今日の中国ニュース(2019年6月21日分)

コラム:なぜ中国人の道徳レベルは低いのか
 「中国共産党の道徳レベル」ならまだしもこのタイトルでは完全なヘイトスピーチですね。さすが邪教法輪功です。

  「南京大虐殺」事件は確かにあるかどうか、本当に30万人*1が殺されたかどうか、私には分からない。しかし、1989年6月4日、共産党天安門広場で反腐敗、民主化を主張する民衆を虐殺したことを私は知っている。

 今時、南京事件否定論を平然と垂れ流すとはさすが邪教法輪功です。法輪功は批判を受けて当然の邪教と言えるでしょう。実際に行われてる取締まりが合法、適切かどうかはともかく、中国が主張する「法輪功は日本で言えば法の華三法行、オウム真理教統一教会幸福の科学などに該当する犯罪的宗教。詐欺行為などを働いており取り締まるのは当然だ」というのはおそらく事実でしょう。
 チベットウイグル問題と違い法輪功問題が世界で大して話題にならないのも当然と言えるでしょう。

 ナチスヒトラーユダヤ人を強制収容所に入れて、毒ガスで殺したが、中共は「法輪功」学習者を刑務所に入れて、生きたまま臓器を取り出して殺し、臓器を売って金を稼いでいる。

 というのは法輪功が一方的に宣伝していることで何か根拠があるわけでは全くありません。

 私は日本に来て15年になったが、日本の街頭で喧嘩をするのを見たことがない。
 中国では今現在、街頭で喧嘩するのも珍しいことではない。これは中共が教えてくれたのだ。

 吹き出しました。日本だって街頭でケンカをする人間はいくらでもいるでしょう。かつ「中華人民共和国建国前は、中国で街頭でのケンカなどなかった」なんて事実もないでしょう。さすが邪教法輪功です。

 中共から「良い首相だ」と言われる日本の首相は、必ずしも良い首相とは限らない。逆に、優秀な日本の首相になりたければ、必ず中共から「悪い首相だ」と言われなければならないと私は思っている。

 言ってること無茶苦茶ですね。「我々法輪功にとって、中国に敵視される首相がいい首相だ」て。
 「A級戦犯東条英機首相はいい首相だった」とでも言う気でしょうか。
 さすが邪教法輪功です。

 日本の首相を満期で終えた人は小泉首相一人しかない*2が、彼の成功の秘訣は、中共の話を聞かなかったことだと私は思う。

 いやいや「俺の理解」では、彼が中国の反発を買った行為は唯一「靖国参拝」ですが(自民党総裁選で遺族会など右派の組織票を小泉氏がほしかったからだと言われる)。
 尖閣に中国漁船が侵入したときは日中関係に配慮し、逮捕せず即時退去処分にしたのが彼です。もちろん靖国参拝していい訳ではないですが、彼は「常に中国にけんか腰だったわけではない」。

 在日中国人犯罪問題を徹底的に解決しようとすれば、まず、中国人犯罪者を造成する中国共産党をなくさなければならない。

 完全な暴言ですね。さすが邪教法輪功です。


政府がウイグル要人にビザ発給 中国の要求には応じず - ライブドアニュース

 日本政府は、今月下旬に来日する中国の習近平*3国家主席に合わせて日本入りを計画するウイグル族ラビア・カーディル氏に査証(ビザ)を発給した。入国を認めるべきでないとする中国の要求に応じなかった。支援者らが21日明らかにした。

 事実だとしたら意外ですね。これが事実だとして「ラビアにビザ出すから俺は中国にへいこらなんかしてない」「俺が習近平と首脳会談しても文句言うな」つうウヨ支持層への安倍の言い訳でしょうか?
 なお、ひっかかるのは

支援者らが21日明らかにした

という部分ですね。外務省の公式発表じゃないわけです。「報道が事実として」やはり安倍政権としては「あまり宣伝したくない」んですかね。そして「仮に入国を認めたのだとしても」安倍は会ったりはしないのでしょう。

【追記】

M谷N子*4リツイート
アムネスティ日本
【7/6(土)開催@東京】ウイグル人証言集会~中国新疆ウイグル自治区ムスリム強制収容を語る
 10人の在日ウイグル人が初めて公の場に実名登壇。強制収容所から奇跡的に生還したウイグル人女性もネット中継で現地の情勢を語ります。M谷N子氏(明大准教授)の解説も。

■M谷N子
・勉強不足の某社が、世界ウイグル会議指導者のラビア・カーディルが、(ボーガス注:G20による)習近平来日と同じ時に来日するなどと報道し、各地から問い合わせがあった。ラビアの婆さんは、いまは世界ウイグル会議総裁ではない。現在の総裁は、ドルクン・エイサだ。
・そもそも国外から来るウイグル人活動家の中には、日本右翼に担ぎ上げられ、「自分がさも何かしているかのよう、世界に宣伝誇示すること」が目的のケースが多い。世界のウイグル人には、しなければならないことを粛々としている人達が沢山いるのに、そういう人々には日の目は当たらないのが全く不条理だ。

 これだけではなんとも評価のしようがないですし、「下手に深読みすると『勝手な邪推するな!』と怒り出すのがM谷氏」ですが、ラビア・カーディル訪日についてはあまり「積極的に宣伝する気はないらしい」程度のことは言えるのかなとは思います。


習近平氏が来春、国賓訪日の可能性 中国の新駐日大使示唆 - 産経ニュース

 習氏は、今月末に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)出席のため国家主席として初来日する予定だが、日本側はG20後に国賓として再度の訪日を要請している。

 安倍のそうした要請をどう評価するにせよ、はっきりしていることは安倍は産経のようなアンチ中国路線はもはや明白に放棄したと言うことです。

*1:今となっては「日本軍が証拠隠滅に努めた」ため、正確な犠牲者数はわかりようがありません。いずれにせよ10万人を越える犠牲者が出たことは間違いないだろうと見なされています。30万人に達したかどうかは分かりません(笠原十九司氏などはそこまではいってないのではないかとみている)。ただし、あり得ない数字ではないことは確かです。

*2:そんなことはないでしょう。池田勇人佐藤栄作中曽根康弘もそうではないのか。それとも、「この御仁が訪日してから」つう話か。

*3:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*4:著書『亡命者が語る政治弾圧:中国を追われたウイグル人』(2007年、文春新書)など