今日の産経ニュース(7/6分)ほか(追記・修正あり)

■M谷N子氏*1のツイート

・M谷N子ツイート
 なにもいま、中川智正まで死刑にすることはないだろう。過去の悪事を反省し、毒の研究で著名な杜祖健*2教授とともに論文を発表したり、中川ではないとできない業績を発表し、社会に貢献することもしてきた。安倍政権は、処刑を(ボーガス注:人気取りに?)利用しているとしか思えない。

 「中川の業績」とやらは無知なので知りませんが「反省し、生き直そうとしている中川を殺す必要があるのか。安倍政権は死刑を政治的に悪用しているのではないか、許せない!(M谷)」には、全く同感なので紹介しておきます。
 一方

I浜Y子*3ツイート
 平成最後の年にオウム事件が終わるか。

であり唖然ですね。「彼らの処刑の是非はひとまずおくとしても」なぜ彼らを殺すとオウム事件が終わるのか。服役者はまだいるし、アレフなどオウム後継団体も続いてるし、サリン被害者も後遺症に苦しんでるのに。
 俺的に「M谷N子>絶対に越えられない壁>I浜Y子」ですね。
 I浜が教授で、一方、M谷氏が講師だなんてことは全く関係ありません。
 さすがid:MukkeことN澤君の師匠らしいあほさと言うべきでしょうか。
 つうかさ、I浜ちゃんよお、こういうときにこそ「罪を憎んで人を憎まず、それがダライラマの教えです。麻原ならまだしも、自らの過去を反省し、生き直そうとしている中川を殺す必要があったのでしょうか?」といって、M谷先生みたいに「中川を処刑する必要があったのか!」つうべきなんじゃねえの?
 中川死刑にM谷氏の様には憤慨しないあんたが「ダライラマの慈悲」なんか語っても説得力皆無なんだけど。単にきれい事ほざいてダライ美化してるだけじゃん。まあ「米中国交正常化で、米国からの支援が打ち切られるまではCIAの支援で中国相手にゲリラ戦やってたテロリストの首魁(ダライ)」が慈悲とか「チョー受ける(大爆笑)。ただのデマじゃん」ですが。


【ここから産経です】
■【主張】元教祖ら7人死刑 執行は法治国家の責務だ
https://www.sankei.com/column/news/180707/clm1807070001-n1.html
 産経らしいですが、もちろん「法治国家だから死刑判決を早く執行しなければいけない」というほど話は単純ではありません。


■【千葉・9歳女児殺害】渋谷恭正被告 判決言い渡しに無表情 裁判員「反省し、遺族に謝罪して」
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060085-n1.html

 「被告人を無期懲役に処する」

 「やはり死刑判決は出なかったか」というのが感想の一つです。


■【千葉・9歳女児殺害】「リンちゃんが天国に行けない」 被害者両親、無念さにじませ
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060088-n1.html
■【千葉・9歳女児殺害】「日本の法制度に失望」 死刑回避に戸惑い、怒り ベトナムでも速報
https://www.sankei.com/world/news/180706/wor1807060058-n1.html

https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060088-n1.html
・「有罪になったのは良かったが、刑が軽すぎると思う」。
 父のレェ・アイン・ハオさん(36)は肩を落とした。当初は欠席予定だった母のグエン・ティ・グエンさん(31)も同席し「全く納得できない」とうつむき気味に話した。
・事件発生当初から「死刑を」と涙ながらに訴え続けてきた。
・何度も街頭に立ち、渋谷被告の死刑を求める署名を集めた。その姿は人々の心を打ち、インターネット上でも賛同の輪が広がった。日本や母国のベトナムだけでなく、世界各国から約113万人分(5月9日現在)の署名が集まった。それだけに「同じ意見を持った人たちが協力してくれたのに」と残念がった。

https://www.sankei.com/world/news/180706/wor1807060058-n1.html
 千葉県松戸市立小3年のベトナム国籍レェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=殺害事件への関心はベトナムでも高く、元保護者会長渋谷恭正被告(47)を無期懲役とした6日の千葉地裁判決を地元メディアは速報した。インターネット上には求刑通り死刑としなかったことへの戸惑いや怒りの声が相次いだ。
 ベトナムでも利用者の多いフェイスブックには「全く信じられない。日本の法制度には失望した」「怒りを呼び起こす結論だ」などの投稿が並んだ。死刑を求めた両親に対し「これからも気持ちを強く持って、闘い続けてほしい」などと励ますコメントも多かった。

 予想の範囲内の両親の発言であり、予想の範囲内の産経報道です。遺族のこうした発言は「人情としてやむを得ない」でしょうがマスコミのこうした扇動、煽りはまた別問題であり、マスコミ倫理上、許されるものではない。

https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060088-n1.html
 ハオさんは控訴の意向を示し、「今日が終わりじゃない」と力を込めた。

 おいおいですね。民事訴訟じゃないんだから控訴するのは検察なんですが。「控訴してほしいとの意向」ならわかりますが。


■【オウム死刑執行】「死刑は残忍で冷酷」 欧州各国や人権団体が死刑執行に強く反対
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060078-n1.html
■【オウム死刑執行】「重大な人権侵害」と日弁連会長
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060106-n1.html

https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060078-n1.html
欧州連合(EU)とその加盟国*4アイスランドノルウェー、スイスの駐日大使は「いかなる状況下でも極刑の使用に強くまた明確に反対」し、「死刑廃止を視野に入れた執行停止の導入を呼び掛ける」などとする声明を発表した。
・「死刑は残忍で冷酷」であり、犯罪抑止効果がなく、誤審で執行されれば取り返しがつかないなどと指摘した。EUは全世界での死刑廃止を推進している。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「オウム真理教による犯行は卑劣で罰せられるのは当然だが、死刑が答えではない」と指摘した。

https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060078-n1.html
 日弁連の菊地裕太郎会長は6日、松本智津夫死刑囚らの刑執行に「7人のうち6人は再審請求中で、心神喪失の疑いのある者も含まれている。国家による重大な人権侵害に強く抗議し、死刑制度を廃止するよう求める」との声明を発表した。
 声明では「犯罪で身内を亡くした遺族が厳罰を望むのはごく自然なことで、理解できる」とした上で、1980年代に死刑事件で4件の再審無罪*5が確定したと指摘。「再審請求中の死刑執行は問題が残る」と批判した。
 さらに、世界の中で死刑制度を残し、現実的に執行している国は少数になってきていること*6に言及し「国際的な批判や懸念が表明される可能性がある」とした。

 えん罪の危険などを理由に、国際的には死刑廃止の潮流なので当然の反応です。
 「再審請求中」ということに驚いた方もいるでしょうが、日本の法制度上、再審請求は死刑停止の効力は何らありません。実際、過去にも再審請求中の死刑執行は存在します。過去の再審請求事件(再審無罪判決がでた免田事件、財田川事件や無罪判決は出なかったがえん罪の疑いが高いとされる帝銀事件名張毒葡萄酒事件(すでに当人が獄中で病死)、再審請求中の袴田事件など)で死刑が執行されなかったことが「多い」のは単に政治的配慮に過ぎません。
 法的には袴田死刑囚に死刑執行することは十分可能です。さすがに安倍ですら実行しないでしょうが。


■【オウム死刑執行】立正大の西田公昭*7教授「犯罪抑止の面からも悔やまれる」
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060050-n1.html
 麻原はともかく、彼に洗脳されて道を誤った弟子たちについては、死刑執行ではなく、むしろ更生させた方が「道を誤っても真摯に反省すればやり直すことはできる」ということでむしろ犯罪抑止になったのではないか、同じようなことが今後起こった場合「道を一度誤れば反省しても死刑になるんだ」と犯人たちが自暴自棄になる危険性を高めただけではないかという西田氏には俺も同感です。


麻原彰晃死刑囚ら7人死刑執行 早川・井上・新実・土谷・中川・遠藤死刑囚
https://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060006-n1.html
 死刑廃止論の小生の立場では麻原なら死刑にしていいというわけではありませんが、麻原の犠牲者といっていい弟子たち、オウム被害者の中にすら「麻原はともかく弟子については更生を望みたい、死刑は望んでいない」という人間がいた弟子たちを人気取りのためか何かはともかく、ためらいなく6人も処刑する安倍政権には怒りと恐怖を禁じえません。
 このことによって安倍と上川法相は後生に悪名を残したといえるでしょう。今回の件でどうも上川氏は「法相在任中の死刑執行ワースト」を達成したようです。安倍内閣でなければあり得なかった蛮行ではないか。改めて「安倍を許せない」という思いに駆られます。

*1:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*2:千葉科学大学教授。

*3:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*4:ウィキペディアEU」によれば、現在の加盟国はフランス、ベルギー、デンマークスウェーデンチェコエストニア、マルタ、ドイツ、ルクセンブルクギリシャフィンランドスロバキアラトビアルーマニア、イタリア、イギリス、スペイン、オーストリアハンガリーリトアニアブルガリア、オランダ、アイルランドポルトガルポーランドスロベニアキプロスクロアチア

*5:免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件のこと

*6:例えば韓国には死刑制度がありますが事実上執行していない状況が続いています。

*7:著書『マインド・コントロールとは何か』(1995年、紀伊國屋書店)、『だましの手口:知らないと損する心の法則』(2011年、PHP新書)など