今日の産経ニュース(2019年4月4~5日分)(追記あり)

自由党が衆院大阪12区補選で共産党候補の推薦を発表 - 産経ニュース
 推薦に動いた自由党はともかく立民や国民民主が「自主投票」などという反共主義丸出しの態度であることを考えると果たして現職の宮本氏を無所属として擁立したことが良かったのかどうか。今更何ともしようがないわけですが、とにかく善戦を期待したい。もちろん最善は勝利ですが。そして「以前から大して期待していませんが」もはや「立民だの国民民主だのには何も期待しない方がいい」気がしてきました(別に自由に期待しているわけでもないですが)。こんなことは書きたくありませんがもはや「最大野党・立民の野党共闘へのやる気のなさ」「最大野党・立民指導部の存在感のなさ、無能さ」からもはや「7月参院選後も安倍政権継続」の覚悟もすでに「一応」しています(したくないですが)。


イチローが国民栄誉賞辞退 菅官房長官「本人の気持ちを尊重」 - 産経ニュース
 「砂の器」の丹波哲郎の台詞「この親と子が、どのような旅を続けたのか、それはこの二人にしかわかりません。私はただ想像するだけです」じゃありませんが、イチローの辞退理由は分かりません。
 「受賞した時点で自らの成長が止まるのを恐れる→植村直己美空ひばり長谷川町子渥美清黒澤明森繁久弥大鵬のように死後もらえばいい。死後もらえなければ私がその程度の人間だと言うことだ」
 「王貞治ら、過去の受賞者に自分が匹敵すると全く思ってない→受賞したら王氏らに失礼だ」などなど。
 しかしそうした辞退理由の可能性の一つとして考えられるのは「この賞の政治性」でしょう。「政治家の自己宣伝の道具になってたまるか、俺は政治家の犬じゃないんだ」「受賞してたたえるとか抜かしてるが、結局、政治の道具として俺を見下してるんじゃねえのか!」「長谷川町子サザエさん)がもらって手塚治虫鉄腕アトム)や藤子F不二雄(藤本弘)(ドラえもん)がもらわないことに正当な理由があるのか?。結局、客観的基準なんか何もなくて政治利用できるかどうかで判断してるんじゃないのか?(まあ俺個人は手塚も藤本も、むしろもらわなくて良かったと思いますが)」と。
 しかもそうした政治家が「あのモリカケの安倍」では「イチローがまともな人間なら」辞退して当然だろうと思います。
 しかも第二次安倍内閣になってから、国民栄誉賞は安倍によって「大鵬(死後受賞)」「巨人の松井&長島」「レスリングの伊調馨*1」「将棋の羽生&囲碁の井山」「フィギュアスケートの羽生*2」と乱発されまくっています。安倍からもらったらありがたみも薄いんじゃないか(なお、安倍から国民栄誉賞をもらった連中を非難している気はありません。ちなみに中曽根時代も「俳優の長谷川一夫」「植村直己」「柔道の山下*3」「野球の衣笠」と乱発されている)。
 実際どうかは分かりませんし、「俺は政治家の犬じゃない」と思ったとして彼もそうは言えないでしょうが。ただ「こうした賞を辞退する人間」は皆無ではないにせよ少ないことを考えれば彼はやはり「それなりの人間」として評価できるかと思います。
 そしてそういう俺にとって桝添*4都知事の「国民栄誉賞をいっそ廃止したらどうか」という意見には全く同感です。
 ちなみにウィキペディア国民栄誉賞」によればイチロー以外では

福本豊
 1983年(昭和58年)6月に当時の世界記録となる通算939盗塁を達成。中曽根首相から授与を打診されたが、「そんなんもろたら立ちションもでけへんようになる」(本人談)として辞退した。マスコミには「呑み屋に行けなくなる」と報道された。その後、「王さんのような野球人になれる自信がなかった。記録だけでなく広く国民に愛される人物でないといけないと解釈した」と語っている。なお大阪府知事の賞詞は受賞している。
古関裕而
 1989年(平成元年)の没後に授与が当時の海部*5内閣から遺族に打診されるも、古関の遺族が辞退した。古関の長男は「元気に活動している時ならともかく亡くなったあとに授与することに意味があるのか」と辞退理由を語った。

が辞退者です。


文在寅大統領の支持率、41%で最低を更新 不支持は49%で最高 - 産経ニュース
 景気が悪いことが不支持の最大の理由のようですが、ここで「自由韓国党(最大野党)」などという、朴クネを担いでいた「韓国の自民党」に復権されても「南北関係緊張の恐れ」などで「太陽政策支持派の小生」としては困りますのでなんとか文在寅*6と「共に民主党」には頑張ってほしいところです。まあ朴クネ時代から景気は悪く、仮に自由韓国党が政権復帰したとしても景気が良くなるとも思えませんが「政治は結果責任」という面があるのでこうした政権への批判も「残念ながら」仕方ないとは思います。


来春校名変更、首都大学東京で入学式 - 産経ニュース

・来年4月にかつての「東京都立大学」に校名を変更するため、現在の校名で迎える最後の新入生となる。
・長年、認知度不足の指摘があったことから、小池氏*7が昨年8月、校名を東京都立大学に戻すと発表した。

 小池が「石原*8を全否定したいから」「とにかく自分のアピールをしたいから」というくだらない理由でこうするのでなければ、よほど今の大学名は不評だったのでしょう。


【正論】皇室を支える総意は揺るがない 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛 - 産経ニュース
 確かに天皇制廃止論は少数派で、日本人の多くは天皇制を支持してるのでしょう。
ただし一方で
1)その天皇制が産経的な、戦前的な、右翼的な天皇制でないこと
2)現天皇一家もそうした右翼的な天皇制を目指してないこと
もまた事実です。産経らウヨは故意にその点をあいまいにしてごまかしますが。
 そして
3)数の大小に関係なく、主張(例えば天皇制廃止論)自体は自由だし、「一般論として」数の大小はその主張の正しさと関係ない
のもまた事実です。そもそも「数の大小」を問題にするのなら産経はいい加減「国民大多数が支持している」女性天皇制を認めるべきでしょう。


【主張】塚田氏の忖度発言 首相は罷免をためらうな - 産経ニュース
 主張それ自体は正論ですが、産経なら「ナチス発言の時の麻生*9」「森友問題の時の麻生」「事務次官セクハラ問題の時の麻生」に対する辞任論などに「やめる必要はない!」「野党や一部マスコミなどの辞任論は不当だ」と擁護したようにかばうかと思ったので意外です。
 「かばいようのない失言、暴言だし、重要閣僚の麻生副総理・財務相と違い塚田など副大臣という小物だから切り捨ててかまわない」「むしろかばうと、野党などの安倍政権批判が高まるだけだ」「『首相と財務相に忖度した』と塚田が勝手に放言しただけで安倍総理、麻生大臣には何の関係もないとすればいい」つう判断があるのでしょうが。


安倍晋三首相、「政治決戦」控え火消し図る 塚田一郎副大臣を事実上更迭(1/2ページ) - 産経ニュース
 ということで塚田が小物と言うことで容赦なく切り捨てた安倍です(とはいえ当初はかばいたかったようですが)。辞表を自分から出したとは言え「出さなくても更迭する」という恫喝があったことは想像できます。それでも「絶対に辞表は出さない、更迭したければすればいい」と居直る「中曽根*10内閣の藤尾*11文相」のような人間は当然ながらほとんどいません。


【主張】ゴーン被告再逮捕 保釈判断は妥当だったか - 産経ニュース
 「産経ってバカ?」ですね。再逮捕容疑が事実だとしてもそれは当然に「保釈が不当」を意味しません。
 まず第一に「逮捕が必要か」という問題がある。在宅起訴で問題ないなら逮捕する必要はないわけです。
 第二に「保釈するかどうか」は「保釈決定当時に出てる材料」で判断するに決まってる。
 第三に「第一とも関係しますが」、「保釈理由」は「自殺、逃亡、証拠隠滅、被害者への報復など保釈した場合の弊害があるかどうか(もちろんこの場合、問題となるのは、保釈決定時に判明した犯罪に限られ今回の再逮捕容疑は含まれません)」で判断するわけです。
 「再逮捕」はもちろんこうした「保釈した場合の弊害が発生した」ということを当然には意味しません。そもそも「保釈後の犯罪」によって逮捕されたわけではないですし。むしろ保釈決定した裁判所が「保釈決定時までに何でこの容疑で逮捕しなかったの?。そうすれば保釈決定するかどうかの判断材料にしたのに?」「保釈潰しのネタとして隠し持ってたの?」「それとも保釈を潰すために、逮捕を諦めていた事案を無理に持ち出したの?」と不信感を検察に感じてもおかしくない。

*1:女子レスリング63kg級でアテネ、北京、ロンドン五輪金メダル。女子レスリング58kg級でリオ五輪金メダル。

*2:男子フィギュアスケートでソチ・平昌五輪金メダル。

*3:ロス五輪男子柔道無差別級金メダル

*4:第一次安倍、福田、麻生内閣厚労相都知事を歴任

*5:福田、中曽根内閣文相を経て首相

*6:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*7:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*8:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問など歴任

*9:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*10:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*11:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相を歴任