今日の産経ニュース&しんぶん赤旗(7/15分)(追記・訂正あり)

赤旗『「日本会議」の候補 都議選で54%落選』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-12/2017071204_01_1.html
 つまりはどれほど都議会自民党が公然と日本会議と癒着していたかと言う事ですね。とはいえ小池百合子*1一派が日本会議と関係がないかと言ったら(自民党ほど公然と癒着はしていないとは言え)そうではないところが弱ったところですが。


週刊ポスト「笹川堯氏*2「安倍さんは正直に友達です、といえばよかった」』
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170715/soc1707150020-n1.html
 疑惑解明とは「加計学園の理事長は、友人といえばよかった」という話ではありませんがそれはともかく。
 元自民党議員*3の笹川からもこういう発言が出て、週刊ポストにのる。安倍政権ももはや「終わりが見えてきた」気がします。


【ここから産経&夕刊フジです】
■【ソウルからヨボセヨ】日本の“忖度”などかわいいもの? 次は「慰安婦記念切手」発行か(黒田勝弘
http://www.sankei.com/column/news/170715/clm1707150006-n1.html
 慰安婦切手発行なんて話は韓国政府方針としてどこからも出てないので言いがかりも甚だしいですね。まあ、仮に発行されたとしても俺は何と思いませんが。「発行してよかった」とは思いませんし、正直愉快ではないですが、日本は加害国です。偉そうにああだこうだ言える立場じゃないし、話がここまでこじれたのは安倍が河野談話否定など画策するからです。日本側の落ち度が極めて大きい。


■日本のEEZ内で北船舶が銃口…漁業取締船の危険すぎる丸腰姿勢 「厳重に抗議」で済ませていい問題ではない
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170714/soc1707140004-n1.html
 そもそも武装してる漁船などほとんどないでしょうからね。
 水産庁の船で対応できない場合は、海保(海上保安庁)や海自の船が出てくると言うだけの話でしょう。そもそも水産庁に銃器を扱える人間なんているんでしょうか?


■【WEB編集委員のつぶやき】加戸守行前愛媛県知事の発言がもやを晴らしてくれた 前川喜平さんは「役人の矜持」を自らに問うて欲しい(WEB編集チーム 黒沢通)
http://www.sankei.com/politics/news/170715/plt1707150008-n1.html
 産経が本心で言ってるとはとても思えません。そもそも加戸は安倍側や前川氏に教えてもらわない限り、「安倍側と前川氏のやりとりを直接知ることができる立場」にない。
 また加戸、前川参考人招致でもやが晴れたのなら安倍の支持率が右肩下がりに下がることもなければ、それに焦った安倍が「俺も出席するから参考人招致をまたやろう」などと野党相手にいいだすこともないわけです。まあ安倍は逃げ切れないと思って急遽出席方針に変更したわけですがそれが功を奏するかどうかは分かりません。
 しかし産経も偉そうな事言うなら「ジャーナリズムの矜持」「自称経済紙(産業経済新聞)の矜持」を自らに問うて欲しいですね。言うだけ無駄ですが。


■【政論】誰のための被災地視察か 稲田朋美*4防衛相の“頑張ってますアピール”ではなかったか(千葉倫之)
http://www.sankei.com/politics/news/170715/plt1707150005-n1.html

・首相や防災担当相*5の被災地視察には意味がある。被災者や自治体のニーズを把握することは復旧・復興に不可欠だし、復興予算を国が支援する「激甚災害」指定の判断に必要な政治的プロセスでもある。一方、防衛相の部隊激励は、いわば防衛省の組織内の論理であり、被災者には関係ない。
・(ボーガス注:防衛省)トップが多数の高官を引き連れて現地入りすれば、案内する現場の負担は大きいし、救援の人手を引きはがすことにもなる。防衛省幹部は「現場は災害救助で手いっぱいで、視察先もギリギリまで決まらなかった」と明かす。不明者の捜索現場では、視察に訪れた稲田氏を出迎え、整列した隊長らは作業の手を止めざるを得なかった。
・稲田氏は東京都議選の応援演説での不適切な発言をはじめ、さまざまな言動で防衛相としての資質が問題視されてきた。過去に潜水艦を視察した際は、ハイヒール姿で潜水艦に乗り込み「かえって士気が低下した」(海上自衛隊関係者)と厳しい声があがった。今回の九州北部豪雨災害の発生後も自身を含む政務三役が約40分間、役所を留守にしたことで批判を浴びた。
 そうした批判を意識し、隊員をねぎらい、被災者に寄り添う姿勢を示そうと視察を決めたのかもしれない。隊員一人一人と握手し言葉を交わす姿には真摯さもうかがえたが、来月3日に予定されている内閣改造で退任が確実視される防衛相の激励がどれほど隊員の心に響いただろうか。

 産経も随分、稲田に冷たいモンです。「都議選の敗北原因の一つは稲田」「だから次の内閣改造で無役になる」と判断してるのでしょう。


■【サッカー】旭日旗問題、処分不服で川崎が上訴 AFC「韓国で掲出することは攻撃的」→藁科社長「中立性を誰が決めたのか」
http://www.sankei.com/sports/news/170715/spo1707150009-n1.html
 本心ではなく安倍に媚びてるのだと思いたいところですがそれにしても川崎はふざけています。
 そもそも何でサッカー場旭日旗なんか持ち込む必要があるのか。


■【産経抄】「安倍首相は悪である」演繹法を誤用するマスコミ報道 7月15日
http://www.sankei.com/column/news/170715/clm1707150003-n1.html
 もちろん誰も「安倍は悪である」、だから「安倍の制定した法律は詳しく調べるまでもなく全て悪法だ」「詳しく調べるまでもなく森友・加計疑惑で安倍は親しい関係にある籠池や加計のために悪事を働いたに違いない」なんて「間違った演繹法」を使ってなどいません。
 そもそも野党は「安倍が悪事を働いたかどうか調べるため」に参考人招致や証人喚問を要求してるわけです。
 それはともかく安倍批判派の立場は「安倍のしたこと(制定した法の内容、森友・加計疑惑での疑惑解明に消極的な態度など)を自分なりに評価しその結果安倍を悪認定する」という「正しい演繹法」です。
 つうか安倍政権支持率が右肩下がりに下がってる現状で「間違った演繹法で報道する朝日、毎日、東京新聞ガー」などといっても産経愛読者以外にはまるで意味がないでしょう。国民をバカにするなと言いたい。
 むしろ間違った演繹法を使ってるのは
「北海道での中国企業の土地買収には黒い裏があるに違いない、なぜなら中国は悪だから」
対馬での韓国企業の(以下略)」
蓮舫*6民進党代表が戸籍謄本を公開しないのは(以下略)」
なんて産経の方でしょう。


■【正論8月号】女性宮家が皇室を滅ぼす 「弱み」につけ込んだ民進党 作家 竹田恒泰*7
http://www.sankei.com/premium/news/170715/prm1707150019-n1.html
 まあ色々な意味でバカバカしい。
 先ず第一に何故女性宮家だと「皇室が滅ぶのか」さっぱりわかりません。
 第二にそんな竹田が「皇室存続のため」に主張するのは「元皇族復帰」であり、竹田自身が「元皇族(元竹田宮家)」です。つまり竹田の主張は「俺や俺の一族に天皇になる可能性をくれ」といっているに等しい。
 「皇室を滅ぼそうとしてる」のは私利私欲にまみれた竹田の方でしょう。まあないでしょうが竹田のようなバカが皇族に復帰したらそれこそ皇室のイメージダウンはすさまじいでしょう。

歴史的に女性宮家が許されていたらどうなっていたであろうか。平清盛足利義満織田信長徳川家康などの為政者たちは、自分の息子を皇族にして皇室を政治的に操ろうとしたであろう。

 ばかばかしい。女性宮家などなくても歴代の権力者は、娘を天皇と結婚させるなどして天皇と縁戚関係になり、その政治的権威を利用しようとしてきました。
 藤原氏摂関政治しかり、幕末期の公武合体論しかりです。
 竹田が名前を挙げた人間で言えば平清盛は娘・徳子を高倉天皇と結婚させ、徳子は安徳天皇を産んでいます。
 あるいは竹田の脳内では「山県有朋が引き起こしたいわゆる宮中某重大事件」はどう理解されてるのか。

参考

宮中某重大事件(ウィキペ参照)
1921年(大正10年)、裕仁親王(当時皇太子、のちの昭和天皇)の妃に内定していた久邇宮良子女王(後の香淳皇后)について、家系に色盲の遺伝があるとして、元老・山縣有朋*8らが女王及び同宮家に婚約辞退を迫った事件である。
・当時病気療養中であった大正天皇に代わって天皇家の家長のような存在であった貞明皇后や、良子女王の父・久邇宮邦彦王、元老の松方正義*9西園寺公望*10は婚約の破棄に反対*11を表明。最終的には、当の裕仁親王本人の意向で婚約辞退は撤回となる。1921年2月10日、政府から「婚約は破棄されることはなくいずれ御成婚」と発表された。
・この事件で山縣の権威は大きく失墜し、一度は元老と爵位返上の意向も伝えられたが慰留された。翌年、山縣は失意のうちに死去した。
・良子女王の母・邦彦王妃俔子は旧薩摩藩藩主の公爵・島津忠義の娘であったことから、「旧長州藩出身の山縣は皇室に薩摩の血が入るのを嫌っているのではないか」との憶測が主流を占めていた。
・ただしこの事件の発端は、同じ元老である西園寺が、当時注目されていた優生学の観点から、万世一系の皇室の遺伝に障害が生じる可能性を山縣に相談したことにあるといわれている。さらに公家出身で幕末宮廷の内部事情に詳しい西園寺は、久邇宮家の祖である久邇宮朝彦親王(旧中川宮)が八月十八日の政変などで政治的事件へ干渉したことなどに不快感をもっていたため、この婚儀によって久邇宮家の国政干渉が再現される可能性を危惧していたともいわれる。また、当時の徴兵制においては色覚異常のあるものは軍務に就くことができなかったため、陸海軍の形式的な「大元帥」となるべき皇太子に色覚異常が生じることを嫌ったという説もある。
・しかしこのような事情が世間に伝わることはなく、かえって長州対薩摩の藩閥抗争であるかのように見られた側面があり、これを千載一遇の機会として反山縣派が山縣の追い落としを計るという構図になった。山縣(長州)側が、宮中支配が弱まることを嫌って妨害を行ったとする通俗的解釈もあるが、この事件を収拾するために宮内大臣となった牧野伸顕*12大久保利通*13の次男であり薩摩派に近い)がこの事件を調査したが、山縣の政治的陰謀であるという見方はとっていない。なお牧野は自らの責任でこの事件の後始末をつけたことにより大きく自信を持ち、力を失った山縣系官僚に代わって宮中を掌握していく。
・なお、一貫して山縣との協調姿勢をとっていた当時の首相・原敬*14は、この事件では婚約破棄に関して明確な反対を示しておらず、国粋主義者から「君側の奸」とみなされるようになる。これが一部の過激派から暗殺の対象として狙われるようになり、原敬暗殺事件の遠因となったとされる。

 女性皇族が恋に落ちたのが、大物政治家の息子であったらどうであろうか。いや、外国人であったら、あるいは、日本人だと思っていたら本当は外国人であったらどうであろうか。外国のスパイである可能性はないであろうか。

 ばかばかしい。こんなんは「男性皇族と女性」でも成り立つ話です。
 つうか雅子氏が皇太子と結婚が決まった時に「父親・小和田恒*15が外務事務次官であることはいかがなものか」「皇室タブーで父親が批判出来なくなるのではないか」つう批判が一部にあったことを無視するなと言いたい。
 「男性皇族(現皇太子)が恋に落ちたのが、大物官僚(小和田外務事務次官)の娘であったらどうであろうか?」とは竹田は何故言わないのかつう話です。

*1:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*2:森内閣科学技術政策担当相、自民党総務会長(麻生総裁時代)を歴任

*3:現在は三男の笹川博義に地盤を譲っている。

*4:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*5:現在は松本国家公安委員長の兼務

*6:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*7:竹田恆和JOC会長の長男。『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(2010年、PHP新書)、『アメリカの戦争責任』(2015年、PHP新書)などトンデモ著書多数

*8:陸軍卿、黒田内閣内務相、伊藤内閣司法相、首相、枢密院議長、参謀総長など歴任

*9:伊藤、黒田、山縣内閣蔵相、首相など歴任

*10:伊藤、松方内閣文相(外相兼務)、首相を歴任

*11:ただしウィキペディアに寄れば松方、西園寺は当初は山縣の方針に賛同していたそうですが。

*12:西園寺内閣文相、農商務相、山本内閣外相や宮内大臣内大臣を歴任

*13:大蔵卿、内務卿、参議を歴任

*14:伊藤内閣逓信相、西園寺、山本内閣内務相を経て首相

*15:外務事務次官国連大使国際司法裁判所所長など歴任