「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年10/3分:荒木和博の巻)

仁義なき戦い【調査会NEWS3088】(R01.10.3): 荒木和博BLOG
 「疑惑云々」をネタに韓国の法相氏と彼を任命した文大統領に悪口する荒木ですがくだらないですね。そんなことと拉致と何の関係があるのか。

 日本人でも、日本の法務大臣の名前を知らなくても韓国のチョ国法相は知っているという感じ

 はっきり言って今の日本は異常ですね。日本人として嘆かわしい限りです。ちなみに今の「日本の法相」は河井克行*1です。
 まあ日本において法相ポストって「そんなに重要扱いされてねえのかな」つう気はします。

■第1次佐藤*2第1次改造、第2次改造内閣石井光次郎*3法相(自民党石井派ボス)
■第3次佐藤、第3次佐藤改造内閣前尾繁三郎*4法相(自民党前尾派ボス*5
■第2次安倍*6内閣の谷垣禎一*7法相(自民党谷垣派ボス)

と言ったメンツも一部いますが正直、歴代法相にそんなに大物はいないと思いますね。
 まあ誰でもいいんですが、法律にあまり強くない人が法相をすることは根本的に無理があると思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も指摘するように、小泉*8内閣の南野法相(看護師団体幹部)なんか「厚労相ならともかく法相は無理だろ」「なぜ素人にやらせる」つう感じでしたよねえ。
 「看護師団体幹部」だから「一応バカではない」のでしょうが、それにしたって「答弁がしどろもどろ」で「テレビなどで笑いものにされる」ようでは「明らかに荷が重すぎた」というべきでしょう。
 最後に、荒木の文とは関係なく映画「仁義なき戦い」についての感想を書けば、あれは東映が「マンネリで落ち目になってきた高倉健・任侠路線」を自ら否定して新しく「任侠なんてウソだ」「ヤクザの世界だって所詮権力争いなんだ、仁義なんかないんだ」と描いたところが斬新で受けたわけです。
 高倉健映画では主人公はかっこいい。しかし「仁義なき戦い」の菅原文太(広能昌三・広能組組長)はきれい事だけじゃないわけです(金子信夫が演じる山守義雄・山守組組長、加藤武が演じる打本昇・打本会組長、田中邦衛が演じる槙原政吉・槙原組組長などと比べ、比較的にきれいには描かれますが)。そして主人公なのに大していい思いをすることもなくヤクザを引退するわけです。結局「仁義なき戦い」の世界では汚かろうが何だろうが、「うまく立ち回ったヤクザ」が出世していく。
 だから「仁義なき戦い」のわけです。
 まあ、その「ヤクザの世界だって権力争い」も次第にマンネリ化して飽きられるとともに「山一抗争」などでヤクザイメージがどんどん悪化したこともあり、今や劇場公開のヤクザ映画なんかありませんが。
 まあ、こういったらなんですが世の中「仁義なき戦い」的な面が多々あるわけです。
 きれい事だけでうまくいかないこともある。だからこそ拉致問題ではバーター取引で蓮池夫妻らが帰ってきたわけです。
 きれい事だけでうまくいくなら誰でもそうします。普通の人間は裏取引みたいなことはやりたくはない。
 しかし、うまくいかないからバーター取引になるわけです。それを無視する家族会にはいつもながら呆れます。

*1:第二次、第三次小泉内閣外務大臣政務官、第一次安倍、福田内閣法務副大臣、第3次安倍内閣首相補佐官自民党総裁外交特別補佐などを経て現在、法相。

*2:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*3:吉田内閣商工相、運輸相、岸内閣行政管理庁長官、池田内閣通産相、佐藤内閣法相、衆院議長など歴任

*4:岸内閣通産相自民党幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣北海道開発庁長官、法相、衆院議長など歴任

*5:前尾派を継承して大平派をつくり首相となったのが大平正芳です。

*6:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*7:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*8:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相