黒坂真に突っ込む(2020年1月11日分)

◆黒坂ツイートにコメント

にっく
 日本共産党が中国を絶賛してきたことを、どう総括するのでしょうか?

 絶賛と言っても黒坂らが持ち出してるのは「文革前の話(文革を契機に日本共産党中国共産党と一時断交)」ですからねえ。
 そんなもん今時持ち出しても何ら建設的ではない。一方、ウイグル研究者、明治大准教授の水谷尚子氏(明らかにアンチ中国でかつ狭義の左派(共産党員)ではない)はついに「前衛に登場」し、リップサービスもあるでしょうが「前衛に記事を書かせて頂きありがとうございます」「今後も日本共産党がこのような形でウイグル問題を取り上げることを期待しています」云々といったわけです。まあ本気で黒坂が、中国の人権問題を考えてれば、水谷氏みたいな態度(ある程度、日本共産党に好意的な態度)になるんじゃないですかね。

黒坂真
‏ 田村智子議員は、北朝鮮に拉致された日本人をどう救出するか、北朝鮮政治犯収容所や政治犯の処刑について国会や街頭で語った事はないと考えます。

 「語ってどうするんだ?」て話です。国会議員なら「政治的意味のある発言」をすべきであってただ「街頭で北朝鮮に悪口」しても何がどうなるもんでもない。ましてや国会は「政府に質問する場所」であって「北朝鮮に悪口する場所」ではありません。
 つうか自民党議員ですら一部のアンチ北朝鮮極右を除けばそんなことしてないでしょう。理由は簡単で票にならないからです。

黒坂真
‏ 私は随分前から、政府の対北朝鮮政策の基本である「対話と圧力」を「思想攻撃と圧力」に変えるべきと主張しています。

 「はあ?」ですね。何のために「対話を否定」し「思想攻撃という名の反北朝鮮宣伝」をするのか。それで拉致被害者が帰国するなら俺個人は反対はしませんがどう見ても「ただの北朝鮮への嫌がらせ」であり話になりません。

黒坂真
‏ 日本共産党では、北朝鮮に関連して2人の方が除名、除籍になっています。兵本達吉さんと故萩原遼さんです。

 兵本の場合は「公安警察と不適切な付き合いを党に隠れてやった上、党にばれた後も謝罪もせずに居直ったから」、萩原の場合は「『日本共産党日朝平壌宣言廃棄を主張せよ、主張しなければ北朝鮮にこびへつらってると見なす』などと党への誹謗中傷を始めたから」で、いずれも当然の除名でしょう。俺などは「萩原の除名は遅すぎた(誹謗中傷を始めたら速攻で除名すべきだった)」と思ったくらいです。
 まともな人間なら日朝平壌宣言廃棄なんて言わない。安倍ですらそんなことは言ってない。そして「廃棄と言わないから、朝鮮労働党と断交してようが、共産党を評価しない(萩原)」つうのは認識として明らかにおかしいでしょう。
 そもそも北朝鮮に限らず「ろくでもない国だから交渉しない」「日本の言い分が100パーは通ってないから交渉しない」では外交は成り立ちません。
 正直「今まで否定していた拉致を認めたこと」「『北朝鮮を唯一の朝鮮半島の合法政府と認めよ』などとは要求せず、日韓国交正常化について事実上容認したこと(まああの時点で容認しないわけにも行かないでしょうが)」を考えれば「北朝鮮は大幅に譲歩し、日本側はあまり譲歩しなかった」わけでそんな宣言を「拉致被害者が全員帰ってこなかったから破棄しろ」などというのは正気の沙汰ではありません。

黒坂真
 吉岡正史さん。中東の混乱による難民を受け入れたら、際限がない。

 吉岡氏は「欧米に比べて日本の難民受入数は少なすぎる*1」と批判したのであって「際限なく受け入れよ」なんて言ってないので言いがかりも甚だしいですね。
 まあ「ホニャララすべきだ(今回は『難民をもっと受け入れるべきだ』)」を「非常に極端なホニャララの事例(『日本が全ての難民を引き受けろというのか!』)」をあげて因縁つける、つうのは黒坂らクズ右翼が良くやることですが。
 そんなんでいいのなら「軍拡すべきだ(黒坂ら)→軍事のために福祉や教育など他の全てを犠牲にするのか」「日米関係は大事だ(黒坂ら)→何でもかんでも米国のいいなりになるのか」「中国のチベットウイグル支配は問題だ(黒坂ら)→チベットウイグル独立なんか非現実的。中国の支配を否定するのか」などともいえるわけです。
 これでよくもまあ

 左翼の方々との対話も大事と考えています

なんて黒坂も言えたもんです。言いがかりは対話ではない。
 つうか、こういう難民差別暴言を吐く輩が「中国のチベットウイグル支配ガー」だから呆れます。つまりは「俺はウイグルチベットの難民を受け入れる気なんか無い」と自白してるのも同然でしょう。そんな人間がなぜ「中国のチベットウイグル支配ガー」なのかといったら「極右の反中国」でしかないわけです。

*1:これは吉岡氏だけでなくアムネスティなどもしている一般的批判です。