今日の産経ニュース(2021年7月17日分)

ALS患者ら聖火つなぐ 東京9日目、しょこたん登場 - 産経ニュース
 埼玉の聖火リレーでも「闘病中のがん患者」が確か走者でしたが、そういう「病人を使ったお涙頂戴」で五輪批判封殺しようという態度が許しがたい。


法務局職員、少年盗撮疑いで逮捕 茨城県警 - 産経ニュース
 男性職員が少年盗撮とは要するに「同性愛指向がある」のでしょう。同性愛差別がある日本で「名前まで報じていいのか」とは思います。


【産経抄】7月17日 - 産経ニュース

 立憲民主、国民民主両党が、最大の支持団体である連合と次期衆院選に向け結んだ政策協定がまさにそうである。協定には「左右の全体主義を排す」とあるが、その解釈が見事に分かれたのだった。
▼「全体主義とは共産主義共産党のことだ」。
 共産と距離を置く国民の玉木雄一郎代表は述べるが、共産との選挙協力を当てにする立民の枝野幸男代表は違う見解を示した。
「何か具体的な特定をしているという理解はしていない」

 今時、日本共産党全体主義呼ばわりとは正気が疑われる。そもそも先日の都議選でも「国民民主ゼロ議席」「共産19議席」だったことを玉木は真摯に受け止めたらどうなのか。
 もちろん「自民20%」「立民9%」(なお、一番多いのは支持政党なし)と毎回世論調査で、支持率で「ダブルスコア」をつけられる今の立民では「共産との共闘」以外に現実的な策はありません。立民単独で自民に勝つことは「立民の支持がよほど堅いところ(いわゆる立民王国)」以外ではまず無理です。
 共産以外の政党は1)共産を大きく下回る支持率か(国民民主、社民、れいわ)、2)共産党と同程度の支持率だが、自民応援団なので立民と共闘する可能性がないか(公明、維新)、どちらかしかありませんので。
 枝野が「共産党に好意的」とは言いがたいものの、玉木国民民主や神津連合ほど「反共主義でない理由」ももちろんそれが理由です。
 それにしても産経が

 それでは、国民、立民両党を支援し、どちらの顔も立てたい連合の神津里季生会長はどうかというと、言葉を濁した。
(ボーガス注:連合・神津会長は)全体主義の萌芽(ほうが)に対しタマムシ色の態度でいいのか。

とは心底呆れますね。
 「学術会議会員任命拒否問題」「モリカケや桜などの政治私物化」などを考えれば「全体主義の萌芽」は自民党でしょうよ。まあ産経の場合「非難するのは左の全体主義のみ」で「右の全体主義(韓国朴正熙政権、台湾蒋介石政権、安倍政権など)は容認」だからそうなるわけですが。
 「是非はともかく*1」、産経が全体主義呼ばわりする中国に対しても「国政政党で最も厳しい態度をとっているのが共産」で「最も甘い態度が自民、公明」ではないのか。
 いずれにせよ神津が言葉を濁すのは「先日の都議選でも「国民民主ゼロ議席」「共産19議席」だったからです。結局、先日の都議選で連合は何ら存在感を示せなかった。個別の候補については「議席を増やし第一党になった自民、議席を大幅に減らしたが、第二党にとどまった都民ファ候補」を連合が支持したこともあったようですが、1)あくまでも個別の候補であり、自民、都民ファの候補すべてを連合が支援したわけではない、2)自民や都民ファの『都議選での戦果』の主要な理由は連合の支援ではない、3)連合が支援した国民民主の候補が一人も当選できなかったことにより、枝野などは「連合はでかい口叩いてるが選挙で使えない。共産の支援の方が立民にとって役に立った」と評価するわけです。
 その状況下で、神津もあまりでかい口はたたけない。というか、そもそも「旧同盟・旧民社出身」の神津は反共ウヨですが、全労連全労協は勿論、「連合傘下労組」ですら何も「すべての労組が神津のような反共ではない」。
 「旧総評・旧社会党系」の労組は神津の反共主義に否定的なわけで、そういう意味でも神津はどうしようもない。
 本気で神津が政治を変えたいなら1)共産党と共闘して自民と対決するか、2)公明のような「自民の下駄の雪」路線で成果をあげるか*2、どっちかしかないですが、1)は反共主義から否定。2)は「連合よりも経団連などを重視する自民」が連合など相手にしない。結局何の成果も上げられないのだから神津も無様です。
 そもそもは「希望の党騒動」のときに「突然、民進党を解散するという無茶苦茶で自民を利した」として神津が「会長を引責辞任すべき」ですがそうはならないのだから全く連合もどうしようもない駄目組織です。

*1:というのは俺は日中友好を重視する立場で、必ずしも日本共産党の中国批判には賛同しないからです

*2:俺個人は勿論1)の立場ですが