高世仁に突っ込む(2020年3/8日分)

北朝鮮に異常事態の兆候 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 「また北朝鮮崩壊論かよ。北朝鮮が崩壊する前に高世の会社が崩壊したけどね(苦笑)」「お前、『有本嘉代子死去直後の自慢話』はともかくここしばらく、北朝鮮ネタなんてやってなくて日本人が見た香港デモ2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記とか、『香港デモガー』ばかりだったのにな」て話です。

 北朝鮮の動向に注意していたら、月末に金正恩の側近にして最強権力機関のトップが粛清されていたことが判明した。
金正恩氏「側近粛清」のウラに最愛の妹・金与正氏の影(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース
 《北朝鮮メディアは先月29日、朝鮮労働党政治局拡大会議が開催され、党副委員長の李萬建(リ・マンゴン)氏と朴太徳(パク・テドク)氏が解任されたことを伝えた。(略)
 北朝鮮高官の粛清では、対外的な発表なしで闇から闇へ葬られたケースの方が多い。今回のように公開されるのは珍しく、機関紙が繰り返し言及するのも異例だ。近年では、党行政部長だった金正恩氏の叔父・張成沢チャン・ソンテク)氏が2013年12月に失脚し処刑された件が最後だ。》
 権力機関内における、大きな変動が起きた。

 中国共産党副主席・林彪失脚時、そのことを中国政府はすぐには発表しませんでした。
 俺が何が言いたいかと言えば「発表もされないのに情報が流れる」のならともかく、こうした発表が正式にされるのは
1)失脚した人間はそれほどの大物では実はない
2)大物失脚だが、「解任時点はともかく」少なくとも公開時点では公開しても支障はない
ということでむしろ金正恩体制が安定していることを示すものではないのか。

 昨日、「特定失踪者問題調査会」が興味深い情報を明らかにした。
妨害上等【調査会NEWS3202】(R02.3.5) | 特定失踪者問題調査会
《これまで北朝鮮当局は、ほぼ1週間以内に妨害電波追従を開始して来ましたが、今年1月からの妨害電波の出し方には、明らかに過去とは違う状況があり、外部からの情報統制徹底化と合わせ、内部で混乱が発生している可能性が非常に高いと見ていいでしょう。》

 やれやれですね。

 きょうの朝、開店直前のドラッグストア。マスクを求める長い行列ができていた。
 デマ情報に踊らされると、もっとも必要な人が入手できなくなる。政府が後手に回っているぶん、メディア、とくにテレビが、人々がパニックにならぬよう、もっとキャンペーンしなくては。

 として「デマは良くない」と書く男が「特定失踪者(既に国内で40人以上発見されたことは『その発見が警察発表であり、生存の形での発見も多いこと』から特定失踪者問題調査会すら渋々だが認めてる)」などというデマを垂れ流すデマ右翼団体特定失踪者問題調査会」をよくもまあ好意的に紹介できるもんです。どこまで高世は恥知らずなのか。
 大体「内部混乱」は体制崩壊を意味しません。
 「フルシチョフ失脚」「林彪失脚」は「内部混乱」でしょうが当然ながら体制崩壊を意味しなかったわけです。
 会社が倒産して、過去を反省して、少しはまともになるかと思ったら、「俺の生きる道はこれしかないんだ」と本格的に「アンチ北朝鮮でメシを食うことに決めた」んでしょうか。もはやこうなると何があろうと「高世の北朝鮮言論」がまともになることはなさそうです。

 新型コロナウイルスへの対応で、日本政府には、感染症における緊急事態への備えが全くないことが判明した。
 北朝鮮体制崩壊*1が起きた場合、その重大性はウイルスどころではない。拉致被害者をどう救出するかなど、事態のシミュレーションにもとづいた緊急対策を練っておくことを訴えたい。

 「高世、手前、与太もいい加減にしろよ」ですね。現状、北朝鮮の崩壊なんてもんは考えられないですね。
 日本に限らず、中国、ロシア、韓国、米国、どこの国もそんなことは希望してないでしょう(特に中露は北朝鮮を経済支援してる)。一方でシリアで内戦を展開中の反体制武装勢力のような存在は北朝鮮にはおそらくない(当然、内戦の可能性もない)。
 いずれにせよ北朝鮮が崩壊したら拉致被害者の救出なんかできはしません。居場所が分からないわけですから。当然「拉致被害者をどう救出するかなど、事態のシミュレーションにもとづいた緊急対策(自衛隊特殊部隊による救出?)」なんかできるわけがない。
 「北朝鮮が崩壊したときに難民をどう保護するか、事態のシミュレーションにもとづいた緊急対策」ならまだしも。拉致被害者救出は小泉訪朝のような外交手段しか手はありません。
 拉致とは違いますが、ワームビア君など米国民が身柄拘束された際も「外交手段で救出された」わけです。

*1:正確に言えば「内戦状態のアフガン、イラク、シリアのような非平和的崩壊」ですね。東ドイツ崩壊のような平和的崩壊なら問題はない。