「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年2/28分:黒坂真の巻)

■黒坂のアホツイートに突っ込む

黒坂真
 吉岡正史さん。日中戦争の時期、外国に軍隊を駐留させる事は国際法では合法でした

 黒坂ツイートは「日中戦争は侵略だった」という吉岡ツイートに対する反論にはもちろん全くなっていません。
 せいぜい「合法」といえるのは関東軍の駐留に過ぎないからです。「満州事変以降の日本の軍事行動」は合法ではないし、だからこそ東京裁判

満州事変の実行者である板垣征四郎*1満州事変当時、関東軍高級参謀)
満州事変当時の陸軍大臣・南次郎*2
南京事件当時の現地軍・最高司令官(中支那方面軍司令官)である松井石根*3

などが裁かれたわけです(板垣と松井は死刑判決、南は終身刑判決だが後に仮釈放)。
 なお「日中戦争の時期、外国に軍隊を駐留させる事は国際法では合法」というのも全くのデマです。条約を結んで駐留を認めさせるなど正当な理由がなければそんなことはできません。
 関東軍が駐留していたのも「中国との間に条約を結んで認めさせたから」であってそうした条約なしで好き勝手に駐留できるわけではない。
 もちろん「繰り返しますが」、満州事変以降の軍事行動はおよそ正当化できるもんではありません。
 また現在においても「在韓米軍」「在日米軍」などでわかるように「政治的是非はともかく」条約さえ結べば「外国に軍隊を駐留させること」は合法です。
 黒坂のデマには「これが仮にも学者の肩書きを持つ男か」と心底呆れます。

*1:関東軍参謀長、第一次近衛、平沼内閣陸軍大臣朝鮮軍司令官、第7方面軍(シンガポール)司令官など歴任

*2:参謀次長、朝鮮軍司令官、第二次若槻内閣陸軍大臣関東軍司令官、朝鮮総督など歴任

*3:台湾軍司令官、上海派遣軍司令官、中支那方面軍司令官など歴任