新刊紹介:「前衛」6月号

 「前衛」6月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。「興味のある内容」のうち「俺なりになんとか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れます。「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
■グラビア「アマゾンと日本移民 混ざりあう人と緑」(渋谷敦志*1
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

【書評】『まなざしが出会う場所へ』渋谷敦志著 - 産経ニュース
「写っている写真」はただ撮れている写真と違う | ブックス・レビュー | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
アマゾンに生きた老日本人移民 森の回廊をたどる|トラベル|NIKKEI STYLE


■対談市民と野党の共闘 新たなステージをめざす模索と挑戦:安倍政権打倒へ向け参院選勝利を(中野晃一*2穀田恵二
(内容紹介)
 「野党共闘を積極的に進めていこう」とする中野氏、穀田氏ですが、必ずしも景気のいい話ばかりではありません。
 「希望の党騒動を克服し、野党共闘は着実に進んでるとは思う」としながらも「野党共闘がまだ不十分だという声には我々野党各党も反省している」という趣旨の穀田発言もでてくるわけです(その点は「ある種の誠実さ」といえるかもしれません)。最大野党である立民が連合に忖度してか「共産党に対して明らかに好意的でないこと」や「希望の党騒動」で野党共闘をぶち壊したことに対する旧民進党政治家(特に希望の後継政党である国民民主)の明確な反省が見られないことに対する中野氏(市民運動家)、穀田氏(参院議員、共産党国対委員長)の失望が深いというべきでしょう。もちろん「安倍を利するだけ」ですので、旧民進党に悪口雑言のオンパレードということはさすがにありませんし「旧民進党政治家を前原元民進党代表も菅元首相も、誰も彼も一緒くたにすること」はさすがにしていませんが、「旧民進党に対する不信感」を隠すことが出来ないことは正直ひしひしと伝わってきます。なんとも複雑な思いにならざるを得ません。俺も「旧民進党関係者」に「立民も含めて」不信感と不快感しかないのですが、とはいえ参院選も近づいてますからね。


統一地方選前半戦*3 現地リポート
大分県:党派の枠超え広がる支持、自民現職に競り勝ち複数議席を回復(林田澄孝*4
和歌山県:広がった保守層、野党との共同、自民議席減らし4議席に倍増(下角力*5
■札幌市:10区すべてに党議員が誕生、17衆院比例比123%の得票(千葉隆*6
(内容紹介)
 個別にコメントする能力がありませんので特にコメントしませんが、なんとも微妙な気持ちです。確かにこれらの選挙では一定の成果が得られたのでしょう。
 このうち和歌山県議選挙においては、定数1で二階幹事長子飼いの現職を「反二階の保守派」の支持も得て破ったことは「息子を御坊市長選候補にごり押し*7したことを契機に、二階氏の地盤における反二階保守派の動きの高まり」としてマスコミでもかなり騒がれました。
 そうしたことを「反共分子」阿部治平のように否定したり無視し「トータルでは減った」などと悪口しかしないのは共産党に失礼*8であり、かつ政治的に適切な態度でもありません。ただ一方で阿部治平が言うように「統一地方選においてトータルでは共産の議席が残念ながら微減したこと」も事実です。結局の所「プラス面もマイナス面も虚心坦懐に評価し、マイナス面は反省し、プラス面は大いに評価する」つうのが理想ですが、まあ、「党内資料」ではなく、一般人も購読することを前提としている前衛では「景気のいい話」になるのもある程度は仕方がないですかね。ただし党内においてはマイナス面に対する一定の反省を希望したいところです。


■統計不正問題の構造と土壌(福島利夫)
■毎月勤労統計不正問題からみえてきたこと(伊藤圭一)
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。政治批判意識に乏しいマスコミがろくに騒がなくなったとは言え統計不正問題は解決したわけでは全くありません。

主張/統計不正問題/疑念と不信はますます深まる
 疑問を深めているのが、18年1月からの賃金伸び率の「上振れ」問題です。「上振れ」は、ひそかにデータ補正されたことで引き起こされた面がありますが、それだけではありません。同時に行われた調査手法の変更が、伸び率に大きな影響を与えていました。
 調査手法の変更について、15年3月に中江元哉首相秘書官(現・財務省関税局長)が厚労省に「問題意識」を伝えていたことが判明し、官邸の関与が議論となっています。調査対象の事業所(従業員30~499人)を数年ごとで総入れ替えする従来の方式では、賃金の伸び率がマイナスになる月が多くなるなどしており、中江氏が「改善」を促したというのです。

 ということで厚労官僚の暴走ではなく「経済統計の見てくれを良くし、アベノミクスが成功してると宣伝するために」安倍の指示で統計不正が行われた疑い(モリカケと同じ疑い)が否定できません(もちろん安倍の指示がなくても安倍が最高責任者である以上、政治的責任は免れませんが)。いずれにせよ産経などは「中国の統計は信用できない」などと抜かしていましたが、日本の統計の方が信用できなかったわけです。


■今、なぜフランチャイズ規制法が必要なのか(木村義和)
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。この件は共産党では大阪のたつみ議員が奮闘しているようですね。どのような法を作るかはともかく何らかの法規制を行い「コンビニ本部がオーナーに一方的に本部が有利な契約をおしつける現状」は是正されるべきでしょう。

コンビニ本部の“搾取”暴く/辰巳氏 「規制かける立法を」/参院決算委
販売ノルマ規制必要/辰巳氏 コンビニオーナー苦境
コンビニオーナー悲痛/休みがない ■ 年収100万円以下…/たつみ議員事務所 アンケート


■安倍政権「生産性革命」批判:世界に類例ない異次元の規制緩和サンドボックス」(中平智之
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。

緩和路線が貧困拡大/岩渕氏、特措法案など批判
 現行法のあらゆる規制を一時凍結して新技術等の社会実験を行う「日本版サンドボックス」について、総理が任命権を持つ革新的事業活動評価委員会をつくることで「総理主導の国家戦略特区に加え、ますます総理に権限が集中することになる」と指摘しました。

生産性向上特措法案 安全規制逃れの危険/参院経産委で参考人質疑/辰巳氏が質問
 東京共同法律事務所・弁護士の川上資人氏は、生産性向上特別措置法案に盛り込まれている「規制のサンドボックス制度」によって安全規制を免れる事業が参入する危険性があると指摘しました。
 同制度は新技術の実証実験を行うために法規制を一時凍結するもの。川上氏は、米ニューヨークでライドシェア(相乗り)大手のウーバーが参入したことで、市内のタクシー台数が10倍に増加し、タクシー運転手の収入が激減した事例を紹介しました。日本ではライドシェアは「白タク行為」として禁止されています。同制度はライドシェアを含めて対象範囲が無限定であるため、「人命を保護するような規制さえも免れて事業を行うことが可能となる」と批判しました。

 「生産性向上特別措置法」のサンドボックス制度は残念ながら成立したようですが、これを今後どう監視していくかが重要な課題でしょう。


■食料自給率低下と日本の農業・食の問題を考える:国連「家族農業の10年」「農民の権利宣言」決議を契機にして(柳重雄)
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。

主張/食料自給率の低迷/多様な農水産業の発展めざし
主張/食料自給率の下落/農政の転換がいよいよ急務
主張/17年度食料自給率/今こそ食料農業政策の転換を


■トランプ流「米国第一」:力の外交と国民の選択(小林俊哉)
(内容紹介)
 赤旗記事などの紹介で代替。米朝首脳会談以外は「メキシコとの国境に壁を作る(もちろんメキシコが猛反発)」というわ、「イラン核合意やキューバとの国交正常化をぶち壊そうとする(もちろんイランとキューバが猛反発)」わ、「中国との間に貿易紛争を発生させる(もちろん中国が猛反発)」わ、「国連総会でイスラエルが非離され米国もそれに一応賛同したなど、過去の事情を全く無視して、イスラエルゴラン高原支配を支持すると言い出しアラブ諸国どころかヨーロッパ各国や安倍政権からも批判される」わ、ともはや「国際社会の問題児、お荷物」となってるトランプ外交が批判されます。

米政権の移民敵視・国境壁 中米・カリブ 結束し対抗/“他国の指図 受け入れない”/25カ国 外相級会合
米トランプ政権はエルサレム首都認定を撤回せよ/日本共産党委員長 志位和夫
キューバ制裁解除決議/27年連続 米国は反対 孤立鮮明/国連総会
トランプ米大統領 武器貿易条約も離脱/人権団体「平和の努力に打撃」
高額関税は米経済に打撃/成果焦るトランプ大統領

ゴラン高原に「トランプ村」? ネタニヤフ首相が構想:朝日新聞デジタル
 トランプ米大統領にちなんで名付けた地域を、ゴラン高原につくりたい。
 イスラエルのネタニヤフ首相が23日、そんな構想を明らかにした。ゴラン高原へのイスラエルの主権を承認したことの感謝の印として、近く政府に提案する方針だという。

 「ネタニヤフって本当にクズなんだな」と改めて実感します。


シリーズ メディアと民主主義を問う
■NHKと政治の関係が問われている(永田浩三*9
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

安倍政権によるメディア介入許すな/法律家6団体が集会
 官房長官会見での不当な質問制限を告発する東京新聞社会部の望月衣塑子記者が「民主主義とは何か~安倍政権とメディア」と題して講演しました。
 パネルディスカッションには、望月氏と弁護士の梓澤和幸氏、元NHKチーフプロデューサーの永田浩三氏(武蔵大学教授)が登壇しました。
 永田氏は「森友・加計学園問題辺野古新基地建設問題で(ボーガス注:望月)記者の質問に答えない姿勢は、知る権利をもつ国民に対する侮辱だ」と強調しました。

元NHK・永田浩三氏「安倍君、憲法をいじるのはやめろ」(1/4ページ) - 産経ニュース
「大学を卒業し、安倍君は(ボーガス注:親父・安倍晋太郎のコネで神戸製鋼に入社し)サラリーマンを経て、政治家になり、私はNHKのディレクターになりました。ある時、思いがけない接点ができました。2001年のことです。私は、日本軍の慰安婦として被害に遭った女性たちを扱ったNHKの番組の編集長でした。一方、その時、安倍君は内閣官房副長官。君は放送の直前にNHK幹部たちにちょっかいを出し、番組が劇的に変わってしまいました。永田町でどんなやりとりがあったのか。その後、朝日新聞の取材で輪郭が明らかになっています」 
「私は抵抗しましたが、敗れました。体験したことを世の中に語ることができず、孤立し、長い間、沈黙を続けました。悔しく、また恥ずかしいことです。あのとき君はそれなりの権力者でした。放送前に番組を変えさせるなんて、憲法21条の言論の自由、検閲の禁止を犯すことになり、そのことが世の中にさらされれば、君は今のような総理大臣になっていなかったことでしょう」
「今、官邸記者会見で、東京新聞の望月衣塑子*10記者が菅(義偉)官房長官からさまざまな圧力を受け、質問が十分にできない中、それでも、われわれの知る権利の代行者であろうと必死で頑張っています。私には人ごととは思えません。でも、私と大きく違うのは、望月さん自身が勇気を出してSNSや集会で状況を発信し、市民とともに事態を共有することで、ジャーナリストを含めた連帯の輪が広がっていることです。市民とジャーナリストの連帯、メディアを市民の手に取り戻す。希望の光がわずかに見える思いです」
「今日は5月3日、32年前、朝日新聞阪神支局で小尻知博記者が銃弾に倒れました。言論の自由が脅かされる社会なんてあってはなりません。ここにお集まりの皆さんが思っておられるのは多分、こうだと思います。リセットすべきなのは、元号ではなく、今の政権なのだと」


■自然現象としての地震を災害にさせないために:予防原則と公的責任への転換(末延渥史*11
(内容紹介)
 震災は天災だがそれを「防災」「被災後の復興」で少しでも被害を小さくすることが政治の責務であり、それが出来ない時点で震災は人災に転化するという話です。

参考
主張/北海道地震1カ月/被災者の支援を政治の責任で
主張/東日本大震災8年/「置き去り」にしない復興こそ
主張/熊本地震から3年/命が失われぬ仕組みを万全に


■若者の社会認識・憲法認識への接近を考える:社会科教育の現場から(久保田貢*12
(内容紹介)
 教員である筆者は良く言われる「若者の自民党支持」は「経験上、単に、政治や社会問題についての知識や経験が少ないが故に現状容認傾向にあるだけではないか」とした上で、若者に対する社会科教育の重要性を主張している。


論点
■「ダウンロード違法化範囲拡大」問題をめぐって(藤本由香里*13
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

「違法ダウンロードの範囲拡大」に潜む、重大な問題点(藤本由香里) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
赤旗
違法ダウンロードの刑罰化/日弁連が反対集会/宮本議員参加
インターネット上の海賊版対策/対象拡大に懸念の声/漫画家からも「反対」
なんだっけ/見送られた著作権法改正案って?


■日産のゴーン逮捕から半年 何が問われているか(阿部芳郎*14
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

日産ゴーン会長 巨額不正/犠牲にされた労働者/「50億円あれば派遣切り必要ないのでは」/関係者 怒りの声
 『ウィと言えない「ゴーン改革」』(05年)の著書があるジャーナリストの阿部芳郎さんは、こう語ります。
 「経営の数字さえ上がれば優れた経営者だとして改革の中身を検証せずに政治家やマスコミがほめちぎった。リストラと非正規雇用の増大で政府の全面的なバックアップがあり、ゴーン氏に権力を集中して何でもできるようにした。改革の中身をよく見ないでゴーン氏を天までもちあげた結果だ」


■暮らしの焦点「介護施設夜勤実態調査 長時間・一人夜勤の打開を」(米沢哲)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

2交代夜勤、9割超/医労連 介護施設、初調査/50人のおむつ交換4時間/小規模では1人夜勤
介護の夜勤実態過酷/2交代が86% 日本医労連が調査
仮眠取れない■夜通し仕事後残業/介護施設 夜勤改善を/医労連調査/昼夜2交代が9割 16時間以上6割

「辞めたい」職員6割…死亡事故で准看護師に有罪判決!介護現場の過酷な実情 - FNN.jpプライムオンライン
 全国労働組合総連合が発表した介護労働実態調査報告書によると、施設介護ではたらく人に「こんな仕事やめたいと思うことがあるか」という質問をしたところ、「いつも」と答えた人が10.8%、「ときどき」と答えた人が53.7%と、6割を超える人が介護の仕事を辞めたいと思うことがあるというのだ。
 実際に現場の声を聞くため「直撃LIVEグッディ!」は東京・世田谷区にある特別養護老人ホームで働く介護福祉士の新田正伸さん(36)に密着取材した。
(中略)
岩永徹也(俳優):
 とても責任のある仕事なのに、新田さんの職場は朝2人しか働いていなくて、こんなに少ない人数でいいのかなと感じて…高齢者の数もどんどん増えていくじゃないですか。
 国の大問題だから、もっとお金をかけていい分野じゃないのかなと思いました。
高橋克実
 老人ホームの話が出ると必ず賃金の話になりますけど、私もすぐに取り掛かるべきだと思います。どんどん国が力を入れていかないといけないと思いますよ。
安藤優子
 介護士さんに聞くと、結婚して所帯を持てないような賃金だという方もいらっしゃいますからね。
 そこはいの一番に、自分たちの仕事に本当に誇りを持ってやっていただけるような、相応の対価にしてほしいですね。

 最後の記事はフジテレビですが、「細部はともかく」大まかな内容(介護施設労働の過酷な状況を改善する必要がある)は赤旗と同じです。フジもこういうまともな報道だけしてれば小生も非難しないんですけどね。


メディア時評
■テレビ「「新元号発表」に見る悪夢」(沢木啓三)
(内容紹介)
 新元号礼賛報道を垂れ流したテレビ局への批判。

参考

室井佑月「新元号で、どうしろと?」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
 元号が新しくなったからといって、違う明日はやってこない。我々の毎日は変わらない。生活苦にあえぐ人々もそのままだ。血税をジャブジャブ使っている腐敗政治の膿が、洗い流されるわけでもない。
 ここまでお祭り騒ぎをするってどうよ?
 ピエール瀧被告のこともさ。ヘリコプターまで飛ばして、よくやるよ。
 彼ら*15は我々になにを提示したいのか?。バカな国民にはこれで十分と思われてる?。彼らのせいでうちらがバカになってきた?。ま、軽薄なうちらがそういう扱いを受けてしまうのは、仕方ない部分もあっけど。

【19.04.02】新元号の発表に内田樹さんと落合恵子さんが辛口のコメント:日本共産党亀山市議団
 新元号の発表があまりにも政治ショー的であり、それをマスコミが後押ししているのを見て異様な光景を見る思いがした。
 そんな折、中日新聞社会面に次のような記事が載った。
 『識者「政治ショー」批判も』の記事だ。
 少し長いが紹介したい。
『 「新元号決定後に自ら記者会見し、『令和』に込めた意味を説明した安倍首相の対応には、識者から疑問の声が上がった。
 元号擁護論者を自任する思想家の内田樹さんは「自身の政治思想を宣布する機会を、改元という全国民的な行事に絡めたことは、公人として節度を欠いた。新元号の制定意図に過剰に政治的なものを感じた国民は、元号を使わなくなるだろう」と手厳しい。
 作家の落合恵子さんも、改元の政治利用やメディアの姿に「元号祭りのような一色の報道は、ほかにニュースがないかのようで怖い」と警鐘を鳴らす。
「森友、加計学園問題にしても何も解明されていない。新しい時代の幕開けと言うが、何が変わるの?」』


文化の話題
■映画「東日本大震災の中の障害者たち:星に語りて」(伴毅)
(内容紹介)
 映画「星に語りて」の紹介(公式サイト星に語りて | きょうされん)。

参考

■星に語りて(ウィキペディア参照)
 2019年3月10日に公開された劇映画。
 日本の障害者向け共同作業所の全国組織である『きょうされん』が結成40周年記念として企画、製作。


■写真「写真の著作権が死後70年に」(関次男)
(内容紹介)
 お断りしておけば延長されたのは「著作権一般」であり写真限定ではありません。
 これをどう評価するかは
1)長すぎる(二次利用に支障が生じる)
2)著作権者の権利が保護されて良かった
という相反する意見がありますが、不勉強なので小生的には意見は保留しておきます。


■美術「日本のアウトサイダー・アート」(武居利史)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。なお、このアウトサイダーアート、「障害者問題と多少関係がある」「芸術は芸術家だけのものじゃない、庶民のものだという主張」という意味では「共産党チック」といえば言えなくもないですが、まあ、「そんなに共産党的ネタでもない」ですよね。何が言いたいかと言えば「前衛は共産機関誌」とはいえ全部が全部「共産党色ではない」ということです。昔はともかく最近は「岩波世界」「週刊金曜日」などといったいわゆる左派系、リベラル系雑誌と比較し、それほど大きな違いもないかと思います。

門外漢ら70人、執念の2000作品 「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」:朝日新聞デジタル
 「櫛野展正*16(くしののぶまさ)のアウトサイド・ジャパン展」が5月19日まで、東京都文京区の東京ドームシティ内のギャラリーアーモで開催中だ。キュレーターの櫛野氏が見つけたアウトサイダーアート、「美術の専門教育を受けていない人による表現」を集めた展示は、常識を超えた過剰な表現に満ちあふれている。この分野では障害者の表現が注目されがちだが、出品した約70人のほとんどは、床屋さんや高齢者、ヤンキーといった「地域で変わったものを作る」人々だ。
 甲虫などの死骸による新田義貞像(稲村米治)、仏像や鬼面を思わせる仮面(酒井寅義)、フェルト製の食品サンプル(三浦和香子)など、約2千点の「作る執念」に驚かされる。現代アートや障害者アートとはひと味違う美世界を示している。

「福祉のその先へ」とアートを媒介に伴走する覚悟。『櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展』開催記念インタビュー (2019年4月26日) - エキサイトニュース
 『櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展』が、東京ドームシティにあるギャラリー アーモで5月19日(日)まで開催されている。
 本展をキュレーションするのは、広島県福山市にあるギャラリー・クシノテラスを主宰するアウトサイダー・キュレーターの櫛野展正さん。
 展覧会の見どころや、今回初めて紹介される表現者について櫛野さんにインタビューを行った。
■インタビュアー
 今回、11のテーマで会場を構成していくということですが、全体のテーマはあるのでしょうか?
■櫛野:
 昨年9月に総勢135名の表現者を紹介する『アウトサイド・ジャパン:日本のアウトサイダー・アート』(イースト・プレス)を出版したことをきっかけにギャラリー アーモさんからお誘いをいただき、実現した展覧会です。
 本に載っていない方や、本を上梓した後に新しく取材した方も入れています。70名以上の表現者から、合計2000点を超える作品を提供していただきました。
■初登場の表現者(1)「枯れない盆栽」玉城秀一さん
■インタビュアー
 今回、新しくお目見えする表現者の方をエピソード込みで、抜粋してご紹介いただきたいのですが。
■櫛野:
 まず、玉城秀一さんは100円ショップなどで売っている造花の葉っぱを使って偽物の「盆栽」を作っています。
 ペットボトルに古着の布を巻きつけ塗装して幹にしたり、時には枯れ木をそのまま使ったり、自分が思うままに自由に盆栽をつくっています。見た目は本物そっくりなんですよ。
(中略)
■櫛野:
 独立した要因は、前職の美術館は福祉施設が運営していたため、「ヤンキーや死刑囚を取り上げているが、障害とまったく関係ないじゃないか」という意見もあったということです。僕の中では広義の意味での「福祉」として活動を行っていましたが、これは方向性の違いですね。
 もう一つの要因は、表現者が経済的に自立できるようなシステムを作りたいという思いがあったことです。
 埼玉県のある表現者のお宅にお伺いした時に、ご本人は自閉症でコミュニケーションが取れないのでお父さんと話していたら、「(作品を使って)お前たちは、お祭り騒ぎをして楽しんでいるだけじゃないか」と言われたことがあります。
 展覧会で作品をお借りする場合、多少の謝礼をお渡しするけれど、必ずしもその方の人生が一変するような出来事ではありません。もしかすると、僕らはある種の「搾取」をしているのかもしれない。そう思った時に、独立を決意しました。
 作品販売については本人と契約を結んでいます。本人の意向が確認できない場合は行いませんし、もちろん本人が嫌がっている場合は販売することはありません。
■インタビュアー
 櫛野さんが取り上げる方の一部は、経済的な自立が難しい方もいらっしゃいます。そういう方は作品が売れることで少しでもプラスになればいいですよね。
■櫛野:
 そうですね。今回も展示している伊藤輝政さんは、広島で紙製のデコトラを作っています。伊藤さんは、展覧会やメディアで取り上げられ、その活動が周知されたことで、地元の引っ越し会社に障害者雇用で就職できました。伊藤さんは心臓に障害があり、家からほとんど出ることはできません。では、その方がどのように働いているかというと、企業のCSRとして、今でも自宅で好きな紙製のトラックを作っているだけです。朝に「これから作業します」とメールを送り、夕方に「作業が終わりました」とメールすることで、月に10万円の給料が支払われるようになりました。
 障害のある人が働くとなると、重い荷物を持つような作業は難しいですし、職種の選択肢が石けんの箱詰めのような単純作業になりがちです。作品を評価されても、仕事はしなければいけないという現状があります。ですから、伊藤さんのケースは企業側がスタイルを変えた、すごくいい例です。彼の生活は何も変化しないまま、いつも通りの制作していることでお金がいただけるようになったことは、本当に良かったと思います。
■インタビュアー
 日本ではアウトサイダー・アート=障害者の作品と見られがちです。また、櫛野さんは福祉の仕事を長くされていて、障害のあるの方とも携わってこられました。ですが櫛野さんが取り上げる表現者の方々は障害を持つ人ばかりではありません。それはなぜでしょうか?
■櫛野:
 元々僕はアートにあまり興味がなくて、フランス旅行に行った時もルーブル美術館には寄らなかったぐらいです。
 福祉施設に入ったことも、アートをするためではありません。大学卒業後に福祉施設に就職した際、成人の施設に配属されました。当時、入所者の方たちは、日中に施設内で決められた作業をしていました。僕は木工作業の担当だったのですが、彼らの作業は植木鉢の下に敷く木の板をひたすら磨くことでした。そして、その作業に従事していた皆さんの顔は、あまり楽しそうではありませんでした。
 福祉施設で暮らす障害のある人たちにとって、「自分がここにいていいんだ」と声高に叫ぶことのできる居場所づくりが必要だろうと考え、その手段こそが「アート」か「音楽」だろうと思ったんです。だから、すぐに「その活動(木工作業)はやめましょう」と、上司に言ったんです。そして作業に使っていた機械は全部捨てて、色々な試行錯誤をしながら、絵を描くようになったんです。
 すると隣で絵を描いていた人が、すごい面白い絵を描くことに気付いたんです。でも、そのことを誰も知らないから、自分で勝手に展覧会を企画するようになったんです。障害者のアートが世間にそれほど知られていない時代の話です。
 ところが2012年頃になると、海外では展覧会が開かれ、障害者のアートは有名になってきました。初めて施設から出た時に、地域にも面白い作品を作る人がたくさんいることに気付きました。そして、自分が施設で障害者の人たちと活動をしていた時のように、「隣にいる人がこんなに面白い表現をしているのに、誰にも知られていないのはなぜだろう」と、思ったんです。
 ですから、僕が障害のない方も取り上げているのは、「日本のアウトサイダー・アートが障害者だけをフィーチャーしているのは違う」と思ったからというよりも、「隣にいた表現者にスポットを当てたい」という思いで活動をしているという感じですね。
■インタビュアー
 アウトサイダー・アートの魅力とは、どのようなところですか?
■櫛野:
 多くの作品は展示を前提に作っていないので、強度の面で不安があります。例えばセロテープで作っている脆弱な作品があれば、日焼けすると紙が変色してしまう作品もあります。そういった意味で、脆い作品が多いことは特徴の一つです。そのうえ、独学で制作しているため、その人しか作れないうえに、後継者がいない一代限りの表現です。そういった「儚さ」がアウトサイダー・アートの魅力でもあると思います。
 僕にとって一番望ましいのは、この展示を見ていただいたことで、「もしかすると、私の周りにある“この変わった何か”も、実はすごい作品なんじゃないか」という視点を持っていただくことですね。本展でもそうですが、取り上げている表現者は、僕の地元の広島の人が圧倒的に多いです。それは別に、広島に変わった方が多いというわけではなく、どの地域にも一定数、「独特な表現」にのめり込むような方はいるものです。灯台下暗しで見えていないだけなんですね。ですから、もしそういった面白い作品を見つけたら、僕にぜひ連絡してください(笑)。

アウトサイダーアート(ウィキペディア参照)
・西洋芸術の伝統的な訓練を受けていない人が制作した作品であるが、アートとして扱われているものを指す。
 フランスの画家ジャン・デュビュッフェ(1901~1985年)が1945年にアール・ブリュット(生の芸術)と呼んだ強迫的幻視者や精神障害者の作品は1967年にパリ装飾美術館にて初めて展示され公的に認知された。1972年にイギリスの美術評論家ロジャー・カーディナルがアウトサイダー・アートとして、社会の外側に取り残された者の作品で、美術教育を受けていない者の芸術作品として、概念を広げ精神障害者以外に芸術界主流の外側で制作する人々(民族芸術、刑務所の囚人の作品など)を含めた。
■日本のアウトサイダーアート
・日本では1950年代にブームとなった山下清(1922~1971年)が特に有名である。山下の影響で日本ではアウトサイダーアートが「障害者の芸術作品」と同一視される傾向が長くあったとされる。
・大本という新興宗教は、読み書きのできなかった教祖・出口なおの神がかりによってはじまり、なおが昼夜問わず霊媒によって自分でもよくわからないままに神の言葉の自動書記「おふでさき」を続けたとされるが、この「おふでさき」は造形的にも高く評価でき、また、なおの末娘の婿である出口王仁三郎(おにさぶろう)*17の楽茶碗は、特に芸術を専門的に学んだわけでもない王仁三郎による、赤、黄、ピンクなど華麗な発色を持つ芸術的な感性として、塩田純一が言及している。

■小幡正雄(1943年~2010年、ウィキペディア参照)
・日本のアウトサイダー・アーティスト。居住していた知的障害者施設の中で集めた段ボールに、主に赤の色鉛筆を用いて絵画を描いた。
・30歳代に入所していた岡山県内の救護施設では、部屋の中でじっとしていたことが多く、絵画を描いていたとの記録は残されていない。45歳を過ぎて入所した知的障害者施設に入所後、本格的に絵を描き出したとみられている。
・作品が注目される以前、施設の定期清掃時には絵画作品は全て処分されていたが、それにめげることなく絵画制作を続行し、いつのまにか部屋が薄暗くなるまで作品が積み上がる状況が再現された。
・作品の特徴としては、段ボールに描かれているということが挙げられる。施設という閉ざされた環境の中で手に入れることができる紙が段ボールであったことが原因である。
アウトサイダーアーティストとしての注目
 小幡が暮らす施設で、施設で暮らす人たちのために絵画教室が行われることになり、講師として地元神戸在住の画家、東山嘉事が招かれた。絵画教室で東山は職員から「絵画教室には参加しないが、絵を描いている人物がいる」との話を聞きつけ、小幡の部屋を見に行った。そこで独自の段ボール絵画で溢れかえっている小幡の部屋を見た東山はその価値を見抜き、小幡とその絵画作品について知人の画家や美術館の学芸員に紹介した。これがアウトサイダーアーティスト小幡正雄発見のきっかけであった。そしてこれまで施設の定期清掃時には全て処分されていた作品も、しっかりと保存されるようになった。
 2006年、来日して日本のアールブリュットを調査していたアール・ブリュット・コレクション館長のリュシエンヌ・ペリーは、ボーダレス・アートギャラリー NO-MA(現ボーダレス・アートミュージアム NO-MA)で行われていた展覧会「快走老人録」で展示されていた小幡の作品を、同展覧会に出品されていた宮間英次郎の帽子作品とともに高く評価し、その結果、2008年に日本で行われた展覧会「アール・ブリュット 交差する魂展」と、2008年から2009年にかけてスイス、ローザンヌアール・ブリュット・コレクションで行われた「日本展」の出展作家の一人として選ばれた。小幡の作品は「日本展」終了後、アール・ブリュット・コレクションに収蔵された。
・小幡の創作活動に近い例としては、スイスの精神病院に入院していたアウトサイダーアーチストのアロイーズ・コルバス(1886~1964年)が、歯磨き粉や植物の汁まで利用しながら独自の絵画を創り続けていた例が挙げられる。そしてその価値が見出されるまでコルバスや小幡の作品がゴミ同様の扱いを受け、定期的に処分されていたというのは、多くのアウトサイダー・アーティストが辿った道である。

兵庫県立美術館-「芸術の館」-【コレクション展3 小企画「赤鉛筆のアウトサイダー 小幡正雄展」】

■宮間英次郎(1934年~、ウィキペディア参照)
横浜市中区寿町の簡易宿泊所に住みながら、自らが制作した大きな被り物をかぶり、街中を練り歩くパフォーマンスを行っている日本のアウトサイダー・アーティスト。通称「帽子おじさん」。
・40歳を過ぎる頃からは建築現場の日雇い労働者となって、東京の山谷、大阪のあいりん地区という簡易宿泊所街を転々とした後、50代後半頃横浜の寿町にやって来て、寿町に定着するようになった。60歳頃から、宮間は自らが作成した独自の被り物を身に付けるようになった。
・宮間はそのパフォーマンス活動の初期から、世の変わった人々を追いかける活動を行っている畸人研究学会*18から注目されていた。そして畸人研究学会からの紹介で、特殊漫画家の根本敬*19や写真家の都築響一*20が宮間の活動に注目をするようになった。そしてテレビ番組でも取り上げられるようになった。
 2006年、ボーダレス・アートギャラリー NO-MA(現ボーダレス・アートミュージアム NO-MA)で行われた、高齢になってから旺盛な創作活動を行うようになったアーティストたちを取り上げた展覧会「快走老人録」に、宮間の被り物作品が出品されることになった。それまで宮間の活動に注目する人はいたが、その作品が展覧会に出品されるのは快走老人録が初めてのことであった。
 スイス・ローザンヌにある世界的に著名なアウトサイダー・アート専門の美術館であるアール・ブリュット・コレクション館長のリュシエンヌ・ペリーは、2006年11月、来日して日本のアウトサイダー・アートを調査していた。その際、開催中の快走老人録を見て、展示されていた宮間の作品を、神戸の知的障害者の施設に入居しながら段ボールに独自の絵画を描き続けている小幡正雄とともに高く評価した。
 その結果、宮間の被り物作品は、2008年2月から2009年1月にかけてアール・ブリュット・コレクションで行われた「日本展」の出展作家の一人として選ばれた。宮間の作品は「日本展」終了後、アール・ブリュット・コレクションに収蔵された。

 まあ、こういうのを読むと「芸術って何なんだろうな?」つう気にさせられます。しかし「異端の芸術=アウトサイダーアート」なら逮捕後に活動を始めた「島秋人(1934~1967年)」「永山則夫(1949~1997年)」などもそうした物の一種に入るんでしょうね。まあ、今回は美術作品で、島や永山は文学という違いがありますけど。

■島秋人(しまあきと、本名中村覚(なかむら さとる)、1934年~1967年、ウィキペディア参照)
 新潟県で強盗殺人事件を引き起こした元死刑囚であり、1960年の一審の死刑判決後、1967年の死刑執行までの7年間、獄中で短歌を詠みつづけた歌人である。1963年に毎日歌壇賞を受賞。

永山則夫(1949~1997年、ウィキペディア参照)
 1968年から1969年にかけて、4人の人間を殺害した連続ピストル射殺事件を引き起こし、1997年、死刑を執行された。
 1969年の逮捕から1997年の死刑執行までの間、獄中で創作活動を続けた小説家でもあった。1983年、小説『木橋(きはし)』で第19回新日本文学賞を受賞。1990年には、秋山駿と加賀乙彦の推薦を受けて日本文藝家協会に入会を申し込むが、協会の理事会にて青山光二佐伯彰一など理事の一部が、永山が殺人事件の刑事被告人であるため入会させてはならないと反対した結果、入会が認められず、それに抗議した中上健次筒井康隆柄谷行人井口時男が、日本文藝家協会から脱会するという出来事も起こった。なお理事長の三浦朱門とその妻曽野綾子は入会賛成で、江藤淳は反対の立場からテレビで中上健次と討論した。その一方、1996年、ドイツ・ザールラント州作家同盟には正式入会を果たしている。
■著書
・『無知の涙』、『人民をわすれたカナリアたち』、『木橋』 (以上、河出文庫)など。


■スポーツ最前線「揺れる地域スポーツ:はね返そう公共施設削減の嵐」(和泉民郎)
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。

施設削減策転換を/スポーツ庁法案可決 宮本議員が指摘/衆院委全会一致
 日本共産党宮本岳志議員はスポーツ施設が激減している問題を取り上げ、スポーツ庁設置でスポーツ基本法に定められたスポーツ権を保障するためにも条件整備は不可欠だとただしました。
 公共スポーツ施設は12年間で1万2千カ所減りました。毎年千カ所ずつ消えています。下村博文文科相は「深刻な数字として受け止める必要がある」と答えました。
 宮本議員は老朽化などで昨年9月に体育館が閉鎖され、県立体育館が一つもなくなった香川県の例や、大阪と神奈川でスポーツ施設が大幅に削減されようとしている実態を紹介。基本法に「その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する」と定められた自治体の責務を放棄している問題を明らかにしました。
 さらに宮本議員は、こうした背景には、総務省が将来の人口減を前提とした公共施設の廃止・集約化計画の策定を自治体に強制しているからではないかと指摘。施設整備を掲げる文科省総務省とで「やろうとしていることが逆向き」だと批判した上で、スポーツ庁と言うなら「“スポーツ施策に関しては基本法の理念や趣旨を踏まえてください”とはっきり言うべきではないか」とスポーツ庁の意義を強調。

*1:個人サイトATSUSHI SHIBUYA PHOTOGRAPHY。著書『希望のダンス:エイズで親をなくしたウガンダの子どもたち』(2015年、学研教育出版)、『回帰するブラジル:渋谷敦志写真集』(2016年、瀬戸内人)、『まなざしが出会う場所へ:越境する写真家として生きる』(2019年、新泉社)など

*2:著書『戦後日本の国家保守主義:内務・自治官僚の軌跡』(2013年、岩波書店)、『右傾化する日本政治』(2015年、岩波新書)、『私物化される国家:支配と服従の日本政治』(2018年、角川新書) など

*3:後半戦のレポートが7月号であるのか、ないのか気になるところです。【追記】1)記事掲載時期と選挙日の間で期間が大分空く、2)都道府県選挙に比べインパクトが弱いという判断なのか、7月号に後半戦レポートはありませんでした。

*4:日本共産党大分県委員長

*5:日本共産党和歌山県委員長

*6:日本共産党北海道委員会書記長

*7:現職市長と二階氏長男の戦いとなり現職が勝利。その後も二階氏と御坊市長は和解せず、御坊市長を中心とする「反二階の保守派」は今回共産候補を支援し当選に貢献したとみられる。

*8:もちろん和歌山についていえば「反二階としての支持」という面はあるでしょうが、それにしても「反二階を掲げて立候補すれば勝てる」つうほど甘くもなく、共産候補のそれなりの努力もあったとみるべきでしょう。

*9:著書『NHKと政治権力:番組改変事件当事者の証言』(2014年、岩波現代文庫)、『ベン・シャーンを追いかけて』(2014年、大月書店)、『奄美の奇跡:「祖国復帰」若者たちの無血革命』(2015年、WAVE出版)、『ヒロシマを伝える:詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち』(2016年、WAVE出版)など

*10:著書『武器輸出と日本企業』(2016年、角川新書)、『新聞記者』(2017年、角川新書)、『安倍政治 100のファクトチェック』(共著、2018年、集英社新書)、『望月衣塑子の「安倍晋三」の大研究』(2019年、ベストセラーズ)、『同調圧力』(2019年6月刊行予定、角川新書)など

*11:著書『地図のない東京名所案内』(2010年、ウィング出版部)

*12:著書『教室で語りあった戦争責任:平和の主体が育つ近現代史の授業』(1997年、かもがわ出版)、『ジュニアのための貧困問題入門』(編著、2010年、平和文化)、『知っていますか?日本の戦争』(2015年、新日本出版社)、『考えてみませんか 9条改憲』(2016年、新日本出版社)など

*13:著書『少女まんが魂』(2000年、白泉社)、『私の居場所はどこにあるの?:少女マンガが映す心のかたち』(2008年、朝日文庫)、『大島弓子にあこがれて』(共著、2014年、ブックマン社)など

*14:著書『ウィと言えない「ゴーン改革」』(2005年、本の泉社)

*15:マスコミのこと

*16:1976年生まれ。2000年に社会福祉施設へ就職。就職直後より、障害者の表現活動へのサポートを開始し、2012年5月、日本財団アール・ブリュット支援事業により、「鞆の津ミュージアム」(広島県福山市)を開館。手掛けた展覧会は、死刑囚が描いた絵画、ヤンキー関連作品、高齢者の表現物、スピリチュアル世界に関する展示など、主に社会の周縁で生きづらさを抱える人たちの展示が多い。2016年4月より、「クシノテラス」を広島県福山市にオープンし独立。2018年4月からは、障害の有無を問わないクシノテラス アートスクールが開講した。著書『ヤンキー人類学:突破者たちの「アート」と表現』(2014年、フィルムアート社)、『シルバーアート:老人芸術』(2015年、朝日出版社)、『アウトサイドで生きている』(2017年、タバブックス)、『極限芸術:死刑囚は描く』(2017年、クシノテラス)、『アウトサイド・ジャパン:日本のアウトサイダー・アート』(2018年、イースト・プレス)など(ウィキペディア「櫛野展正」参照)。

*17:出口王仁三郎は、大本において「聖師」と呼ばれる。強烈なカリスマ性により、メディアを含め様々な手法を駆使して昭和前期の大本を日本有数の宗教団体に発展させた。1934年(昭和9年)7月22日、王仁三郎は九段会館において精神運動団体「昭和神聖会」を結成し、より大規模な運動に乗り出していった。昭和神聖会の発会式には後藤文雄内務大臣、文部大臣、農林大臣、衆議院議長、陸海軍高級将校、大学教授など政財界の指導者層が参加した。この他、石原莞爾板垣征四郎といった陸軍将校や久原房之助(政治家)も王仁三郎の信奉者または影響を受けていたと言われる。大本が政財官界に影響力を広めていることに危機感を覚えた政府は治安維持法不敬罪によって弾圧を行った(いわゆる第二次大本弾圧。ただし結果的には無罪判決)。なお、大本は分派が多いことで知られる。谷口雅春生長の家岡田茂吉世界救世教が代表例である。(ウィキペディア出口王仁三郎」参照)。

*18:著書『定本 畸人研究Z』(2004年、ちくま文庫

*19:著書『因果鉄道の旅』、『人生解毒波止場』(以上、2010年、幻冬舎文庫)など

*20:著書『ROADSIDE JAPAN:珍日本紀行 東日本編』『ROADSIDE JAPAN:珍日本紀行 西日本編』 (以上、2000年、ちくま文庫)、『TOKYO STYLE』(2003年、ちくま文庫)、『賃貸宇宙(上)(下)』(2005年、ちくま文庫)、『珍世界紀行 ヨーロッパ編』(2009年、ちくま文庫)、『夜露死苦現代詩』(2010年、ちくま文庫)、『珍日本超老伝』(2011年、ちくま文庫)など