高世仁に突っ込む(2019年11月22分)

香港で何を学ぶか―ある日本人留学生より - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 いま自由を求める世界の人々の橋頭保が香港だ。30年前のドイツのような「革命」が起きることを願っている。

 高世の言う「革命」が何を意味するか分かりませんが、「デモ隊の主張が全て受け入れられること」を意味するなら「中国政府に受け入れる気がなく、デモ隊にも受け入れさせる力がないのでどうみても起こらない」で終わる話です。
 ましてや「遠い将来はともかく」当面は「ソ連崩壊」のような「中国崩壊」だの、「バルト三国独立」のような「香港独立」などありえない。
 願ったからかなうのなら誰も苦労しない。本来、長期戦を覚悟すべき話(香港民主化)で、計画もなしに短期戦に打って出てかえって追い詰められてるなんて「暴力デモ隊はバカ」としか言い様がないでしょう。
 何度も書きますが当初の目標は「条例案撤回」なのだから「香港当局の撤回表明」でデモはひとまず手じまいすべきだったでしょう。ましてや暴力デモなんて論外です。
 手じまいしたからと言って中国もそうそう強硬路線には打って出られなかったでしょう。中国が巻き返しを狙うにしても「当面はなりを潜めておとなしくしておくほかなかった」でしょうに、暴力デモを始めて、逆に「この機会に暴力集団を叩き潰す」と中国の強硬路線を助長してどうするのか。
 それにしても国際連帯を求める香港 - 高世仁の「諸悪莫作」日記では「香港は自由を求める戦いの最前線」、今度は「香港は自由を求める戦いの橋頭堡」ですか。デモしてる香港人は「彼らが考えるあるべき香港のため」に「適切と思う方法論で戦ってる」だけで別に「自由世界のため」に戦ってるわけではない。これは「ベルリンの壁崩壊をもたらした東ドイツの反体制運動」も同じですが。まあ、「香港でデモ隊が負けたら日本や欧米の民主主義に悪影響ガー」して支持を高世は取り付けたいのでしょうが「関係あらへんがな」「例えばウクライナゲート、ロシアゲートとか、桜を見る会疑惑、モリカケとか追及した方がよほどトランプや安倍のダメージになるやろ」「そんなへりくつ言いたくなるほど今香港デモって展望ないの?。デモ隊はアホと違うか?」で終わる話です。

 中国事情に詳しい「黒色中国」という人のブログは興味深い香港情勢を伝えてくれるので毎日彼のツイッターをチェックしている。

 この黒色中国なる御仁のツイッターには以下の批判ブクマがついてますので紹介しておきます。俺は高世と違いこの御仁をほとんど評価していません。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/bci_/status/1195663871874191360
・ribbentrop189
 何言ってんの?例えばイギリスの女王夫妻もシラク夫妻も、普通にチャウシェスク夫妻と会ってる。当たり前だけど習近平も様々な国のトップとやり取りをしている。外交とはそういうもの。ホント何言ってんの?(二回目)
・Ayrtonism
 言わんとすることはもちろん分かるんだけど、相手が悪い奴だから付き合わない、というのは外交ではない気がする。ドゥテルテだって見ようによっては極悪人だけど普通に来日・訪米してるし。※訪米は未定だった。
・bogus-simotukare
 面会や会見じゃなくて今時拝謁と言っちゃうのか。戦前かよ(呆)。つうかそもそもサウジの例の「暗殺疑惑」皇太子と「天皇がすでに拝謁」してるのに今更そう言うこという?。反中国バカはへそでもかんで死ねよ。

 ほかにもこの黒色中国とか言う御仁を批判しておきましょう。

・黒色中国
‏▲北大教授の件は、逮捕するために招待した…ようするに「拉致」だったのではないか…という疑いもある。邦人が不当な扱いを受けたのに言うべきことを言わず「お返し戴ける」のを待つだけでは北朝鮮に拉致されている人たちも帰ってこないし、拉致の解決もなく金正恩国賓で招くこともあるのではないか

 「水面下で交渉して、返してもらった」と思うべきでしょうに、表で何も言わないからと言ってここまで悪口ですか?(呆)
 北朝鮮の件だって「日朝関係を改善する事が拉致被害者帰国につながると考え、あえて、金正恩国賓で招く」つう方法論もあり得るでしょうよ(残念ながらそんな才覚や度胸が安倍にあるとは思えませんが)。まあ、この御仁って要するにただの反共ウヨ(反中国、反北朝鮮)なんでしょう。

・黒色中国
‏▲習近平国賓来日は、単に対中方針だけでなく、一帯一路、人権、拉致、天皇など安倍政権の本質的な姿勢が問われてくる。そして何より、習近平は来年の桜の季節に訪日する。つまり「習近平国賓として招いて桜を見る会」だ。これを叩かず、ニューオータニの5千円がどうのと言ってる場合ではなかろう。

 おいおいですね。「税金の不正使用疑惑」「公選法違反疑惑」がどうでもいいとはどういう神経なのか。

・日本では「留学生が帰国を急いでいる」と報道されていますが、それは主に大学生のことであり、高校生である私の生活圏はまだ安全なので日本には帰っていません。
・お世話になっている知り合いの大学生が沢山いる中文大学や香港理工大学がまるで戦場のようになり、日本人留学生が散り散りに去らざるを得なくなってしまったのを見て、複雑な思いが日々頭の中を巡っています。

 「昔の東大紛争のような状況で勉強にならないから帰国する」なんてのは明らかにまともではありません。

 香港自体だけでなく私の学校も、もし日本にいれば体験しないであろう分断に直面しています。校内のLennon Wall(政治的意見やポスターを貼る掲示板の香港での通称)での表現の自由について、香港人と中国本土人の生徒で対立がありました。

 おいおいですね。単に「この高校生には見えなかった」だけでしょうよ。
 わかりやすい例で言えば沖縄基地問題では「基地推進派と反対派」が激しく対立しているわけです。日本だって政治的分断はいくらでもある。「中国に行ったから分断が見えたとか言ってるような脳天気じゃなあ(苦笑)」というのが俺の感想ですね。

 いま私には、「日本人の高校生として、この目まぐるしい状況からいかに多くの学びを得られるか」、そして直接的な問題解決につながらないにせよ、「その学びをどう責任ある行動に生かせるか」という問題が迫っています。これは私が香港を去った後でも、ここで過ごした時間が束の間であっても、特に中国が勢力を増す今の時代だからこそ、きっと一生を通して考えることになるほど重要な課題です。

 今香港にいるくらいで何か学べることがあるとも思えませんが「まあ、頑張って(棒読み)」ですね。