■安倍*1首相が二階氏*2、麻生氏*3らと会食 総裁選で首相支持を再確認
https://www.sankei.com/politics/news/180620/plt1806200022-n1.html
「加計森友疑惑発覚後」も恥知らずにも安倍支持を表明し続けた連中なので、今更驚きもないですが、よくもまあ安倍のような腐敗政治家を未だに支持できるもんです。いつまでも安倍政権が続くわけでもあるまいに。安倍なんぞトップに付け続ければ「長期的視点で見れば」自民党という政党がどんどん劣化していくと思いますけどね。
■韓国外相「日韓合意と無関係」明言 性暴力根絶イニシアチブで 河野外相は理解
https://www.sankei.com/politics/news/180620/plt1806200021-n1.html
まあ「日韓合意」とは無関係ではあるでしょうね。ただし「審議会メンバーには慰安婦支援団体の幹部もいます」し、慰安婦問題とは全く無関係とはいえないでしょう*4(かつそういう意味のことは韓国外相も言ってないでしょう)。単に「この政策は日韓合意の内容に反するものではない」といっただけの話でしょうね。別に「慰安婦問題イコール日韓合意」ではないわけです。
■米の離脱で人権監視体制は? 日本は歴史問題で独力対応必要に 国連人権理事会
https://www.sankei.com/world/news/180620/wor1806200016-n1.html
「は?」ですね。独力対応も何もいつ米国が「日本の歴史問題(産経の場合、靖国、南京事件、慰安婦など)」とやらで安倍を支持する立場に立ったんでしょうか?
いずれにせよ米国脱退の理由は「人権理事会がイスラエル批判したから」などという無茶苦茶な理由だから話になりません。
まあそれはともかく「産経や櫻井よしこあたりはまだしも」さすがに安倍自民も「慰安婦問題で批判するならこんな理事会やめる」とはならないし、中国も「チベット問題で批判するならこんな理事会(以下略)」とはならないわけです(「不当な批判だから従わない」くらいは言いますが)。いかにトランプが無茶苦茶かと言うことです。まあ米国が世界最大の経済、政治、軍事大国だからという理由が大きいわけですが。なお、「トランプの名誉のため」に言っておけば、「パレスチナのユネスコ加盟」を理由とした米国の「ユネスコの分担金支出停止*5」*6はオバマ時代なので、こうしたイスラエルびいきについてはトランプや共和党だけが悪いわけではありません。
・理事会の最大の任務は、国連加盟国が各国の人権状況を定期的に議論する「普遍的審査」。13年の中国に対する審査で、米国は「人権活動家の拘束や家族への圧力停止」「チベット族やウイグル族など少数民族の保護」を勧告した。勧告に法的拘束力はないが、大きな圧力となる。
・昨年の対日審査では、「慰安婦に対する謝罪、補償」(中国)、「『性奴隷』を含めた人道に対する罪への対応」(北朝鮮)「次世代に歴史的真実を伝える努力」(韓国)といった勧告が記載された。
人権理事会で中国が少数民族問題(チベットやウイグル)で批判されると「人権理事会よくやった」「法的拘束力はないが政治的意義はある」、日本が慰安婦問題で批判されると「人権理事会は反日だ」「法的拘束力はないから無視すればいい」。産経のでたらめさにはいつもながら呆れます。しかし安倍政権なんぞ誕生しなければ人権理事会で慰安婦問題について手厳しく日本が批判されることもなかっただろうと思うと、安倍なんぞ支持するバカ日本人どものバカさにいつもながらうんざりします。
■金沢市役所の4職員刺傷、無職男性を不起訴 理由は心神喪失、市長は「憤り」
https://www.sankei.com/west/news/180620/wst1806200093-n1.html
この種の事件では仮に無罪判決が出るにしても、世論に配慮して起訴することが多いので意外です。
よほど重病で有罪がほぼ間違いなくとれないと言うことでしょう。しかし市長が非常識ですね。
感情的にはそうでしょうが、法律的には仕方がないし、かつこんな重病人はもちろん野放しになるわけではありません。病院に送られるわけです。そう簡単には退院できないでしょうね。
■【安倍政権考】籠池氏妻、弁護士の稲田朋美氏*7夫を「ろくな職業ではない」と“口撃”…朝日が触れない財務省交渉記録の中身
https://www.sankei.com/premium/news/180620/prm1806200005-n1.html
もちろんそんなことは森友疑惑の本筋「安倍夫妻の不当な介入があったかどうか」に関係ないからあまり報じないだけの話です。一方籠池夫妻をネガキャンすることが「籠池は人間のくずだ、嘘つきだ、だから奴の安倍夫妻に関する証言も嘘つきだ、安倍総理は無実だ」として「安倍擁護につながる」と思う産経はそういうことをしたがるわけです。
一時は産経も籠池を「素晴らしい愛国教育者だ」と天まで高く持ち上げていたのにずいぶんな掌返しです。
そして一時的であるにせよ「名誉校長を昭恵が引き受けた」のだから籠池夫妻批判はかえって「安倍夫妻の名誉失墜につながる」とは産経は思わないわけです。
つうか籠池が悪口雑言をしても、それを財務官僚が「無茶苦茶言わないでください」と一喝できないのも「安倍のご威光」なんですけどね。一般人が同じことしたら、たたき出されてるでしょう。
■狛江市庁舎内で「赤旗」勧誘禁止 「政治的中立疑われる」
https://www.sankei.com/politics/news/180619/plt1806190046-n1.html
おいおいですね。明らかに共産党への嫌がらせでしょう。誰もそんなことで政治的中立なんか疑わないし、疑う方がおかしい。
問題があるとしたら「加計森友的な不当な購読圧力の存在があるかないか*8」でしょうがそれは「不当な圧力がある場合は批判しやめさせる」つう方向性であって「一律勧誘拒否」は明らかに不適切でしょう。
つうか加計森友レベルですら産経や自民が安倍を擁護するのなら、こんな勧誘は何一つ問題はないでしょう(もちろん皮肉のつもり)。
つうかこれが「自民党機関紙の勧誘」なら産経も「ノープロブレム」でしょうね。
■【産経新聞創刊85周年】明治150年 維新を完結させた西郷*9 薩摩の「捨てがまり」後輩たちも受け継ぐ(客員論説委員 皿木喜久)
https://www.sankei.com/life/news/180620/lif1806200002-n1.html
下野した後、故郷での悠々自適の生活を送っていた西郷が、なぜ政府軍と戦ったのか、その晩年には分からないことが多い。
そもそも下野したのは大久保らと対立し、敗北したからです。悠々自適の隠居じゃない。
一時政界引退を表明したが結局政界復帰した金大中大統領みたいなもんです。「このまま終わってたまるか」つう気持ちが西郷にはあったでしょう。
そして西郷同様、政争(征韓論論争)に敗北して下野した江藤新平*10も佐賀の乱を起こしてるし、乱ではありませんが、板垣退助*11、後藤象二郎*12も自由民権運動で政府批判です。
また時期や下野理由が違いますが、同じく伊藤博文*13らと対立して敗北し下野した大隈重信*14も自由民権運動です。そういう意味ではなぜ戦ったのかはある程度は解る。江藤のように不満があり、かつその不満は西郷においては板垣、大隈のような自由民権運動のような平和的形ではなく軍事反乱となったわけです(その不満が何かはともかく)。
直接の乱のきっかけは西郷の部下の暴走ですが、西郷も「反乱など絶対にしたくなければ」、部下が暴走しようとも「お前らが決起したいならそうしろ、でも俺はしないぞ」で政府に恭順の意を示したでしょうし、そもそも部下も暴走しなかったでしょう。
鹿児島には、自分たちは維新のため命をかけたのに、武士という特権を奪われ、禄も失ってしまったという士族たちの不満が渦巻いており、これが叛乱につながった。西郷は情において忍べずこれに乗せられたという説がある。維新後、専制を強める新政府に対する抗議だったという見方もある。
だが王政復古や廃藩置県によって、藩や武士に自己犠牲を求め天皇中心の中央集権国家をつくった中心人物は西郷その人だった。ある程度専制的でなければ、改革はできないというかつての同志、大久保利通*15や木戸孝允*16の心情も理解していたはずである。
その西郷が天皇の軍隊である政府軍と戦う。矛盾といえば矛盾している。だが一方で、その矛盾を解消するための行動だったともいえる。つまり新政府への不満や批判を一身に背負いこみ、その自らが滅びることにより、生まれたばかりの国を守る。そのためには自裁ではなく、天皇の軍に討たれて死なねばならなかったのだ。
西郷には「死に癖」ともいえる性格があった(澤村修治氏『西郷隆盛*17』)という。「国のために死ね」が口癖だった。だが命がけで維新を実現させ、戊辰戦争で先頭に立って戦っても死に場所は得られなかった。その西郷にとって西南戦争で命を捨てることで、彼なりに明治維新を完結させたのだろう。実際、この戦争を境に日本から内戦は消え、統一国家を取り戻した。
文章の前半はある程度解ります。西郷自身が廃藩置県などの改革を進めていたはずではなかったのか、なぜ大久保批判するのか、西郷は一体何がしたいのか、つう話です。
後半はさっぱりわかりません。結果的には西郷の死で士族反乱は収まりましたがそれは結果論でしかない。
「ダライラマが反乱したら、中国に厳しい弾圧を受けて、チベットにいられなくなって、インドにトンズラして、かえって中国のチベット統治が進んだ。今や鉄道まで開通した」からと言って、「中国政府への不満や批判を一身に背負いこみ、ダライ自らが中国批判派チベット人と一緒に滅びる(?)ことにより、生まれたばかりのチベット自治区を守り中国を有利にしたかった」「ダライなりにチベット解放を完結させたかった」訳ではないのと同じです。
単に西郷もダライも「先が見えていなかった」「大久保ら明治新政府や毛沢東ら中国共産党に勝てると思っていた」、ただそれだけの話でしょう。
西郷なんぞは「俺が立てば、土佐の板垣など他の連中も士族反乱に立ち上がって政府は収拾がつかなくなる」位に思っていたんじゃないか。
まあ西郷もダライも周囲にろくでもない「西郷さん万歳」「ダライ猊下万歳」の取り巻きしかいなかったんでしょうね。西郷の場合、征韓論で大久保と決別したことがまずは最初の失敗でしょう。アレで西郷の周囲は、西郷信者ばかりになるわけです。
板垣や大隈は「先が見えてる」から政府批判するにしても武力反乱なんかしないわけです。
*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相
*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長
*3:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相
*4:もちろん「女性への性暴力全般がテーマ」だそうなので慰安婦問題限定でもないですが、慰安婦問題が排除されてるわけでもないでしょう。
*5:例の南京事件資料ユネスコ世界遺産登録の時に産経はやれ「分担金支出停止」「脱退」だの放言しましたがさすがに安倍はそんなことしませんでした。「そんなことをするアメリカ」がいかにおかしいかと言うことです。しかも分担金支払い停止はオバマ時代なのでトランプだけが悪いとはいえず、アメリカのパレスチナ問題での政治的態度については絶望的な気持ちになります。
*7:第2次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第2次安倍総裁時代)、第3次安倍内閣防衛相を歴任
*8:他の自治体はともかく、共産党は一時期は狛江市政の与党(1996〜2012年の四期16年の矢野市長時代)でしたので俺も「与党時代に不当な圧力がなかった」とは現時点では断言はしません。ただし今は野党ですしそんな圧力があるとはとても思えません。セクハラ問題で市長が辞任し、共産の市政奪回の可能性が出てきたことでの先制攻撃でしょうか?
*9:参議、陸軍大将、近衛都督
*10:参議、司法卿
*11:参議、第2次伊藤、第2次松方、第1次大隈内閣内務大臣など歴任
*12:参議、 黒田、第1次山縣、第1次松方内閣逓信大臣、第2次伊藤内閣農商務大臣など歴任
*14:参議、大蔵卿、第1次伊藤、黒田内閣外相、第2次松方内閣農商務相、首相など歴任
*15:参議、大蔵卿、内務卿を歴任
*16:参議、文部卿、内務卿を歴任