今日の産経ニュースほか(2020年5月8日分)(追記あり)

追記あり
 産経新聞ほかは、皇室、自分の会社の社長・会長、櫻井よしこらがコロナウイルスで死んでも、安倍晋三を批判しないのだろうと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で拙記事をご紹介いただきました。ありがとうございます。
【追記終わり】
岡本行夫氏、容体急変で帰らぬ人に 正論メンバーで健筆 小説にもチャレンジ - 産経ニュース
 安倍を熱烈支持する産経文化人の一人がこうして「コロナ感染」で死ぬとは実に滑稽です(俺は、岡本のような産経文化人は大嫌いですし、性格がゆがんでるのでこういうことは平気で書きます。もちろん岡本なんかかけらも評価してません。リップサービスですら「冥福を祈る」などとは言いたくありません)。死ぬ前に「安倍支持なんかするんじゃなかった」と思って死んだのかどうかが興味深いところです。
 そして安倍が「渡部昇一のときのように」弔問に訪れるのかも気になるところです。
 しかしこれが民主党政権下での死なら「岡本氏は民主党の失策で死んだ」と悪口雑言でしょうが安倍相手には何も言わないのだから全く失笑物です。
 まあ岡本に限らず、誰が死のうとウヨ連中は安倍批判しないのでしょうねえ(民主党政権なら悪口雑言でしょうが)。下手したら彼らが「崇拝してる建前」の上皇夫婦がコロナで死亡しても何も言わないんじゃないか。


岡本行夫さんが遺した言葉 - 牧野愛博|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 岡本行夫なんて産経文化人を評価しちゃう人間が「朝日新聞編集委員」なのかと思うと本当にげんなりします。この牧野とか言う奴は「産経か読売に入社すべきだった」んじゃないか。
 何せ牧野の著書名が例えば

『ルポ「断絶」の日韓:なぜここまで分かり合えないのか』(2019年、朝日新書)

です。「アホと違うか」ですね。こんな酷い題名の著書が朝日から出ることにも心底呆れますが。
 「わかり合えない」のではなく「植民地支配は悪だ」という当然の常識が「安倍を容認して恥じない」日本人多数派にないだけの話です。
 韓国側は基本的に「植民地支配は悪だと認めろ、居直るな」程度のことしか日本に対していってない。その程度のことが認められない方がおかしい。
 日本人だって和田春樹氏のような「安倍や牧野とは違うまともな日本人」は「わかり合えてる」とまでは言いませんが、安部や牧野ほど「戦前日本の韓国植民地統治」について無反省ではないため「安倍や牧野ほどには対立もしてない」わけです。そう言う意味では日韓が断絶しているわけでは全くない。
 「安倍や牧野のような嫌韓国バカ」と韓国民が断絶しているにすぎません(問題はそうした嫌韓国バカが日本においてかなり多いと言うことですが)。
 大体こんなに日韓関係が悪くなったのは安倍政権以降であることを、牧野は平然と否定するなという話です。
 たとえば小泉政権の頃には「日韓共催サッカーワールドカップ」をやっているわけです。
 一日本人として、牧野のような「嫌韓国バカ」には怒りを禁じ得ません。
 まあ「昔はまだしも」今の「日米安保全面支持(沖縄問題でもろくに政府批判しない)」の朝日を左派と認識するのは認識がゆがんでいます。左派どころか今の朝日は保守リベラルと評価すら出来るかどうか。


「ゴルゴ13」、連載52年で初の休載へ 新型コロナ影響 - 産経ニュース
 記事を信用する限り「さいとうたかをやアシスタントの中に感染者が出たわけではない」ようですが、まあ、こういう場合に正直に「感染者が出ました」というかわかりませんからね。
 それはともかく、ゴルゴのようなマンガにリアリティを求めても仕方がないのですが「52年前からの連載」というと、1968年連載ですね。
 つまり初期ゴルゴには

◆第24話 査察:シースルー/1970年3月
 米国のスパイ衛星データがソ連に奪取された。計画を主導したのは、かつてスターリンの片腕(ソ連外相)として国際外交の舞台で辣腕を振るった怪物外交官モロトフ*1であり、国連理事会での機密の暴露を恐れた米国はモロトフ暗殺をゴルゴに依頼する。しかしこの動きは死の床についていた元KGB部長キニスキーに察知されていた。キニスキーはモロトフに情報を伝えると共に、旧知の間柄だったゴルゴにもソ連が依頼を察知したことを「遺言」という形で伝える。ゴルゴはモロトフ暗殺を(わざと?)失敗することでモロトフに恐怖を与え、機密暴露を阻止する(「ソ連側に暗殺計画を知られた以上、暗殺は不可能に近いし、無理に強行すればかえってソ連を刺激する」「機密暴露を阻止すれば目的は果たせたはずだ」とゴルゴが言い訳した上で暗殺をしないという珍しい話)。
◆第107話 行方不明のH氏 / 1976年5月
 マフィアとの癒着により投獄されていた全米トラック労組の委員長ジェームス・R・ホッファ(1913~1975年)が、出獄後消息を絶った。マフィアによる暗殺*2の疑いが濃厚だったが、この騒動に目をつけたKGBは整形手術でホッファのニセ者を作り、米国の議会ででっち上げの証言を行わせようと企む。陰謀を察知したCIAは、ゴルゴに偽ホッファ暗殺を依頼する。
◆第109話 ハワード・ヒューズ氏の息子 / 1976年7月
 大富豪ハワード・ヒューズ(1905~1976年)が世を去った。身寄りがないと思われていたヒューズだったが、売り出し中の若手俳優チャーリー・ウェストが彼の落し胤であるという噂が流れる。チャーリーの後ろにはマフィアがついており、チャーリーが息子であることが法的に認められればヒューズの莫大な遺産がマフィアに流れてしまう。マフィアと対立する犯罪組織ユニオン・コルスは、チャーリーの暗殺をゴルゴに依頼する。
◆第143話 地獄からの生還者 / 1979年3月
 元米軍特殊部隊のキース大尉率いるコマンドチームに、命令が下った。カルト教団人民寺院」の教祖、ジム・ジョーンズ(1931~1978年)を暗殺せよ、という指令だった。同じ頃、この教団に娘が入れ込んでいる父親がゴルゴに接触し、「娘を教団から離脱させるために、ジョーンズを殺してくれ」と依頼する。コマンドチームとゴルゴは、ジョーンズの入植地であいまみえ、(勿論?)ゴルゴによってコマンドチームは壊滅する(ボーガス注:ということで、この話では人民寺院の自殺劇については「実際の話通り、集団自殺(ゴルゴもキースも依頼内容はジョーンズ暗殺にすぎず、また自殺劇を彼らの力で止められるものでもないので容認)」ですが教祖の死については『コマンドチームによる暗殺→暗殺の事実を知ったゴルゴを口封じのために殺そうとして逆に返り討ち』という設定になっています)。
◆第147話 ミステリーの女王 / 1979年7月
 英国が誇る「ミステリーの女王」マッジ・ペンローズ*3。世界的なベストセラー作家の彼女が二年ぶりの新作の題材に選んだのは、ゴルゴ13であった。偽の依頼でゴルゴをアラスカに呼び出したマッジは、ゴルゴに恨みを持つ米軍情報部のエリック大佐の協力でゴルゴを葬ろうとするが、ゴルゴは辛くも窮地を脱出する。傷が癒えた後、ゴルゴの反撃が始まった。

などの「時代を反映した話」が出てきます(ウィキペディアゴルゴ13のエピソード一覧』参照)
 で、52年前に仮にゴルゴが「18歳だとしても」今70歳です。ゴルゴのようなマンガにリアリティを求めても仕方がないのですが、常識で考えてそんな年齢で殺し屋が務まるわけもないですが、まあ、さいとうも連載開始当初はここまで連載が続くとは思ってなかったでしょう。


PCR検査の受診目安を見直し「37・5度以上」を削除 厚労省 - 産経ニュース
 「37.5度、四日」がどれほどの苦しみをコロナ患者に与えたかを考えれば「間違った判断基準を設定して申し訳ありません」の謝罪の言葉があってしかるべきですが今の安倍政権では望み薄でしょう。せいぜい「厚労省が悪い」「専門家会議が悪い」「私には直接の責任はないが部下が愚かだったことは認める」として「安倍の責任を認めない形」での謝罪(?)しかしないでしょう。正直、それすらするかどうか。


【主張】コロナ感染源 中国は調査団受け入れよ - 産経ニュース
 ばかばかしいですね。米国側の「研究所から流出」云々にはおよそまともな根拠はありません。
 どう見ても米国の主張は「コロナ対策失敗をごまかすため」の言いがかりであり、そんな相手に「立ち入り検査させたところ」で何も出なくても「流出した疑いはない」と素直に認めるとも思えません。
 もし東京都内で「新型コロナのような伝染病が蔓延」し、米国から「都内にあるウイルス研究所から流出したのではないか」とろくな根拠もなしに主張されたとして産経は「都内の研究所への立ち入り調査要求」を受け入れるのかという話です。おそらく「証拠もないのに何でそんなことをする必要があるのか、不当な侮辱だ」と産経は言うと思いますが。


布製マスク 東京23区中心に約560万枚配布完了 - 産経ニュース
 「役立たずの布マスク」が届いて欲しいとは全く思いませんが、小生の住む埼玉県某所にはまだ布マスクは届きません。
 そして布マスクを支持する立場なら「何でこんなに遅いのか!」と批判して当然でしょう。感染予防が目的なのにこんなに遅くて意味があるのか。結局の所「やってる振り」にすぎないからこうなるのでしょう。まあ、布マスクの遅れに「何だ、これは!」と言わないのだから安倍自民支持層も全くいい加減です。結局「我が選挙区の自民党の先生が、わしら選挙区民のために高速道路とか空港とか何か箱物を引っ張ってくれればそれでいい」レベルの支持だからこういうことになる。


9月入学に慎重 枝野氏「制度変更の余力ない」 - 産経ニュース
 まあ普通に考えて「まともな人間なら」そう言う結論になるでしょう。9月までに収束してる保証もないし、今考えるべきはそんなことではなく「どうコロナを収束させるか」です。
 別に枝野ファンではありませんが、「最大野党党首」枝野*4が9月入学を支持するようなアホでなくて幸いです。


独記者、元仏大統領を告訴 取材で「セクハラ被害」 - 産経ニュース
 誰のことかと思えばジスカールデスタンだそうです。まだ生きていたのか、と言うのが正直な感想です。

 元大統領の側近はルモンドに対し「もし事実とすれば(元大統領は)遺憾に思うだろうが、本人は何も覚えていない」と述べた。

 「本人は何も覚えていない、て何やねん?。認知症?」ですね。もちろん認知症だとしても「そんな人間を周囲が放置するな」て話ですが。

*1:実際のモロトフ(1890~1986年)はこの時期、そんな要職には就いてないようですが。

*2:ただし遺体自体が発見されず、未だに「暗殺」は疑惑でしかありません。

*3:もちろんアガサ・クリスティ(1890~1976年)がモデル(なお、クリスティの死は病死です)

*4:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(岡田、海江田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表