珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年8月31日分)

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。日本共産党は、自民党内閣は一貫して破綻と宣伝。

 やれやれですね。

・病気辞任の石橋*1や池田*2

なら、まだしも、コロナ失政での支持率低迷(その結果としての総裁選敗北の恐れ)を「衆院解散」や「内閣改造」などで何とか乗り切ろうとしても、党内外の批判や反対によって、結局何もできず、辞意表明に追い込まれた菅*3首相を「破綻」以外何と評価できるというのか。自民党支持層ですらまともな人間は「菅内閣は破綻してない」とは恥ずかしくて言えないでしょう。むしろ黒坂らウヨの方こそ一貫して「北朝鮮崩壊論」を唱えながら「未だに崩壊してないこと」を少しは恥じたらどうなのか。
 なお、菅以外の自民内閣では少なくとも

【辞任理由】
◆岸*4内閣
 安保闘争
◆田中*5内閣
 金脈疑惑と狂乱物価
◆竹下*6内閣
 リクルート疑惑
◆宇野*7内閣
 女性スキャンダル
◆森*8内閣
 「神の国発言」やえひめ丸事件の対応の遅れ(ゴルフを続行)などへの批判
◆第一次安倍*9内閣
 事務所費疑惑や消えた年金問題
◆第四次安倍内閣
 コロナ失政や安倍の疑惑(モリカケ桜を見る会など)

は「破綻」と言って問題ないでしょう。

黒坂真リツイート
 日中両党の規約がよく似ているという点は、確か故藤井一行教授(富山大)が論考で指摘していました。
◆ウンちゃん
 日本共産党2000年規約「党は、科学的社会主義*10を理論的な基礎とする」。61年綱領「科学的社会主義であるマルクス・レーニン主義の思想...」。中国共産党規約「マルクス・レーニン主義の基本原理を堅持し」となると、日中の両共産党の基本的な考え方は同じなんですね。

 まず「ウンちゃん」に吹き出しました。どちらも「共産主義政党」なのだからそこは「共通して当たり前」でしょうよ。
 「天台宗」「真言宗」「浄土真宗」「日蓮宗」「禅宗」などが「シャカ(仏陀)の教えを基礎とする」からといって「基本的な考えは同じ」等と言ったらかなり問題があるのと同じ話でしょう。
 次に黒坂に吹き出しました。藤井云々言うならせめて藤井氏の論文タイトルくらいあげたらどうなのか。

黒坂真
 カクサン部長さん。どんなに昔の事でも、他国や他民族を侵略、支配した歴史を謝罪すべきという日本共産党の見解は異様です。

 黒坂の詭弁には吹き出しました。「昔のことだ、水に流せといって侵略や植民地支配について居直るのはおかしい」という共産党の指摘にこういう言いがかりをつけますか(呆)。日本共産党が謝罪すべきと主張してるのはせいぜい「欧米や日本のアジア、アフリカに対する植民地支配」であって、例えば、さすがに「ローマ帝国カルタゴ支配」なんかまで「謝罪すべきだ」なんて言ってはいません。

黒坂真リツイート
 中村正男さん。ジェンダー視点から見ると、昔の日本共産党ハウスキーパー制度はどう評価されますか。
中村正男*11
 『ジェンダー視点で学ぶ女性史*12』。若い時からの知人でもある澤田季江さん(新婦人京都府本部事務局長)が、京都中央労働学校で4回にわたっておこなった講義をまとめて出版されました。自らも歴史に学びつつ、ジェンダーの視点から、何をどう伝えるか、伝えたいかがシャープに伝わる好著。おすすめです

 本の内容に関係なく因縁をつけるのだから心底呆れますね。そもそもハウスキーパー制度なんて「戦前の一時期」あったにすぎないでしょうに。
 まともな人間なら

◆この「女性史」とは日本史限定ですか、それとも世界史にも触れてるのですか?
◆この「女性史」とは古代から現代に至るまですべての時代を一応触れてるのですか?
◆なぜ「ジェンダー史」と言わないのですか?
→「ジェンダー視点で学ぶジェンダー史」では「馬から落ちて落馬して」になるので題名を変える必要がありますが。なお、ジェンダー史でググる
・長野ひろ子*13ジェンダー史を学ぶ』(2006年、吉川弘文館
などいろいろとヒットします。
◆「ジェンダー視点」と「女性視点」では何か違うのですか?

などと「本の内容」について質問するでしょうに。

*1:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*2:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*3:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*4:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*5:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*6:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*7:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*8:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*9:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*10:マルクス・レーニン主義」でない点に注意しましょう。つまりは「マルクスレーニンを絶対視しない」という思惑があるわけです。

*11:日本共産党大阪府委員会副委員長

*12:2021年、日本機関紙出版センター

*13:中央大学名誉教授。著書『幕藩制国家の経済構造』(1987年、吉川弘文館)、『日本近世ジェンダー論』(2003年、吉川弘文館)、『明治維新ジェンダー』(2016年、明石書店