今日の産経ニュースほか(2020年2月7日分)

◆今日は「桜を見る会疑惑」をテレ朝「グッドモーニング」が取り上げる
 昨日の「検事長定年延長問題(今日の産経ニュースほか(2020年2月6日分) - bogus-simotukareのブログ参照)」といいテレ朝をそれなりに評価*1したいと思いますが、とはいえ他局(日テレ、TBS、フジ)の朝のワイドショーは、ほとんどがこの種の「安倍批判からは徹底的に逃げ」、毎度毎度「コロナウイルスガー」の上に、ただ肺炎の恐怖感を煽るだけですからね。「いつも指摘していること」ですが、安倍の長期政権には「マスコミが安倍批判を逃げること」も大きいわけです。


自民・石破氏「同情禁じ得ぬ」 野党質問集中の北村地方相を擁護 - 産経ニュース
 筋の通らない無茶苦茶な答弁をすれば批判されるのは当たり前であり、同情するなんてのはおかしな話です。「北村氏と親しい関係にある」のか、はたまた「最後の最後では安倍批判から逃げてしまう」のか、石破も安倍批判が実に中途半端です。
 「当時の担当者ではなかった」て当時の担当者でないなら、それこそ「当時の担当者が間違っていた」と本来なら北村氏が言える話ですよねえ。もちろんそれを言ったら「当時の担当者にそれをやらせたのは安倍」であり安倍批判になるから言えないわけですが。


「契約は?」「合意は?」 細部に終始する野党の「桜」追及 安倍首相は「揚げ足取り」 - 産経ニュース
 「安倍応援団」産経らしい強弁ですね。安倍に後ろ暗いところがなければ「契約書などの証拠付きできちんと説明して一件落着」に出来る話です。そのように一件落着できないのはもちろん「安倍が悪い」のであって野党など安倍批判派のせいではない。
 それにしても北朝鮮拉致疑惑など「自分の敵の疑惑」では「決定的証拠がなくても」『北朝鮮が秘密裏にやったのなら決定的証拠がなくても仕方がない』『疑惑は晴れない』などといっていた産経が「安倍などお仲間の疑惑」だと「決定的証拠がない」と居直るのだからいつもながら恐れ入ります。
 産経の「安倍をかばう理屈」なら「小泉訪朝まで拉致の決定的証拠など何一つなかった」のだから、それまでは「拉致は空中楼閣」といっても何ら問題ないでしょうに。


元町議父子の罰金刑確定へ 茨城、梅干しで投票依頼 - 産経ニュース
 「梅干しで投票依頼」で起訴されて有罪判決で当選無効なのに「上級国民」菅原が「(梅干しよりもずっと高いであろう)メロンやカニを選挙民に配っても」起訴どころかまともな検察の捜査もなく、当選無効にならないとは全く不条理です。一日も早く菅原や河井夫婦は起訴されてしかるべきです。


大阪「正論」懇話会、織田邦男元空将が講演「新型肺炎、空自機で邦人患者保護を」 - 産経ニュース
 別に有事ではないのだから空自の飛行機を出す必要はどこにもない。ましてや、日本の侵略被害国・中国相手にそんなことをやれば挑発行為も同然でしょう。全く「新型コロナウイルス問題」という日本人同胞の苦しみを「自衛隊の海外派兵」に悪用しようというのだから呆れたクズです。


「 皆で映画「Fukushima50」を観よう 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 見ないでこんなことを言うのは本来良くありませんが
1)原作者がウヨの門田隆将
2)推薦者が「国基研理事長」櫻井よしこに「拉致コンサート」の五嶋龍
という時点で「糞映画」の匂いしかしません。よしこはこの駄文で「菅*2首相の福島原発事故対応に問題があることが改めてわかった」など言ってますので、それが事実ならば、門田原作も映画も、菅氏(映画では佐野史郎だそうですが)をよほど醜悪に描いてるのでしょう(どう考えてもよしこが絶賛する安倍より菅氏の方がまともですが。福島原発事故当時、首相が安倍だったら今よりもっと酷い惨状になっていたかもしれません)。菅氏への名誉毀損すら成立する可能性があるのではないか。
 しかし「やはり五嶋龍はウヨだったんだなあ」つうのが俺の感想です。五嶋は拉致コンサートについて「俺はウヨじゃない」とさんざん言い訳してましたが。


【主張】北方領土の日 四島返還要求に立ち戻れ 「対独戦勝記念日」参列するな - 産経ニュース
 「対日戦勝記念」ならばロシアの場合「対日戦争によって日本から奪われた領土を取り戻しただけの話。日本の『ロシアの不法占拠』との主張は間違い」とロシアが主張する「北方領土問題」について「ロシアの言い分を認めるのか?」という問題が生じますが、「対ドイツ戦勝記念」ならそう言う問題もないでしょうから「北方領土問題」と言う意味では別に出席してもいいのではないか。
 まあ、むしろ問題があるとするなら「ウクライナ問題(クリミア問題)を理由に欧米が出席しない可能性が高い」状況で日本が出席していいのか、欧米との関係がギクシャクしないか、つうことでしょう。

 谷内正太郎国家安全保障局長は1月下旬、BSフジ番組でロシア側が領土問題を盛り込まない無条件の平和条約締結を求めている事実を認め「何らかの前進をみるためにほかにやることがあるのかというと、ない」と断言した。

 やめた後に「在任中の発言と全く違うこと=島返還の可能性は低い」を言うのは無責任すぎでしょう。
 やめた後でも嘘をつかれても困ることは事実ですが、せめて「在任中、保身のため真実が言えなくて済まなかった。真実を言っていれば安倍首相に更迭されていた*3」という謝罪の言葉ぐらいはほしいもんです。その点、前川元文科次官は「朝鮮学校無償化除外は間違ってると在任中から思ってた。保身のために言えずすまなかった」と謝罪しており、俺的に好感が持てます。

 厚かましいことに、プーチン大統領は安倍首相に5月9日の対独戦勝75周年式典への招待状を送ってきた。スターリンヒトラーを打ち破った日だが、第二次大戦はもともと、両独裁者が独ソ不可侵条約で結託し、東西からほぼ同時にポーランドを侵略したことが発端ではないか。

 やれやれですね。笠原十九司氏、山田朗氏、吉田裕氏など研究者が指摘していることですが「ドイツのポーランド侵略」を助長したのは「満州事変(満州国建国)から始まる日本の中国侵略」だったわけです。日本の中国侵略を「国際連盟が阻止できなかったこと」でヒトラーは「既成事実をつくればいいんだ。満州国建国を国際連盟は止められないではないか。それどころか、リットン調査団報告に逆ギレした日本に国際連盟を脱退されても何も出来ない無様さ*4ではないか」と思ってしまうわけです。そして日本はドイツの同盟国でした。
 その点を無視する産経にはいつもながら呆れます。

 1月下旬、内閣官房が運営する「領土・主権展示館」が東京・霞が関で再開した。昨年まで日比谷公園にあったものを7倍の広さに拡充・移転した。従来展示していた韓国が不法占拠する竹島問題、中国が領有を狙う尖閣諸島に新たに北方領土問題が加えられた。
 昨年来、安倍政権が避けていた「不法占拠」「日本固有」などの用語も堂々と使われ、歴史的な経緯や現状をビジュアルも含めたふんだんな資料でわかりやすく解説している。ロシア外務省はすぐさまモスクワの日本大使館員を呼び出し、「前向きな雰囲気を作ろうとする日露首脳間の合意に反する」などと抗議した。ロシア側の素早い反応を見れば、展示資料がいかに真実を物語っているか分かる。

 慰安婦問題や徴用工問題での安倍の韓国への抗議は「正当な批判」「早く抗議しないとなめられる」で、「領土・主権展示館」でのロシアの安倍政権への抗議は「不当な言いがかり」「こんなに抗議が早いなんて我々の批判が正当な証拠だ」だそうです。そのデタラメさにはいつもながら呆れます。
 なお、抗議が早かったのは

昨年来、安倍政権が避けていた「不法占拠」「日本固有」などの用語も堂々と使われ

と言う話であって、展示内容が正しいとかそう言う話ではない。
 ロシア的には

・「不法占拠」「日本固有」などの言葉の使用は今後は控える、とウチのプーチンに安倍自ら約束したのと違うんか!。なんや、あの展示は!。なめとんか!
・ロシアの面子を潰すような、なめたことをするようなら、「日露間の信頼関係が安倍政権の挑発行為によって破壊された」として日露外交を打ち切ることもありうるんやぞ!

という政治的牽制でしょう。これにどう安倍が応じるかが注目です。しかしロシアも随分と強気であり「韓国へのホワイト国除外」に比べれば安倍も随分と弱腰です。

 国会議員はもちろん、在日露大使館や各国大使館、留学生、来日観光客もぜひ一度見学して真実を知ってほしい。全国の児童、生徒の修学旅行の必見スポットにするなど、幅広く利用される方法を考えるべきだ。

 「教育を手前らウヨのおもちゃにするんじゃねえっての。何が『修学旅行の必見スポット』だ!」と怒りを禁じ得ません。
 そもそも領土問題は「外交交渉で解決すべき問題」であり「教育」の口実で「全て日本の言い分が正しいんです」と国民や外国人を洗脳(?)しても解決しません。むしろそういうことをすると「日本が全て正しいから妥協しなくていい(国民世論)」となってむしろ解決を阻害するでしょう。もはや北方領土問題は「筋的には千島全島返還(日本共産党)や四島返還(日本政府)が正しい」にしても「二島返還」など妥協は不可避ではないか。

*1:まあ赤旗などに比べるとまだまだぬるいですが。

*2:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相を歴任

*3:とはいえ現役官僚の前川氏ならともかく「元事務次官」という「元官僚」がそこまでして「国家安全保障局長」ポストにしがみつくなよとは思いますが。まあ、彼の退任もおそらく「谷内は使えない」という安倍による「事実上の更迭」であり後任が「警察庁出身・北村滋氏」であることで完全に谷内氏は「対露外交の停滞は俺だけが悪いのか。首相のお前や、岸田、河野、茂木ら歴代外相には責任はないのか。手前ふざけんな!」「警察官僚の北村滋に対露外交が務まると思ってるのか!。外務省を馬鹿にするな!」と安倍にぶち切れたのではないか。

*4:今の国連を脱退する国はまずありませんが、当時の国際連盟にはその程度の力しかなかったわけです。