「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年8/13日:島田洋一の巻)(副題:島田の統一教会疑惑議員擁護に呆れる、ほか)

島田洋一
 殺人犯・山上某の意向を受けて、統一教会との「接点」は血眼で探すが、中国共産党との癒着は全く問題にしないマスコミ。

 呆れて二の句が継げません。何も「山上の意向」など受けていない。「山上の安倍暗殺」に関係なく「統一教会のような反社会カルト」と政治家の癒着が許されるわけもない(そもそも山上は身柄拘束されて自由に発言できる立場ではないし、警察から流れる情報も「統一教会との関係を理由に安倍を恨んでいた」という情報だけです。「内閣改造についての山上の意見」なんか勿論流れていません。そのうち島田は「奈良県警がマスコミ相手にアンチ安倍を煽っている」と言い出すのではないか)。
 統一教会創価学会などのような一般的な宗教団体とは意味が違う。
 一方「中国政府との交遊」は「中国への不当な政治的優遇」ならともかく「一般的な友好関係」にとどまる物なら何ら批判されることではない。そこは統一教会とは大きく違う。
 「日中友好議連や日中友好協会の役員就任」だの「日中友好イベントへの来賓挨拶」などで政治家を非難する人間はまともな人間なら誰もいない。

島田洋一
 週刊新潮8月11.18日合併号の菅前首相「独白」より。
 安倍氏*1拉致問題に常に真剣だった。菅氏*2も揺らがなかった。
 2人が首相・官房長官の時は信頼できたが、今は岸田・松野*3、しかも外相はよりによって林*4。どうなるのか

 週刊新潮は未だに安倍や菅を持ち上げるのかと呆れます。
 そして島田も「安倍が戦後最長政権」でありながら拉致で何の成果も上げられなかったくせに良くも言ったもんです。
 勿論、「前任者(例:佐藤内閣の場合、池田内閣)の成果も生かしてる」とはいえ、安倍より短期の政権でも

◆鳩山*5内閣(重光*6外相)の日ソ国交回復、国連加盟
◆佐藤*7内閣の日韓国交正常化(椎名*8外相)、沖縄返還(愛知*9外相)
◆田中*10内閣(大平*11外相)の日中国交正常化
◆宮沢*12内閣(渡辺*13外相)の天皇訪中
◆小泉*14内閣(川口*15外相)の訪朝(拉致被害者帰国)

などの歴史に残る外交成果を上げた政権はいくらでもあるのだから安倍が拉致で成果を上げなかったことは「やる気がなかったor無能」としか評価できない。
 大体

【外相】
◆第二次~第三次安倍第二次改造内閣=現首相・岸田*16
◆第三次安倍第三次改造~第四次安倍第一次改造内閣=現デジタル等担当相・河野*17
◆第四次安倍第二次改造~菅内閣=現幹事長・茂木*18
官房長官
菅内閣=現厚労相・加藤*19

なのに、そしてにもかかわらず、岸田、河野、茂木、加藤に島田は悪口雑言してるのによくもこんなことが言えたもんです。
 安倍内閣外相(岸田、河野、茂木)、菅内閣官房長官(加藤)は「ろくでもなかった」が任命権者の安倍、菅は立派というのはまるで理屈になってない。

島田洋一
 今後、特定団体に恨みを持った人間は、マスコミや野党に騒いでもらう最も有効な手段として、重要政治家の殺害を考えるだろう。

 勿論「安倍暗殺後の統一教会への批判」を見ればそう思う人は中にはいるでしょう(ただし警察の警護が厳しくなってるので実行困難でしょうが)。
 但し、その場合【1】「特定団体と政治家」の間によほど「密接な関係」があり、【2】かつその関係が「反社会的」で「殺されるほど、恨まれるのも自業自得、因果応報」と見なされない限り、政治家を暗殺しても「山上のようには」共感や同情なんかされません(そもそも【1】【2】の条件がなければ普通、殺意など持てないでしょうが)。
 「統一教会と安倍の癒着」への「統一教会被害者・山上の恨み」のような「同情されるケース(『安倍のカルト宗教擁護』のようなケース以外では『マルチ商法など悪徳商法への加担』か?)」がそうあるとも思えない。
 「官僚OB、業界出身(自民党議員)」「労組出身(立民や社民などの議員)」を襲撃した場合に「A省(あるいはB業界、C労組など)はろくでもないから同情の余地がある」と山上のように評価される場合はまずないでしょう。統一教会と違ってこれらの組織は反社会的組織ではないからです。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*2:第一次安倍内閣総務相、第二~第四次安倍内閣官房長官を経て首相

*3:第三次安倍内閣文科相などを経て岸田内閣官房長官

*4:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相などを経て岸田内閣外相

*5:戦前、田中内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相を歴任。戦後、日本自由党総裁、日本民主党総裁を経て首相

*6:戦前、東条、小磯内閣外相。戦後、禁固7年の判決を受け公職追放されるが、後に追放解除で政界に復帰。改進党総裁、日本民主党副総裁(鳩山総裁)、鳩山内閣外相を歴任

*7:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相などを経て首相

*8:戦前、岸商工相の下で商工次官。戦後、岸の誘いで政界入り(岸派→福田派)。岸内閣官房長官、池田内閣通産相、外相、佐藤内閣外相、通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、総務会長(佐藤総裁時代)、副総裁(田中、三木総裁時代)など歴任

*9:吉田内閣通産相、岸内閣官房長官、法相、池田、佐藤内閣文相(科技庁長官兼務)、佐藤内閣官房長官、外相、田中内閣蔵相など歴任

*10:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*11:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*12:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も森、小渕内閣で外相

*13:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(竹下総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相など歴任

*14:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*15:森、小泉内閣環境相小泉内閣外相を歴任

*16:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)などを経て首相

*17:第三次小泉内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革等担当相などを経て岸田内閣デジタル等担当相

*18:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、外相、菅、岸田内閣外相などを経て自民党幹事長

*19:第四安倍内閣厚労相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、菅内閣官房長官などを経て岸田内閣厚労相