新刊紹介:「経済」3月号

「経済」3月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。
 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/
■随想「「母」として」(山田火砂子)
(内容紹介)
 現代ぷろだくしょん代表取締役で映画監督の山田氏による活動報告。

参考

■現代ぷろだくしょん(ウィキペ参照)
・山田典吾(やまだ・てんご:1916年5月28日〜1998年5月14日)
 映画監督、脚本家。現代ぷろだくしょん初代代表取締役
・山田火砂子(やまだ・ひさこ:本名・山田久子(読み同じ)1932年1月23日〜)
 映画監督、脚本家。現代ぷろだくしょん代表取締役。先代取締役である山田典吾の妻。
■沿革
・1951年(昭和26年)
 山田典吾を代表取締役とし、山村聰森雅之、夏川静枝を中心に俳優集団を旗揚げ。現代ぷろだくしょんではこれをもって会社創立としている。
・1955年(昭和30年)
 『真昼の暗黒』(今井正監督)製作に取りかかっていたところ、同年1月18日に、最高裁から「映画化に賛成できない旨」意見の表明があり、続いて、同年11月22日、映倫関係者に対しても最高裁から「十分に考慮」するよう要請があるなど、最高裁からの圧力があったが、山田典吾は無視して製作を続行した。これとは別に配給元となる予定だった東映側にも不支持の意見が最高裁から伝えられ、東映は配給をしないことになった(裁判そのものは後に冤罪が確定し結審した)。この事から累が及ぶのを怖れた大手配給会社が相次いで現代ぷろだくしょん作品を自社配給網から排除することを表明。会社は映画業界から村八分とされた(現在のミニシアター等を対象とした貸出営業による上映手段の確立)。この一件に関しては現時点においてなお、業界および現代ぷろだくしょんからは解決済の声明は出ておらず対立は続いているものとされている。
■主な作品
蟹工船(1953年)
 小林多喜二原作。山村聰主演・監督。
・真昼の暗黒(1956年)
 今井正*1監督、橋本忍*2脚本。原作は八海事件をテーマとした正木ひろし*3弁護士の著書『裁判官:人の命は権力で奪えるものか』(1955年、カッパブックス)。映画タイトルは、ソ連での自白強要と粛清の惨状を告発したアーサー・ケストラー*4の同名小説からとられた。映画の最後の場面で草薙幸二郎が演じる主人公・植村清治(モデルは阿藤周平、二審で死刑判決を受けたがのち逆転無罪)が拘置所の面会室で別れる母に対して叫んだ「まだ最高裁があるんだ!」は1956年の流行語にもなった。キネマ旬報ベストテン第1位・監督賞、「毎日映画コンクール」日本映画大賞・監督賞・脚本賞・音楽賞、ブルーリボン賞作品賞・脚本賞・音楽賞を受賞し、1956年の映画賞を総ナメにした。
はだしのゲン三部作(1976年、1977年、1980年)
 マンガ『はだしのゲン』(中沢啓治原作)が初めて実写映像化された作品。
裸の大将放浪記山下清物語(1981年)
 現代ぷろだくしょん映画と一般映画の大きな違いを示す好例としてよく取り上げられる。関西テレビ放送製作のテレビドラマ版*5(1980〜1997年)や東宝製作の映画版(1958年、小林桂樹主演)と異なり山下の一生を「流浪の天才画家・山下清の放浪の物語」ではなく「知的障害者山下清と周囲の人たち(先生・家族)との物語」として真摯に取り上げて製作されている。そのためテレビドラマ版しか知らない人がこれを見ると(両作ともに芦屋雁之助主演ということもあって)そのギャップに驚愕する事もあるとされる。
・ユッコの贈りもの コスモスのように(1982年)
 急性白血病により、13歳の生涯を閉じた少女・鹿村由紀子と、家族・友人との交流を描く。少女と両親との交換日記を元にした、遺稿集が原作。
死線を越えて賀川豊彦物語(1988年)
 キリスト教的博愛主義による社会改良家である賀川豊彦の生涯を取り上げた作品。
・キムの十字架(1990年)
 和田登『キムの十字架:松代大本営地下壕のかげに』(1983年、ほるぷ出版)のアニメ化。
・石井のおとうさんありがとう(2004年)
 明治期に日本初の孤児院を創設し、後に「児童福祉の父」「岡山四聖人*6の一人」と称えられた石井十次の生涯を描いた作品。原作は和田登『石井のおとうさんありがとう:石井十次の生涯』(2004年、総和社)。
・筆子・その愛:天使のピアノ(2007年)
 夫・石井亮一と共に、日本初の知的障害児施設「滝乃川学園*7」を運営し、障害児教育・福祉の先駆者と呼ばれた石井筆子*8の生涯を描いた作品。
・大地の詩:留岡幸助物語(2011年)
 東京の巣鴨と北海道の遠軽町に家庭学校(現在に言う児童自立支援施設)を創立・運営し「岡山四聖人の一人」と称えられた留岡幸助の生涯を取り上げた作品。
・明日の希望(2013年)
 10代に事故で右目両腕を失った高江常男が、数々の試練を経て、北海道赤平市で他の障害者とともにクリーニング会社・光生舎を立ち上げ、北海道の大手企業へと発展させていく実話を題材としたアニメ映画。
・望郷の鐘:満蒙開拓団の落日(2015年)
 中国残留日本人孤児の肉親捜しに挺身し、200人以上の孤児たちと肉親たちとの再会を実現させ「中国残留孤児の父」と呼ばれた山本慈昭を取り上げた作品。原作は和田登『望郷の鐘:中国残留孤児の父・山本慈昭』(2013年、しなのき書房)。
・母:小林多喜二の母の物語(2017年)
 小林セキと、その次男でプロレタリア作家の小林多喜二の波瀾万丈に満ちた生涯を描く。三浦綾子の小説「母」(角川文庫)の映画化。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/22072/20160918/bokushi-no-komado-46.htm
クリスチャントゥデイ『牧師の小窓(46)山田火砂子監督』福江等
 以前、留岡幸助の生涯を描いた「大地の詩(うた)―留岡幸助物語ー」という映画を見ることができました。この作品の監督は山田火砂子(ひさこ)さんという方で、数多くの素晴らしい映画を世に送り出している方です。留岡幸助という人が存在していたということすら、知らないという人が多いと思いますが、日本の社会福祉の先駆者として忘れてはならない人であります。そのような人々に光を当てておられるのが、山田火砂子監督です。
 映画が上映される前に、彼女自身があいさつに立たれました。そして、どうしてこのような映画を製作しているか、その理由を述べられました。山田火砂子さんには障がいを持つ娘さんがいらっしゃいます。その娘さんが子どもであった頃、他の子どもたちからばか扱いされて、親子ともども心が傷つけられました。山田さんはそのような社会を変えたいと思って、社会派映画を作り続けてこられたのだそうです。
 賀川豊彦の生涯を描いた「死線を越えて」や、孤児の父として知られる石井十次、日本で初めて障がい児のための施設を造った石井筆子など、日本の福祉の基礎を築いた人々に光を当ててこられました。これらの作品は商業ベースには乗らず、自治体などが上映しているので、普通の映画館などでは見ることができません。山田監督はこのような映画を作るときは、まずいろいろな団体から寄付を募って、予算が集まってから作るのだそうです。
 私はこういった山田監督の映画製作の姿勢にいたく感動しました。決して商業主義ではなく、こういった人々がいたということを日本人が忘れないために、そして、日本の社会が良い社会になるために、彼女は自分のできることを最後まで貫こうとしておられます。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG1200T_W4A910C1CR0000/
■日経『満蒙開拓の悲劇伝えたい 「中国残留孤児の父」を映画化』
 終戦の混乱期、旧満州(現中国東北部)で親と生き別れた子供たちを国に先駆けて捜しだし「中国残留孤児の父」と呼ばれた長野県阿智村の住職、故山本慈昭さんをモデルにした映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の撮影がこの夏、阿智村を舞台に進められ、年内に公開が始まる予定だ。
 山田火砂子監督(82)は「山本さんの半生を通じて、戦争の悲惨さを伝えたい」と力を込める。
 長野県は全国で最多の開拓民を満州に送り出した地だ。阿智村にある満蒙開拓平和記念館によると、山本さんは1945年5月、妻と娘2人を連れて入植、約3カ月後に敗戦を迎えた。旧ソ連軍に捕まり、シベリア抑留に耐えて帰国したものの、妻と娘たちは満州で死んだと聞かされた。
 65年に中国に住む日本人孤児から手紙が届いたことをきっかけに、独自の肉親捜し活動を始めた。多くの再会を実現させ、国の本格調査のきっかけとなった。82年に長女と再会を果たした後も、88歳で他界するまで肉親の見つからない孤児の身元引受人となるなど、支援に情熱を注いだ。
 戦前から戦中、農村の人減らしなどを目的とした移民政策で、全国各地から開拓民約27万人が海を渡った。山本さん一家のように、混乱の中で女性や子供を含む多くの人が命を落とし、家族が引き裂かれた。
 「国の言う通り『平和が待っている』と信じて、終戦間際に満州に行ってしまった人たちがいた」。
 山田監督は昨年、山本さんの生涯をまとめた本を読み、衝撃を受けた。「世の中の雲行きが怪しくなっている。世間を疑う目を持ってほしい」と映画化を決めた。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/22075/20160918/ayako-miura-takiji-kobayashi-hisako-yamada.htm
クリスチャントゥデイ三浦綾子原作映画「母―小林多喜二の母の物語」山田火砂子監督インタビュー』
 来年1月公開予定の三浦綾子原作映画「母―小林多喜二の母の物語」(主演:寺島しのぶ*9)の撮影が今秋、いよいよ本格的に始まる。メガホンを握るのは、クリスチャンの山田火砂子(ひさこ)監督(現代ぷろだくしょん)。これまで数々の名作を手掛け、世に送り出してきた。
 「現代ぷろだくしょん」では、1953(昭和28)年に小林多喜二の『蟹工船』を映画化。山田監督の夫、山田典吾が製作した。それ以来、多喜二の母を描いたこの作品の映画化は、山田監督の悲願でもあり、メガホンを握る手にも力が入る。
 主演の寺島しのぶをはじめ、多喜二の父、末松役には渡辺いっけい、多喜二役に塩谷瞬などの実力派俳優陣を迎え、今月、静岡、神奈川、北海道などの各地で撮影を開始する。

https://mainichi.jp/articles/20170407/ddf/012/200/003000c
毎日新聞『映画:山田火砂子監督「母 小林多喜二の母の物語」 母の目で描く反戦
 「蟹工船」で知られるプロレタリア文学作家・小林多喜二とその母セキ(寺島しのぶ)の生涯を描いた映画「母 小林多喜二の母の物語」が8日からテアトル梅田で公開される。メガホンを取った山田火砂子監督(85)は、「母の目を通して描いた反戦映画。我が子を失った母の悲しみや愛情の深さ、平和への思いを知ってほしい」と訴える。


■世界と日本
生活保護基準引き下げ案】(田川英信)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
異議あり生活保護の削減 上:「子の育成費も確保されない」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-24/2018012402_03_0.html
異議あり生活保護の削減 下:低所得との比較でいいのか
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-25/2018012502_03_0.html
生活保護削減に道理なし、貧困打開に向け「生活保障法」に、衆院予算委 志位委員長の基本的質疑
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-07/2018020707_01_0.html


特集「鉄道を守る」
■鉄道の役割と安全を考える(安部誠治*10
■北海道開発と鉄道(小田清*11
■「オール北海道」で鉄路の維持・存続へ(畠山和也*12
三江線*13廃止とローカル線存続の課題(関耕平*14
■欧州における鉄道維持の取組(桜井徹*15
■ローカル線の現状と将来(上岡直見*16
(内容紹介)
 内容的には不採算を理由に廃止が相次ぐローカル線をどう守っていくかという話です。なかなか難しい問題ですが単純に放置していけばどんどんローカル線は廃止され、地域経済の沈没と交通弱者の増加に拍車がかかるだけでしょう。今更言っても仕方が無いでしょうが、こうなると国鉄民営化を仮に是とするとしても「分割したことは重大なミスだった」といえるでしょう。ローカル線問題どころか経営危機すら浮上しているJR北海道、四国などは、一体民営化ならJR東日本、東海などの利益で赤字路線の損害をカバーできる可能性があるからです。
 今回の特集では廃止が決まった路線としてJR西日本三江線、廃止の危機にあるとされる路線として

JR北海道石北本線*17札沼線*18日高本線*19留萌本線*20
JR西日本芸備線*21の東城〜備後落合(広島県庄原市)間

があげられています。
 国の政策としてどうやってローカル線を守っていくか、それが無理な場合でも「コミュニティバス」などによってどう交通弱者を救済し、地域経済を支えていくかが問われています。

参考
朝日新聞『立憲・枝野氏*22JR北海道や過疎地のバス路線は不可欠」』
https://www.asahi.com/articles/ASL2D4TW7L2DUTFK004.html
 単なる偶然に過ぎませんがローカル線問題や交通弱者問題については共産党だけが注目してるわけではないという証明(?)として紹介しておきます。

https://trafficnews.jp/post/62824/
JR北海道だけではない、ローカル線廃止の危機(杉山淳一*23
 2016年、JR北海道が「単独維持が難しい路線」を発表。多くの人々に衝撃を与えましたが、JR各社の赤字ローカル線は全国にあり、決して対岸の火事ではありません。
(中略)
 実は、もっとも利用客数の少ない線区は広島県庄原市内にあります。JR西日本芸備線のうち、東城〜備後落合間の25.8kmです。2015年度における1日1kmあたりの平均通過人員は8人で、JR各社が公表している数値としては最低となっています。
 「1kmあたりの平均通過人員」とは、ある区間の年間合計乗車人数を、その区間の距離で割り、さらに営業日数(365日)で割った数値です。「輸送密度」ともいいます。この数値が小さいほど利用客が少ないといえます。たとえば東海道新幹線は約24万2000人/日(国土交通省資料 2013年度)、山手線は約108万人/日(同)です。
 JR北海道でもっとも輸送密度が小さい線区は、札沼線北海道医療大学駅(北海道当別町)と新十津川駅(北海道新十津川町)のあいだで、79人/日(JR北海道報道資料 2015年度)です。
 JR西日本芸備線・東城〜備後落合間は、JR北海道でもっとも輸送密度が小さい路線に比べて10分の1です。JR西日本が2018年の廃止を決めた三江線の営業密度は58人/日です。これを下回る東城〜備後落合間は廃止候補になるおそれがあります。
 現在、JR西日本は東城〜備後落合間の廃止を表明していません。しかし、過去には中国山地の閑散区間について「バス転換を含めて検討したい」という社長の発言がありました。三江線の廃止はその流れを汲んだといえます。
(中略)
 乗客が減るとまた列車も減らす。この悪循環の結果が現在のダイヤだといえます。列車がゼロになれば線路は要りません。つまり廃止です。
 鉄道の廃止は地域の人々の移動手段を減らします。地域の人々はマイカーやバスに乗り換えればいいかもしれません*24。しかし、路線バスは「停留所の場所がわかりにくい」「停留所の時刻表表記や路線表記が省略されてわかりにくい」「バスが定時に来るかわからない」など、遠方から訪れる旅行者にとって不安な乗りものです。鉄道は駅の場所がすぐわかり、地図にも明確に示され、時刻も正確で安心できます。地方創生のために企業を誘致する場合も、鉄道がある町のほうが受け入れられやすいでしょう。
 鉄道路線の廃止は、地域の交通手段だけではなく、地域の未来も失いかねません。

札沼線(ウィキペ参照)
 札沼線の名称は札幌駅とかつて終点だった沼田町の石狩沼田駅(現在も留萌本線の駅として存続)から一文字ずつ取ったものであるが、1972年(昭和47年)6月19日に新十津川石狩沼田駅間が廃止されたため実情に合わなくなっていたことに加え、沿線に北海道教育大学札幌校北海道医療大学など学校が数多くあることから、1991年(平成3年)3月16日より学園都市線という愛称が付けられた。「札沼線」の表記は市販の時刻表などに併記される程度となり、駅や列車内の案内表示などで使われることはほぼなくなっている。
・2016年(平成28年)11月18日、JR北海道は厳しい経営状況を理由に「自社単独で維持することが困難な路線」として、10路線13区間を発表し、札沼線は以下のようにされた。
北海道医療大学駅当別町)〜新十津川駅間(新十津川町
 「当社単独では維持することが困難な線区」とされた。なお、発表直前の2016年(平成28年)10月9日には、JR北海道浦臼町新十津川町に対してこの区間の廃止を前提にバス転換を打診したことが報道されている。
 JR北海道の主張では同区間については、北海道月形高等学校(月形町)への通学(2018年2月時点で26人)を除けば日常的な利用はほぼ無い。
桑園駅(札幌市)〜北海道医療大学駅間(当別町
 この区間については、札幌圏に属し「大量・高速輸送の観点からも鉄道でなければ輸送を担えない線区」であり、各種施策を実施することで、JR北海道単独でも維持可能としている。

日高本線(ウィキペ参照)
 2015年1月7日から8日にかけて、猛烈に発達した低気圧が北海道を直撃した。これに伴う高波による土砂流出の影響で、鵡川むかわ町)〜様似駅(様似町)間が不通となっている。現在、列車が運行されているのは苫小牧〜鵡川駅間のみで、ほかの区間代行バスが運行されている。
 2016年(平成28年)12月15日、JR北海道は少なくとも日高門別日高町)〜様似駅(様似町)間の鉄道復旧を断念し、廃止およびバス転換とする方針を固め、12月21日にその旨を沿線8町(むかわ町浦河町日高町平取町新冠町、新ひだか町、様似町、えりも町)に伝達した。


赤旗
■論戦ハイライト『リニア優遇 地方は廃線、鉄路維持、国の責任で、国の逆立ち行政、本村議員追及』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-18/2017021802_03_1.html


■教育無償化・奨学金と2018年問題(三輪定宣*25
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

参考
赤旗
■条件付き「高等教育無償化」 「大学自治への介入」、いかがなものか 国大協・山極寿一会長が批判
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-30/2018013002_01_1.html


■終活期の安倍政権をめぐる攻防の新局面(二宮厚美*26
(内容紹介)
 アベノミクスが限界に近づきつつあることによって、安倍政権が終活に突入しつつあると見なした上で、それがまだ明確な形になっていない理由の一つとして野党共闘が前原*27民進党代表(当時)&連合執行部によって破壊された上、それが十分再建されていないことにあると見なしている。立憲民主、共産、社民、市民運動、「連合執行部とは異なる労組運動」による野党共闘の再建が急速に求められるとしている。


■加速する安倍軍拡(金子豊弘)
 赤旗の記事紹介で代替。

参考
赤旗
■大軍拡の悪循環、陸上イージス導入 小池氏が批判
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-12/2017121202_03_1.html
■主張『陸上イージス導入:際限のない大軍拡続けるのか』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-20/2017122001_05_1.html
■歯止めなき大軍拡 許さない、小池氏
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-27/2017122702_02_1.html
■主張『異常突出の軍事費:際限なき軍拡の悪循環を断て』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-27/2017122701_05_1.html
■主張『「攻撃的兵器」導入:大軍拡加速へ異常な前のめり』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-13/2018011301_05_1.html


社会保障・教育の財源は消費税に頼らず確保できる(下)(垣内亮*28
(内容紹介)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180115/5421309876の『社会保障・教育の財源は消費税に頼らず確保できる(上)』の続編。
社会保障・教育の財源は、消費税にたよらずに確保できる:日本共産党の財源提案
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/10/2017zaigen.html
について改めて詳しく説明している。
 「<1>富裕層や大企業への優遇をあらため、「能力に応じた負担」の原則をつらぬく税制改革や、歳出の浪費をなくす改革をすすめます」について説明がされている。
 具体的には
・「富裕税」の創設など資産課税を改革します
・被用者保険の保険料上限を見直します
・為替取引税を創設します
環境税を強化します
・軍事費を大幅に削減します
・大型開発中心の公共事業を、生活密着・安全対策優先に切り替えます
・将来は「応能負担」の所得税改革をすすめます
といったところである。


■トランプ政権の医療改革の行方:「オバマケア」後の米国医療制度(高山一夫)
(内容紹介)
 オバマケアの骨抜きを企むトランプ政権が批判されている。

*1:映画監督。代表作『青い山脈』(1949年)、『山びこ学校』(1952年)、『ひめゆりの塔』(1953年→リメイク版1982年)、『ここに泉あり』(1955年)、『真昼の暗黒』(1956年)、『武士道残酷物語』(1963年)、『橋のない川 第一部、第二部』(1969年、1970年)、『小林多喜二』(1974年)、『戦争と青春』(1991年)など

*2:脚本家。代表作としてテレビドラマ『私は貝になりたい』(1958年)、映画『羅生門』(1950年)、『生きる』(1952年)、『七人の侍』(1954年)、『真昼の暗黒』(1956年)、『蜘蛛巣城』(1957年)、『隠し砦の三悪人』(1958年)、『悪い奴ほどよく眠る』(1960年)、『ゼロの焦点』(1961年)、『白い巨塔』(1966年)、『上意討ち 拝領妻始末』、『日本のいちばん長い日』(1967年)、『砂の器』(1974年)、『八甲田山』、『八つ墓村』(1977年)など

*3:著書『八海裁判』(1969年、中公新書)、『首なし事件の記録』(1973年、講談社現代新書)など

*4:著書『真昼の暗黒』(1940年:邦訳は岩波文庫)では、スターリンの粛清を逃れて来た亡命者の証言を元に、スターリン体制の非人道的裁判を小説化している。この小説は一般にケストラーの最大の業績とされる。1967年に出版した『機械の中の幽霊』(邦訳はちくま学芸文庫)では彼の発明による概念「ホロン」の提唱などで、ニューサイエンスムーブメントの発端となる。1983年3月、自身のパーキンソン病白血病を理由に、安楽死推進団体の規定手順に従い夫人と共に睡眠薬自殺を行い議論を呼んだ。

*5:このドラマは、山下清という実在の人物をモデルにしたフィクションであり、ドラマ化に際し、実在の山下とは異なるオリジナルの設定がある。例えば、ドラマでは毎回、山下が旅先で貼り絵を作成するが、実際の山下は放浪する際、画材道具は持参しておらず、八幡学園に帰ってきた時に、旅して見てきた風景を思い出して描いていた(ウィキペディア裸の大将放浪記』参照)。

*6:アリス・ペティ・アダムス(岡山博愛会病院創設者)、石井十次(岡山孤児院創設者)、留岡幸助岡山県高梁市生まれ。北海道家庭学校創始者)、山室軍平岡山県阿哲郡哲多町(現在の新見市)生まれ。救世軍活動家)のこと。

*7:創立者石井亮一(立教女学校教頭)が、立教大学出身であった関係で、発足以来、日本聖公会プロテスタント系)との関係が深く、現在でも聖公会系の学校法人立教学院および学校法人立教女学院、学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院などとは姉妹関係にある(ウィキペディア『滝乃川学園』参照)。

*8:大村藩士の渡辺清の長女として生まれる。父・清は明治新政府では福岡県令や元老院議官等の要職を歴任し、男爵に叙せられた。筆子は東京女学校を卒業後、1880年にヨーロッパに留学。帰国後の1885年、筆子は津田梅子(津田塾大学創設者)と共に華族女学校の教師となり、フランス語科目の授業を受けもった。そのときの教え子に大正天皇の妻・貞明皇后(公爵九条道孝の四女)がいる。筆子は父の人脈や自らの「津田梅子」「貞明皇后」との関係から学園運営において有力者の支援を受けている(ウィキペ『石井筆子』参照)

*9:父は歌舞伎役者の七代目尾上菊五郎、母は女優の富司純子、弟は歌舞伎役者の五代目尾上菊之助という演劇・俳優一家に生まれる。2003年公開の映画『赤目四十八瀧心中未遂』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。また、2010年に映画『キャタピラー』で、1964年の左幸子今村昌平監督『にっぽん昆虫記』)、1975年の田中絹代熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』)に次ぎ日本人として35年ぶりに世界三大映画祭(カンヌ、ベルリン、ベネチア)の1つ「ベルリン国際映画祭」の銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞した。

*10:著書『公共交通が危ない:規制緩和と過密労働』(2005年、岩波ブックレット)、『踏切事故はなぜなくならないか』(2015年、高文研)など

*11:著書『地域開発政策と持続的発展』(2000年、日本経済評論社)、『地域問題をどう解決するのか:地域開発政策概論』(2013年、日本経済評論社)など

*12:衆院議員(日本共産党、北海道比例ブロック選出)

*13:三次駅(広島県三次市)と江津駅島根県江津市)をつなぐJR西日本の路線。2018年3月末で全線が廃止される予定。

*14:著書『三江線の過去・現在・未来:地域の持続可能性とローカル線の役割』(共著、2017年、今井印刷)

*15:著書『ドイツ統一と公企業の民営化:国鉄改革の日独比較』(共著、1996年、同文舘出版)

*16:著書『鉄道は誰のものか』(2016年、緑風出版)、『JRに未来はあるか』(2017年、緑風出版)など

*17:新旭川駅(旭川市)から網走駅(網走市)を結ぶJR北海道鉄道路線

*18:桑園駅(札幌市)から新十津川駅新十津川町)までを結ぶJR北海道鉄道路線

*19:苫小牧駅苫小牧市)から様似駅(様似町)を結ぶJR北海道鉄道路線

*20:深川駅深川市)から留萌駅留萌市)を結ぶJR北海道鉄道路線

*21:備中神代駅岡山県新見市)から広島駅(広島県広島市)に至るJR西日本鉄道路線

*22:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*23:著書『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256』(2009年、リイド社)、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(2013年、幻冬舎)、『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法:時刻表からは読めない多種多彩な運行ドラマ!』(2016年、河出書房新社)など

*24:バスはともかく地域の人にとっても「マイカーに乗ればいい」というのは抵抗があるでしょう。全ての地域住民が自動車運転免許を持ってるわけではないからです。

*25:著書『教育の明日を拓く:いじめ克服、少人数学級、教育無償化、反動教育阻止のために』(2013年、かもがわ出版

*26:最近の著書に『新自由主義からの脱出』(2012年、新日本出版社)、『安倍政権の末路:アベノミクス批判』(2013年、旬報社)、『終活期の安倍政権』(2017年、新日本出版社)など

*27:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*28:著書『消費税が日本をダメにする』(2012年、新日本出版社