■【緊迫・東シナ海】尖閣占領は中国の太平洋制覇の一里塚だ! 海外にぜひ知ってほしいその実態とは… 八重山日報編集長・仲新城誠*1
http://www.sankei.com/premium/news/170401/prm1704010038-n1.html
日中はなぜ、あんな岩だらけの無人島のために血を流そうとしているのか
少なくとも両国政府のまともな人間はそんな事考えてないでしょう。
あそこから石油や天然ガスがでるにしてもすぐにペイする話ではない。
「仲良く共同開発するなど話し合いで解決すればいい」と諭すジャーナリストもいる。
結論をどうするかはともかく話し合いで解決する以外に道はないのは当たり前です。
私は「尖閣問題は、単なる無人島の争奪戦ではない」と反論している。
尖閣諸島南方には約5万人の市民が暮らす石垣島がある。尖閣が軍事基地化されれば、中国軍はいつでも石垣島を急襲できる。石垣島から約400キロ先の沖縄本島には在日米軍が集中しており、これを破壊すれば中国は太平洋地域の覇権を手にできる。
よくもまあ心にもないデマが放言できるモンです。沖縄の在日米軍とドンパチしたり石垣島なんか軍事攻撃で支配したりして中国に何のメリットがあるのか。大体何を根拠に「太平洋地域の覇権」を中国が狙ってるというのか。
ある米国人ジャーナリストは、こんな質問を私にぶつけた。
「日本は優秀な海軍力を持っている。中国公船などいつでも追い払えるはずなのに、なぜそうしないのか。米国なら、そうする」
そんな米国人がいるとは到底思えないほど愚劣な問いです。米国とて「海軍で追い払ったりはしない」でしょう。なぜなら軍事衝突という不測の事態が起こっても「中国との関係が悪くなる」上、国際的にも「問題を外交で解決できないとは無能だ」との評価をされるからです。何のメリットもない。
石垣市で私と意見交換した外国人ジャーナリストはほとんどが「自分は中立の立場だ」と強調する。しかし、実力で他国の領土を奪おうとする中国の行為を批判しない態度は、中立を装った臆病としか思えない。
中国の行為の是非はともかく、どこが「実力で他国の領土を奪おうとする行為」なんでしょうか。中国のしていることは「尖閣は我が国の領土である」という政治的アピールにすぎません。
■【水内茂幸の野党ウオッチ】拝啓 蓮舫様*2 辻元清美氏*3の「3つの疑惑*4」記事の抗議ですが、何か勘違いされていませんか?
http://www.sankei.com/premium/news/170402/prm1704020026-n1.html
実名でこういう居直り記事書けるつうのもなかなかの恥さらしです。
「一生産経でやっていく」「産経が潰れたらSAPIOとかウィルとかどっかのウヨメディアで食っていく」という覚悟でも決めない限りなかなかできる行為ではありません。
■【産経抄】民進党の国防論で異民族から守れると思う国民は何%いるだろうか 4月2日
http://www.sankei.com/column/news/170402/clm1704020004-n1.html
吹き出しました。異民族て一体何処の国が攻めてくると思ってるんですかね?。
「中国」「ロシア」「北朝鮮」とか言い出すのか。
まあどれもあり得ませんけどね。北朝鮮にはそんな軍事力はない。
ロシアは今シリア内戦介入やウクライナ問題で軍事力展開してるからこれまたそんな余裕は明らかにない。まあ、シリアやウクライナに片がついたって日本攻撃なんかしないでしょうが。
中国だってそんな馬鹿な事はしないでしょう。そんなことをしたら日本企業が中国から逃げかねない。
自民党は先月30日、敵基地攻撃能力を保有するための検討を求める提言をまとめ、安倍晋三首相に提出した。敵基地攻撃能力の保有は合憲であり、座して自滅を待たないためには当然の検討だろう。
「敵基地攻撃能力」とはこの場合「先制攻撃能力」のことです。決して「専守防衛で反撃する能力」のことではない。
当然、違憲の疑い濃厚です。そもそも「相手の攻撃意図を確実に把握できる」という保障がない限り「先制攻撃」は「相手が攻撃すると誤認識してやらなくてもいい攻撃をすること」になりかねない。
そして人間は神でない以上「相手の攻撃意図を確実に把握できる」という保障はどこにもないわけです。
また「先制攻撃」で相手国の軍事力を完全に無力化できる保障もない。もし「誤認識で無用な先制攻撃をした」上、相手国の軍事力が無力化できなければそれこそ激怒した相手国の反撃で日本が悲惨な目にあいかねません。
産経らの先制攻撃正当化論は
1)相手国の攻撃意図を的確に認識できるので不要な先制攻撃はあり得ない
2)相手国の軍事力は確実に無力化できる
という「現実性のかけらもない前提」でしか成り立ちません。
一方「専守防衛なら座して自滅を待つのか」というとそんなこともない。
なぜなら「相手国が日本の軍事力を完全に無力化すること」は考えづらいからです。当然相手国が攻撃するなら大なり小なり日本の反撃があり得る。それを考えたらそう簡単にミサイル攻撃などできるモンではありません。あくまでも北朝鮮のミサイルは「米韓が攻めてくるならこれで反撃する」「米韓軍を道連れにしてやる、地獄を見せてやる」という「防衛目的(?)」のものでしかない。
あれだけの疑惑が発覚したのに、日本人の馬鹿さにはげんなりですね。あんな無法を容認したら、更に無法がエスカレートしますよ。安倍はそう言う人間ですから。
日本社会の劣化が深刻化し、取り返しがつかない事になりかねない。いや今だっていい加減酷いですが。
ただし世論調査での支持理由は安倍の安保政策ではないので、「だから安倍政権の安保政策に問題はない」という産経の主張は端的に言ってデマです。
そもそも「安倍の安保政策が広く支持されてる」のなら「ささやかとはいえ」「過大評価できないとは言え」安倍の安保政策に批判的な共産党が議席増加するわけもないでしょう。
まあそんな事は産経も分かってるでしょうが。
【追記】
■日経・社説『北朝鮮のミサイルへの備えを強化せよ』
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO14926600V00C17A4EA1000/
「敵基地攻撃能力=先制攻撃能力」についての批判意見は上に書きましたので繰り返しませんが日経までもこんなに「非常識右翼」と化してるのかと思うと本当にげんなりです。
■民進・前原誠司*6元外相「敵基地攻撃能力、党内で議論することになる」 フジ「新報道2001」で明言
http://www.sankei.com/politics/news/170402/plt1704020014-n1.html
俺が「敵基地攻撃能力=先制攻撃能力」に否定的なことは既に述べました。
しかし予想の範囲内ですが前原には呆れます。
社民党、共産党は「敵基地攻撃能力」には否定的ですし、民進党内のハト派も否定的です。
つまりこんなことを前原が言えば野党共闘どころか民進党内にも内紛をうんで、自公を利する。俺が前原の立場ならこんなことはやりませんが、前原にとって大事なことは「政権交代」ではないということでしょう。
前原は「自民党から出馬したかったが出馬できなかったから民進党にいる」程度の人間でしかない。
だから別に自民党を利してもいいと思っている。ただそんなことをしたところでそれが前原のメリットになるのか、正直、俺は疑問に思いますが。
自民党の小野寺五典元防衛相は同番組で(中略)米韓合同軍事演習中の3月22日に北朝鮮がミサイルを発射したことを挙げ、「間違って米艦隊に飛べば攻撃とみなされる。普通はこんな荒っぽいことをしない。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は歯止めが利かなくなっている」と北朝鮮情勢に警戒を促した。
ばかばかしい。金正恩もそれなりの計算をしているに決まってるでしょう。本気で小野寺がこんなことを言ってるのならバカだし虚言を吐いてるのならクズです。
■【政界徒然草】待機児童は“1本足打法”では解決しない 国会はなぜベビーシッターの活用を議論しないのか
http://www.sankei.com/premium/news/170402/prm1704020002-n1.html
「産経はバカじゃねえの?」ですね。もちろんベビーシッターは悪い事ではない。
ただしベビーシッターにいくらかかると思ってるのか。
「ベビーシッターの活用を業界は主張してる」てそりゃベビーシッター業界はそう主張するでしょうよ(苦笑)。
保育園難民のママたちも「何馬鹿な事言ってるの?」「業界から金でももらってるのか?」「これってパブ記事?」と口あんぐりでしょうね。
■【マッド三枝が行く!!】沖縄編(下)沖縄平和運動センター議長の山城博治氏はまるで「英雄」、国会議員は「沖縄独立論」にまで言及した!
http://www.sankei.com/premium/news/170302/prm1703020011-n9.html
仰天したのは、仲里利信衆院議員(80)の演説だ。仲里氏は沖縄県議会議長を務め、自民党の沖縄県連顧問も務めたいわば保守の重鎮だ(今は離党し、無所属)。その仲里氏がこう演説したのだ。
「このウチナー(沖縄)は、(ボーガス注:本土に)中国やら朝鮮、(ボーガス注:と言った外国と)同じ扱いにされていると私は思っている。こんな中で続くんだったら(中略)独立をしてワッター(われわれ)ウチナーは生きていける」
(中略)と言うのが気になりますがそれはさておき。
これを「文字通りの独立論」と見るのは産経くらいなモンでしょう(産経だって本気でそう思ってるわけではないでしょうが)。
「ワシは元自民党幹部だがそれくらい、自民党の今のやりようには怒ってる」つう話でしかない。まあ、仲里氏が元自民だからこういう「ある意味軽口」が言えるというのはあるでしょう。
*1:著書『翁長知事と沖縄メディア:「反日・親中」タッグの暴走』(2015年、産経新聞出版)
*2:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表
*3:社民党政策審議会長、国会対策委員長、鳩山内閣国交副大臣、菅内閣首相補佐官(災害ボランティア活動担当)、民主党政調副会長、民進党役員室長など歴任
*4:もちろん疑惑でも何でもなくただの言いがかりです。東京新聞は「こちら特報部」で『辻元氏バッシング 安倍首相が「デマ」に便乗 露骨な疑惑隠し?』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017033002000145.html)としていかに酷い言いがかりか批判記事を書いています。辻元氏も■安倍昭恵夫人と籠池夫人とのメールにおける辻元清美に関するデマ(http://www.kiyomi.gr.jp/blog/11251/)などで反論しています。
*5:とはいえその支持率がいつ落ちるかと安倍や産経は怯えてるからこそ「昭恵の証人喚問拒否」「辻元氏へのデマ中傷」など無茶苦茶な行為に走ってるわけです。
*6:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党「尊厳ある生活保障総合調査会」会長