今日の産経ニュース(2022年6/6日分)

【正論】米国の「良き日本占領」の神話 青山学院大学教授・福井義高 - 産経ニュース
 福井に言われるまでもなく「レッドパージ」など「GHQの統治」についてはいろいろと批判はあります。「批判がない」という福井のような主張こそがデマです。そして「GHQの統治」で評価されてるのはあくまでも「治安維持法不敬罪の廃止」「国家神道の否定」など「自由主義、民主主義」的な部分です。


「中国の認知戦に備えよ」 名古屋「正論」懇話会、元陸将の渡部悦和氏講演 - 産経ニュース

「もし日本がこのまま専守防衛を続ければ、100%自国が戦場となる。」

 呆れて二の句が継げません。自衛隊というのは「満州事変、226事件などで暴走した旧軍」のような「極右の巣窟」なのか。どこの国が攻めてきて、どこが戦場になるというのか?。「ロシアの侵攻で北海道」か。「中国の侵攻で沖縄」か。
 そもそも専守防衛とは「相手が攻めてきたら反撃する」という話であって無抵抗主義ではない。
 そして自衛隊在日米軍も「世界有数の軍事力」である。
 何で「先制攻撃ができないと戦場になる」のか。そもそもプーチンロシアが「ウクライナがロシア侵攻を画策している。座して死を待つことはできない。先制攻撃してロシアを守る必要がある」としてウクライナに先制攻撃したことをどう思ってるのか。先制攻撃を容認すればプーチンロシアのように悪用される危険がある。だからこそ日本は専守防衛のわけです。というか「中国軍の攻撃」として自作自演で戦争を始めた「プーチンロシアのような所業」をした戦前日本のことをどう思っているのか?


結論変わらず、慎重姿勢で「空転」招く 東名差し戻し審判決 - 産経ニュース
 産経らしい「無茶苦茶な記事」です。当たり前ですが「結果として判決が同じだった」というのは「差し戻しが不当だった」という事には全くなりません。まあ「判決が変わった場合」でも「重くなった場合*1」はともかく「軽くなれば」、「不当な差し戻し」という「厳罰主義&ご都合主義」が産経ですが。


【異論暴論】国防こそ最大の福祉 優先すべき国家の責務 7月号 好評販売中 - 産経ニュース
 これでよくもまあ「北朝鮮の先軍主義」「プーチンの軍事大国路線」を批判できるもんです。呆れて二の句が継げません。「日本の軍拡」だけは「きれいな軍拡」なのか。そもそも「軍事大国・戦前日本」が無謀な戦争で国民を多数死なせたことを何とも思ってないのか。
 戦前日本にせよプーチンロシアにせよ軍事大国は暴走すれば「国防は福祉」どころか「戦争による福祉破壊」です。


官房長官も「反撃能力」使用 「敵基地攻撃能力」から名称転換 - 産経ニュース
 「敵基地攻撃能力」を批判する共産党も「専守防衛」は勿論容認します。そして「専守防衛」も反撃の一種なので完全に「詐欺的な名称」と言っていい。反撃なら「ウクライナ」も今、ロシア相手にしていますが、彼らは「ロシア国内の敵(ロシア軍)基地」は攻撃してないわけです。よくもこんな詐欺的な名称を使うもんです。


【主張】国民皆歯科健診 治療も予防への目配りを - 産経ニュース
 以前、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」でコメンテーター(誰だか忘れましたが)が批判していたようにこの施策が正しいかどうかは非常に疑問です。
 というのは「自覚症状が出た場合は手遅れ(死亡確率が高い)の膵臓ガン」などと違い、歯の場合は、「歯の痛みや出血」がない場合は通常は「健康な歯」だし、「歯の痛みや出血」の後で検診しても通常「手遅れ」なんてことはないからです。
 つまりは「乳がん検診推進」のように「歯科検診を推進する」理由にかける。
 しかも「8020運動」などの成果で「国民皆歯科検診」などない現状においても「昔に比べれば国民の歯の健康は明らかに改善している(虫歯数の減少など)」。
 では何故、こんなことをするのかと言えば、コメンテーター氏も指摘していましたが「歯科医師会への参院選前のばらまき」ではないか。
 「国民皆歯科検診」といったところでそれにかかる費用を全額国が負担するわけではない(勿論いわゆる、健康保険による国の7割負担はありますが)。
 国として大して財政的に痛くないし、「国民の歯の健康の改善→歯科検診や歯科治療の減少」で経営に苦しむ歯科医(一説に寄ればコンビニ店舗数より多い)も大喜びの訳です。
 森本氏は「ホニャララさん(コメンテーター氏)の疑念『歯科医師会の票目当てではないか?』が正しいなら、与党による選挙買収もいいところでとんでもない話です。いずれにせよ本当にそういう皆検診が必要なのか徹底的な議論をして欲しいですね。検診にかかる費用は、3割負担とは言え国民も負担するわけですから」とまとめてましたが。

*1:差し戻しで重くなる現実的可能性があったかどうかはともかく、重くなれば「差し戻して良かった」というのが産経でしょう。「差し戻しで刑罰が重くなれば万歳、軽くなれば罵倒」なのだから話になりません。