今日の産経&中国&朝鮮・韓国&ロシアニュース(2019年6月6日分)(追記あり)

参院選埼玉選挙区、知事選からみ 当選枠5に拡大か - 産経ニュース
 県民ですので一応紹介しておきます。「京都や沖縄のようには共産党が強くはない埼玉」では楽ではないとは分かってはいますが、定員が増えるのであればなんとか共産で1議席とりたいところです。


【石平のChina Watch】習政権の「集団的無責任体制」(1/2ページ) - 産経ニュース

 米中貿易協議の決裂から始まったこの嵐の中で習*1主席は、この問題について一言も発せず、完全なる沈黙を保っているのだ。
 習主席が米中貿易協議に最後に言及したのは2月15日、北京訪問中の米国側交渉団と会談したときであった。会談の中で彼は、「重要な段階的進展を遂げた」と協議結果を評価したうえで、「トランプ大統領と良好な関係を築き、さまざまな方法で連絡を取り合いたい」と述べ、米中首脳会談に意欲を示した。
 つまり習主席は、協議がうまく「進展」しているときには顔を出して自らの指導力をアピールするのだが、一旦協議が決裂して対立が深まると、ただだんまりを決め込み、人ごとであるかのように「傍観」するのである。

 「はあ?」ですね。水面下交渉が続いてるときは、軽々しい発言は避け、水面下交渉がうまくいったら、その時点で「政府首脳として発言する」。どこの国でもある普通のことです。
 わかりやすい例では「ニクソン*2訪中」「小泉*3訪朝」がそうですね。訪中、訪朝が決まるまでは何の発表もなかった。

 無責任なのは李克強*4首相や貿易協議担当以外の副首相たちも同様だ。彼らはそもそも、最初から蚊帳の外に置かれていて責任の取りようもないが、(中略)李首相たちはむしろ、「ざま見ろ」のような気持ちで習主席の失敗を遠くから眺めているようだ。

 「アホか」「デマも大概にしろ」ですね。「貿易や外交問題以外の閣僚」はともかく「ナンバー2」李首相が「蚊帳の外」「ざまみろ」のわけがないでしょう。

 こうした中で、習政権は窮余の一策としてアメリカに対するレアアースの輸出制限あるいは禁輸を検討し始めたようだが、もし中国がこの禁断の「切り札」を本当に使ってしまえば、米中貿易戦争のより一層の激化と本格化はもはや避けられない。それでは中国の経済破綻が早まって、政治と社会はますます混迷を深めていくのであろう。

 中国の経済破綻などおこったら日本経済も世界経済も無傷ではすまないのですがね。つまりはそんなことがありえないことを分かった上でのデマの垂れ流しです。まさか「日本経済がダメージを受けてもいい、それでも中国経済が破綻してほしい」と思うほど石平も産経もキチガイじゃないでしょう。


対北朝鮮支援、800万ドル送金へ 韓国政府、国際機関に (写真=AP) :日本経済新聞
 こうした動きが南北緊張緩和につながることを期待したい。


【主張】高齢者の暴走事故 社会守る抜本対策を急げ - 産経ニュース

 社会の安全を守るため、高齢者自身を守るため、年齢の上限を設ける免許の定年制や強制返納の仕組みは不可欠だ。これは喫緊の課題である。

 小生の住む埼玉では今や「車利用を前提にしたイオンなどの郊外型ショッピングモール」が増えています。むしろ駅前商店街などが地盤沈下している。そうした状況下で「免許の定年制や強制返納」なんかもうけたら、「車がないと買い物に行けない」のだから、いわゆる「買い物難民」が急増するだけです。「免許の定年制や強制返納」が実現しないのは「買い物難民の解決が難しい」からです。
 免許を取り上げるのなら「行政が外出の支援をすべき」でしょうが、それにはそれなりの手間とカネがかかる。
 そうした点について何一つ産経が触れないのにはげんなりします。


「 北方領土奪還のときは必ず来る 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
【最初に追記】
 けっきょく日本側からは何もすべきでないと主張しているということだ(櫻井よしこの北方領土についての主張、ただし元島民ほかの関係者の賛同は得られていないと思う) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事の「櫻井よしこ批判部分」をご紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
 いやいやそのときはありそうにありませんね。それにしても「返還」ではなく、「軍事力(自衛隊)で奪い取るの?」と誤解されかねない「奪還」なんて言葉を使うとはねえ。

 戦後70年が過ぎても北方領土返還の兆しは見えない。その第一の理由は、ロシアがロシアであるということだ。沖縄を返還したアメリカとは違う国が私たちの相手なのだ。

 いやいやロシアじゃなくたって自国領なんか誰も他国に渡したくはないでしょう。
 一方米国の場合、沖縄は「米軍基地を置きたい」のであって「領土として持ち続けたい」わけではないでしょう。
 佐藤*5政権の「沖縄返還」の功績を否定はしませんが、「米軍を置き続けてもいいなら」米国は返還に何ら躊躇などなかったでしょう(とはいえそれでも返還には長い年月がかかりましたが)。北方領土問題とはかなり性格が違います。

 ロシアが、日本海オホーツク海を監視する拠点である北方領土を手放すことはないと考えるのが合理的だろう。日本に返還すれば日米安保条約の下で、米国の軍事基地が出現する可能性を考えるのは当然だ。

 反ロシアのよしこですら「北方領土に米軍基地が出現する可能性がある限り返還はあり得ない」としていることが興味深いですね。実際その通りだと思いますが。

 日本ができることは何か。
 外交感覚を研ぎ澄まし、世界情勢をよく読み機会を待つことではないだろうか。ソビエト連邦崩壊の好機をとらえたのが西ドイツだった。ベルリンの壁の崩壊と世界史の大転換を巧みにとらえ、ドイツ統一を果たした。
 あのとき、好機は日本にも与えられていた。しかしわが国の外交官*6は全く、その好機を掴めなかった。が、必ず、チャンスはまた巡ってくる。情勢の大変化でロシアが困窮に至るときである。

 いや「ソ連崩壊」のときチャンスなんかなかったでしょう。まあチャンスがあってもそれを潰すのがよしこらウヨですが。
 小泉訪朝を非難して拉致問題解決を潰したのがその一例です。北方領土返還があるとしたら「小泉訪朝時の日朝平壌宣言で国交正常化時の経済支援を約束した」ようなバーター取引しかないでしょうが、そのバーター取引によしこらウヨは小泉訪朝時に「泥棒(北朝鮮)に追い銭か」と非難したのと同様に「泥棒(ロシア)に追い銭か」と非難するであろう事が目に見えています。大体北方領土尖閣竹島のような無人島ではありません。今北方領土に住むロシア人をよしこらはどうする気なのか。
 「日本の経済負担で全員ロシア本土に帰ってもらう」のか。はたまた「ロシア系日本人として受け入れる」のか。
 「本土に帰りたければ帰っていいが帰国費用は日本は一切負担しない。帰国費用が自分で出せないならロシア政府に請求してくれ」「残りたければ残っていいが、一般の外国人と同じ扱いで特別扱いは一切しない」では「北方領土返還反対」を現地住民が叫ぶのが目に見えています。よしこは「日本の経済負担で全員ロシア本土に帰ってもらう」or「ロシア系日本人として受け入れる」という選択肢を受け入れる覚悟があるのか。


自民部会で岩屋防衛相批判、日韓会談「怒り禁じ得ない。選挙にも関わる」 - 産経ニュース
自民・宇都氏「怒りに身が震える」 岩屋防衛相を批判 - 産経ニュース
 「韓国に弱腰」呼ばわりだの「怒りで体が震える」だの、「どこの産経新聞だ」つう醜態ですね。
 そしてそこまで岩屋氏に悪口しながらも「彼を防衛相に任命し、訪韓もさせた安倍首相」は何一つ批判しない宇都*7ら「自民の嫌韓国ウヨ議員」のデタラメさも産経新聞そっくりです。

自民部会で岩屋防衛相批判、日韓会談「怒り禁じ得ない。選挙にも関わる」 - 産経ニュース
 岩屋毅防衛相は1日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相シンガポールで非公式に会談した。日本側はレーダー照射問題について再発防止を要求。韓国側はレーダー照射の事実を認めなかったが、岩屋氏は防衛交流を進める考えを示した。

 こうなると「本当に韓国はレーダー照射したのか」「照射したとしても韓国に非があるのか(むしろ日本に非がある?)」「韓国に非があるとしても、あれほど大騒ぎすることだったのか(もっと穏便な抗議ですむ話ではなかったのか?)」つう疑念を感じますね。
 「韓国がすぐに屈服する」となめてレーダー照射問題で拳を振り上げた物の当てが外れ、しかも「福島県産食品禁輸」ではWTO提訴したものの負け、徴用工や慰安婦でも韓国側の譲歩など「少なくとも当面は望めない」なか「レーダー照射のことは棚上げにすることにした」のでしょう。しかしそうなると「棚上げにするくらいなら最初から騒ぐな」となり「本当に韓国はレーダー照射したのか」「照射したとしても(以下略)」という最初の話に戻るわけです。

自民部会で岩屋防衛相批判、日韓会談「怒り禁じ得ない。選挙にも関わる」 - 産経ニュース
 出席議員の1人は岩屋氏や防衛省の対応*8について「怒りを禁じ得ない*9」と批判。「政府全体の評価として選挙にも関わってくる」とも強調し、夏の参院選に影響しかねないとの懸念を示した。

 いやいや岩屋氏の対応の是非*10はともかくこんなことは選挙には全く影響しません*11ね。
 つうか「これまた選挙には影響しない*12のでしょうが」外交上問題つうなら「6月のプーチン訪日時に平和条約締結の方向を更に進める」とした方針を事実上、反故にしたことで「安倍首相と河野外相」でも批判したらどうなのか。

自民・宇都氏「怒りに身が震える」 岩屋防衛相を批判 - 産経ニュース
 「パフォーマンス的に頑張っているように見せたい。どこの大臣だ」と語気を強めた。

 ウヨ支持層相手に「パフォーマンス的に頑張っているように見せたい」のは宇都の方でしょう。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:アイゼンハワー政権副大統領を経て大統領

*3:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*4:共青団中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*5:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、佐藤内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*6:「政治家」と書かない点が「自民党万歳」よしこらしい。

*7:第三次安倍内閣外務大臣政務官

*8:「安倍政権」「安倍首相」という名前が出てこず、全てを岩屋氏の責任にしようとする当たり実にデタラメです。

*9:こちらの方こそ安倍批判しないこの議員(宇都?)のデタラメさには「怒りを禁じ得ない」。まあ結局、本気の批判じゃないんでしょう。ウヨ支持層相手の「岩屋にガツンと言った」アピールでしかない。

*10:俺は少なくともこの種の嫌韓国極右のような悪口は岩屋氏にはしませんが

*11:俺個人はこんなことが選挙に影響したらそれこそおかしいと思ってます。日本国民が異常な嫌韓国と言うことですから。

*12:こちらは「食言行為」として影響すべきだと俺は思います。