選挙に行ってきた、ほか(追記・訂正あり)

 雨が酷いので朝の7時ほぼジャストで選挙に行ってきました。今日選挙に行かれる方はなるべく早く行った方がいいかと思います。
 比例は「立憲民主」に浮気しないでいつも通り共産。
 小選挙区(埼玉10区)はhttp://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20171021/5640158721に書いたような理由で「共産には申し訳ないと思いながら」坂本にしました。
 「坂本の立憲民主党的ポーズ」に完全に踊らされてますが、まあそういうポーズするだけでも自民よりはマシかなと。共産の当選可能性は残念ながら低いですしねえ。
 「希望批判者」アンドリュー・バルトフェルドさんなどにはお叱りを受けるかも知れません。
 裁判官審査は本来「きちんとチェックしたうえで書くべき」ですが、その余裕がなかったので「信任したと思われたくない」つう理由ですべてバツにしました。
 個人的には「国民がこの制度に無関心なため」に「裁判官不信任の例がない」今の審査制度よりも「米国のような議会での承認制度」のほうが、「実質的意味がある」かと思いますが、一方で「そうなると自民与党では裁判の公正が一層歪む」危険性もあるし難しいところです。
 あとは選挙結果を見るだけですが事前予想結果が「立憲民主躍進」「希望沈没」以外は「自公2/3か」「共産現有議席維持が困難」など俺にとってあまりに酷いので今から憂鬱です。
 まあ俺の両親は小選挙区、比例、どちらも自民でしょう。この件で話をしてもお互い険悪にしかならないのでなるべく話はしないことにしています。
 まあ別記事で書きましたが、選挙結果が事前予想のような「アンチ安倍にとって不幸なモノであった」としても「赤旗政治記者ツイート(https://twitter.com/akahataseiji)」、志位委員長ツイート(https://twitter.com/shiikazuo)、小池書記局長ツイート(https://twitter.com/koike_akira?lang=ja)、山口二郎氏ツイート(https://twitter.com/260yamaguchi)、有田芳生氏ツイート(https://twitter.com/aritayoshifu?lang=ja)など「戦う人々のツィート」で精神的に「くじけそうな自分」を奮い立たせようかと思っています。


■kojitakenの日記『衆院選NHKが予想獲得議席を発表』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20171022/1508670160

 第48回衆議院議員総選挙NHK衆院選の開票速報が始まった。同局が伝えた予想獲得議席は下記の通り。
自民 253〜300
希望 38〜59
公明 27〜36
共産 8〜14
立民 44〜67
維新 7〜18
社民 1〜2
こころ 0〜0
諸派 0〜1
無所属 20〜29

【最初に追記】
 翌朝にNHKサイトで選挙結果を確認しました。

自民 283
希望 49
公明 29
共産 12
立民 54
維新 10
社民 1*1
他  23

 負け惜しみ的になりますが「やはり小選挙区の害悪は大きい」つう事をまず最初に言いたいですね。比例や中選挙区ならこうはならないでしょう。
 なお、「他」には「自民系」「立民系」がいますので自民、立民の数は若干増えるでしょう。
 自公で300議席超え、「衆院2/3越え」とか「安倍の暴走が悪化する(改憲の危険性もあり)」つう意味で勘弁*2して欲しい*3ですが、まあ、結果は結果ですので頑張ってやっていくしかないでしょう。
 共産12てのはやはり悲しいですが、前回の21ができすぎ(民主への批判票をかなり獲得した)って面もありますからねえ。「民進極右派の離党」と「リベラルを打ち出す」立民誕生で今まで「民主は自民との違いが曖昧だから」として共産に投票していた層が立民にいったという面はあるでしょうが、それは「立民が誕生しなければ良かった」ということでもないでしょう(もちろん今後立民が期待を裏切れば「誕生しない方が良かったのでは」つう見方も出てくるし、過去の「共産躍進」というある意味皮肉な現象*4が再現しかねないので、立民の政治姿勢が今後問われます)。
 まずは早急に立民、共産、社民、市民団体の連携で今後の闘争方針を確立して欲しいところです。
 なお、今回、急遽、立民と選挙協力し「共産が下ろせるところではおろしたこと」は「安倍政権打倒の為なら当面、独自候補にこだわらない(基本的には堺市長選での姿勢と同じです)」姿勢として非党員の安倍批判派、市民派にも評価され今後に繋がると思いたいところです。
 立民が最大野党になった事は、希望の崩壊が急速に進むだろう、ということでいいことです。これで連合執行部が反省すればいいけど反省しねえんだろうな。正直、連合左派労組はこの際執行部総退陣を求めたり、いっそ連合を離脱したりした方がいいんじゃないですかね。
 まあ、何にせよ今の執行部の無茶苦茶を是正しないとどうにもならないでしょう。
 執行部のせいでホワエグが通る可能性が強まってしまったわけです。
 つうか右派とは言え労組執行部があそこまで、共産を敵視するのは意味不明なんですが。
 「少なくても安倍打倒するまでは共闘すればいいじゃん、極右・安倍と共産とどっちがいやなんだよ(共産と即答しそうでいやですが)」「共産の影響力が強まったといったって、野党共闘に共産色なんか正直ねえじゃん」「保守の枝野ですら今共闘してるんだぞ」ですね。
 個人的に意外だったのは「維新10」ですねえ。共産の議席数の下をいっています。
 希望と組んだのが良くなかったのか。それともそう言う事関係なく、もう落ち目なのか。
 「自公2/3、300議席超え」「共産議席減」という不快なニュースが多い中、「立民の躍進」「希望の惨敗」とともに「維新の衰退」は俺にとって数少ないグッドニュースです。ああ、それと松原仁は落選*5したみたいです(石原慎太郎の三男が当選)。石原の三男については知りませんが極右松原よりはマシかと思います。

【追記終わり】
 まずは「いつものことですが」政治ブロガーid:kojitaken氏の紹介するNHK選挙予測を見てみます。「テレビで見ると泣きそうになりますが」、こうしてid:kojitaken氏のブログ記事で見ると少しは冷静な気持ちで見れます。
「共産の現有議席維持はやはり難しいのか!」と思うと事前選挙予想で「ある程度覚悟していた」とはいえ支持者としてマジで泣きそうになります。増やすのは厳しいとしても、何とか現有議席数を確保したい(減らす場合でも10議席後半にとどめたい)ところですが最近「選挙予想の番狂わせ」て少ないんだよなあ。特にNHKはほとんどの分野で民放を超える能力を見せつけますが「選挙予想でも」多くの場合、NHKが一番鉄板だと言われます。
 しかし「志位委員長以下、活動家の皆さんはもっと辛いはずだ!」「活動家でもない俺ごときが弱音を吐いてどうするんだ!」と思います。志位委員長も苦悩の思いでしょうが「立民の躍進もあるし、次回で巻き返しましょう」といいたいところです。
 「前原が野党共闘ぶっ壊したこと」と「立憲民主にある種のブームが起こってしまったこと」が響いてるんでしょうが、ここは「立憲民主に支持があった、ということは今後共産にも一定の支持があり得るつう事」、「立民が前原並みの裏切りをやれば、かなり共産に来るということ*6」と楽観的に考えたいところです。まあそう思わないと辛いつう「精神防衛法」的なところがありますが。
 しかしこの選挙予想は幅がありすぎて「えー、NHKでこんなんなの?」ですね。
 自民253議席つうのは決して「少ないとは言えない」わけですが「300議席」よりはマシでしょう。自民党大勝予測で若干、希望や立民への投票が促進されたつう事でしょうか。それでも「当初の最悪の事態(自公で300越え)」は仮に回避できたとしても自民過半数割れとかそこまでは行かないわけですが。
 つうか最低予想と最大予想で50議席も幅があるのは幅がありすぎです。
 ただこれは希望や立民(幅20議席)、公明や維新(10議席)も同じです。
 まあ個人的希望は
1)自民、公明、維新、希望ができる限り最低に近い数字(最低をきればもっと御の字)
2)立民、共産、社民ができる限り最大に近い数字(最大を超えればもっと御の字)、共産は何とか2桁はいって欲しい
3)立民>希望、共産>維新(追記:こう書きながらも「維新は大阪で強いからなあ」と思っていた俺ですが「大阪で自民が当選してる」つうのが不快ですが意外なことに維新が大阪で自民に負けて共産の議席数を下回る見込みが強いようです) 
つうところですね。


■kojitakenの日記『小池百合子希望の党の結党が「安倍政権を利した」と自ら認める』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20171022/1508679825
 そりゃ立憲民主が躍進して、希望は落ち目なんだから「安倍政権を利したんじゃないか」と聞かれるでしょうし、渋々でも小池もそれを認めざるを得ないでしょう。俺の願望込みですが国政での希望は完全に死に体でしょうね。
 都知事としての小池も早晩終わるかも知れない。


■kojitakenの日記『豊田真由子が落選確実』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20171022/1508671178
 まあそりゃあそうでしょう。彼女とは別の人間を自民が担いだわけですから。


■kojitakenの日記『中山成彬*7が当選(怒)』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20171022/1508674081
 あんなゴロツキ右翼が当選かと思うとid:kojitaken氏同様、絶句ですが、ただあの男は「暴言製造機」みたいなもんですからむしろ「小池希望の足を引っ張る存在」としてありがたいかもしれません。いや、そうとでも思わないとあのバカの当選が我慢ならないというのはありますが。


■産経【衆院選】自公勝利 立憲民主党野党第一党
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220063-n1.html
 「自公勝利」に産経が嬉しそうで本当に不快になります。安倍も「信任を得た」とほざいて無茶苦茶やる気なんだろうなと思って憂鬱になります。
 それはともかく現時点で「立憲民主党が希望を抑えて野党第一党」と書いていいかは「予想議席数に幅がある」のでやや微妙です。
 ただ「上り調子の立民」に対し「落ち目の希望」ですから議席数が仮に希望が若干上でも「立民が最大野党扱いされるようなこと」になるんじゃないか。その後、一部無所属議員が立民に入るでしょうからそういう意味でも希望は落ち目です。


NHK『共産 小池書記局長「協力した政党でスクラム組みたい」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171022/k10011189901000.html

 共産党の小池書記局長は民放のラジオ番組で「立憲民主党議席を伸ばすことは、安倍政権の憲法を変える動きに対抗する勢力が大きくなるので、うれしいことだ。共産党がもっと伸びなければいけないが、全体として、今の政治を動かす結果になるのではないかと期待を持っている。選挙の結果を受けて、お互い協力した政党で話し合い、今後の国会運営でスクラムを組んでいきたい」と述べました。

 勿論議席が減っていい訳は全くないのですが、こうした小池氏の懐の深さは見習いたいモノです。
 もちろん「こうした懐の深さでイメージアップ」つう計算はあるでしょうけれども。
 勿論こうした共産の呼びかけにどう立憲民主が答えていくかも問われています。前原的裏切りをやらかせば今回の票のかなりの部分はまた共産へ行くだろうつう事は自覚して欲しいもんです。


■産経『【衆院選辻元清美氏の当選確実 大阪10区』
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220087-n1.html
 ほぼ当選確実だろうと思っていましたが、当選して何よりです(当初、無所属と勘違いしてましたが、立民だったんですね)。 


■【衆院選菅直人*8元首相が当選確実 東京18区、自民の土屋正忠氏を破る
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220309-n1.html
 前回比例復活で今回はそれもヤバイなんて話もありましたが小選挙区で当選したようで何よりです。


■産経【衆院選】立憲民主の枝野幸男*9代表当選確実 埼玉5区
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220118-n1.html
 まあ比例上位に付けてるでしょうから僅差で負けても比例復活できるわけですが、当選して何よりです。


■産経【衆院選民進前原誠司代表「皆さんの意見を聞いて方針を検討したい」 代表続投の意向示す
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220211-n1.html
 本気で続投する気なら正気じゃないですね。「あんたが排除した枝野の立憲民主が躍進してることはどう思ってるんだ!」と突き上げ食らったらどう言い訳する気なのか。


■産経【衆院選原口一博*10総務相が当選確実 希望の公認辞退し無所属出馬
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220123-n1.html
 俺個人は「蓮舫*11に対して二重国籍がどうのこうの抜かしてた」原口は大嫌いですが、まあ、この男も立民入りを目指すんですかね?。いずれにせよ、希望の公認を辞退した男が当選では小池の面子も大いに潰れたわけです。


■産経【衆院選野田佳彦*12前首相が8選 千葉4区
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220125-n1.html
■産経【衆院選岡田克也*13民進代表が10選 無所属出馬、三重3区
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220121-n1.html
 希望からも、枝野立民からも距離を置いた彼ら「民進の元最高幹部」がどう動くか、前原のように野党共闘破壊の方向で動かないかどうかはやはり注目せざるを得ません。
 追い風に乗ってる枝野とすぐに組むのか、はたまた落ち目の希望に自分を高く売り込み、前原、細野から実権を奪った上で「希望+立民」でも目指すのか。


朝日新聞山本有二農水相が敗れる』
http://www.asahi.com/articles/ASKBF5JVGKBFUEHF00H.html?ref=tw_asahi
 重複立候補なので比例復活の可能性はありますが大臣経験者の落選はやはり大きいでしょう。
 改めて「前原が解党しなかったら」感が否定できません。


■産経【衆院選希望の党若狭勝氏、敗北確実 東京10区
http://www.sankei.com/politics/news/171022/plt1710220116-n1.html
 小池にとって絶対に当選させたかったであろう若狭の落選は、俺にとって今回数少ない明るいニュースです。前原*14や細野*15にも討ち死にして欲しかったんですがなかなかそうもいきません。ただ当選したとは言え「俺の願望込み」ですが前原や細野に明るい未来はないんじゃないか。


■ツイート色々

赤旗政治記者‏ @akahataseiji
【志位委員長】〈沖縄1区で赤嶺さんの議席を得たことは大きな勝利だと思う。オール沖縄の皆さんのご支援で勝ち取った議席として喜んでいる。全体の状況は現有確保は難しい。多くの方々からご支援をいただいた。私達の力不足ということだと思う。力をつけて捲土重来を期したい〉NHKインタビュー

 まあ、「前原のバカのせいで」つうのはどう見ても当然ありますがそう言う事は言わないようで良かったと思います。

赤旗政治記者‏ @akahataseiji
神奈川6区。公明上田候補が立憲民主党に敗れる。

 最近ではほぼ確実に当選するところしか立てないようにして博打を避けてる「自他共に認める選挙のプロ」公明で現職が落選するとはこれが野党共闘の威力でしょうか。

赤色法師‏ @red_hohshi
 共産党議席を減らします。なんとか二桁議席の確保を祈っています。前回2014年の総選挙で8→21議席を獲得し、安保法制強行採決を経て、野党と市民の共闘を牽引し続けてきた日本共産党。今回の総選挙で議席は減らしたが、この3年間の働きは日本にとって、かけがえのない宝物であったことは間違いない。

 まあ、こういう非党員の市民が少しでも増えたのなら野党共闘共産党にとっても意義があったと思います。

高田修三‏ @_zonish
 日本共産党野党共闘のおかげで、立憲民主党野党第一党になれそうです

 まあ、「日本共産党だけの力」ではもちろんないですが「共産党の力もある」わけです(他に社民とか市民団体とか)。
 立憲民主の連中はそこを忘れないで欲しいですね。

日本共産党‏ @jcp_cc
 日本共産党にとっては厳しい結果となりそうです。しかし今回の選挙戦では、今までにないほど多くの市民の方々からご協力を頂くことができました。これは選挙後にも活きる大きな財産です。この繋がりをより強めていけるようにして参りたいと思います。

実際問題、楽ではないでしょうが是非「この繋がりをより強めていけるようにして」ほしいもんです。

ナオ(選挙に行こう!棄権はダメ!)‏ @tyandori
共産党の当確者7名(20時40分現在)
北関東ブロック:塩川鉄也
南関東ブロック:志位和夫*16
東京ブロック:笠井亮*17
東海ブロック:本村伸子
近畿ブロック:穀田恵二*18
近畿ブロック:宮本岳志
九州ブロック:赤嶺政賢

これにどれだけ上積みできるかの訳ですが。 

杉原こうじ(NAJAT・緑の党)‏ @kojiskojis
 テレ東。池上彰さんに「共産党は、自民が公明なしで選挙ができないのと同様に、立憲民主党に対して影響力を持とうとしているのではないか?」と問われた小池晃さん。「僕らは損得や見返りを求めているわけではない。見返りは民主主義」とキッパリ。

 小池氏もなかなかクレバーな返しの気もしますが、正直、俺から言わせれば「池上は何言ってるんだ?」ですね。
 別に選挙共闘で自公が手を組んでも、立民と共産が手を組んでも、そしてその結果「脱原発政策」でも何でもいいですが「バーター取引があっても」何ら問題ないわけです。つうか支援したのに見返りが何もなかったらその方がおかしい。
 別にそういう政治取引は違法でも不当でもない。
 不当性が出てくるのは「バーター取引が滅茶苦茶で筋が通らない場合」でしょうよ。
 例えば公明が非難されるのは「お前ら護憲とか日中友好とか抜かしてて、安倍万歳とかどういうことだ」つう話であって、「共闘の仕方」が問題なんであって共闘それ自体に問題なんかないわけです。

SUGAWARA, Taku‏*19 @sugawarataku 40分40分前
 立民の成功は、(ボーガス注:小池にへいこらして仲間を切り捨てた前原、細野と違い)旧民主党系正統と見られたのに加え、政権後(ボーガス注:民主、民進への失望から)共産に流れた票を戻した点にあるな。

まあ最近の共産の伸びの一因は

民進(民主)はダメだ」つう失望→共産

ですからねえ。今回「前原や細野」が極右連中引き連れて出て行ったことで「松原仁とかいるからなあ、共産にすっか」つう人が減ったつうのはあるんでしょう。
 なんか立民の伸びにデジャブ感あるなと思ったんですが
土井たか子以前の社会党への失望→共産の伸び」「土井ブーム→共産がその煽りで苦しい立場に*20」に似てる気がしないでもありません。
 そういえば土井ブームの時の宮本顕治氏の話をどっかで読んだなあと思って見つけたのがこれです。

http://minpo.exblog.jp/d2007-08-01/
■高知民報記者・中田宏のブログ『クールな眼』(2007年 08月 01日)
 参院選終わりました。高知では民主新人の武内氏が当選。自民現職の田村氏、共産新人の村上氏は及ばなかった。自民・公明への批判の受け皿が民主へ集中し、共産党をはじめ、他の党はそのあおりをうけて負けた。
 「山が動く」時には、共産党はあおりをくらってはじきとばされるというのは、89年参院選、消費税・リクルート土井たか子社会党のマドンナ旋風の時に経験済みなのだが、その時と非常によく似ている。
 確かあの時高知選挙区は、社会党は西岡瑠璃子さんで、自民党谷川寛三だったけ?。共産党は北岡照子さんか上岡辰夫さんだったような気がするけど、東京も内藤功氏が落ちて、共産党はメタメタだった。当選は当時社会党の西岡さん。あの時の社会党の熱気はすごかった。どこでも演説をしていると人がゾロゾロとイナゴのように増えた。あの時の高揚した雰囲気の記憶は今も鮮明である。
 共産党はボロ負けして当然、ガックリきたわけだが、その時、宮本顕治議長の鶴の一声。細かくは忘れたが「自民党を倒す前向きの変化なのだから喜ぶべきだ。共産党議席が減ったことだけに目を奪われて意気消沈するようなケツ穴のコマイことでどうする」みたいなニュアンスだった。当時まだ若かった自分は、「歴戦の闘士はやっぱ言うことが違うわ」といたく感心した。

 まあ、議席が減っていいとは言いませんが宮本氏のような楽観性を持っていたいものです。

赤旗政治記者‏ @akahataseiji
沖縄1区。赤嶺候補が優勢。NHK出口調査

 ここで小選挙区でとっておくと当然、赤嶺氏の比例復活に票を使わなくてすむので、何とかとりたいところです(追記:小選挙区で当確がでたようです)。

赤旗政治記者‏ @akahataseiji
 安倍首相の政権運営に支持56%、不支持44%。今回重視した項目、消費税29%・憲法改正23%・北朝鮮16%。NHK出口調査

 「一時的とは言え希望の高支持率(まあその後急速に落ちるわけですが)」「ささやかとは言え立民の議席躍進」など考えると一寸信じがたい調査結果です。「消費税、憲法改正」て本気で安倍の「増税&九条改正」路線を支持する気なのか。
 いずれにせよ、まあ地道に安倍批判していくほかはないでしょう。

赤旗政治記者さんがリツイート
テレ朝サンデーステーション
出口調査50.5%、別の政権に変わるのが良い

 「えー」ですね。NHK出口調査と大分違う気がしますがこれは何なのか。しかしこうなると「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが安倍は「信任された」と宣伝するでしょうが、「おらが村の自民党のセンセイを支持しただけで安倍総理なんぞ支持してねえし、加計森友も真っ黒だと思う。自民党の先生なら総理は石破でも岸田でもええんだ」つう選挙民も多いんですかね。いや「安倍がトップである以上」そんなん詭弁もいいところで、それがいいとは思いませんが、こうなるとそうそう安倍の政権運営も楽ではないかもしれません。

赤旗国民運動部さんがリツイート
立川談四楼‏ @Dgoutokuji 10月21日
・長く穏健保守のつもりだったが、まさかここへきて立憲共産に肩入れするとは思わなかった。戦争ができる国に向けてひた走るこの5年の安倍さんのお陰に他ならない。
・概ねリベラルで懐の深かった自民党はどこへ行ったのか。右へ大きく舵を切ったのはやはり安倍さんからか。私が初めて体制に異を唱えたのが安倍さんだからそうなのだろう。

 まあ、こういう「保守だが極右ではない」「だから今の極右な安倍自民を支持するくらいなら共産を支持する(安倍が辞めてまともになれば話は別だが)」人間も少しずつですが増えてるんじゃないかと思いたいところです。
 つうか俺も自己認識は「中道左派中道右派」であって談四楼氏同様、自分が左派だとは思っていません。だからこそ悩みながらも小選挙区で坂本にしたわけですし(ただし自民・山口に当確がでた模様。うちの両親が喜んでて正直不快ですが、喧嘩売っても大人げないのでまあ我慢ですね)。


■五十嵐仁の転成仁語『「このままではいけない」と思う人は変えるための1票を投ずるべきだ』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-10-22

 現在の日本が「国難」に直面しているのが本当なら、それらの問題を「国難」になるまで放置してきた政権党の責任はどうなるのでしょうか。

 まあそういうことです。「政権与党の存在が国難だから解散しろ」と野党が求めるなら分かる。
 あるいは「国難云々」とは言わないが「国民に信を問いたいことがあるから解散する」と与党が言うなら分かる。
 与党が「国難だから」云々なんて無茶苦茶でしょう。それは五十嵐氏が言うように「失政の自白」ではないのか。
 北朝鮮問題は「向こうが悪い」と居直れるかも知れない(まあ本来それではいけませんが)。
 しかし例えば「少子化問題」なんて国難だというなら「自民党の失政」以外の何物でもないでしょう。
 少子化について言えば「1989年ショック」と言う言葉で分かるように問題の存在自体は25年前から指摘されています(1989年当時は海部内閣)。
 自民支持者はそうは考えない都合のいい脳みそしてるから困りますが。


■毎日エラボートをやってみる
 選挙行く前にやれよって話ですが。
■第1問:改憲に賛成か
 のっけから「天皇制廃止と首相公選制と九条改正じゃ改憲でも違うだろうが!」と突っ込みたくなる質問です。まあ、「九条なんだろうな」と思って反対としますが。
■第2問:9条改正についてどう考えるか
 「国防軍化」「自衛隊の在り方について限定を加える」「反対」だそうです。まあこれも「また回答しづらいのきたな」と思いますが一応反対としておきます。
 「限定を加える」が本当に「限定を加える」のなら俺個人は反対はしませんが自公なんぞはそれ口実に海外派兵推進とかタカ派方向に行きたいことが見え透いてるので。
■第3問:緊急事態条項に賛成か
 反対
■第4問:参院選での合区をなくすための(一票の格差について例外規定を作る?)改憲に賛成か
 これも「また答えづらいのきたな」ですね。
 そもそも「一票の格差是正を理由とした合区の是非(合区に賛成ならこの回答は反対になるわけです)」「一票の格差をなくすには本当に合区しかないのか」「合区をなくすべきだとしてなくすには本当に(一票の格差について例外規定を作る?)改憲しかないのか」という問題プラス「仮に合区のための改憲がいいことだとしても今それ主張したら、九条改憲に悪用されるだけじゃないのか」つう問題もあるわけです。とりあえず反対にしておきます。
■第5問:アベノミクスに賛成か
 反対
■第6問:消費税10%増税(2019年10月予定)に賛成か
 反対
■第7問:消費税増税分を社会保障に使うと財政再建が遅れるという意見があるが社会保障に使うことに賛成か
 「質問としておかしいんじゃねえの?」つうのがきました。「財政再建が遅れるという意見がある」
けどそれは一意見にすぎないわけです。
 しかしこの質問の仕方だとほとんど「事実」のような扱いです。しかもこの聞き方だと「消費税分を使わない場合、社会保障が酷くても我慢しろ(消費税だけを社会保障に使う)」といわれてるように聞こえる。
 これでは「社会保障に使っても財政再建は遅れない、だから賛成」「そもそも消費税だけ社会保障に使うような考えはおかしい、だから反対」などの意見は出てきにくい。とりあえず賛成としておきます。
■第8問:幼児教育無償化の財源はどれがいいと思うか
 税金、保険料、国債だそうです。無回答にしようか悩みましたが税金にしてみます。
■第9問:年金給付水準についてどう考えるか
 選択肢は「負担が増えても給付を上げる」「負担を上げるくらいなら給付が下がっても我慢する」だそうです。「いやそこは給付を上げた上で、できる限り負担増やさない、だろ」と思うので「給付を上げる」にします。
■第10問:高度プロフェッショナル制度に賛成か
 いわゆる残業代不払い法です。反対で回答します。
■第11問:原発をどう思うか
 推進、廃止、当面は必要だが廃止の方向の3択です。廃止にしてみます。
■第12問:カジノ解禁に賛成か
 反対
■第13問:慰安婦問題について韓国側の批判をどう思うか
 静観する、友好関係構築に努める、慰安婦銅像などに対抗措置を執る、の3択です。友好関係云々で回答します。つうか「対抗措置」とか論外ですよね。
■第14問:日中外交について
 現状のまま、よりハト派、よりタカ派だそうです。タカ派というのも曖昧過ぎてなんだかなです。
 たとえば「対抗して軍拡する」つう極右方向と「チベット問題で批判する」のとではタカ派だ、強硬論だと言っても大分違うと思いますがハト派で回答します。
■第15問:安倍政権の日露経済交流は北方領土返還に繋がると思うか。
 「また答えづらいのきたな」ですね。基本的には「経済交流とのバーターでしかかえらない」と思いますが「安倍とプーチンの具体的な行為が返還に繋がるか」は微妙です。とりあえず「思う」で回答します。
■第16問:沖縄基地問題についてどう思うか
 選択肢が「国が譲歩すべき」「県が譲歩すべき」「お互い譲歩すべき」つう答えづらい代物です。そもそも「何をどう譲歩するのか」で話は変わってきますが「国」で回答してみます。
■第17問:安保関連法についてどう思うか
 賛成、廃止、「問題が起きないよう改正」の3択です。廃止で回答します。
■第18問:トランプをどう思うか
 信頼する、しない、だそうです。まあ、信頼はできないですねえ。信頼できないからつきあわないつうわけにもいきませんけど。
■第19問:北朝鮮問題で対話よりも圧力を強調する安倍総理をどう思うか。
 不適切
■第20問:非核三原則について石破氏の見直し論をどう思うか
 反対(見直しなど不要)
■第21問:核武装についてどう思うか
 反対
■第22問:1票の格差の是正法についてどう思うか
 無回答
  単純な人口比例だと過疎地の議員がどんどん減っていくがそれでいいのかと言う趣旨の質問です。問題意識としては、第4問と一部かぶります。
■第23問:首相が自由に衆院解散できる現状をどう思うか
 不適切
 まあ、加計隠し解散みたいなもんは評価できないでしょう。これが「どう制度改正するか→改憲、法律で制限、衆参議長は党籍離脱のような慣行をつくる(法制度にまではしない)」のどれかなどだと悩ましいところですが「いいか悪いか」だけなので「悪い」と回答します。
■第24問:森友加計疑惑について与党の説明は十分か
 不十分
■第25問:女性宮家に賛成か
 賛成(少なくとも俺的には反対理由無し)
 最後に関心の高い質問を3つ選べというので第6(消費税)、第10(ホワエグ)、第24(森友疑惑)としてみます。
 で結果。
 「3つの争点」の一致度が「立憲民主93%」「社民89%」「共産79%」「希望64%」だそうです。ウーン俺共産と一番一致すると思ってたのになあ。まあ俺について言えば「だから比例は立憲民主」とはなりません。
 意外なのが「日ころ14%」「幸福実現、維新36%」ですね。大して違わない極右政党だと思っていたのですが。

*1:この議席数では「元社民の辻元氏らのように立民入りしたら」「共産と違って、立民との政策の違いも小さいだろうし」と思いますが「党員の反対」もあってそうも行かないんだろうな。

*2:まあ、俺の両親みたいに「おらが村の先生」的な支持(別に安倍の極右路線支持ではない)もありますが、そういう支持でも安倍が「自分への信任」と強弁することに変わりありませんし、そうした強弁を「うちの先生は安倍さんに反対しない」で容認しちまうわけですからねえ。

*3:とは言え議席は若干減っています。安倍にとって「誤差の範囲内」で居直れる微減ですが

*4:共産支持者的には議席増は嬉しいと言えば嬉しいのですが、それが「最大野党への失望」が理由では手放しでは喜べません。

*5:追記:残念ながら比例復活しています。

*6:別に「共産議席増」をもたらすであろう「立民の裏切り」を期待してるわけではありません。そうしたプレッシャーが立民にある程度かかるということはいいと言う意味です。まあ、立民の裏切り防止(プレッシャーをかける)のためにも議席を増やしたいところではあったんですが。

*7:小泉内閣文科相麻生内閣国交相を歴任

*8:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*9:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*10:鳩山、菅内閣総務相

*11:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*12:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相。民進党幹事長(蓮舫代表時代)

*13:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(鳩山、菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)を経て民主党代表

*14:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)などを経て民進党代表

*15:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*16:党委員長

*17:党政策委員長

*18:国対委員長

*19:政治学者。著書『世論の曲解:なぜ自民党は大敗したのか』(2009年、光文社新書

*20:まあ土井ブームの時はちょうど天安門事件があったつうバッドタイミングでもありますが。