今日の産経ニュースほか(コロナ問題以外:2020年5月18日分)

「拙速は望ましくない」9月入学導入、十分な議論求める 国公私立大学3団体トップら - 産経ニュース
 「9月入学などそう簡単にできる話ではなく、仮に実施するとしても、実施するには十分な準備が必要」「来年や再来年に実施できる話ではない」とは、当たり前の話ですが、その当たり前が通用しないのが、日本の政治家連中(日本共産党などまともな政治勢力を除く)ですのでこういう当たり前のことを言わざるを得ないわけです。


検察庁法改正案、今国会成立見送りへ 秋の臨時国会へ継続審議 - 産経ニュース
検察庁法改正案の今国会成立見送り確認 自公幹事長 - 産経ニュース
検察庁法改正案見送り「日本の民主主義にとって大きな前進」 立民・枝野氏 - 産経ニュース
石破氏「判断は適切かつ賢明」 検察庁法改正案見送り - 産経ニュース
首相「国民の理解なく前に進めない」 検察庁法改正案 - 産経ニュース
 小生のような安倍批判派の立場からすればまだまだ高い支持率で「安倍を退陣させるためにも20%台まで落とす必要がある」わけですが、検察庁法改正「反対」64%内閣支持率33% 朝日調査 [検察庁法改正案]:朝日新聞デジタル
も報じるように内閣支持率が30%台にまで落ちたこと、政権支持層ですら「反対>賛成」ということ、「コロナ問題の先行きが不透明なこと(コロナでさらに支持率が落ちるリスクを考えれば無茶しづらい)」で今国会での可決は諦めたようです。
 ある種の勝利としてひとまずは素直に喜びたい。正直、野党の批判で安倍が挫折した「安倍流大学入試改革(ひとまず保留)」、「桜を見る会(2020年は実施しないと表明)」のようになることを希望はしていましたが、「布マスク」のように強行する危険性はゼロではなかったからです。
 とはいえ
1)次期国会で継続審議で可決するもくろみ
2)黒川検事長の違法な定年延長はそのまま
であり、手放しで喜べないのも確かです。
 今後とも闘いは続くのであり、まだまだ警戒が必要です。
 結局の所、「安倍を下野させる」以外に手はないかと思います。次期国会までに何とか安倍を辞任に追い込みたいところです(もちろんそれができなくても法案提出を断念させる、法案を提出しても今国会のように可決断念に追い込むなど闘い方はありますが、「安倍辞任」がもちろん最善です)。
 安倍*1がまともになることは期待薄ですし、安倍でなければ、「立民の枝野*2代表」など、野党に政権交代しなくても、ポスト安倍が「安倍からの禅譲で、安倍のいいなり(実弟佐藤栄作*3、子分・福田赳夫*4、女婿・安倍晋太郎*5を介して政治力を維持した祖父・岸*6のように、安倍が退陣後も子分を介して政治力を維持)」でない限り、石破*7元幹事長であれ、石原*8元幹事長であれ、岸田*9政調会長であれこんな馬鹿なことは諦めるでしょうから。
 それにしても野党は「検察庁法改正を外せば他は可決してもいい」としたのに「検察庁法改正単独ではごまかしづらい」と全て継続審議というのだからいつもながら無茶苦茶です。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*3:運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*4:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*5:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*6:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*7:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*8:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*9:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長