今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(11/29、30分)ほか

秋篠宮関係ツイート

常岡浩介がリツイート
・ちはるん
 秋篠宮の会見、テレビでは長女の結婚のことばかりで、大嘗祭についての発言は取り上げていない。テレビがだめな理由だよ。

 最近のテレビニュースは見てると不愉快になるのでなるべく見ないことに努めてます。

立川談四楼
 秋篠宮様大嘗祭に関する発言には驚いた。しかし公費*1でなく内廷費での「身の丈に合った儀式が本来の姿」は至極まっとうな意見

 秋篠宮を過大評価する気はありませんが確かにまともな意見だとは思います。


■産経【主張】大嘗祭 国費でつつがなく挙行を
https://www.sankei.com/column/news/181201/clm1812010002-n1.html
 「内廷費」だって国費(税金)なんですがねえ。タイトルに「宮廷費で」と書かないあたり産経のせこさを実感します。

 大嘗祭をはじめとする宮中祭祀を一般の宗教と同列視して、私的行為と見なす必要はないのである。

 いや大ありですよ。戦前と違って、今、神道は国教じゃないですから。しかし「一般の宗教とは違います」つうなら「宮中祭祀」と書かないで「宮中行事」と書いたらどうなんですかねえ。
 「祭祀」て宗教用語以外何物でもないでしょうに。

 費用を節約し、行事を簡素化しようと促された秋篠宮さまのご発言は、国民の負担をできるだけ少なくしようというお考えとして受け止めたい。

 「政教分離」が秋篠宮の念頭にあることは間違いないだろうに、それを故意に無視する産経です。
 つうかさ、「簡素化、負担軽減と言う趣旨と受け止める」とか言うけど、簡素化も負担軽減もしないだろ、お前ら、ウヨは。そして「イヤー簡素化にも負担軽減にも限界があるから、まさか天皇相手にみすぼらしい行事もできんでしょ」と言い訳して終わりだろ。

 長い歴史を振り返れば、戦乱期など大嘗祭が行われなかった時代もあった。つつがなく行えるのは日本が栄えている証しである。

 戦国時代を持ち出されてもねえ(苦笑)。全然政治状況、社会背景が違うやん。

 秋篠宮さまのご発言に対して、天皇や皇族が控えられるべき政治的発言ではないかとの指摘があるが、見当違いだ。皇室のご活動に関わる重要な事柄に天皇や皇族が考えを示されるのは当然であり、封じ込められるべきではない。

 意外ですね。「政治的発言ガー」とか言い出して秋篠宮を批判するかと思ってました。つうか、その理屈だと「現天皇の退位したい発言」も問題ないわけですか?。産経は現天皇を批判してた気がするのですが。
 そして仮に天皇、皇族が「女帝制度導入はとてもいいと思います」とでもいった*2ら「女帝反対」産経は何という気でしょうか?

 ご発言で、山本信一郎*3宮内庁長官が「聞く耳を持たなかった」と評された。皇族と宮内庁の綿密な意思疎通も大切である。

 この件は宮内庁の一存の訳がなく「安倍の考え」でしょうに。秋篠宮だって立場上安倍批判しなかっただけなのに、産経も酷い詭弁をはくもんです。
 つうか内心では産経は秋篠宮に「共産党みたいなことを言うな!」「安倍首相のメンツを潰すつもりか!」「黙れ!」とマジギレしてるよね?


■産経『秋篠宮さま53歳 大嘗祭「身の丈にあった儀式に」代替わり行事でご見解 眞子さまご結婚延期にご言及』
https://www.sankei.com/life/news/181130/lif1811300006-n1.html
 本文では「朝日記事と同じ指摘(内廷費から出すべきだと秋篠宮が言った)」はありますがタイトルが「身の丈に合った」云々で「節約してほしい」的なイメージしか伝えないあたり産経らしいでたらめぶりです。秋篠宮が「政教分離原則の問題があるから」と明言していなかったのだとしても、そういう思惑は明らかにあるでしょうにねえ。
 なお、「皇族の政治的発言の問題」はありますが
1)大嘗祭への宮廷費支出は違憲というのが学会通説
2)そうした意見を無視してまで、宮廷費でやる必要はないと思う、内廷費で十分つう、彼の意見は正論(まあ皇室が政治紛争に巻き込まれるようなことをする安倍の方がむしろ問題でしょう)
つう意味でまあ「許容範囲」かと個人的には思います。彼もそうした認識で発言したのであり、思いつきを考えなしに口にしたわけでもないでしょう。


■朝日『秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁聞く耳持たず」』
https://www.asahi.com/articles/ASLCQ44BQLCQUTIL01F.html
 まあ「宮内庁は安倍の命令で動いてるだけ」ですが、立場上、秋篠宮もさすがに「安倍総理と与党幹部、聞く耳持たず」とはいえないわけです。
 この話は、 
天皇の「代替わり」にともなう儀式に関する申し入れ(2018年3月22日 日本共産党中央委員会
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2018/03/post-778.html
という、共産党などが主張する政教分離原則的な話ですね。「現天皇である父が即位した前回は、大嘗祭神道色が強い)は公費的な部分(宮廷費)ではなく私費的な部分(内廷費)から出してるから今回もそうすべきだ」と言う話です(もちろん「内廷費だって結局税金だし、金の出所がどこだろうと、天皇は「象徴」という公人だから、そもそも神道色の強い大嘗祭はやるべきではない」つう主張もあります。ただし秋篠宮の立場では「大嘗祭はやる必要ない」とはさすがにいえないでしょう)。
 産経や桜井よしこらウヨなどはこうした主張を

https://yoshiko-sakurai.jp/2018/11/29/7785
櫻井よしこ
昭和天皇崩御の時の大喪の礼を振りかえると、政教分離という言葉が飛び交っていた。憲法20条第3項は「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めている。これを表面的、機械的にとらえて宗教性が強いとして、大喪の礼への国の関わりを批判する声があった。
大喪の礼では、宗教色をなくすため鳥居が除かれた。
・日本の伝統に基づけば穏やかに行われるべき自然なことが批判された

というように「反日だ、皇室敵視だ、伝統否定だ」「宮廷費から出して何が悪い」などと敵視してきたわけですが、「建前では彼らが尊敬してるはずの秋篠宮のこうした発言」にはどう対応するのか。
 まあ本命が「なかったことにして無視」、対抗が「間違ってると非難(さすがに共産党などに対するほどの悪口ではないでしょうが)」でしょうが。
 なお、この発言は「朝日の独自取材でこうした発言をしていたことが分かった」ではなく、「宮内庁記者クラブの定例記者会見」ですので「秋篠宮の公式な発言」であり、「産経を含む」朝日以外の記者も発言場所には当然います(当然、ウヨの大好きな「朝日の捏造記事」つう言い訳は出来ません)。
 もちろんこうしたことを秋篠宮が言ってるのは「政教分離云々」というより「安倍のごり押しに加担した場合の後が怖い。安倍でなきゃ前回と同じだったろうし、終身首相じゃないんだからいつまでも安倍政権が続くわけでもない(当たり前ですが)。可能性から言えば、今後、自民下野、共産参加の連立政権だってあり得る。今回、こんなことを認めたら、『天皇制って結局、安倍のようなウヨの政治的道具じゃん。なくした方がよくね?』となって皇室にとってかえってまずいのではないか」つう保身でしょう。
 その意味で、高世『憲法を守ろうと闘う天皇』(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181021)のように『憲法政教分離を守ろうとする秋篠宮』とは絶賛する気はありません。
 とはいえ、昭和天皇なら多分「前回が間違ってた」とか言い出すんでしょうから、それなりには秋篠宮を「評価」はします。そもそも秋篠宮もこうした発言をすればウヨ連中に憎まれ、恨まれ、嫌われることは覚悟してるでしょう。
 なお、このあたり彼の両親(天皇・皇后)や兄夫婦(皇太子夫婦)など、彼以外の皇族がどういう価値観は気になるところです。彼の独自の立場なのか、実は他の皇族も多くは同意見なのか。
 いずれにせよ「明治150年式典に天皇が出なかったこと」といい、今回の秋篠宮といい、皇室が安倍と距離を置きたがってることは明白でしょう。
 そして安倍やよしこのようなウヨ連中は、「我々は皇室崇拝者です」つう建前上、口に出さないとはいえ「本音の世界」では「秋篠宮の野郎ふざけんな」「こんなこと言うなんて嫁の悪影響か?」などでしょう。共産党などが同じ事言えば「反日だ、皇室敵視だ、伝統否定だ」「宮廷費から出して何が悪い」などと悪口ですからね。
 このあたりは

・「俺が朝鮮学校無償化除外を批判すると絡む癖に、前川氏が同じこというと何も言わないでだんまり」のid:noharra(八木孝三)そっくり
・俺やid:Bill_McCrearyさんに対しては中国に甘いと抜かしながら、「ノルウェーに霞を食えとはいえない」といいだすid:Mukkeそっくり

のウヨ連中のでたらめぶりです。改めて「自称皇室崇拝のウヨ連中」と「id:noharraid:Mukke」のでたらめさを痛感しています。


スポーツニッポン秋篠宮さま 眞子さま結婚に厳しい見解 金銭トラブル「クリアに」』
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2018/11/29/kiji/20181129s00042000342000c.html
 週刊誌でいろいろ報道されれば当然こうなるでしょう。婚約者とやらの海外留学も「結納が一時延期となった」のも結局はこういうことだったわけです。
 もはや結婚の可能性は「ほとんど皆無」でしょうね。「結納一時延期(但し現時点では再開の見込みなし)」「海外留学」から時間がたってほとぼりが冷めたから事実上「あれらは私が婚約に反対したからです」と秋篠宮も認めるに至ったわけです。
眞子内親王の結婚延期について
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180305
で高世は「ウヨに誹謗中傷されてる」と「婚約相手にすごく甘い見方をしてました」が今となってはこの見解を訂正するんですかね。それとも「まさかとは思いますが」、226事件青年将校が「昭和天皇は取り巻きに間違った情報を与えられてる、暗殺してでも取り巻きを排除する」と考えたみたいに「秋篠宮は取り巻きにデマ情報を与えられてる」と言い出すのか(もちろん暗殺はしないでしょうが)。
 なお、手前味噌ですが俺個人は過去記事(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180222/5064208022)で「個人的には当事者じゃないからどうでもいいけど、高世の主張おかしいだろ。どうみても秋篠宮夫妻、つまり両親が娘の婚約相手に不信感をいだいてんじゃねえの?」と書いています。まあこんなん誰でも思いつくことですが。しかし過去記事にも書きましたが、宮内庁は「いわゆる身体検査」とかしないんですかね?。それとも「したけど気づかなかった」のか。


【ここから産経&赤旗です】
赤旗『即位日の休日は賛成だが違憲の儀式の日の休日は反対、笠井政策委員長が表明』

 日本共産党笠井亮政策委員長は30日、国会内の記者会見で、来年5月1日の新天皇即位の日と「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日を休日とする法案に日本共産党は反対したと述べ、その理由は「天皇が退位し、新天皇が即位する。その日を休日にするのは賛成だが、違憲の儀式の日を休日にすることには反対ということだ」と説明しました。

 「違憲の儀式」とは「剣璽(けんじ)等承継の儀、即位後朝見の儀(5/1実施予定)」「即位礼正殿の儀(10/22実施予定)」ですね。
 政府方針ではこれらは神道色の強い儀式であるため、政教分離の観点から、共産党は「そもそも実施しない」か、「神道色を除いた儀式とすること(また宮廷費ではなく内廷費を使用すること)」を求めています。俺的には全く同感ですね。


赤旗『「残存兵30%まで戦闘」、石垣での「島嶼奪回」作戦、赤嶺議員、防衛省内部文書を暴露』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113001_03_1.html
 「正気なのか?」「どこの国が石垣島(もちろん石垣は有人島)に攻めてくると想定してるのか?(中国?)」ですね。正気とはとても思えません。
 ネット上で指摘がありますが、そもそも「上陸を許してる」時点で敗北も同然です。本来なら上陸できないように、徹底的にたたいて撃退するのが本筋なわけです。
 正気でないからこそ「兵隊の7割が死んでもかまわない、それでも勝てる(つうかそうなったら民間人もどれだけ死ぬか、沖縄戦の悲劇が再現されるんじゃねえのか、どんだけ自衛隊は無神経なんだ*4という話です)」なんて非常識なアホ文章を作成したあげく、共産党に「戦前日本軍並みの玉砕路線で酷すぎる」「沖縄戦の悲劇を現代に再現する気か」などと突っ込まれる羽目になるのではないか。
 まあ自衛隊内部の常識人による内部告発でしょうか?
 まあ正気でなくて「机上の作文」でも公文書である以上、こうした突っ込みはされて当然です。このトンデモ文書が一人歩きして、害悪を生む危険性は否定できませんし。


■産経『「お金で買えない宝物いただいた」 残留孤児女性、夜間中学で日本語習得』(吉田智香)
https://www.sankei.com/west/news/181129/wst1811290020-n1.html
 産経には珍しく「夜間学校の重要性」を訴える良記事だと思うので、紹介しておきます。

*1:原文のまま。正確には「宮廷費」。

*2:まあ内心はともかくそういうことを公言はしないでしょうが。

*3:自治官僚。自治省大臣官房審議官(選挙担当)、総務省大臣官房審議官(選挙担当)、内閣府事務次官宮内庁次長などを経て宮内庁長官

*4:もちろん沖縄出身の赤嶺氏もそうした思惑での批判でしょうし、自民党員ですら沖縄県民なら怒りを覚える人間は少なくないんじゃないか。