「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年3/22日分:荒木和博の巻)

速やかに1年半【調査会NEWS3216】(R02.3.22): 荒木和博BLOG

 山形県酒田市出身で高校卒業後横浜市金沢区の倉庫会社に勤務、昭和58年(1983)失踪した齋藤武さんのことです。昨年9月6日に警察は武さんが平成30年(2018)4月に遺体で発見されたと発表しました。
(質問9)
 過日日本国内で死亡していたと発表された山形県出身の特定失踪者齋藤武さんについて、死亡から発表まで1年半近くかかった理由はなんでしょうか。

 荒木がこんな事で警察に絡む理由が全く意味不明です。
 「発見から公表までのブランクが1年半」つうのは俺も個人的には「もっと早く公表できなかったのだろうか?」と疑問には思いますが、
1)公表の遅れにより重大な迷惑を被った人が居るとか
2)公表が遅れた理由が極めて不適切な理由であることが判明とかでない限り、
「まあ、ご遺族が発表を遅らせて欲しいと言ったとか、何か理由があるんだろうな(ただしご遺族がその理由を語りたがらないので警察も事情を明らかにしたくないのだろう)」としか思いません。
 そして荒木の文章を読んでも1)も2)もなさそうです。

 警察は親族に説明したと言っているのですが、誰に説明したのかは明らかにされていません。

というのはその親族が「詳しいことについては外部に話さないでくれ」と言ってるだけの話でしょう。
 大体、こんなことで警察に絡んで何がどうなるのか。拉致問題解決に役立つわけでもない。むしろ「荒木の野郎、警察を誹謗するなんてふざけてる」「荒木とつるんでる奴ら(救う会拉致議連拉致被害者家族会、特定失踪者家族会など)もふざけてる」などと警察に反感を持たれることは何ら有益なことではない。
 もちろん「正当性のある必要な警察批判」ならしてかまいませんが、荒木の行為はどう見ても「有害無益な警察への言いがかり」です。

 お兄さんで武さんのことを一所懸命探しておられた兄の恵一さんは武史さんが亡くなる3か月前に逝去されています。入院される前「長くなるかもしれないので武のことを頼む」と庄内ブルーリボンの会代表の佐藤忠智さん(武さんの中学の同級生)に伝えたそうです。生前に武さんの情報をお伝えできていたら、どれだけ気持ちが楽になっただろうかと思います。

 警察の発表では「お兄さんの死後の遺体発見」なので生前に伝えようがない話です。

 いずれにしても、失踪者のご家族からすれば消息が分かって再会することが最優先であり、日本にいるのであればそれに越したことはありません。

 「政府認定拉致被害者だけでは駄目だ。特定失踪者も帰国しない限り拉致問題解決とは言えない(当然、特定失踪者も帰国しない限り、制裁解除も日朝国交正常化も出来ない)」と言う一方で、「特定失踪者が国内にいてもたいした問題じゃない」とは良くもふざけたことが言えたもんです。
 むしろ「特定失踪者が国内で40人前後も発見される」などという不祥事について荒木一味は世間に謝罪した上で、拉致問題から引退、撤退表明してもいいくらいです。つうか俺が拉致被害者家族なら「特定失踪者デマ」の酷さに呆れて荒木一味とは縁切りします。
 「特定失踪者デマ」なんか垂れ流すクズが、他の問題では正直に物を言ってるなんて事があるわけがない。
 実際、この件で荒木らを批判したのが蓮池透氏です。
 ところが荒木を擁護して、蓮池氏を家族会から除名するのが拉致被害者家族会なのだから呆れて二の句が継げません。
 呆れて物が言えないつうなら「特定失踪者家族会」とやらもそうですね。「特定失踪者が国内で40人前後も発見される(生きて発見され、自発的失踪だ、北朝鮮など全く関係ないと語った人も居る)」などという不祥事を目撃しながらなぜ「姉の山本美保は北朝鮮で生きてる*1山形県で発見されたという遺体は別人だ。山梨県警は嘘をついている(妹・森本美砂さん)」なんて思えるのか。正気じゃないですね。

 見つかった人についてはそれこそ「速やかに」明らかにすべきだと思っている次第です。

 基本的には全て「速やかに明らかにしてる」でしょうね。隠す理由もないでしょう。ただし「遺族の要望」などがあればすぐには発表しないだけでしょう。

<政府回答>
 御指摘の事案を含め、拉致の可能性を排除できない方を発見した場合には、必要な捜査・調査を行うこととしております。
 また、その結果、拉致の可能性を排除するとの判断に至った場合には、速やかに発表することとしております。

 荒木の警察への言いがかりは論外として、この回答も変な回答です。
 その遺体が「事故死なのか自殺なのか殺人なのか」といった「死亡の経緯」は遺体発見の発表時期には全く関係ない話だと思うのですが。

*1:この件では荒木は、荒木『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社)という著書まで書いています。