今日の産経ニュース(12/30分)(追記・訂正あり)

■【埼玉年の瀬記者ノート】拉致問題 若者に届かぬ家族の思い
http://www.sankei.com/region/news/151230/rgn1512300023-n1.html

 「きょうの話、そんなにつまらなかったかな」
 県内の高校で行われた拉致問題に関する講演を取材した帰り道、登壇した「特定失踪者等の拉致認定を求める会*1」代表の藤田隆司さん(57)に電話をかけると、弱気な声が返ってきた。
 講演で藤田さんは、兄で特定失踪者の進さん(59)=失踪当時(19)=や川口市出身の拉致被害者田口八重子さん(60)=拉致当時(22)=について、これまでの経緯や問題点を説明。
 「海がないこの場所*2でも拉致がある。身近な問題としてとらえて」と訴えた。しかし、約900人いる生徒の大半は興味なさそうにうつむいたり、眠っている生徒も大勢いた。
 「今までいろんな高校で講演してきたけれど、こんなことは初めてで…」と藤田さん。学校側に聞くと、講演に先立つ事前授業などは特になかったのだという。平成14年に拉致被害者5人が帰国してから10年以上。きちんとした教育を受けていなければ*3、子供たちが関心を持てないのは仕方がないことかもしれない。残念ながら、そう感じた。

 ぶっちゃけ「つまんねえに決まってるだろ。特定失踪者なんて拉致じゃねえし」「藤田隆司と産経はふざけんな、くたばれ、カス野郎」としか言いようがないですね。
 藤田が「手応えがあった」と勘違いしてる高校だって生徒は「特定失踪者なんて拉致のわけねえジャン」「なんでウチの教師はこういうあほな講演すっかな」「でも立場上そう言うこと言えないし、適当に調子あわせておこうぜ、あとで『いい講演を聞いて勉強になりました、感動しました』とか言っておくか」てことでしょう。高校生にもなればその程度の知恵は回ります。藤田が「手応えがあった」と勘違いしてる高校だって生徒は退屈だったろうし寝たかったでしょうね。いわゆる進学校だったら「この時間に勉強がしたい」と思ったかも知れない。
 まあ、「興味なさそうにうつむいたり、眠っている生徒」つうのは「別に事前学習もなかったし、ウチの教師も本気じゃなくてつきあいだろ」と思ってるのか、はたまた「いわゆる教育困難校で生徒が『内申書がどうこう』とかそう言うこと全然考えてない」のか何なんですかね。

 田口さんの長兄で家族会の飯塚繁雄代表(77)は今月、横田めぐみさん(51)=同(13)=の両親のメッセージを収めたDVDを教育現場で活用してもらうよう(ボーガス:埼玉)県教育委員会に要望し、記者たちにこう語った。
若い人たちはよっぽどでないと署名に来てくれない。拉致とは何かを知らないんです。」

 バカバカしいですね。大人だって署名なんか今時しないでしょうよ。つうかよく考えたら俺って拉致関係署名はしてない気がしますね。職場でも町内会でもそう言う署名は多分来てないし、街頭でもそう言う署名に幸いにしてであったことがない。まあであっても署名しないでスルーしますけど。だって署名したからって何がどうなるわけでもないですから。
 まあ、もしかしたら「職場や町内会でそう言う署名が来て」人間関係から断り切れずに署名したことは「あるかもしれません」がたとえそうでも今は「完全に忘れてる」わけです。そんな署名に何の意味もないでしょう。
 つうか「小泉訪朝時に生まれてない、あるいはまだ保育園や幼稚園だった」子どもたちだって拉致ぐらい知ってると俺は思いますが仮に知らないとしても「それだけ長い時間が小泉訪朝から経ってしまった」ということです(ちなみに小泉訪朝は2002年9月ですので現時点で13年経過ですね)。それをまず「俺達の運動が間違ってたんじゃないか、蓮池透君も批判してるし」と反省したらどうなんですかね。まあ、そんな知的能力が今の家族会にあるとは少しも思ってませんけど。

 拉致されてから37年の田口さんは今年8月、還暦を迎えた。飯塚さんにこの1年について尋ねると、家族会代表として常に先頭に立ってきたイメージとは違う答えが返ってきた。
「最近はね、(妹の)写真を見ることができなくなったんだよ。写真を見ると訴えてくるんだ。『あんちゃん、早く助けてよ。私、本当に帰れるの?』って」。
 何も言えずにいた記者に飯塚さんは、目を真っ赤にして話を続けた。
「もう少しだから頑張ってくれよって答えるんだけど…」。
 そこまで言って、言葉が途切れた。

 俺がこの記者だったらさすがに口には出さないとは言え「蓮池透さんを除名するようなバカだからだ、自業自得だ」「お涙頂戴すれば同情するとでも思ってるのか、しねえよ、ふざけんな」「つうかお前の妹がもう生きてるわけがねえだろ。常識のねえ爺だ」「もう家族会活動なんてくだらないことはやめて早く棺桶に入れよ」としか思いませんね。同情してる記者の気が知れない。つうか産経なんで「北朝鮮叩きするための同情のふり」でしょうが。こういうと「ボーガスは人非人だ、冷酷だ」「鬼畜だ、外道だ」「お前の体には赤い血が流れているのか」とか言う方もいるでしょうが、「拉致被害者が生きてる可能性は少ない」「制裁路線では問題は解決しない、交渉しか手はない」「署名なんてもはや意味はない」という事実は直視しないと駄目だろうと俺は思います。

彼らにももう限界が来ている。署名に参加する、子供や孫に拉致問題を教える、できることはなんだってあるはずだ。

 だからそんなことやったって拉致解決しないし。産経はふざけんなて話です。


■フィリピンもAIIB署名へ 南シナ領有権で対立、中国が譲歩した可能性
http://www.sankei.com/world/news/151230/wor1512300055-n1.html
 今年中に署名しないと「創立国メンバー特典」がないので今年中の署名をフィリピンが決意した*4そうです。
 AIIBに否定的な米国や日本の立場がさらに悪くなったと言っていいんでしょうね*5。AIIBはもはや「アジアの重要な金融機関」となったわけで、領土問題で中国と対立しているフィリピンも結局は加入するわけです。領土問題で中国が譲歩したかどうか分かりません*6が、譲歩したのなら「領土問題解決の芽」が中国とフィリピンの間に出てきたと言うことで実に喜ばしいことでしょう。

参考

http://j.people.com.cn/n3/2015/1231/c94476-8997945.html
■人民日報『フィリピン 滑り込みでAIIB創設メンバーに』
 フィリピンは創設メンバーとして名乗りを上げた国の中で、唯一AIIBの設立協定に調印していない国だった。AIIBの設立準備計画によると、創設メンバーになる意志を表明した国は、今年12月31日までに協定への調印を終えなければならない。
 フィリピンのセサール・プリシマ財務相は(中略)「フィリピン政府は、AIIBが既存の多国間金融機関とともに経済成長の推進で相互に補完し合う関係になることを確信する。フィリピンにとって、AIIBは発展の可能性が大きい機関であり、投資ニーズを満たし、多くの国に存在する資金調達ルートの欠如という問題を補完することを助けるものになる」と述べた。
 AIIBの法定資本金は1千億ドル(約12兆440億円)で、実際に払い込まれる資本金と未払いの資本金があり、実際に払い込まれる資本金は全体の20%だ。フィリピン財務省によると、フィリピンが引き受けた資本金(実際に払い込まれる資本金)は1億9600万ドル(約236億428万円)で、今後5年間で5回に分割し、毎年20%にあたる約3900億ドル(約46億9677万円)を払い込むことになっている。


■【iRONNA発】慰安婦合意、韓国支援団体に日本の「法的決着」がのめるのか 松竹伸幸*7
http://www.sankei.com/premium/news/151230/prm1512300032-n1.html
 もともと共産党の職員(後に退職、離党もしてるかも知れない)で、落選したとは言え1度党公認候補として参院選にも出た人間(松竹氏)が産経新聞でコラムかよと思うと、党支持者として憤懣やるかたないですね。つうか「現在、かもがわ出版社員」てかもがわって穏健保守か左派(中道左派含む)だと思ってたんですけどねえ。まあ、後で詳しく触れますが「慰安婦問題の存在を認めてる」だけ松竹氏のこの文章は「慰安婦なんて公娼だ、河野談話は間違ってる。全て韓国の言いがかりだ。そもそも問題なんか存在しない」と放言してた「商売右翼」の「元日本共産党政策委員長、元参院議員」筆坂秀世*8の産経掲載文章*9よりはまともでその点は評価できるんですが。
 まあ、「慰安婦も高齢化してるし、安倍政権は反動極右政権だし、この辺で妥協するしかないんじゃないか*10」という松竹論文は「率直に言って賛同できない文章」ですが「慰安婦問題の存在を認め、何らかの解決が必要だとしている点」では産経とは思えない文章ではあります。今が安倍政権だからでしょうか。
 なお、松竹氏の主張については以下のエントリを参考に紹介しておきます。紙屋研究所が比較的好意的なのに対し、Super Games Work Shop Entertainmentは極めて批判的という違いがあります。俺的には全面的に賛同してるわけではないですが「どっちかというと批判意見に共感します」かね。

紙屋研究所
松竹伸幸慰安婦問題をこれで終わらせる』http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20150505/1430816287
■Super Games Work Shop Entertainment
松竹伸幸は「変節者」ではなく「変質者」
http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20150424/

 (ボーガス注:宮沢内閣当時の)産経新聞の「主張」は、「「強制連行」を、表現こそ違え、肯定するような意味を持つ」として危惧の念を表明しつつ、「改めで戦争が女性に強いた惨禍に胸が痛む」として、宮沢*11首相が表明した「おわびと反省の気持ち」の「言葉を繰り返す以外にない」と述べた。「民間主導でかつての慰安婦に誠意を示すことは大賛成だ」として、後のアジア女性基金の考え方を肯定している。

 よくまあ、産経も恥ずかしげもなくこんな文章を掲載したもんです。これ「今の産経の河野談話アジア女性基金への非難は全くの言いがかりだ」と産経が自分で認めてるのも同然じゃないですか。松竹氏曰く産経は事情*12はともかく「宮沢内閣当時、一応河野談話と『アジア女性基金的な考え』を認めていた」わけです(もちろん松竹氏はここから「だったら産経は今回の新基金を認められるはずだ」と話を持っていくわけです)。
 これは「赤旗朝日新聞ではなく」産経新聞に書かれた文章ですから実際その通りなんでしょう。
 この松竹文章を元に「産経が河野談話や『アジア女性基金的な考え*13』を宮沢内閣当時に認めていたのになんで今否定するんだ」と批判されたらどうする気なんですかね?。「申し訳ありませんでした」とわびるのか?。それとも「安倍総理が新たな基金を作るというからとにかくそれを肯定しないといけない。俺達安倍応援団だから。さかのぼってアジア女性基金の価値も認める」とか言い出すのか。いずれにせよ産経内部も「わびなんか必要ねえ」というトンデモ路線(阿比留や古森か)と、「まあ、できればわびたくないんだけど、こうなったら安倍総理の面子もあるしわびないわけにいかんやろ。ワシら安倍応援団やし。でもできる限りわびの内容は値切りたいわあ」というある種の現実路線とに分裂しているようです。でまあ、この文章を掲載した連中は「ある種の現実路線」なんでしょう。

 立場は様々であっていいから、誰もが合意を促進する立場に立ってほしい。慰安婦問題の解決に積極的に運動してきた人には、あれこれの問題点をあげつらうのではなく、二十年余の努力が実を結んだのだとみなして、慰安婦に対して「これで解決しよう」と励ましてほしい。慰安婦問題など存在しないと考えてきた人にも、「これで本当に最後にならないと恐ろしいことが待っているぞ」という気持ちからであってもいいから、韓国側を挑発するのはやめてほしい。

 阿比留や古森、あるいは島田洋一西岡力、荒木和博辺りが読んだら「元共産党職員・松竹の『日韓友好のためにもこの合意を日本人皆で支持しよう』という文章を掲載するとは何事だ、この合意に反対するのがあるべき日本人だ。産経はどうしたんだ。それでも愛国者か」と憤激するんじゃないですかね。実際、荒木も島田も西岡も早速自ブログなどでこの合意に不満たらたら*14の文章書いてますから。
 まあ、松竹氏の

慰安婦問題など存在しないと考えてきた人にも、「これで本当に最後にならないと(ボーガス注:日韓国交断絶などの)恐ろしいことが待っているぞ」という気持ちからであってもいいから、韓国側を挑発するのはやめてほしい。

つう文章は大変興味深いですね。これが「赤旗や岩波世界」など左派系のメディアではなく産経にのったのだという点が重要です。
 つまりは「とにかくこの合意で片をつけようやないか、安倍総理の面子をたてようやないか」「いつまでも韓国ともめとったら韓国相手の商売に差し障りもあるし、米国からも『いつまで日本はこんなことでもめとるんや』という叱責が来るやないか、それで日本の国益にかなってるといえるのか」という「ある種の現実主義」が産経に存在するつうことです。
 「お前ら産経が河野談話否定とか馬鹿な事抜かしてきたからこうなってるのに、何が今さら『挑発は辞めましょう』だ。なめてんのか!、産経*15」と思いますが、まあ、今が安倍政権と言う事もあって産経内部では「歴史戦とか言うて慰安婦問題で韓国挑発すんの、もうよそうやないか、この合意で片つけようやないか。安倍総理の面子とか韓国相手の商売とか考えたらもめ続けるのは得策やないでえ」つう声もあるんでしょう。
 とはいえそういうことは「ウヨ連中が怖くて言えない」。でも「この合意でまとめようやないか」という記事は載せたい。「じゃあこの際、あの合意をある程度評価してるらしい松竹はんに書いてもらおうやないか、引き受けてくれるか、わからへんけど、頼むだけ頼んでみようや」「松竹はんやったら後で問題になっても『外部筆者の意見は産経新聞の主張とは必ずしも一致しません』『議論を誘発するためあえてああいう意見を載せました』つうて逃げることもできるやないか」つう話なんでしょう。
 個人的には「松竹氏の主張の是非」より「産経内部にもある種の現実主義が実はある」ということの方が興味深いですね。


■【戦後70年】東京裁判で処刑の広田弘毅元首相の孫・弘太郎さん語る
http://www.sankei.com/life/news/151230/lif1512300011-n1.html

 祖父は東京裁判の欺瞞(ぎまん)性は見抜いており、家族への手紙で『どういう結論がでるか予断を許さない』と伝えていました。極刑もあり得る*16と踏んでいたに違いないと聞いています

 何がどう欺瞞なのかと弘太郎氏には聞きたくなりますね。産経のように「報復裁判」だの「日本は悪くない」だの無反省なこと言い出すのか。
 まあ、せめて「祖父はA級戦犯として死刑になるほどの罪は犯してないと思う」ならいいですがその辺りどうなのか。
 まあ、板垣征四郎の息子「板垣正」や東条英機の孫「東條由布子」のようにウヨ活動してないだけ、弘太郎氏はまともだとは思いますが。
 しかし、「死刑になったA級戦犯(全員靖国合祀)」てのは7人*17いるんですが、板垣正*18東條由布子*19がウヨ活動する以外では、あまり遺族の言動って見ない気がしますね。やはり「政治的ごたごたに巻き込まれたくない」という思いが大きいんでしょうね。

広田の妻で弘太郎さんの祖母、静子さんは裁判開始直後に「パパを楽にしてあげる方法が一つあるわ」と言って服毒自殺した。
「祖母は後顧の憂いをなくすことが愛情だと思ったのでしょう」

 俺が広田だったら「後顧の憂いがなくなる」どころか「何故死んだ」と脱力します。なにせ判決が出てないんですから(可能性から言えば無罪判決や禁固刑もあり得るわけですから)。いや死刑判決が出たとしても自殺なんかして欲しくないですね。
 ちなみに死刑にならず禁固刑になった人間は以下の通りです。

■禁固7年
重光葵
 東条、小磯内閣外相。後に政界進出し、改進党総裁、日本民主党副総裁(総裁は鳩山一郎*20)、鳩山内閣外相を歴任。
■禁固20年
東郷茂徳
 駐ドイツ大使、駐ソ連大使、東条、鈴木*21内閣外相など歴任。服役中に病死。
■終身禁固
荒木貞夫
 犬養*22、斎藤*23内閣陸軍大臣、近衛*24、平沼内閣文部大臣など歴任。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。
梅津美治郎
 支那駐屯軍司令官、第2師団長(仙台)、陸軍次官、第1軍司令官、関東軍司令官、参謀総長など歴任。服役中に病死。
大島浩
 駐ドイツ大使(ただし外交官ではなく陸軍軍人出身)。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。
岡敬純
 海軍省軍務局長、海軍次官など歴任。いわゆる逆コースにより1954年に釈放。
賀屋興宣
 近衛、東条内閣蔵相。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。釈放後は政界に進出し自民党政調会長(池田*25総裁時代)、池田内閣法相など歴任。また日本遺族会会長を務めた。
木戸幸一
 近衛内閣文部大臣、厚生大臣、平沼内閣内務大臣、内大臣など歴任。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。
・小磯國昭
 陸軍省軍務局長、陸軍次官、関東軍参謀長、第5師団長(広島)、朝鮮軍司令官、朝鮮総督、首相などを歴任。服役中に病死。
佐藤賢了
 第21軍参謀副長、南支那方面軍参謀副長、陸軍省軍務局長、支那派遣軍総参謀副長、第37師団長など歴任。いわゆる逆コースにより1956年に釈放。
白鳥敏夫
 駐スウェーデン公使、駐イタリア大使など歴任。服役中に病死。
嶋田繁太郎
 東条内閣海軍大臣軍令部総長など歴任。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。
・鈴木貞一
 第3軍参謀長、興亜院*26政務部長、近衛、東条内閣企画院*27総裁を歴任。いわゆる逆コースにより1955年に釈放。
橋本欣五郎
 陸軍内秘密結社「桜会」リーダー*28桜会は「三月事件*29、十月事件*30」というクーデター計画(未遂)を画策したことで知られる。
・畑俊六
 台湾軍司令官、陸軍教育総監、中支那派遣軍司令官、侍従武官長、阿部*31、米内*32内閣陸軍大臣支那派遣軍総司令官など歴任。いわゆる逆コースにより1954年に釈放。
平沼騏一郎
 検事総長大審院長、山本*33内閣司法大臣、枢密院議長、首相、近衛内閣内務大臣など歴任。1952年、病気を理由に釈放されるが直後に死去。
星野直樹
 満州国国務院総務長官、近衛内閣企画院総裁、東条内閣書記官長など歴任。いわゆる逆コースにより釈放され、後に東京ヒルトンホテル副社長、旭海運社長、ダイヤモンド社会長などを歴任。
・南次郎
 参謀次長、朝鮮軍司令官、若槻*34内閣陸軍大臣関東軍司令官、朝鮮総督、枢密顧問官など歴任。1954年に釈放されるが1955年死去。

 しかし、こういうのが広田の夫婦関係なんですかね。俺なんかおぞましさしか感じませんが(戦前の夫婦関係としてもかなり特異じゃないか)。
 まだ「広田の裁判結果を平常心で見てられないから」という自殺理由なら理解できますけどね。
 ええ、小生は「気持ち悪い」「バカだ」と思ったら死者でも罵倒する主義です。

弘太郎さんは「A級戦犯の孫」ということで不都合を感じたことはない

 まあ、「土肥原(土肥原賢二)みたいな珍しい名字じゃない」つうのも大きいんでしょうが「A級戦犯の家族だから酷い目にあった」というのもどこまで本当なのかは検証の必要があるでしょう。「自宅に石が投げ込まれた」とかならともかく、少なくとも就職差別みたいな「悪質な差別話」はないんじゃないか。

広田の靖国神社への合祀(ごうし)については否定的な考えを持っている。

 「戦没者でもなく軍人でもないから」だそうです。裏返せば「戦没軍人の合祀には反対じゃない」ということです。

日本国民の代表である首相がお参りするのは当然で隣国に何か言われるから参拝しないのは、とんでもない話だと思います

 ああ、やっぱり、産経に登場するんだから、そう言う右翼なのかと呆れますね。何も批判してるのは隣国だけではない*35し、千鳥ヶ淵があるのに隣国の反発を買ってまで靖国に行く理由は何なのか。
 中曽根が公式参拝を批判されて取り止めてから、首相は小泉と安倍しか参拝していませんがそれで不具合があったのか。
 「政教分離」「靖国神社南京事件否定論河野談話否定論など歴史修正主義にコミットしてること、そのために国内外から批判されてること」とか知る気もないんでしょうか。
 それとも知った上で「南京事件慰安婦は中国の捏造だ」「靖国参拝政教分離に反しない」とかとんでもない事考えてるのか。

東京裁判がどういう経緯で判決に至ったか。審理されなかった証拠は山ほどあり、研究する意義はあります。

 ネットでググるだけでも東京裁判の研究書がたくさんあることは容易に理解できるんですけどね。
 何ともとんちんかんな方です。


■「河野談話の書き換えだ!」橋下氏やはり吠えた ツイッター慰安婦日韓合意を解説 かつての発言「正当性」を自負
http://www.sankei.com/west/news/151230/wst1512300028-n1.html
 橋下ってのは本当にバカで低劣だなと心底呆れます。アレを支持できる人間の気が知れない。
 もちろん今回の合意には「過去の橋下暴言を正当化する箇所」なんかどこにもありません。むしろ橋下の主張に反する合意でしかない。河野談話の書き換えなんかどこにもない。
 俺が橋下なら「この件については誰かから聞かれない限り、都合が悪いから黙り」ですが明らかなデマをツイッターで放言すると言うんだから呆れます。そんなことして何かメリットがあるのか。
 つうかこんな事したら「安倍と橋下の親密交際」を考えたら「橋下の暴言=安倍の本心」と韓国側に受け取られて日韓合意が崩壊しかねないし、当然、安倍が「橋下斬り」に動くこともあり得る。しかし、よほど橋下は安倍を舐めてるのでしょう。「大阪で利用価値がある俺を安倍は切れるわけがない、大体、安倍の本心は河野談話否定論だ」「韓国側が俺をどんなに批判しても、いやそれどころか俺のせいで合意の維持がやばくなったとしても、安倍は俺を切ったりはしない。安倍は合意より俺を選ぶ」と。まあ、残念ながら、実際、安倍はそう言う男でしょうが。


■次は淡路島〝爆食い〟ツアー!? 狙いは海と海鮮料理 地元商工会が中国旅行社一行を案内
http://www.sankei.com/west/news/151230/wst1512300027-n1.html
 産経が「対馬が危ない」「佐渡が危ない」に続いて「淡路島が危ない」と言いそうな記事ですが、地域経済にとっては中国人観光客が期待できるのならウエルカムという話です。


■【経済インサイド】子育て女性社員の特別扱い撤廃 “資生堂ショック”がもたらす教訓とは あなたの会社はどうしてる?
http://www.sankei.com/premium/news/151230/prm1512300019-n1.html
 知りませんでしたが「資生堂ショック」なんて言葉があるんですね(中身についてはややこしいので説明はしませんし、特にコメントもしませんが)。
 ググったところこの言葉、どうもNHKおはよう日本」の報道が元になってるようです。

参考

http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/10/shiseido-shock_n_8528228.html
■ハフィントンポスト『「資生堂ショック」に賛否 育児中の女性も「会社を支える側に」』
 (ボーガス注:2015年)11月9日の「おはよう日本」(NHK)で放送された、資生堂ワークライフバランスに対する取り組みが話題だ。
 この日、番組では「資生堂ショック」と題して、女性の働き方を特集。他の企業に先駆けて育児休暇や短時間勤務を導入してきた資生堂が2014年4月に方針転換し、子育て中の社員にも、土日祝日の勤務や、遅番と呼ばれる夜8時までの勤務を要請しているという内容が放送された。


■【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】(12)東洋史学大家・石濱にして「ほんまもんの芸術家は小出、信時や」
http://www.sankei.com/west/news/151222/wst1512220058-n1.html
 この東洋史学大家・石濱純太郎(関西大学名誉教授)なる人物「初代西蔵チベット)学会会長」だそうです。「チベットで石濱」といえば「例のW大学の女性教員」を思い浮かべる方もいるでしょうが実は偶然の一致ではなく「遠い親戚」だそうです(トラブルを起こしたくないのでリンクは張らないが石濱女史のブログエントリによる)。
 ただし女史曰く「純太郎氏の存在を知ったのはチベット研究を始めてからであって、純太郎氏の影響でチベット研究を始めたわけではない」そうですが。なお、何度かチベット研究者に「純太郎先生のご親戚ですか」と聞かれるとのこと。

*1:そんなくだらない代物ができたんですねえ。産経ですらほとんど報じてないし、「特定失踪者調査会代表」荒木和博のブログですらほとんど紹介されてないので気付きませんでした。

*2:「お前の兄貴は北朝鮮拉致じゃないし、田口さんが拉致されたのは職場のある東京だろ」としか言いようがないんですが。

*3:そんな教育をやる必要はどこにもないでしょう。拉致問題外交問題であって教育でどうこうなる話じゃないですから。

*4:とはいえ「早い段階で署名したグループと年末に署名したフィリピン」とではやはり差はつくのでしょうが。

*5:いかに米国や日本が大国とは言え今後加盟申請しても「特典はない」のでしょう。つけたら創立国からブーイングが出かねませんので。まあ、大国なので結果的に特別扱いになる事があるかもしれませんが。

*6:なぜならAIIBの重要性を考えれば譲歩しなくてもフィリピンが署名する可能性は充分あるからです。

*7:1955年生まれ、一橋大学卒。全学連委員長、民青同盟国際部長などを経て、日本共産党の国会議員秘書、政策委員会安保外交部長を歴任するも、自衛隊に関する見解の相違から2006年に退職。現在、ジャーナリスト(かもがわ出版編集長)、「自衛隊を活かす会」(代表:柳澤協二・元内閣官房副長官補(元防衛官僚)、公式サイトhttp://kenpou-jieitai.jp/)事務局長。著書『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社)、『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社)、『反戦の世界史』(2003年、新日本出版社)、『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社)、『9条が世界を変える』(2005年、かもがわ出版)、『靖国問題と日本のアジア外交』(2006年、大月書店)、『レーニン最後の模索:社会主義市場経済』(2009年、大月書店)、『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)、『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版)、『憲法九条の軍事戦略』(2013年、平凡社新書)、『集団的自衛権の深層』(2013年、平凡社新書)、『13歳からの領土問題』(2014年、かもがわ出版)『慰安婦問題をこれで終わらせる』(2015年、小学館)など(以上はウィキペディア松竹伸幸」及び産経記事(http://www.sankei.com/premium/news/151230/prm1512300032-n7.html)のプロフィールを参照)

*8:もちろん筆坂はすでに離党しています。

*9:以前拙ブログで突っ込みました。松竹氏はともかく、ぶっちゃけ筆坂は論外です。

*10:それ韓国側ならともかく「安倍を首相にしている」日本側が言っていいセリフじゃないと思いますけど。まあ、小生も正直な話「これを最終的な決着にしない(なぜなら慰安婦の了解を事前に得た合意ではないから)という留保条件付でなら」この合意を支持してもいいかという気はします(この合意を否定するウヨを有利にしたくないという思いもありますし)。が、そうしたためらいがあまり感じられず「仕方ないだろ、これ以上いいのなんかでないよ」と開き直ってるようにも見える松竹氏には賛同できませんね。

*11:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官自民党総務会長(中曽根総裁時代)、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相。

*12:人道主義と言うよりは「何らかのわびを入れないと解決しないから仕方ない」という話に過ぎないでしょうが。しかしその後産経は何を狂ったか「わびなんか必要ねえ」というとんでもない路線にいくわけです。小生の邪推ですがこれは河野談話発表後に「つくる会教科書にコミットしたこと」で産経の極右性がエスカレートしたと言う事ではないか。

*13:現実化するのは村山内閣ですが。

*14:安倍信者」のウヨ連中が安倍とガチバトルして合意潰しに動く度胸があるかどうかはひとまずおきます。

*15:まあ直接の筆者は松竹氏ですが産経に掲載された以上、こういう批判を産経にしても問題ないでしょう。

*16:別に「欺瞞性」とやらを見抜いてなくても「斎藤、岡田内閣外相、首相、近衛内閣外相」を歴任している以上死刑も覚悟するんじゃないですかね。

*17:板垣征四郎関東軍参謀として石原莞爾らとともに満州事変を実行。関東軍参謀長、近衛、平沼内閣陸軍大臣、第7方面軍(シンガポール)司令官など歴任)、木村兵太郎関東軍参謀長、ビルマ方面軍司令官など歴任)、土肥原賢二関東軍ハルピン特務機関長、第7方面軍(シンガポール)司令官、陸軍教育総監など歴任)、東条英機(関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相)、広田弘毅(岡田、斎藤、近衛内閣外相、首相を歴任)、松井石根(台湾軍司令官、上海派遣軍司令官、中支那方面軍司令官など歴任)、武藤章陸軍省軍務局長、第14方面軍(フィリピン)参謀長など歴任)

*18:日本遺族会顧問、日本会議代表委員、元自民党参院議員。著書『靖国公式参拝の総括』(2000年、展転社

*19:著書『祖父東條英機「一切語るなかれ」』(2000年、文春文庫)など

*20:戦前、田中内閣書記官長、犬養、斉藤内閣文部大臣を歴任。戦後、首相。

*21:海軍次官、海軍軍令部長侍従長、枢密院議長などを経て首相

*22:大隈内閣文部大臣、山本、加藤内閣逓信大臣を経て首相。515事件で暗殺される。

*23:西園寺、桂、山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任。226事件で暗殺される

*24:貴族院議長、首相を歴任。戦後自殺

*25:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*26:後に大東亜省に発展。

*27:後に軍需省を経て内閣調査局に発展。

*28:軍人としての肩書きは「大佐(連隊長)」であり他のA級戦犯陸軍大臣経験者の荒木、板垣、東条など)程の高官ではない。

*29:濱口内閣を打倒し、宇垣陸軍大臣を首相とするクーデター計画

*30:若槻内閣を打倒し、荒木陸軍大臣を首相にするというクーデター計画。

*31:陸軍省軍務局長、陸軍次官、台湾軍司令官、首相、朝鮮総督など歴任。

*32:林、近衛、平沼、小磯、鈴木内閣海軍大臣、首相など歴任。

*33:山県、伊藤、桂内閣海軍大臣を経て首相

*34:桂、大隈内閣蔵相、加藤内閣内務大臣を経て首相

*35:政教分離の観点から各種宗教団体(「生長の家」など右翼系は除く)が批判しています。