はてなダイアリーが使えなくなるので1月28日からは、はてなブログをなんとか始めてみたいと思います。
それにしても、「首脳間の深い信頼関係の上に、日ロ平和条約交渉を加速してまいります」とのべた同じ施政方針演説で、日露戦争の戦意高揚の歌を引用するとは、首相の頭の中の回路はどうつながっているのだろうか。
黒坂本人ですらそんなことは本心では全く思ってないだろうによく言います。反共右翼・黒坂としては「へりくつでも」志位氏の安倍批判を否定せずには居られないのでしょう。
河野の「次の質問どうぞ」でわかるように明らかに安倍は下手な発言をすることでプーチンを怒らせることを恐れています。つまりは志位氏が言う様に安倍においては「プーチンを怒らせるとまずい」というびびり感情と「明治天皇の日露戦争の戦意高揚の歌引用」がなぜか矛盾しないと言うことです。つまり「あの歌の引用がプーチンの反感を買うかもしれないこと」 に愚かにも気がついていなかっただけのことです。
日本共産党本部の皆さん。日本共産党が日露戦争を侵略戦争だと断言したのは初めてではないでしょうか。当時の国際法では、強国同士が戦争をする植民地争奪戦は合法です。強国が弱小国を脅かして領土を取ることも国際法上は合法。今の価値観、国際法で歴史を裁いて皆さんはどうしろと言いたいのですか。
もちろん「初めてではなく以前からそう言っていた」、「というか日露戦争を侵略と見なすのは共産党とは全く関係ない一般的な見方」ですがそれはさておき。
やれやれですね。問題は「当時合法だった」といって居直ることが被害国(植民地にされた韓国)にどう理解されるかと言うことなんですが。その黒坂の理屈なら例えば「米国の奴隷制度」とて「当時は合法だった」と居直っていいことにならないのか。
この政権、とにかく戦前回帰的。「戦意高揚に使われた」 志位氏、首相の明治天皇の歌引用に抗議 - 毎日新聞
共産党の志位和夫委員長は28日、安倍晋三首相が施政方針演説で引用した明治天皇の歌について「日露戦争の最中読んだ戦意高揚のために使われた歌。平和主義に真っ向から反する。強く抗議したい」と批判した。国会内で記者団に語った。
引用した歌は「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」。西村康稔官房副長官は記者会見で「困難の時に日本人が一致結束して乗り越えてきたことをうたったもの」と説明。志位氏の指摘に対しては「全くそういう意図はない」と反論した。
さてこの吉岡氏のツイートに対する黒坂の言いがかりツイートがこちら。
黒坂真が吉岡正史をリツイート
吉岡正史さん。やはり日本共産党は、日露戦争で日本が敗北し、朝鮮半島と日本はロシアの植民地になるべきだったと考えているのですね
まあ馬鹿馬鹿しいですね。「現代において日露戦争を美化してると疑われる行為は、日韓友好上、すべきではない」というのは「日露戦争で日本が負けるべきだった」なんて意味ではないことぐらい黒坂だってさすがに分かってるでしょう。というか安倍ですら「日露戦争を美化していない」と言い訳してるのにねえ。
なお、日露戦争でロシアが狙ったことは「日本による韓国植民地化の阻止」でしかありません。
韓国が「ロシアの保護国化」したとしても黒坂が言う様に、「日本が韓国を併合した様に完全植民地化した」かは疑問です。
また、日本が北海道などの領土を割譲されたとしても、黒坂が言う様に「全土が植民地となったか」は疑問でしょう。
日清戦争で負けた中国は、日本や欧米列強によって「いわゆる半植民地化した」とはいえ、完全に植民地化したわけではありません。
また、第一次大戦で敗北したドイツは「補修する植民地をすべて失い、多額の賠償金を科された」とはいえ別に植民地などなっていません。