一方、TPPに対し「伝統文化が守られるのか」と批判的立場を取る一部左派(世界中にそうした左派がいますが)はある意味「保守(高世や西谷氏の言葉だと生活保守)」ではないのか。
 あるいは「集団的自衛権を認めないという戦後日本の歴史を変えてはならない」という共産党はある意味保守ではないのか。
 あるいは、岸信介*60永田鉄山*61東条英機*62松岡洋右*63白鳥敏夫*64などが革新派官僚、革新派政治家と呼ばれたことは「右翼と保守の違い」を示す一例ではないのか。昭和期戦前日本においては革新派官僚とは「戦後、社会党書記長になった農林官僚・和田博雄*65」「冤罪でっち上げ事件・企画院事件で逮捕された経済官僚・勝間田清一(戦後、社会党委員長)」など一部左派的な人間もいましたが、主として「統制派軍人」の永田や東条、「満州国幹部」岸や「親ドイツ外交」松岡、「親イタリア外交」白鳥のような「右からの改革を叫ぶ」右寄りの人間を意味しました。外交について言えば「松岡、白鳥以前の日本」は英米協調外交が伝統だったわけです*66。(ウィキペ「革新官僚」)。まあ高世や西谷氏の言いたいことはそういうことでしょう。最後に革新派官僚・白鳥の面白エピソードを「長くなりますが」面白いので紹介しておきます。「面白人間」ではあるもののおよそ白鳥は常識人とは思えません。おつきあいしたくないタイプではあります。

参考

白鳥敏夫(ウィキペ参照)
 1930年(昭和5年)に外務省情報部長となったが、1931年(昭和6年)には満州事変が勃発した。白鳥は事変擁護の姿勢を打ち出し、大物政治家・森恪*67、鈴木貞一*68陸軍中佐(当時)と提携し、国際連盟の批判に対抗するための外交政策の代表的役割を果たした。国際連盟事務総長のエリック・ドラモンドから内密に調停の私案が日本側に提示された際、白鳥は独断でこれを公表し、いかなる国際連盟の調停も拒否する姿勢を表明した。ドラモンドは不快感を示し、国際連盟日本代表部は困惑することになった。
・1933年には幣原*69外相が錦州に進撃しないとアメリカ合衆国国務長官ヘンリー・スティムソンに伝え、アメリカ側がこれを「日本が錦州を攻撃しないという誓約を行った」という発表を行って問題になった「幣原外相軍機漏洩事件」が発生したが、白鳥はアメリカ側の発言を非難し、「血迷えり(see red)」とまでスティムソンを非難した。このため出淵*70駐米大使がスティムソンに遺憾の意を表明することとなった。
・白鳥は満州事変について、当初は満州国建国は欧米の同意が得られないと否定的に考えていた。しかしその後、事変を支持するようになった。この白鳥の変化を山本勝之助(ボーガス注:研究者?)は、白鳥は職務上軍と接触することが多く、実は小心な彼は反英米的な思想を持つ彼らと同調することで歓心を得ようとしていたが、いつしかそれを正しい考えと考えるようになったと指摘している。
・1931年12月には事変後の混乱により第2次若槻*71内閣が倒れ、犬養*72内閣が成立した。内閣書記官長には白鳥と親しい森が就任した。白鳥と森との関係は濃密であり、「白鳥はどうでも自分のいう通りになります」と森が語るほどであったという。
・1932年に成立した満州国承認問題については「別に急ぐこともないさ、運河を掘る訳じゃない*73からね」と海外記者に語るなど、白鳥のアメリカに対する態度は極めて挑発的であった。ウィリアム・キャメロン・フォーブス駐日大使は白鳥を「悪玉(evil genius)」と評し、後任大使となったジョセフ・グルーも「自分の独断か、外務省外部からの人間の指示に基づいて行動している」「外国の特派員に対してセンセーショナルな(そしてしばしば誤解を招きやすい)談話を公表することを喜びとしている」「極秘裏に行った外交会談の内容を独断で公表し、しかも誤った要約を行う」などと酷評している。
・白鳥は意見を異にする人間に対して極めて攻撃的であり、犬養内閣での上司芳澤謙吉外相とは犬猿の仲であった。また谷正之*74亜細亜局長や有田八郎*75外務次官とも対立するようになった。有田は白鳥と谷を海外赴任させて調停する案を考えたが、白鳥は省内の革新派(白鳥派)の影響力を背景に、有田も海外赴任させるよう内田康哉*76外相(斎藤*77内閣)に迫った。内田は白鳥の圧力に負け、有田にも海外赴任を求めたが、喧嘩両成敗の形となることに憤った有田は次官を抗議辞任した。
 1933年(昭和8年)6月、谷は満州国大使館参事官に、白鳥はスウェーデン公使(デンマークフィンランドノルウェー公使兼務)としてストックホルムに赴任することになった。しかし白鳥はこれに抵抗し、赴任を渋ったために重光葵*78外務次官が免職すると威嚇する事態となった。結局白鳥がストックホルムに向けて出港したのは9月21日になってからであった。
・1936年11月、ようやく正式な帰朝命令が下り、12月下旬に日本に帰国してからの約2年間は閑職に置かれる状態だった。ただし日独伊連携強化を主張する若手外務官僚の間では「白鳥を外務次官にせよ」との声が挙がるほど人気があった。しかし、元駐独大使小幡酉吉が、外相就任を求められた際に、若手から白鳥を次官にする声があることを理由に外相就任を辞退するほど上司の白鳥評価は悪かった。小幡は白鳥が森と赤坂で飲み歩き、外務省の公金を使って芸者に子供を産ませた疑いがあると常日頃から公言していた。1937年3月30日には宴席の場で、白鳥が脇息を小幡に投げつけ、ケガをさせるという事件まで起きている。
板垣征四郎*79陸軍大臣(近衛内閣)も白鳥を次官に起用するよう宇垣一成*80外相(近衛内閣)に求め、7月には、大川周明*81が白鳥の起用を求める外務省若手の連名書を宇垣に提出し、また若手官僚7人が宇垣の私邸を訪れて白鳥の次官起用を暗に求めるという一件もあった。しかし堀内謙介次官を更迭するつもりの無かった宇垣は応じなかった。宇垣はかわりに駐イタリア大使のポストを提示した。白鳥はこれをすぐには承諾せずに、親密な関係の近衛首相の元に赴いた。近衛は大臣となる資格をつけるために大使となった方がいいと助言し、9月22日にイタリア大使に親補された。ところが9月29日、宇垣外相が興亜院設置問題で辞職すると、再び白鳥擁立の声が若手官僚の間で高まった。外務事務官牛場信彦*82は兄の牛場友彦首相秘書官を通じて、白鳥を大臣に推す50名の外務官僚の署名が入った連判状を近衛首相の下に提出した。内閣書記官長の風見章*83は白鳥を大臣にすることに同意していたが、海軍大臣の米内光政*84が強く反対したため白鳥の大臣就任は潰れた。
・白鳥は大島浩・駐ドイツ大使と連携して日独伊三国同盟の推進を図った。イタリア赴任前には同盟に反対する叔父の石井菊次郎*85に対して、「叔父の外交は古い」と言い放っている。本国の指示に従わないで勝手に動く白鳥、大島に対し、若干譲歩するものの、同盟は基本的にソ連を対象としたものであること、英米仏は対象外であることをドイツ、イタリアに説明するよう外務省は訓令したが、白鳥らはこれを無視した。米内海相は「政府の威信いずこにありや、政府の命に従わぬような大使は宜しく辞めさすのが至当なるべし」としたものの、政治状況は両大使を罷免できる状況ではないと嘆いた。3月22日には五相(首相、蔵相、外相、陸軍大臣海軍大臣)会議が「すぐに有効な軍事援助はできない」という意図をドイツ、イタリアに伝えるよう決定し、もし両大使が従わない場合は召還するという方針を決めた。これを昭和天皇に上奏すると、天皇は「その旨を文書にするべし」と指示し、五相会議のメンバーによる念書が天皇に提出されている。しかし白鳥らは訓令を拡大解釈し、独伊が英仏に対して宣戦する場合は、日本も宣戦すると明言した。
 この白鳥らの行為に天皇は、天皇大権を侵す行為であると激怒したという。米内海相は両大使を召還するべきだと主張したが、平沼騏一郎*86首相は召還しても無駄だと言うばかりであった。有田外相も日本の外交を運営しているのは白鳥と大島だと、グルー米大使にこぼしている。以降、五相会議は白鳥と大島に訓令を送らないことを決め、同盟交渉は停滞することになった。
・交渉の遅延にいらだったリッベントロップ*87外相は、1939年4月20日に「日本との同盟締結があまり難航するなら、ソ連との不可侵条約を結ばざるを得ない」と恫喝まがいの発言をした。大島は単なるブラフと受け取ったが、白鳥はこれを本格的な警告と受け取った。有田外相は白鳥の意見を聞き入れなかったが、8月に独ソ不可侵条約が締結された。これにより三国同盟交渉は一旦白紙となったが、白鳥はこの頃から日独伊にソ連を加えた「日独伊ソ四国によるユーラシアブロック構想」を考えるようになった。日本では平沼内閣が総辞職し阿部*88内閣が誕生した。元老西園寺公望*89は次の内閣の課題として「一切の掃除を断行」し、「大島・白鳥の輩を召還せしむるを可とす」と語っており、新任の野村吉三郎*90外相は白鳥、次いで大島を召還し、革新派(白鳥派)の栗原正・外務省東亜局長をスイス大使に転出させた。
・白鳥は9月2日に帰国を命じられ、10月13日に帰国した。白鳥は「独ソ不可侵条約で我が国ではドイツが裏切ったと非常に憤慨しているらしいが、ドイツをとがめるのは酷だ。詳しい事情を知れば同情すべき点もある」「日本にも責むべきところがある」とドイツを擁護した。またソ連も同盟可能な相手に変質していると主張し、以前からの反共主義者としての立場を翻した。第二次世界大戦に関しては当初からドイツ有利との見方をしており、講演ではこうした希望的観測をこめた発言を行っていた。
 第二次世界大戦の緒戦でドイツが快進撃を見せると、白鳥は「新秩序」が到来すると主張し、ドイツと同盟を組むべきと強く主張し、「我国上層部」を批判するようになった。1940年(昭和15年)7月に第2次近衛内閣が発足した。(近衛内閣の前の内閣である)米内内閣の末期に近衛が首相となり、白鳥が外相となるという噂を米内が聞いていたように、白鳥外相を待望する声は多かった。しかし天皇が白鳥の外相就任に反対したため、外相となったのは松岡洋右だった。近衛や陸軍は白鳥を次官にするよう要望したが、松岡は大橋忠一を次官とし、白鳥には外務省顧問の地位を与えた。
・白鳥の言論は次第にユダヤ陰謀論的となり、イギリスが参戦したのはユダヤ資本家のせいであると唱え、やがてユダヤ人に支配されているアメリカとも戦わねばならず、日独伊三国同盟アメリカを戦争に引き入れるためのものだと主張するようになった。またこの頃文化親善団体「イタリア友の会」が外務省の外郭団体となり、白鳥が会長となった。
・1941年4月、白鳥は躁病の治療のために顧問を辞任、以降一年間は入院と療養の生活を送ることになった。
・その後、1942年(昭和17年)4月の総選挙で、郷里の千葉県第3区から大政翼賛会の推薦候補として立候補。定員4人中第3位で当選し、衆議院議員となった。しかし彼の言説は清沢洌が「精神病的人物」と評するように、批判派から「神懸かり」「誇大妄想狂」「まだ病気が治らない」などと揶揄されていた。
・1944年にはこの戦争が「邪神エホバの天照大神に対する反逆」「エホバをいただくユダヤ及びフリーメーソン」の反逆行為であると主張している。またムー大陸が実在していたと説き、世界の人類はすべて日本民族から別れたものであり、世界最古の文明や各宗教は皆日本から出ているとも語った。また1944年には若手外務省官僚の重光外相・大東亜相に対する反対運動が発生したが、本間雅晴*91中将の小磯国昭*92首相に対する報告によると、この運動煽動者の中に白鳥がいたとされる。
・戦争終結後、連合国側からA級戦犯指定を受けた。巣鴨拘置所に出頭する途中で白鳥は、外務省に吉田茂外相(後に首相)を訪ね、憲法改正に関する持論を書き残した。それは天皇キリスト教に改宗して日本国民をキリスト教化し、国政の民主化に努めるべきであるというものであった。またいかなる形でも外征を禁止すること、良心的兵役拒否、国民の資源を軍事に使わないという一種の戦争放棄的な条項も含まれている。白鳥の弁護人を務めた廣田洋二は、この意見が日本国憲法第9条に影響を与えたという主張を行っているが、確証はなく、研究者・戸部良一は「いささか無理がある」と評価している。
 東京裁判に出廷したものの、喉頭癌によりかなり衰弱していた。裁判では白鳥の活発な言論活動が戦争をあおったものであると指摘され、弁護側は「日本のゲッベルス*93宣伝相に仕立てようとしている」と反論した。裁判の後半ではほとんど欠席しており、終身禁固刑の判決が下ったが、半年後の1949年6月に死去した。
 1978年(昭和53年)10月17日、靖国神社昭和殉難者として合祀された。その際、昭和天皇富田朝彦*94宮内庁長官に対し「A級が合祀されその上松岡、白取(原文ママ)までもが」、「私はあれ以来参拝していない、それが私の心だ」と述べ、白鳥の合祀に不快感を示した旨が記された「富田メモ」が2006年に発表され、話題となった。
■エピソード
・戦前、昭和天皇に対して「天皇がパシフィスト(平和主義者)であるのは、元老(西園寺公望)や内大臣牧野伸顕*95)の影響のせいだ」と批判的な意見を述べているが、戦後になって出頭前に書き残した書簡では「先天的に平和を愛好せられ」と好意的な記述をしている。
・イタリア赴任前には北進論者であり、「南方なんて大きなペンペン草が生えているだけ」と主張していたが、帰国後は「北方なんてツンドラだ。それよりも南方だ。海の資源、山の資源、帝国の生命線は南方に置き換えるべきだ」と南進論者に鞍替えしている。
・極めて敵を作りやすい性格であり、様々な人物と軋轢をおこしている。 イタリア赴任前に同盟通信社社長・岩永裕吉と会議で揉めて、二人が背広を脱いで喧嘩をはじめようとする事態になり、有田外相が止めに回っている。また、東京裁判の最中、法廷控室で橋本欣五郎*96元陸軍大佐が癇癪を起こし、白鳥は眼鏡が飛ぶ程顔面を殴打された。ただし橋本も些細なことで激昂するトラブルメーカーであった。

■参考文献
戸部良一*97『外務省革新派:世界新秩序の幻影』(2010年、中公新書

*1:高世の紹介を読む限りどう見ても共産党に対し好意的な本ではないですからね。

*2:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*3:社会党委員長、衆院議長、社民党党首を歴任

*4:カンボジア共産党書記長、民主カンボジア首相

*5:日本共産党書記長、衆院議員。ただし彼の政敵にあたる宮本顕治氏の書記長就任後は党内で否定的に評価されてる御仁。ウィキペ『徳田球一』曰く『「獄中18年」という経歴から共産党支持者から英雄視され、親しみやすい人柄で「徳球(とっきゅう)」のニックネームがあった一方、党内で「オヤジ」「徳田天皇」と呼ばれるような家父長的(親分子分的)指導体制であったという批判もある。』『出身地・沖縄県名護市のガジュマル公園には記念碑が建立されている。この記念碑は1998年に市の公費によって建てられたが、建立に際しては自民党公明党社会党(当時)が政党を越えて賛成をしたが、共産党は態度を保留した。この他、八王子市の東京霊園には「革命英雄記念碑」があり、徳田の功績を讃えている。これは日本共産党(行動派:http://jinminsensen.com/kodoha.html)が独自に建てたものである(なお、行動派の特徴としては自らを「スターリニスト」であると標榜し、スターリンを公然と礼賛していることである。ほとんどの左派はスターリンに批判的でスターリニストと名乗らない)。』。

*6:伊藤律と共に共産党書記長・徳田球一の側近を務めた男。今や伊藤以上に無名。「長谷川浩」だけでググった場合「同姓同名のNHK元解説委員」ばかりがヒットする(「共産党、長谷川浩」「徳田球一、長谷川浩」などでぐぐらないといけない。)ウィキペにも「伊藤律」の項目はあるが「長谷川浩」の項目がないようだ。

*7:書記長、委員長、議長、名誉議長、参院議員を歴任。

*8:局によって放送時間が異なりますが、いわゆるゴールデンタイムでないことは共通しています。

*9:そもそも「テレメンタリーテレビ朝日系列、http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/))に限らず今やドキュメンタリーは視聴率が穫れないという理由で「NNNドキュメント日本テレビ系列、http://www.ntv.co.jp/document/)」、「報道の魂(TBS系列、http://www.tbs.co.jp/houtama/)」、「日本のチカラ(テレビ朝日系列、http://www.minkyo.or.jp/01/nipponnochikara/)」など、ほとんど早朝or深夜放送です。NHKスペシャル(日曜午後9時台、http://www6.nhk.or.jp/special/)、TBS報道特集(土曜午後5〜6時台、http://www.tbs.co.jp/houtoku/)なんて例外的存在です。

*10:共産党第一書記、議長、名誉議長、参院議員など歴任

*11:つう高世ですがまあ産経などの反共攻撃でこの本が使われることもおそらくあまりないでしょう。伊藤除名の直接の関係者は既にほとんど故人だし、伊藤自体もはや知名度が低いからです。

*12:日弁連会長。最近の著書に『わるいやつら』(2013年、集英社新書)、『希望社会の実現』(2014年、花伝社)、『「悪」と闘う』(2014年、朝日新書)、『自己責任論の嘘』(2014年、ベスト新書)、『ストップ!貧困拡大社会』(2015年、金曜日)など

*13:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*14:第一次安倍、福田内閣総務相

*15:個人サイト(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/)。最近の著書に『テレビはなぜおかしくなったのか』(共著、2013年、高文研)、『日本の雇用が危ない:安倍政権「労働規制緩和」批判』(共著、2014年、旬報社)、『対決・安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)など

*16:ただしさすがの高世も常岡が放言する「強姦云々」を鳥越批判に使う気はないようです。つうかデマ中傷常習の産経ですらそんな鳥越批判してねえし。常岡がいかに異常かと言うことです(苦笑)。

*17:菅、野田内閣で行政刷新担当相

*18:菅内閣総務相

*19:結局、自公から出馬

*20:都副知事(石原都政)を経て都知事

*21:著書『ロシア・語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*22:最近の著書に『ニュースをネットで読むと「バカ」になる』(2015年、ベストセラーズ)、『悪いのは誰だ! 新国立競技場』(2015年、扶桑社新書)など

*23:最近の著書に『後藤さんを救えなかったか:政府は何をし、何をしなかったのか?』(2015年、第三書館)、『戦争のリアルと安保法制のウソ』(2015年、日本機関紙出版センター)など

*24:著書『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(2004年、現代人文社)、『ルポ・戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書

*25:つうよりは一部のアンチ「エルドアン」じゃないんですかね。アンチ「エルドアン」の中にはアサド支持者がいて、その中には「クーデター万歳のバカ」もいるという構図でしょう。

*26:マスコミ報道に寄れば反乱動機は、エルドアンが軍の掌握を目指し、反エルドアンと見なした軍人を軍中枢から外していることへの反発のようです。

*27:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*28:民進党が擁立の意向を表明し、共産、社民、生活も「基本的には鳥越支持」の方向で協議。宇都宮氏も「鳥越氏と政策協議をし、場合によっては出馬辞退の意志がある」と表明してますからね(追記:実際4党が擁立し、宇都宮氏も出馬辞退した)。この状況でこういう暴言を吐いたら、「証拠がなければ」確実に関係各位(鳥越氏及び支持者)から常岡が民事訴訟刑事告訴でボコボコにされかねません。そして普通に考えれば「鳥越氏もそんなスキャンダルはないでしょう(絶対にないとは断言しませんが)」し、野党四党もいわゆる身体検査はしてるでしょう(もちろんその身体検査で出なかったスキャンダルについて常岡が確実な証拠を握ってる可能性もゼロではないですが)。もちろん「形式的可能性」なら強姦云々は否定できませんが「文春砲」と情けない事言ってる上に「安田は俺が救う」と放言した前科のある常岡ですからね。普通に考えれば「常岡の無責任な放言」でしょう。

*29:真偽はともかく、常岡が言いたいことは、id:Bill_McCreary氏エントリ『本当に事実なら、とんでもない話だ』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/70d866422a1a2412b739b7e5c6f69d0c)の丸山和也のセクハラ(つまりテレビ局スタッフへのセクハラ)みたいな話ですかね。であるなら、鳥越氏が出馬表明せずとも、とっとと「自称ジャーナリスト」常岡が暴露すべき話ですが。「間違いなく鳥越は黒だが証拠がない」とでも常岡は言い出すのか(苦笑)。それ「間違いなく黒」て言いませんけど。それとももっと酷くて「ネットの噂を鵜呑みにした」とかそのレベルなのか。

*30:リビア首相、革命指導評議会議長、全国人民会議書記長など歴任

*31:まあ、ハッタリ屋の口からデマカセでしょうが。あるいは「俺はすごいんだ」という病的な妄想狂なのか。

*32:少なくとも小生はそう言うことを言ったことはなかったと思います。「若者の低投票率(まあ他だって低投票率なんですが特に若者が酷い)は問題だと思う」「若者の低投票率を改善すると共に少しでも若者が野党に投票するよう若者に働きかけよう」といった覚えはありますが。でもそれ「若者が投票すれば野党に有利」というほど単純な話じゃないわけです。つうか小生に限れば常岡の言う「デマ」とやらを聞いたことは1度もないですけどね。少なくともリベラル全員がそう言ってるなんて事はない。

*33:自分に甘くて他者の批判から逃げてるのは「俺がヌスラに拘束された安田を救う」と放言しながら何の成果も上げず、それにまともな釈明もしない常岡の方でしょう。人間として、常岡のような恥知らずのバカにはなりたくないもんです。

*34:別に若者が野党支持とは思っていませんが、若者とそれ以外にそこまでの差があると思わなかったので。おそらく大した差はないだろうと思っていました。

*35:誰を想定してるのか不明ですし、はっきり名前を書かない辺り、常岡らしい卑怯者ぶりですが

*36:著書『北朝鮮空爆〉へのシナリオ:金王朝の恫喝vsアメリカの決断』(編著、2003年、宝島社←空爆なんかできるわけないだろ、ふざけんな、黒井)、『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社プラスアルファ新書)、『自衛隊北朝鮮に勝てるのか』(編著、2009年、洋泉社MOOK)、『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『地図と写真で読む 「イスラム国」の全貌』(監修、2015年、TAC出版)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)など。著書のラインナップから見るに黒井は「最初北朝鮮ネタで食ってたが食えなくなったのでイスラムテロにシフトした」つうバカウヨ野郎でしょうか?。まあ常岡の類友ですしね(毒)。

*37:もちろん同様の意味で「ロシアや中国が支援している国連加盟国家」北朝鮮金正恩政権打倒も不可能な話でしょう。

*38:黒井や常岡にロシアやイランの政策を転換する展望がなければ1)ロシアやイランの存在は無視する、2)ロシアやイランを敵視するのどちらかしかありません(おそらく1)か2)が常岡や黒井でしょうが。ちなみに救う会など日本極右が「北朝鮮へのロシア、中国の支援」に対して取ってる態度がまさにこれです。)。

*39:著書『歌屋・都はるみ』(1997年、文春文庫)、『私の家は山の向こう:テレサ・テン十年目の真実』(2007年、文春文庫)、『ヘイトスピーチとたたかう!:日本版排外主義批判』(2013年、岩波書店)など

*40:2007年4月、内閣官房美しい国づくり」プロジェクト・企画会議委員に選ばれている(9月、第一次安倍内閣退陣に伴い解散)。漫画『島耕作』で、主人公島耕作高速増殖炉もんじゅ」を見学する場面を描く等、原子力発電の利用について度々支持する発言をしてきた。勝俣恒久東京電力社長(当時)とも対談し2006年から東京電力のホームページにフラッシュコミック『東田研に聞け』を2011年(18話)まで連載していたが、福島第一原子力発電所事故後の同年5月時点ではさすがに全て削除されている。弘兼が原子力発電や核燃料再処理推進の立場をとってきたことで、「週刊金曜日」は2011年4月15日号で「原発文化人25人への論告求刑」と題する記事を掲載し、その中で弘兼を「原発安全神話の最大のホラ吹き役」と厳しく批判した(ウィキペ『弘兼憲史』参照)。

*41:産経文化人の勝谷は朝日新聞日中戦争や韓国植民地支配についての報道を中韓に媚びる「自虐戦争大歌舞伎」と呼んで誹謗している(ウィキペ『勝谷誠彦』参照)。

*42:主人公の自民党代議士で9条改憲派

*43:こういうのって「テレビコメンテーターとして同席したことがあるから」などの「おつきあいで出すもの」と違うと思うんですが。

*44:菅、野田内閣行政刷新担当相などを経て現在、民進党代表代行。

*45:菅内閣法務副大臣、野田内閣法相などを歴任

*46:民主党参院議員。鳩山内閣で文科副大臣。現在「自民党政権下で文科相補佐官を務める裏切り者」。

*47:前回鈴木が落選し「鈴木が元民主党参院議員でありながら、自民党政権下で文科相補佐官を務めて恥を感じない程度の権力亡者と分かったこと」は大変いいことでした。

*48:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相。現在、民進党最高顧問

*49:岡田氏が副総理・行政刷新担当相、枝野氏が経産相

*50:若者に限る必要ないですけどね。

*51:経済だって決して良くはないし「触れなくても」安倍が極右改憲派であることは明白なんですが。

*52:言わなくても分かるでしょうが自民、公明、お維新、日ころです。ただ日ころは議席が得られるか怪しくお維新はほとんど大阪限定なので問題はやはり自公(特に自民)のわけですが。

*53:俺は勿論安倍的な極右改憲なら非の立場ですが。もちろん「抽象的な改憲一般」なら「議院内閣制から大統領制の導入」「天皇制廃止」「国会議員リコール制の導入」など色々考えられますので一概に否定はできませんが。

*54:著書『生命保険はだれのものか:消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと』(2008年、ダイヤモンド社)、『生命保険入門(新版)』(2009年、岩波書店)、『生命保険とのつき合い方』(2015年、岩波新書) など

*55:そう言いながら棄権ならまだしも「自公支持」という人間はよく分かりません。いやそれともむしろ「誰でも同じ→現状支持の言い訳」と言う意味で「よく分かる」のか。

*56:「与党(自公)と反対」は典型的には「三党合意メンバー(民進党)でない」「自社さ政権メンバー(社民党)でもない」「大阪都構想住民投票で橋下お維新支持の安倍と対立する立場」「自民党出身者が党幹部(民進党、生活、お維新、日ころ)でない」共産でしょう。これは間違いありません。「共産支持だからそう思う」つう面はあるでしょうが、そういう「与党に納得いかないから、政策はよく知らないけど、与党に絶対になびかない党(共産)に投票」という投票で全く問題ないと俺は思います。

*57:一応、断っておけば、日本が特に酷いだけで基本的にはどこの国だって若い政治家、女性の政治家は少ないです。たとえば女性について言えば、だからヒラリーの大統領選挙出馬が話題になる。最近はそうでもないかも知れませんがだから就任当初、メルケルや朴クネの首相、大統領就任が話題になる。若い政治家について言えばオバマやブレア、田中角栄が人気を集めた理由の一つは「首相、大統領としては若いから(オバマ、ブレアが40代、田中が50代)」です。

*58:比較的最近の共産党は「若手や女性」を立ててはいるでしょう。

*59:著書『不死のワンダーランド』(1996年、講談社学術文庫)、『戦争論』(1998年、講談社学術文庫)、『夜の鼓動にふれる:戦争論講義』(2015年、ちくま学芸文庫)、『戦争とは何だろうか』(2016年、ちくまプリマー新書)など

*60:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工大臣を歴任。戦後は自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*61:統制派のボス的存在。陸軍省軍務局長を務めるが皇道派の相沢中佐に暗殺される。永田死後、東条が統制派のボス的存在となる。

*62:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、A級戦犯として死刑判決。

*63:近衛内閣外相として日独伊三国同盟を推進。戦後A級戦犯として裁かれるが裁判中に病死。

*64:駐イタリア大使として、駐ドイツ大使大島浩とともに日独伊三国同盟を推進(ただし白鳥が職業外交官であるのに対し、大島は陸軍出身)。戦後、A級戦犯として大島とともに裁かれ終身禁固刑判決(大島は後に仮釈放されるが、白鳥は獄中で病死)。後に靖国神社に合祀されるが白鳥や松岡洋右にのせられて日独伊三国同盟を締結したことは失敗だったと見なす昭和天皇富田朝彦宮内庁長官に対し「A級が合祀されその上 松岡、白取(原文ママ)までもが」、「私はあれ以来参拝していない、それが私の心だ」と述べ、白鳥の合祀に不快感を示したという(ウィキペ「白鳥敏夫」参照)。

*65:ただし和田は社会党入党前にその能力を首相・吉田茂に評価され吉田内閣農林相を務めている

*66:ただし戦後は「革新自治体」など、ほぼ「革新派=左翼」と同義になるんですけど

*67:田中義一内閣外務政務次官、犬養内閣書記官長など歴任

*68:後に企画院総裁。戦後A級戦犯として終身禁固刑(ただし後に仮釈放)。

*69:加藤高明、若槻、濱口内閣で外相

*70:白鳥の義兄(妻の姉の夫)

*71:桂、大隈内閣蔵相、加藤高明内閣内務相を経て首相

*72:大隈内閣文相、山本、加藤高明内閣逓信相を経て首相

*73:これはパナマ運河建設のため、アメリカがパナマをコロンビアから独立させたことを皮肉っている

*74:東条内閣で外務大臣

*75:近衛、平沼、米内内閣で外相

*76:西園寺、原、高橋、加藤友三郎、斎藤内閣で外相

*77:西園寺、桂、山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任。226事件で暗殺される。

*78:戦前、東条、小磯内閣外相。戦後、A級戦犯として禁錮7年の判決。服役後、鳩山内閣外相

*79:関東軍参謀長、近衛、平沼内閣陸軍大臣朝鮮軍司令官、第7方面軍(シンガポール)司令官など歴任。戦後、A級戦犯として死刑判決

*80:清浦、加藤高明、濱口内閣で陸軍大臣

*81:右翼活動家。三月事件(濱口内閣を打倒し宇垣陸相を後継首相にするクーデター計画)・十月事件(若槻内閣を打倒し荒木貞夫陸軍中将を後継首相にするクーデター計画)・血盟団事件井上準之助元蔵相、三井財閥総帥・団琢磨の暗殺)など殆どの戦前右翼テロ計画に関与し、犬養首相を暗殺した五・一五事件では禁錮5年の有罪判決を受けて服役している。また、大東亜省の大東亜共同宣言の作成に関わった。東京裁判において民間人としては唯一A級戦犯容疑で起訴されたが、精神障害と診断され裁かれなかった

*82:戦後、外務事務次官、駐米大使

*83:第1次近衛内閣で内閣書記官長、第2次近衛内閣で司法大臣。戦後、社会党代議士。

*84:林、近衛、平沼、小磯、鈴木内閣で海軍大臣

*85:大隈内閣外相、駐米大使、駐仏大使を歴任

*86:司法次官、検事総長大審院長、山本内閣司法相、枢密院議長、首相を歴任。戦後、A級戦犯として終身禁固刑。

*87:戦後、ニュルンベルク裁判で絞首刑。

*88:陸軍省軍務局長、台湾軍司令官、首相、朝鮮総督を歴任

*89:伊藤、松方内閣文相、枢密院議長、首相など歴任

*90:阿部内閣外相、駐米大使など歴任

*91:台湾軍司令官、第14軍(フィリピン)司令官など歴任、戦後、BC級戦犯裁判で死刑判決。

*92:陸軍省軍務局長、陸軍次官、関東軍参謀長、朝鮮軍司令官、朝鮮総督、首相を歴任。戦後、A級戦犯として終身刑

*93:ヒトラーの遺書で後継首相に指名されたが、妻子と共に自殺。なお、ゲッベルスは『戦艦ポチョムキン』のファンで『我々は、我々の戦艦ポチョムキンを作らなければならない』と述べたことがある(ウィキペ『ゲッベルス』参照)。

*94:警察官僚。警察庁長官官房長、警察庁警備局長、警視庁副総監、内閣調査室長、宮内庁次長などを経て宮内庁長官

*95:西園寺内閣文相、農商務相、山本内閣外相、宮内大臣内大臣など歴任

*96:陸軍内部の秘密結社・桜会幹部。桜会は三月事件(濱口内閣を打倒し宇垣陸相を後継首相にするクーデター計画)・十月事件(若槻内閣を打倒し荒木貞夫陸軍中将を後継首相にするクーデター計画)というクーデター未遂事件を起こしている。226事件の際に橋本は、決起部隊側に有利な様に事態を収拾しようと動いたため、大佐で予備役へ回される事となる。その後、日中戦争の勃発に伴い、連隊長として再び召集されたが、南京攻略戦の際の1937年12月12日に、イギリス砲艦レディバード号に被害を与え(レディバード号事件)、さらにアメリカの砲艦パナイ号を撃沈し死傷者を出した(パナイ号事件)責任を取って陸軍砲兵大佐で退役した(日本は事件について英米に謝罪)。1942年の翼賛選挙で衆議院議員に当選し、翼賛政治会総務に就任。戦後は東京裁判で終身禁固刑を言い渡されている(後に仮釈放)。

*97:著書『逆説の軍隊』(2012年、中公文庫)、『日本陸軍と中国:「支那通」にみる夢と蹉跌』(2016年、ちくま学芸文庫)など