高世仁に突っ込む(2019年8/24分)

ストを敵視する、メマイがするニュース - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 「自称北朝鮮ウオッチャー」の高世ならジーソミアについて早速何かコメントするかと思っていたので意外です。
 それはともかく、今回高世が記事にしてるネタ(なつぞらや佐野SA)について「高世や高世が紹介する斎藤氏と同様の指摘をしている記事」は他にも
朝ドラ『なつぞら』が宮崎駿・高畑勲も闘った「東映動画・労使紛争」を矮小化! 労働組合の意義、会社との対立をなかったことに|LITERA/リテラ
東北道上り線佐野SA「スト」を報じるメディアに抱いた違和感 | ハーバー・ビジネス・オンライン
佐野SAストライキは「手続き違反」なのか?(今野晴貴) - 個人 - Yahoo!ニュース
「労働争議」ではない集団的労働紛争: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
なんて記事がありますね。

 ごくまともなことを斎藤さん*1は言っているのだが、それが非常に左翼的に感じてしまうのはご時世か。

 いやいや「護憲運動」「沖縄基地反対運動(例:保守の翁長前沖縄県知事)」「脱原発」などと違って、スト(労働運動)を評価するというのは十分左翼的でしょうよ。もちろんそうした左翼的運動を敵視してるとしか思えない一部マスコミの報道姿勢は高世や斎藤氏などが指摘するように異常ですが。
 それにしても、ここで高世は「左翼的であることが悪いことであるかのような自らの偏見」を露呈していますね。高世も元日本電波ニュース社員つう元左翼なのにねえ。
 なお、NHKドラマについて言えば「安倍への忖度」でしょうね。勘弁してほしいですが。
 民主党政権どころか、自民党政権でも石破政権や岸田政権ならこういうことはないんじゃないか。
 ちなみにこの「なつぞら」の労働争議、モデルとなったのは昔の東映動画で、「東映動画労組員だった若き日の宮崎駿高畑勲」も争議に参加していたそうです。高畑や宮崎が後に東映動画を去ったのも、こうした高畑らの在籍当時の「東映動画の労組敵視体質」にも「理由の一つ」があったと言われているかと思います。

参考

宮崎駿(1941年生まれ、ウィキペディア高畑勲」「宮崎駿」参照)
 大学卒業後、アニメーターとして東映動画に入社。結成間も無い東映動画労働組合の書記長に就任し、アニメーターの待遇の改善に尽力する。
 1971年、大塚康生(1931年生まれ)、小田部羊一(1936年生まれ)、高畑勲(1935~2018年)らと共に東映動画を退社し、Aプロダクション(後のシンエイ動画)に移籍。『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』後半パートの演出を高畑と共に担当し、のちのルパンシリーズの原型を作り上げた。
 その後、小田部、高畑とともにズイヨー映像(後の日本アニメーション)に移籍し、『アルプスの少女ハイジ』(1974年、フジテレビ)の制作に関わる。この作品は最高平均視聴率が26.9%となるなど大ヒットとなり、宮崎としても初の大きな成功であった。

 ごくまともなことを斎藤さんは言っているのだが、それが非常に左翼的に感じてしまうのはご時世か。当たり前のことを言うのに勇気がいる時代に入ったようだ。

 まあ俺的にはこれに該当するのは「朝鮮学校無償化除外反対」「北朝鮮への常駐事務所設置」ですね。
 「狭義の左翼」ではあり得ない「国連人権理事会」「日弁連」「前川喜平*2元文科事務次官」が「除外はおかしい」を主張しているわけですから。
 そして「狭義の左翼」ではあり得ない「石破茂*3」が「北朝鮮への常駐事務所設置」を主張しているわけですから。
 改めて前川氏への「尊敬の念」を表明するとともに「除外を正当化して恥じないクズ」高世仁への「軽蔑の念」を表明しておきます。

*1:著書『妊娠小説』(1997年、ちくま文庫)、『紅一点論:アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』(2001年、ちくま文庫)、『モダンガール論』(2003年、文春文庫)、『冠婚葬祭のひみつ』(2006年、岩波新書)、『文壇アイドル論』(2006年、文春文庫)、『文章読本さん江』(2007年、ちくま文庫)、『麗しき男性誌』(2007年、文春文庫)、『戦下のレシピ:太平洋戦争下の食を知る』(2015年、岩波現代文庫)、『学校が教えないほんとうの政治の話』(2016年、ちくまプリマー新書)、『名作うしろ読み』(2016年、中公文庫)、『文庫解説ワンダーランド』(2017年、岩波新書)、『日本の同時代小説』(2018年、岩波新書)など

*2:著書『これからの日本、これからの教育』(共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店)、『前川喜平が語る、考える。:学ぶことと育つこと、在日とアイデンティティー、あなたと私。』(共著、2018年、本の泉社)、『ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(共著、2019年、集英社)、『同調圧力』(共著、2019年、角川新書)

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任