今日の産経ニュース(7/20分)(追記・訂正あり)

■【関西の議論】「なぜクジラだけが特別なのか」捕鯨是非 ガチンコ論争で露呈した反対派の〝論点ずれまくり〟
http://www.sankei.com/west/news/170720/wst1707200003-n1.html

 日本の捕鯨を非難する米国のアラスカでは、先住民の捕鯨が認められている。この捕獲対象は、反捕鯨団体が保護を強く主張する絶滅危惧種のホッキョククジラ。一方、日本の調査捕鯨の対象は頭数が増えているとされているミンククジラだ。

 「はあ?」ですね。ミンククジラが住んでるのは日本の沿岸ではなく当然ながらミンククジラ捕鯨は伝統捕鯨とはとても言えません。
 そもそも捕鯨を語る場合反捕鯨派も指摘していますが「捕鯨が日本では産業として成立してないこと」は押さえておくべきでしょう。税金投入で無理矢理継続しているオワコン産業と言っていいのではないか。


■コメ輸出で中国と合意 米、監査終了後に開始
http://www.sankei.com/economy/news/170721/ecn1707210005-n1.html
 つまりは米国は必要以上に中国と対立しないと言う事です。


■【九州「正論」懇話会】「民進党共産党の二軍」 長島昭久*1の講演詳報
http://www.sankei.com/politics/news/170720/plt1707200041-n1.html
 「自民や都民ファの二軍がよく言うよ」で終わる話です。まあ長島だと「自民や都民ファの二軍で何が悪い。権力の座に近づくのは政治家の本能だ」と居直りそうですが。
 ただ政治家にとって少なくとも建前では「権力に近づければ何でもあり」ではない。


民進大串博志*2政調会長民共「共闘」の表現訂正要求 「政策の一致を確認しながら連携です」
http://www.sankei.com/politics/news/170720/plt1707200044-n1.html
 連合や党内右派議員(前原*3元代表など)の反発を恐れてるのでしょうが何ともお粗末です。


■【蓮舫*4二重国籍」問題】山口二郎*5法政大教授が戸籍開示を批判 「基本的人権の問題として疑問
http://www.sankei.com/politics/news/170720/plt1707200040-n1.html
 山口氏には全く同感ですね。
 一方

蓮舫氏の判断について「尊重し、重く受け止めたい。誰よりも日本人であることの意味を深く考えているのが蓮舫氏ではないか」との認識を示した

という神津連合会長の馬鹿さには呆れて物も言えません。
 先日の「ホワエグへの荷担」といいどれほど政治センスがないんでしょうか。連合にも外国人労働者の組合員はいるでしょうに(それともいない?)


■【広島「正論」友の会】加計、森友で証明できぬ“忖度”突くのは護憲勢力最後のあがき−憲法改正し国の権利取り戻せ 河村論説委員講演詳報
http://www.sankei.com/west/news/170720/wst1707200025-n1.html
 おいおいですね。産経も本気ではないでしょうが「改憲派ならああいう不正を黙認する」と言う産経に対して「まともな改憲派なら怒りを禁じ得ない」でしょう。
 そもそも護憲派の言いがかりならあんなに支持率は落ちないし、安倍も参考人招致から逃げたりしない(結局、逃げ切れず応じるようですが)
 そのうちダグラス・グラマン疑惑も「岸*6元首相を政界引退に追い込むための謀略」とでも言い出すんでしょうか?


稲田朋美*7防衛相、省・隊内で求心力失いスケープゴートに 日報問題
http://www.sankei.com/politics/news/170720/plt1707200006-n1.html
 「スケープゴート」という表現が適切かどうかはともかく、産経が書くように「安倍や稲田だが落ち目になってきたからこそこうした疑惑がマスコミにリークされた」とは言えるでしょう。今後もこうしたリークなどによって安倍が追い詰められていくことを望みたい。そうなれば自民下野まではいかなくても「安倍じゃ政権が持たない」と自公による安倍おろしがおきることも期待できる。


■【産経抄】ワシントンに劉暁波*8プラザができないわけ
http://www.sankei.com/column/news/170720/clm1707200003-n1.html

 米国の首都ワシントンでは1980年代、ソ連の人権抑圧に抗議するため、ソ連大使館前の通りが「サハロフ*9・プラザ」と改称された。上院は昨年、同様に中国大使館前を「劉暁波プラザ」と名付ける法案を可決した。もっとも、オバマ大統領は拒否権発動の構えを見せ、実現しなかった。

実現したって何がどうなるモンでもない。そもそもオバマの拒否権発動を見越した議会のパフォーマンスにすぎないんじゃないか。
 大体産経の「駐韓日本大使館前の銅像は不当な嫌がらせでウィーン条約違反だ」を適用すれば「サハロフプラザ」だの「劉暁波プラザ」だのそれこそ「不当な嫌がらせでウィーン条約違反」じゃないんですかね?

*1:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣を歴任

*2:鳩山、菅内閣財務大臣政務官、野田内閣復興大臣政務官を歴任

*3:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*4:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*5:著書『ブレア時代のイギリス』(2005年、岩波新書)、『若者のための政治マニュアル』(2008年、講談社現代新書)、『政権交代論』(2009年、岩波新書)、『政治のしくみがわかる本』(2009年、岩波ジュニア新書)、『ポピュリズムへの反撃』(2010年、角川oneテーマ21)、『政権交代とは何だったのか』(2012年、岩波新書)、『いまを生きるための政治学』(2013年、岩波現代全書)など

*6:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*7:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*8:2010年ノーベル平和賞受賞者。著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

*9:1975年ノーベル平和賞受賞者